Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

シミュレーションゲームマガジン タクテクス TACTICS 第6号(1982/11/1)

TACTICS第6号(1982/11/1)を読んでみた。表紙は、ホビージャパン初の作戦級ゲーム『マーケットガーデン作戦』のボックス・アート。特集は「奇襲!空挺作戦」。付録ゲームは、1944年カーンを巡っての戦いである『エプソム作戦』。

 

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TACTICS 第6号 表紙

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TACTICS 第6号 もくじ

 授業中の学校の窓から、習志野空挺団の降下訓練をよく見ていたせいか、空挺部隊は身近な存在だった。

 

『AIRBORNE ASSAULT 奇襲!空挺作戦』タクテクス編集部編

 空挺部隊の歴史と空挺部隊を扱ったゲームの紹介記事。戦術級、作戦級、戦略級と分けて多くのゲームを紹介している。

 

『THE BRUNEVAL RAID ブルヌヴァル襲撃作戦』ウォーゲーマー14号より 坂本忠司/訳

 『電撃ドイツ戦車隊』(CRESCENDO OF DOOM)のシナリオ。ドイツ軍のレーダー装置を盗むために空挺部隊が降下し上陸用舟艇で逃げる作戦。当時はスコードリーダーシリーズをずいぶんプレイしていたはずだが、プレイした記憶が全然ない。こういう小説や映画みたいな話を再現できるのがスコードリーダーシリーズの面白いところだ。

 

『マーケットガーデン作戦ヒストリカル・ノート』桜井真一

 マーケットガーデン作戦の概略をまとめている。それだけだと戦史の本になるが、シミュレーションゲームでプレイする場合のコツを書いているところが、シミュレーションゲーム雑誌らしさが出ていていい記事だと思う。

この後に、『パンツァー・ブリッツ』(Panzer Blitz)や『アルンヘム強襲』(Storm Over Arnhem)のバリアント記事がある。ゲームの紹介、ヒストリカル・ノート、バリアントがあり、特集としては、バランスがとれた形だ。あとはリプレイがあれば完璧。

 

『クロスオブアイアン リフィッティング』

 『クロス・オブ・アイアン』(Cross Of Iron)のルール・ブック修正である。これを見ながら、ルール・ブックに、一生懸命赤入れしたのを思い出す。現在なら、ルールがhtml化できるので、最新ルールを読むことができるが、当時は紙媒体しかなかったから大変だった。それでも自分で手を入れることでゲームに愛着が湧いたものだった。

 

『ソロプレイ・リアリティ向上のための指揮系統ルール』イアン・ハイエス ザ・ウォーゲーマー16号より 佐藤弘明/訳

 指揮官の言うことをきかない部下によって、戦局が大きく変ることが多々あったが、それをシミュレートするためのルールだ。当時何度か試してみたが、これはとても面白いルールだった。

 

『太平洋の水上戦 第1回スラバヤ沖海戦(1)』石川明

 この号から連載が始まったのが、太平洋戦争の水上砲撃戦。航空機中心の戦いとなった太平洋戦争だが、水上砲撃戦も闘われており、それらを連載していった。自作シナリオ作成のヒントになるのでこういう連載はとても嬉しかった。戦史を語る雑誌ではないので、ぜひシミュレーションゲームと絡めてほしいと思った。例えば、何かのゲームでボード上に艦艇ユニットを並べた写真を載せる、など。