Haruichiban0707のウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開したウォーゲーマーのノート。

シミュレーションゲームマガジン タクテクス TACTICS 第14号(1984/3/1)

f:id:Haruichiban0707:20211012154804j:plain

TACTICS 第14号 表紙

TACTICS第14号(1984/3/1)を読んでみた。表紙は、GDW 『現代機甲戦』(Assault)のボックス・アート。特集は「現代ヨーロッパ近未来戦」。

 

もくじはこちら

 

 当時のアバロンヒル社社長のエリック・ドット氏来日の記事は、社会人になった今見ると面白い。アバロンヒル製品の独占輸入権ホビージャパンが得たこと、ビクトリー・ゲーム社との全面提携。パーティーの様子の写真。ドット社長の豪邸の写真などが興味深い。

 

 ヨーロッパ暗黒の日 <VG>"NATO"シナリオ・シチュエーションと戦略 北条雅人

 このゲームはやったことはないが、この記事は、写真、説明、戦闘結果表を適度に交えた説明で、とてもわかりやすい。

 この頃は全く予想できないことだったが、ソ連ワルシャワ条約機構軍は、結局、西ドイツに攻め込むことなく、ドイツ統一ソ連崩壊となった。この頃は本当にいつワルシャワ条約機構軍が西ヨーロッパに攻め込んで第三次世界大戦がいつ始まってもおかしくない、と思っていたなぁ。

 

 NATO DIVISIONCOMMANDER 現代戦における指揮・統制システム <SPI>"NATOディビジョン"スタディフォルダーより ステファン B.パトリック 勝部信一/訳・編

 こういう記事は、この号が出た当初は全く興味なかった。戦いは結局のところ、いつどこにどれだけの兵器の質と量を集中できるか、にかかっており、組織や組織内の役割は関係ないと思っていた。今、大人になって、再読すると、米ソの組織の違い、参謀の役割の違いなど興味深い。米軍組織が最前線に出て戦う部隊以外の部分に厚みがあって凄い。

 

 U.S.A. CCCP 戦術・装備の現在(いま) <GDW>現代機甲戦(Assault)より 石川輝/訳

この号が出た当初はほとんど読まなかったが、今、読むと面白い。米ソで大きく違う用兵思想とそれに基づいた組織、兵器体系。アメリカ軍のM1エイブラムス戦車が、40年近く前の、1984年にはもう実戦配備されていたのには驚いた。米軍は後継戦車を開発しなくてもいいのだろうか、と思ってしまった。

 

 神秘の者たちとの対話 ルンド・オスカルスハムン 藤岡伸一/編

 新しいRPGかと思ったら、運やツキををよくするための儀式の紹介だった。『TACTICS』誌より『ムー』誌に載せた方がいいのではないかと思った。たまにはこういう記事も笑えて面白い。

 

 オリジンズ・トーナメント・シナリオ分析 <AH>電撃ドイツ戦車隊 ジェネラル誌19巻5号より 田中勇樹/訳

 前号に掲載されたオリジンズ・トーナメント・シナリオの分析記事。ポイントを押さえたいい記事。

 

 橋は遠すぎない!<HJ>"マーケットガーデン作戦" コンメンタール 石川輝

 ホビージャパンの『マーケットガーデン作戦』の作戦分析記事。12ページにわたって、簡単なヒストリカル・ノート、ゲーム・マップとユニットの写真を使っての作戦分析がとても具体的でわかりやすい。受験がなければこのゲームを買ってたと思う。

 

 内外ゲームガイドにあるツクダホビーの『クァークス』(Quirks)は一回やったことがあった。生物の進化と生態系を支配できるかを争うカードゲームだ。カードがすばらしかったのを覚えている。今はもう入手できないかなぁ・・・。

 

 JAMES BOND 007 田中勇樹

 この号からの新連載の一つ。ビクトリー・ゲーム社の目玉商品の一つが『ジェームズ・ボンド 007』だ。007シリーズ・ファンとしては買わないわけにはいかないが、なにせこの頃は受験勉強真っ最中だったので我慢した。この記事読んでほしくてほしくてたまらなかったが、一方で、ゲームマスターをやれる人いるのだろうか、と思った。今も007は続いているが、007のRPGは残っているのだろうか。

 

 地中海作戦とイタリア海軍 ーわれらの海・・・の筈だったー マーチン・アンダーソン 高橋一郎/訳

 もう一本の新連載。イタリア軍は弱い、という偏見を持っていたが、1943年にイタリア軍が降伏するまでのイギリス軍とイタリア軍の損害は数の上ではほぼ同じだというのは驚いた。英軍191隻。伊軍193隻。艦船の重さや種類の違いはあるだろうが、単純に数だけ見るとほぼ互角、というのは驚いた。これだとゲームとしても面白いのではないか。

追記:第17号で本連載の著者がマーチン・アンダーソンではなく、ジョン・バットだったと訂正が入った。

 

 読者のページには、開成や信州大学、九大などのシミュレーション・ゲーム・サークルの会報が載っている。手書きや「コンピュータを用いて」作っていたり、「オフセット印刷」だったり、とそれぞれ工夫している。今も続いているのだろうか。