TACTICS第23号(1985/9/1)を読んでみた。
特集は『幻想遊戯の夕べ』
付録ゲームはなし。
もくじは次のとおり。
この号はファンタジー・ゲームやロール・プレイング・ゲームのページが多かったので個人的にはがっかりした。次の号から月刊誌になり、判型も変わり、付録ゲームも立派なものがついたはずだ。だが、当時持っていたゲームの記事が少なくなったことや、生活環境が変わり忙しくなったこともあり、この号が発売当時に購入した最後の号になった。
p.33 ボックスゲーム参上 アド・テクノス新製品情報
エポック、ホビージャパン、ツクダホビーに続き、アド・テクノスがシミュレーション・ゲームを制作・発売していた。アド・テクノスは、朝日出版からシミュレーション・ゲーム・ブックとして発売していた。ヒストリカル・ノートが充実していて好きなシリーズだった。そのアド・テクノスがボックス・ゲームを制作・販売を開始したのだ。
『ナポレオン モスクワへ』、『レッドサン・ブラッククロス』、『戦国合戦絵巻』など、ユニークなテーマのゲームを制作していた。『ノルマンディ上陸作戦』はメジャーなテーマだが、作戦準備に焦点をあてたユニークなゲームらしい。
『ナポレオン モスクワへ』は、p.66にゲーム・ガイド記事もある。国産ゲーム初のナポレオニック・ゲームだ。ヒストリカル・ノートが40ページの論文付きという、まさにシミュレーション・ゲーム・ブックである。当時はナポレオニック・ゲームに興味がなかったが、今になって興味が出てきた。ヒストリカル・ノートも含めて手に入れたいところだが、難しいだろうなぁ・・・。
p.60 幻想航空機図鑑 "スーパートムキャット"オプションユニット
『ウルトラセブン』に登場するウルトラ・ホーク1号や『科学忍者隊ガッチャマン』のゴッドフェニックスを彷彿とさせる機体が登場する。
ホーク1号はちゃんとアルファ号、ベータ号、ガンマ号に分裂し飛行できる。惜しむらくは、ユニットがなく、ドラケンやTu-22などで代替するということ。ちゃんとユニットも付録でつけてほしかった。
p.68 熱闘12球団ペナントレース '85年版
自分の記憶ではもっと前にこのゲームでペナント・レースをやってたのだが、84年度の記録をもとにした85年版は85年4月以前に発売しているわけないのだから、記憶の方が間違っているはずだ。通りで志望大学に受からなかったわけだ、と納得する。
p.69 ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ
これはロール・プレイング・ゲームの元祖だ。日本では新和が取り扱っていたようだ。今どうなっているのか気になったのだが、今はホビージャパンが扱っているようだ。個人的にはこのゲームをプレイしたことはないが、今もファンがいて続いているというのは嬉しいかぎりだ。hobbyjapan.co.jp
p.70 内外新ゲーム情報
アバロン・ヒル社から『アドバンスト・スコード・リーダー』シリーズが、アメリカでようやく発売になった。個人的には待ちくたびれたのと、生活の変化により、購入することはなかった。2022年は、まずはソロ・プレイからこのシリーズをプレイしてみたい。
p.73, p.95 創元推理文庫
書評欄や広告に載っていた。この頃、東京創元社から発売されていたゲーム・ブック・シリーズがあったなぁ・・・。懐かしい。
p.100 読者のページ
詳細にユニットの動かし方を書いた『太平洋艦隊』(Pacific Fleet)の第2ターンパルミラ奇襲阻止作戦案はちょっと試してみたい。
また『空戦マッハの戦いⅡ』(Super Tomcat)の機種選定批判など6ページに渡って読者のページがある。最後に「最近のお手紙は過激な書き方のものが多くて困ります。」と編集部からの苦言を載せている。誌面に載っている記事は、確かに感情的なものが多い。おそらく採用されなかったお便りで過激なものがその何倍も来ていたのだろう。
いつの時代も人は変わらないものだ。
最終ページ
『タクテクス』(TACTICS)誌が月刊化すること、A4判になること、カラーマップがつくこと、リプレイの図解がわかりやすくなったこと、などの宣伝が載っている。
シミュレーション・ゲームにはまっていたら、ワクワクしたのだろうが、当時の私はこれを機に、『タクテクス』(TACTICS)誌とシミュレーション・ゲームから卒業したのだった。まさか36年後に戻ってくるとは思わずに・・・・。