Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

四式重爆飛龍(Peggy)の雷撃を盤上再現してみた

 『エア・フォース』シリーズの四式重爆撃機飛龍(米軍がつけたニックネームはPeggy)で、雷撃してみた。

 『ミリタリー・クラシックス』VOL.74(2021/9/9)イカロス出版p.43にある「四式重爆の雷撃法1」を、『エア・フォース』(Air Force)で再現してみた。

 

 同誌によると、次のようになる。[ ]内は『エア・フォース』シリーズの単位に換算したものである。

 目標との距離(射程)1,000m[約5ヘクス]、高度50から100m[200から300ft.]で魚雷を投下。飛行速度300km/h[移動力3から4]、高度60mから投下された魚雷は3.5秒後に290m[1ヘクス]先の水面に突入する。ただし『エア・フォース』シリーズでは、魚雷の速度は42ノット[移動力1]で700m[3ヘクス]走行するのに約33秒[3ターン]かかる。

一方、目標速度が30ノット(約55km)(移動力1)とすると魚雷が投下されてから36.5秒間に約570m(3ヘクス)進む。

 それを盤上で再現したのが下の写真だ。青い線が目標艦が直進した場合の航路だ。

赤い線が魚雷と飛龍の進む線。黄色い線を照準線と呼ぶ。飛龍が魚雷を発射するヘクスを射点と呼ぶ。赤い線と黄色い線が作る角を射角、青い線と黄色い線が作る角を方位角と呼ぶ。

 どういう仕組みの照準器でどういう表示がされて方位角を算定し雷撃したのか、興味を持った。別な乗組員が「方位角○○度!」とか言ってたのだろうか?当時の雷撃マニュアルみたいなものを入手しないとこの辺はわからないのだろうなぁ。

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四式重爆による雷撃

 目標が直進した場合の連続写真が以下だ。

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魚雷発射!

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10秒[1ターン]後

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20秒[2ターン]後

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30秒[3ターン]後 魚雷命中!!

 同誌の「四式重爆の雷撃法3」によると、対空砲火を避けるための高速雷撃法では、高度30m[100ft.]で400から460km/h[移動力5から6]で距離800m[4ヘクス]で発射することもあったようだ。

 その場合の連続写真は以下だ。

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距離800m[4ヘクス]で魚雷発射!

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10秒[1ターン]後

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20秒[2ターン]後

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30秒[3ターン]後、魚雷命中!飛龍は11ヘクス離れた!増速すればもっと離れられる

 同誌の「四式重爆の雷撃法2」によると、敵の回避運動に備えて、複数機で雷撃を行う例として、3機編隊で行う場合が紹介されている。それを盤上に再現したのが下の写真だ。

 敵艦が右に回頭した場合、2番機の魚雷が、敵艦が左に回頭した場合、3番機の魚雷が敵艦を襲う。

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四式重爆の雷撃法2の盤上再現

 『エア・フォース』(Air Force)で実際のゲーム中にこういう位置まで持って行くのはなかなか難しい。