Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

シミュレーションゲームマガジン タクテクス TACTICS 第49号(1987/12/1)


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TACTICS第49号(1987/12/1)を読んでみた。

特集は「WAR SHIPS 今、よみがえる大艦巨砲の世界」

付録ゲームはタクテクスオリジナルの『はるかな海へ』(To the Far Sea)

 

表紙はHJ『フリート・バトルズ』(Fllet Battles)シナリオ9初期配置に『はるかな海へ』(To the Far Seas)の地図をあしらい、イラストは『アイアン・ボトム・サウンド』(Iron Bottom Sound)から。


もくじは次のとおり。


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p.4 目で見る海戦戦術 瀬戸利春

時代ごとにその時代をテーマにしたゲームのユニットを使って海戦戦術を表しており、とてもわかりやすい。

単梯陣に単横陣に単縦陣。

同航戦や反航戦。丁字戦法や乙字戦法。

ドレッドノートの意味。

水雷戦隊の襲撃法。

ルンガ沖夜戦の図。

海戦戦術級をテーマにしたゲームの参考になる。

 

p.10 暁の北海海戦 島津章

TH『グラフ・シュペー』での仮想戦リプレイ。迫力がよく伝わってくる。

 

p.14 ドイツ外洋艦隊の栄光と最期 和久尊

第一次世界大戦のドイツ外洋艦隊の活躍と最期を簡潔にまとめている。

 

p.25 "フリート・バトルズ"ヨーロッパ海域シナリオ&リプレイ&艦艇データ 渡辺健

あまりなじみのなかった第二次世界大戦のヨーロッパの海戦について、よくまとまっている。こういう記事が私は好きだ。

 

p.30  "フリート・バトルズ"キャンペーンルール 西村ヒロユキ

戦術級ゲームでのキャンペーンゲームは私はプレイしたことがない。しかし、ロールプレイングゲーム(RPG)的要素もあるので、面白そうだ。

 

p.33 マハンの海軍戦略 黒木茂

クラウゼヴィッツやマハンの名前は昔も今もよく聞く。しかしちゃんと読んだことはないし、断片的にしか知らない。いずれちゃんと読んでみたい。

 

p.36 二つの時代 連合艦隊の始まりと終わり 清木隆志

日本海海戦の勝利とレイテ沖海戦の敗北。

これは、まさに連合艦隊の絶頂と壊滅であり、象徴的だ。

日本海軍の歴史としていつまでも語り継ぐべきだろう。

 

p.38 Back to the Dreadnought era <アドテクノス>”幻の八八艦隊"四方山ばなし 伊藤竜太郎

このゲームは、私がウォーゲームを離れてから出版されたため、存在を知らなかった。

これは面白そうなゲームだ。

 

p.42 石川輝の実戦戦術教室 

今回のテーマは攻撃機動や突破戦闘だ。図が豊富で、言葉もわかりやすい。

この連載を読んでからAH『戦闘指揮官』(Squad Leader)をプレイしていたら全然違ったものになったろう。もっと早く連載してほしかった。

 

p.48 戦国時代の戦略と戦術 福田誠

この連載も面白い。私がプレイしていた頃は日本史をテーマにしたゲームはあまりなかったが、この頃の『タクテクス』(TACTICS)誌の記事や広告を見ているといろいろと出てきている。私がプレイしていた頃、出ていたら、きっとやめなかったのに・・・。

 

p.67 新書英雄伝 有坂純

この連載も面白い。ギリシャの歴史については、岩波文庫版がいくつか出版されていたが、あれは何となく敷居が高くて読めなかった。この連載は図が多く、言葉もわかりやすく読みやすい。

 

p.70 クラブで創るタクテクス バルジ三番勝負 PHALANX編 金丸一郎

今回はPHALANXの金丸一郎氏が記事を書いている。バルジの戦いをテーマに、SPI/TSRの『Battles for the Ardenns』、EPC『バルジ大作戦』、HJ『ラスト・ギャンブル』のリプレイと作戦研究記事だ。ゲーマーと『タクテクス』(TACTICS)誌に登場するデザイナーとでは、重点を置くポイントが違うなぁ、と思った。

うまく言えないのだが、何かが違うと思う。

どちらがいいではなく、どちらもありだと思うのだが。

 

p.74 戦場の日本軍 師団・旅団・軍 瀬戸利春

残念ながら、今回でこの連載も最後だ。

この連載は、当時のアメリカ軍、イギリス軍、ソ連軍、ドイツ軍、イタリア軍版も続けてほしかった。