Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

シミュレーションゲームマガジン タクテクス TACTICS 第17号(1984/9/1)

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TACTICS 第17号 表紙

TACTICS第17号(1984/9/1)を読んでみた。表紙は、GDW『英国本土決戦』と007のボックス・アートとOrigins 84の様子。特集は「大英帝国」。付録ゲームはなし。

大英帝国を取り扱ったゲームやシナリオを集めた特集だ。

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TACTICS 第17号 もくじ

最初はGDWヨーロッパ・シリーズ第2弾 『英国本土決戦』(Their Finest Hour)のショート・シナリオ。ヨーロッパ・シリーズはプレイしたことはないが、陸・海・空それぞれのルールを覚えるための入門編にはよさそうだ。

 

AH 『第三帝国』(Third Reich)の英国本土決戦は、面白かった。どこにどの部隊を配置しどう動かすとどのくらいの確率で作戦が成功するのか、チェスや将棋の作戦研究のようで面白い記事だ。その結果、ヒストリカル性を無視した展開になるので、ルールが改訂されたのは面白い。

 

「地中海1940-42 イギリス海軍の栄光」は、HJ『IJN Imperial Japanese Navy 1941-45』のルールで英国海軍、イタリア海軍艦船が登場するシナリオが5個掲載されている。試しにプレイしてみたいものだ。

 

SPI 『シシリー上陸作戦』(Sicily: The Race for Messina)のヒストリカル・ノートは、Strategy & Tactics誌No.89(1981/11-12)号のA.A.Nofiの記事の翻訳のようだ。地図がわかりやすく、説明もとてもわかりやすい。

 

前回からの連載もの「<AH>創立25周年記念 アバロンヒル物語(中)」は、エリック・ドット社長になってからの話で、プレイしたことのあるゲームが増えてきた。

 

西部劇映画の紹介記事もある。そういえば本の紹介コーナーが今回もなかった。

 

この頃、ロール・プレイング・ゲームが日本に本格的に入ってきた頃であり、第一人者の安田均氏がロール・プレイング・ゲームの連載を開始した。

 

連載はどれも面白い。「地中海作戦とイタリア海軍」は、著者名に誤認があったため、訂正が入っている。マーチン・アンダーソンではなく、ジョン・バットだそうだ。そこ間違えてはいけないでしょう。

 

最終ページには、ホビージャパン社の求人募集も載っている。「昭和59年度大学卒業見込みの男子」と明記しているのは、男女雇用機会均等法前の時代を感じさせる。