1_投稿種別:作戦研究
復活『タクテクス』(TACTICS)第1号の付録ゲームに『山崎決戦』と『黒井城撤退戦』がある。この2ゲームでは共通の戦闘結果表を使っている。 サイコロ2個を振るので、戦闘結果が幅広い。 戦闘結果表を計算しグラフ化してみたのが下図である。 略号の意味は次の…
CMJ133『グレネード作戦』、HJ『オペレーション・グレネード』(Operation Grenade)では、ドイツ軍は急速増水と漸次増水を選択できる。 急速増水を選択すると、ローエル峡谷内の全ヘクスが沼沢地となる。もともと沼沢地だったヘクスは戦闘結果表で丘陵の行で…
西部戦線シリーズ(Victory in the West)の最大の特徴は最初の戦闘をするまで、戦力チットを引かないと戦力がわからない点である。 士気水準(練度)Morale Level)と兵員充足度(員数)(Combat Class)である程度はわかるが、かなりの幅がある。 そこでそれぞれの…
SPIから出版され、ホビー・ジャパンがライセンス販売し、コマンドマガジン第81号で再版された『猛将パットン』(Patton's 3rd Army)は、西部戦線シリーズ(Victory in the West)だ。共通ルールと共通の戦闘結果表を使っている。 サイコロ2個振るので、この戦闘…
HJ『猛将パットン』(Patton's 3rd Army)の戦闘ルールの最大の特徴は、最初の戦闘に入るまで戦力がわからず、戦力チットを引いて初めて戦力がわかる、ということだ。 もう一つの特徴は、戦力比シフトだ。 以下の7個の要素で戦力比が防御側に有利になったり攻…
『タクテクス』(TACTICS)第34号の記事で付録ゲーム『マレンゴの戦い』で説明していた戦闘の基本を『ドイツ戦車軍団』(エル・アラメイン)でユニットを並べてみた。 戦術の基本なのだが、あらためて盤上に並べてみると勉強になる。 【1】正面攻撃 ドイツ軍第16…
『日本機動部隊』の戦闘結果表から最小値と期待値と最大値を計算してみた。 この数値を参考にして攻撃の組み合わせを考えると効率のいい攻撃ができるだろう。 【1】対空砲表 ダイスの目修整 1 2 3 4 5-6 7-8 9-10 11-12 13-15 16-19 20+ 最小値 0 0 0 0 0 1 …
コマンドマガジン第46号『D-DAY』の戦闘結果表は、ファイヤーパワー方式で、同時に相手からの反撃もあるという独特のシステムである。下手に攻撃して反撃で思わぬ損害を被ることもあり得る。 攻撃するときに防御側の攻撃力とそれによってどのくらいの確率で…
コマンドマガジン第46号『バルジの戦い』の戦闘結果表を調べてみた。 どのくらいの戦闘差とダイス修正があればどのくらいの確率でどんな結果を出せるのか、調べてみた。 このゲームの場合、NE狙って防御側を拘束し防御側のZOCをなくしたい時と、防御側を退却…
『ドイツ戦車軍団』の『ダンケルク』は、ドイツ軍が一方的に攻め込む。連合軍は、どう秩序だった退却をするか、その中でどう一矢を報いるか、を問われるゲームだ。 万に一つもドイツ軍の進撃を押しとどめ、ミューズ川の東に押し返す可能性はないだろう。 そ…
翔企画 SSシリーズ『バルジの戦い』ボックス・アート 翔企画のSSシリーズは、「Sサイズ・シミュレーションゲーム・シリーズ」の略で、「早い」「安い」「うまい」の吉野家のように、「短時間でプレイ可能」「安価」「面白い」がウリだったかと思う。(ちょっ…
前回、『ドイツ戦車軍団 ダンケルク』のバトル・レポートでは、「連合軍が戦線作れない。他の人のバトル・レポートを見てみたい」と書いた。検索してみたら、こんな記事があった。 ふむふむ。なるほど。 このバトル・レポート(AAR)は、勉強になる 連合軍は移…
国際通信社のウォー・ゲーム日本史第7号『長篠・設楽原合戦』は短時間に手軽にできるゲームだ。 【1】移動に関する分析 移動制限がかなりあるのでなかなか作戦を立てにくい。 まず、各エリアに名前がついていないので、名前をつけた。 日本史ものらしく、い…
Strategy & Tactics 77号『奇襲空挺部隊』(PARATROOP) エバン・エマール要塞(Eben Emael)の射撃結果判定表(Fire Combat Results Table)は独特なものだ。 1)射撃するのがキューポラ型トーチカか、ケースメイト型トーチカか、ドイツ軍か、ベルギー軍かで、使う…
Strategy & Tactics誌 第77号(1979年11月-12月号)の付録で後にSPIから箱入りで発売された『奇襲空挺部隊』は3個のスケールもルールも異なるゲームが同梱されている。 『クレタ』(Crete)はその中の1個でドイツ軍によるクレタ島降下作戦(メルキュール作戦)をシ…
エポック/コマンドマガジン 158号の『砂漠の狐』の戦闘結果表を研究してみた。 まずは、戦闘比と攻撃側が受けるステップ数の推移を面グラフにしてみた。 戦闘結果表の攻撃側のステップ数 防御側の戦闘比とステップ数は以下となる。 戦闘結果表の防御側のステ…
エポック『砂漠の狐』とコマンドマガジン158号『砂漠の狐 Desert Fox: Tobruk '41』 エポック『砂漠の狐』を再版したのが、コマンドマガジン158号『砂漠の狐 Desert Fox: Tobruk '41』だ。 マップ マップは3枚のボードから1枚の薄い紙に変わった。集落が増え…
もりつち 『ソロモン夜襲戦(Ver 4.0)』の魚雷の進み方のルールはかなりユニークである。 ユニークだが、これまでの魚雷ルールの問題点を解決した画期的なルールだと思う。 コロンブスの卵というか、目からウロコが落ちた、というか、ともかく、とても感動し…
アバロン・ヒル社の『サブマリン』(Submarine)は、潜水艦の戦術級ゲームとして個人的に大好きなゲームだ。昔、かなりやりこんだゲームだ。当時は適当に魚雷を発射してはサイコロ振っていて、あまり考えなかった。が、あらためてどうやると潜水艦側が魚雷を命…
TACTICS No.2に載っていたドイツアフリカ軍団作戦研究その2。 3.D.A.K戦略 ドイツ軍の攻撃法に「D.A.K戦略」があるそうだ。TACTICS誌には、アリエテ師団の動きの記載がないが、イタリア軍がベンガジを目指し、ドイツ軍が砂漠を東に直行するとみた。 パレベダ…
TACTICS第2号に、ジェネラル12巻5号、15巻5号、16巻2号、17巻3号を抄訳した『ドイツアフリカ軍団』(Afrika Korps)の作戦研究(大河浩司/訳・編)が載っていたので、それを盤面に並べて研究してみた。 『ドイツアフリカ軍団』(Afrika Korps) 1.標準的防御 『ド…
『英独 大西洋の戦い』(War At Sea)のボックスアート アバロンヒル社の『英独大西洋の戦い』(War At Sea)は、ルールが簡単で、プレイしやすいくせに、いろいろ考えないといけないので、とても面白いゲームだ。 リハビリにはちょうどいいゲームだ。 やってみ…