K2P『ドイツ装甲軍団2』は2in1のゲームだが、そのうちの一つ、『レッド・タイフーン』をプレイしてみた。このゲームの紹介記事はこちらだ。
haruichiban0707.hatenablog.com
第一弾のバトル・レポート(AAR)はこちらだ。
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前回、このゲームでは戦闘比が1:1でも50%の確率で相手を押すことができるのに、戦闘比3:1程度で戦闘したため、ソ連軍があまり攻撃しなかったため、戦線を前に進められなかった。
その反省を活かして今回はソ連軍は1:1でも積極的に攻撃し、西を目指すようにした。
■初期配置
このゲームではフォーメーションごと(軍/軍団)に配置場所が決まっている。その中で自由配置する。
■第1ターン(1942/01/05)
行動ポイントは最初から隣接しているところは移動しないで戦闘できるから移動にポイント配布しなくていい。
ソ連軍のポイント配布は下のとおり。
ソ連軍西部方面軍左翼はドイツ軍の間隙を突いてSukinichi(2533)(写真のピンク色のMOVEユニットを置いてあるヘクス)を目指す。(写真は上が西。下が東。右が北。左が西)
西部方面軍右翼はドイツ軍第4装甲軍を蹴散らしてVyazma(2422)(写真のピンク色のMOVEユニットを置いてあるヘクス)を目指す。
(写真は上が西。下が東。右が北。左が西)
カリーニン方面軍はドイツ軍第9軍を撃破し、西に向かい、Belyy(1916)(写真のピンク色のMOVEユニットを置いてあるヘクス)を目指す。
(写真は上が西。下が東。右が北。左が西)
北西方面軍は一番北からVelikie-Luki(0907)を目指す。)(写真のピンク色のMOVEユニットを置いてあるヘクス)
(写真は上が西。下が東。右が北。左が西)
南のブリャンスク方面軍以外の全戦線に渡ってソ連軍の大攻勢が始まった。
16ヶ所での戦闘終了。
ドイツ軍はSukinichi(2533)付近にある第4軍と第2装甲軍の空隙を南北から埋めようとする。
両軍の損害
まだ撃破されたのはソ連軍の2ユニットだけだ。
■第2ターン
ソ連軍の行動ポイントの配布
16ヶ所でソ連軍の攻勢だ。
Sukinichi(2533)
陥落!!
ここを取られるとここから西に進撃されるとドイツ軍は厳しい。
ドイツ軍は突出してきたソ連軍西部方面軍左翼を緩く逆包囲した。
さらに逆包囲される可能性がある。
両軍の損害
■第3ターン
ソ連軍の攻勢ポイントの配布
ソ連軍Mtensk(3041)占領
ソ連軍の攻勢が続く。16ヶ所で戦闘だ。
Medyn(3127)陥落
ドイツ軍は赤い線を絶対防衛圏として防衛したいので、撤退するが意外と速度が遅くて間に合わない。
ソ連軍は前回よりドイツ軍に損害は与えていないが戦線を押している。
両軍の損害
■第4ターン
ソ連軍の行動ポイントが足りない。
ソ連軍の行動ポイントの配布
ソ連軍の攻撃は10ヶ所だ。
Mozhaysk(3323),Yukhnov(2728),Orel(2643)陥落
ドイツ軍は一気に装甲2個師団、歩兵5個師団を失った。
ソ連軍は1SAを撤収させた。
パルチザンがRoslavi(1229)近くの森に出現。
Nelidovo(2012)をドイツ軍再占領
パルチザン討伐は失敗した。
両軍の損害
■第5ターン
ソ連軍の行動ポイントの配布
Gzhatsk(2821)ソ連軍占領
ソ連軍は5カ所で攻撃。
ドイツ軍は歩兵5個師団を失った。
パルチザンがYartsevo(1521)近くの森に出現。
ドイツ軍はパルチザン掃討する。
パルチザン壊滅!
両軍の損害
■第6ターン
ソ連軍の行動ポイントの配布
ソ連軍は15ヶ所で攻撃する。
Svchevka(2617)陥落
パルチザンがYelnya(1726)近くの森に出現。
ドイツ軍はVyazma(2422)を2ターン守りきった。Bryansk(1838)も包囲されているが守った。
ドイツ軍はパルチザン掃討とBryansk(1838)救援だ。
どちらも成功した。
両軍の損害
■第7ターン
ソ連軍は行動ポイントの配布が厳しくなってきた。
Rzhev(2715)占領
ソ連軍は8ヶ所で攻撃する。
Vyazma(2422)、Bryansk(1838)陥落!!
ドイツ軍は装甲師団、自動車化歩兵師団、歩兵師団それぞれ2個ずつ6個師団を失った。
ドイツ軍第2装甲軍はBryansk(1838)奪還を目指す。
第4軍はほぼ全滅し残り2個装甲師団と1個歩兵師団なのでSpas-Demensk(2028)防衛に専念する。
第4装甲軍も残りわずか。残った部隊を退却させる。
Bryansk(1838)は膠着状態だ。
両軍の損害
■第8ターン
ソ連軍は行動ポイントのやりくりが苦しい。
西部方面軍右翼は青矢印のYartsevo(1521)や赤矢印のSmolensk(1122,1123)を目指す。(上が西、下が東、右が北、左が西)
西部方面軍左翼は青矢印のSpas-Demensk(2028),黄矢印のYelnya(1726)や赤矢印Roslavi(1229)を目指す。(上が西、下が東、右が北、左が西)
ソ連軍は6ヶ所で攻撃する。
Spas-Demensk(2028)陥落!
ドイツ軍は4個装甲師団と3個歩兵師団壊滅!
一方、孤立している第78,252歩兵師団(青丸)が健闘している。
ドイツ軍第2装甲軍はBryansk(1838)奪還(上の写真の赤丸)を目指す。
第4装甲軍はかなりユニット少ないがSmolensk(1122,1123)防衛に退がるが、移動力が足りない。
赤丸のSmolensk(1122,1123)とその正面は空っぽだ。
ドイツ軍Bryansk(1838)奪還!!
両軍の損害
■第9ターン(最終ターン)(-1942/03/02)
ソ連軍の行動ポイントの配布
カリーニン方面軍はNelidovo(2012)奪還を狙う。
西部方面軍右翼はBelyy(1916)、Yartsevo(1521),Smolensk(1122,1123)を目指す。
ソ連軍がSmolensk(1122,1123)奪還!!
ソ連軍Nelidovo(2012)奪還!
ドイツ軍第78,252歩兵師団壊滅!孤立した中よく戦ったが遂に矢折れ弾尽きた。
Yartsevo(1521)陥落!
Roslavi(1229)陥落!
ドイツ軍は5個歩兵師団が壊滅した。
ドイツ軍は全軍あげて勝利条件の都市奪還に動く。
第2装甲軍はOrel(2643)奪還!
ドイツ軍最後の反撃は6ヶ所だ。
Yartsevo(1521、Roslavi(1229)はソ連軍が守りきった。Smolensk(1122,1123)をドイツ軍が奪還した。
両軍の損害
■ドイツ軍の残存部隊と損害部隊
左が残存部隊、右が壊滅部隊
オレンジ色の帯の第4軍は全滅。
青い帯の第4装甲軍もほぼ全滅した。
いかに激戦だったかわかる。
■ソ連軍の残存部隊と損害部隊
左が残存部隊、右が壊滅部隊
■勝利得点の計算
ソ連軍はSpas-Demensk(2028)とRoslavi(1229)とYartsevo(1521)とで8点。1SAが4ターンで撤収したので-0点で合計8点
ドイツ軍はVelikie Luki(0907)とKholm(1501)とOrel(2463)で5点。
合計5点。
8-5=3点のためソ連軍勝利
ソ連軍の反攻は止まり、戦線は膠着した。
以下は今回のゲームでの仮想歴史になる。
一旦は奪還したSmolensk(1122,1123)を再奪還されたのは残念だったが、独裁者スターリンはこの結果に満足した。
Bryansk(1838)やOrel(2643)を奪われたブリャンスク方面軍司令官は更迭された。彼がその後どうなったかは誰も知らない。
独ソ戦は春を迎え、ますます激しくなるのだった。
■感想
●ドイツ軍の感想
ドイツ軍は、うまく戦線を崩壊させずに後退させることができた。最後にOrel(2643)やBryansk(1838)やSmolensk(1122,1123)を奪還できてよかった。行動ポイントを節約して蓄積しておいたのが最終ターンの反撃に役立った。
Roslavi(1229)かNelidovo(2012)を保持していれば勝てたのに残念だ。
●ソ連軍の感想
前回の反省を活かしもっと1-1の戦闘比でも戦闘を仕掛けたのがよかった。
最後にOrel(2643)やBryansk(1838)やSmolensk(1122,1123)を奪還されたのが残念だった。
『ドイツ装甲軍団2』に入っているゲームは2個とも、プレイアビリティが高くて、当時の状況をうまく再現していて、とてもいいゲームだと思う。またプレイしたい。