Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

K2P『ドイツ装甲軍団2』(モスクワ'41)バトル・レポート(AAR)第2弾


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今回、ドイツ軍はモスクワを占領すると達成できるサドンデス勝利をせずに北東部からの突破を目指してみる。

 

■初期配置

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■第1ターン(1941/09/30)


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ドイツ軍第1戦闘フェイズ後


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ドイツ軍第2戦闘フェイズ後

装甲部隊が遮二無二前進すると、追いつけない歩兵部隊との間の間隙が大きくなるので、ドイツ軍は突破したところからソ連軍を包囲して連絡線を遮断しソ連軍ユニットの除去を図る。
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ソ連軍移動フェイズ後


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両軍の損害


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■第2ターン(1941/10/01-10/10)


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ドイツ軍Orel(4016)占領


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あちこちでソ連軍は連絡線を絶たれた。


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両軍の損害


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■第3ターン(1941/10/11-10/20)


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ドイツ軍プレイヤーターン終了時


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ドイツ軍はうまく包囲してこのターンにソ連軍6個軍団を殲滅した。

連絡線を遮断しソ連軍ユニットを除去した例
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連絡線を遮断しソ連軍ユニットを除去した例
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ソ連軍プレイヤーターン終了時


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■第4ターン(1941/10/21-10/31)

ドイツ軍移動フェイズ後


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モスクワ近くの要塞地帯の状況

要塞地帯にほとんどソ連軍ユニットが少数しかいない。
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ソ連軍プレイヤーターン


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両軍の損害


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ここでソ連軍の反撃命令が出た

 

■第5ターン(1941/11/01-11/07)

ソ連軍プレイヤーターン

第5ターンなので10ユニット以上が反撃する必要があるが11ユニットが反撃実施。f:id:Haruichiban0707:20220828170459j:image

3-1で包囲したのにまさかのC=攻撃側だけ混乱状態になる。f:id:Haruichiban0707:20220828170702j:image


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ドイツ軍プレイヤーターン

ドイツ軍Tula(3009)占領

ソ連軍の反撃のおかげで混乱状態のソ連軍が増えた。それを刈り取るドイツ軍。
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モスクワ近郊を守るソ連軍がもういない。

ドイツ軍の進撃は史実以上に順調だ。

しかもスターリンの反撃命令のおかげで次はドイツ軍プレイヤーターンだ。ソ連軍に守る時間を与えない。

両軍の損害
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■第6ターン(1941/11/08-11/14)

ドイツ軍Kalinin(0413), Kolomna(2204)占領


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モスクワ周辺


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両軍の損害


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■第7ターン(1941/11/15-11/21)

ドイツ軍は南東からモスクワ攻略を目指す。西から攻めると森が深くて進撃速度が遅くなるが、南東からだと平地が多いので進撃速度があがるからだ。

Lyublino(1705)を占領


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モスクワ周辺


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Kursk(5150)陥落

Podolsk(1808)陥落

ドイツ軍はモスクワに戦闘後前進でサドンデス勝利できるが進撃を止めた。ソ連の独裁者スターリンに降伏を勧告するためだ。(嘘。突破したり各都市占領したりして完勝を目指すためだ)

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両軍の損害


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■第8ターン(1941/11/22-11/28)


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Klin(1011)陥落

モスクワ周辺


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モスクワ周辺

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ソ連軍の反撃は失敗した。


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両軍の損害


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■第9ターン(最終ターン)(1941/11/29-12/05)

ドイツ軍装甲部隊2個地図外へ突破


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モスクワ周辺


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Zagorsk(1106)陥落


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ドイツ軍装甲部隊が包囲された。


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両軍の損害



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■勝利条件の判定

VPチット

5105 5

4012 4

3009 5

2204 3

1805 6

1705 3

1106 6

1011 4

0413 2

 

38VP

 

突破による得点 4VP

ドイツ軍機械化部隊の撃破 -3VP

 

39VP

ドイツ軍の勝利

 

■感想

ドイツ軍機械化部隊の突破による勝利得点を得ようとするとなかなか大変だということがわかった。最初からモスクワ北部を進撃しないと大変だ。

サドンデス勝利が達成できないとき、ドイツ軍機械化部隊は連絡線を遮断されないようにしないと撃破されたことと同じになるので、注意が必要だ。

 

ルール上の疑問

回復フェイズの手順は次のとおりだ。

a.混乱状態ユニットの連絡線判定

b.混乱状態ユニットの回復

c.正常状態ユニットの連絡線判定

 

a.混乱状態ユニットの連絡線判定は、「自軍回復フェイズでは、」と明記してある。

b.混乱状態ユニットの回復も、「自軍回復フェイズ開始時に」と明記してある。

c.正常状態ユニットの連絡線判定は、両軍が実施するのか、「自軍回復フェイズ」だけなのだろうか?「自軍回復フェイズ」と記載がないので、逆に疑問が湧いてしまった。

 

A.ドイツ軍プレイヤー・ターン

 1.天候決定フェイズ(第6~9ターンのみ)

 2.移動フェイズ

 3.戦闘フェイズ

   ここでソ連軍ユニットAが混乱状態になったとする

 4.回復フェイズ

   ドイツ軍ユニットのみ回復できる。

   ソ連軍ユニットは「自軍回復フェイズ」ではないので回復できない。

   c.正常状態のソ連軍ユニットの連絡線判定をここで実施するのだろうか?

   もしここで実施し連絡線が通っていないソ連軍ユニットBがあるとすると混乱状態になる。もし自軍回復フェイズだけで実施するとしたら、ここではソ連軍ユニットBは混乱状態にならない。

B.ソ連軍プレイヤー・ターン

 1.援軍登場フェイズ

 2.移動フェイズ

   混乱状態のソ連軍ユニットは移動できない

 3.戦闘フェイズ

   混乱状態のソ連軍ユニットは戦闘できない

 4.回復フェイズ

   ソ連軍ユニットは「自軍回復フェイズ」なので回復できる。(回復ユニット数に制限があるので回復できない場合もあるが)

   もし、4.回復フェイズ c.正常状態ユニットの連絡線判定を相手回復フェイズでも実施するとしたら、a.混乱状態ユニットの連絡線判定で、連絡線が遮断されたままのソ連軍ユニットはここで除去されてしまう。

   もし、4.回復フェイズ c.正常状態ユニットの連絡線判定を自軍回復フェイズだけで実施するとしたら、a.混乱状態ユニットの連絡線判定で、連絡線が通っていないソ連軍ユニットBはここで混乱状態になる。次ターンの4.ソ連軍回復フェイズ a.混乱状態ユニットの連絡線判定の結果、除去される。1ターン長く生き延びられる。

   移動も戦闘もそのプレイヤーターンのプレイヤーが実施するから、回復もそうだと思うが、逆に疑問が湧いてしまった。

 

本ゲームは大規模だが、ルールが簡単でプレイアビリティが高く、作戦研究が楽しいゲームの一つだ。また研究プレイしてみたい。