AH『クロス・オブ・アイアン』(Cross of Iron)シナリオ18「ルガ防衛戦」(The Defense of Luga)をプレイしてみた。
ドイツ軍の電撃戦により装甲部隊がソ連軍戦車部隊を迂回して包囲した。包囲されたソ連軍戦車部隊が包囲網から脱出しようとすると、その部隊と相まみえるのはドイツ軍歩兵部隊になった。
このシナリオで導入されるルールは、94.未熟兵と95.機関銃の連続射撃だ。
94.未熟兵ルールは、次の通りだ。
基本の移動力が通常兵が4に対して、未熟兵は3だ。また支援火器の故障ナンバーが1減り、戦闘不能時の士気値が1少ない。
95.機関銃の連続射撃ルールは、故障ナンバーが2減る代わりに歩兵射撃表で火力を1段階上げることができる。
限界まで引き金を引き射撃し続けている状況ということだろう。
なお、93.戦闘態形の維持ルールは今回使わなかった。本当は使った方がいいと思うが、計算の手間が増すので今回使わなかった。
勝利条件は、第13ターンに、ソ連軍が石造建物を16個占領することだ。
ドイツ軍はそれを防ぐことだ。
特別ルールに、ソ連軍戦車は、回復期に6輛ごとにサイコロを1個振り、出た目の数しか移動できない。
■初期配置
ドイツ軍は北から地図盤内に入ってくるソ連軍に対して、次のように備えた。
北の地図盤で勝負をつけるつもりだ。実際には初期隠匿配置なのでこの後、地図盤からユニットを外した。
ソ連軍は主力の、戦車部隊や6-2-8、4-4-7歩兵分隊を東から南に下り西に進む、つまり地図盤4→5→1と進める。
西の地図盤3は未熟兵中心で、ドイツ軍が南の地図盤1に行けないように拘束する戦術だ。
■第1ターン(1941/07/19)
ソ連軍は2輌と6輌とT34/76Aの9輌が移動できる。
ソ連軍は、歩兵を従えて、怪物KVIIAを先頭に前進してきた。ドイツ軍は強力で破壊できそうにないKVIIAはスルーする。
「後ろを見せた時に狙うから、あの怪物は放っておけ。」近づく怪物KVIIAを前にして動揺する砲手達を落ち着かせる対戦車砲や高射砲の指揮官。(盤面にはユニットとしては登場しないが)
日本軍をノモンハンで苦しめたBT7-2に、ドイツ軍高射砲が射撃!
BT7-2を撃破!!操作班が脱出。
仲間の敵(かたき)とばかりに、もう一輛のBT7-2は20mm砲弾を跳ね返した。
そのBT7-2の砲撃でドイツ軍高射砲破壊!!仲間の仇をとった!
CEやTIマーカーはソ連軍の射撃によりドイツ軍が不在であることが判明したヘクス。
4J4でソ連軍指揮官Sahavitch戦闘不能。1個分隊狂暴化
■第2ターン
ソ連軍は2輌とT34/76Aしか移動できない。
KVIIAが移動する。
隠れていた50L対戦車砲が火を噴く!!37mm高射砲と十字砲火だ。
37mm高射砲は80m!!
50mm対戦車砲は40mだ!
「あの怪物をやっつけろ!距離40m。てぇ~~~~!!」
1発目は跳弾!
「次弾、装填、急げ!」
「装填完了」
「目をつぶってもあたるぞ。てぇ~~~~っ!」
2発目で撃破~~~~~~ッ!!
KVIIAが1発も撃たないうちに撃破されたのは、ソ連軍にとっては痛い。ドイツ軍にとっては嬉しい!!
T34/76Aに37mm高射砲で射撃!
1発目は致命的命中だったが破壊できなかった!
2発目も命中したが跳ね返された。
米軍CEマーカーが載っているヘクスは白兵戦の混戦状態
ソ連軍指揮官Sahavitch逃亡!!(回復期のサイコロの目が12でゲームから除去された)
ドイツ軍はソ連軍指揮官を狙い撃ちする。
ドイツ軍が4N6でソ連軍T28Cを白兵戦で破壊した!
4M2の白兵戦はソ連軍が勝利した。
両軍の損害
戦車12輛中3輛(損耗率25%)
KVIIA 1輌
BT7-2 1輌
T28C 1輌
■第3ターン
ソ連軍戦車が全部移動可能。
3W5から3M4を射撃!
「目標T26S!距離400m(10ヘクス)」「撃て~!」
撃破~!
高地からの遠距離射撃が効果絶大だ。
3L3でT26S撃破!
3K4でT40A撃破!
両軍の損害
ソ連軍
戦車12輛中6輛(損耗率50%)
KVIIA 1輌
BT7-2 1輌
T28C 1輌
T26S 2輌
T40A 1輌
■第4ターン
T28CとT40A全台とBT7-2とT34/76Aが移動可能。
ソ連軍が一斉に突撃してきた!
3W5の50mm対戦車砲が4F8のT26Sを撃破!
3W6の37mm対戦車砲が4K3のT40Aを撃破!
残りのソ連軍戦車はT34/76A,BT7-2,T28Cそれぞれ1輌ずつの合計3輌だ。いずれもハッチを開けられない。
両軍の損害
戦車12輛中9輛(損耗率75%)
KVIIA 1輌
BT7-2 1輌残り1輌
T28C 1輌残り1輌
T26S 3輌
T40A 3輌
ドイツ軍指揮官残り4人(損耗率33%)
4-6-7残り7個分隊(損耗率46%)
2-4-7残り3個分隊損耗率50%)
砲は残り2門
ソ連軍
戦車12輛中9輛(損耗率75%)
KVIIA 1輌
BT7-2 1輌残り1輌
T28C 1輌残り1輌
T26S 3輌
T40A 3輌
指揮官残り3人(損耗率25%)
6-2-8残り1個分隊(損耗率67%)
4-4-7残り11個分隊(損耗率54%)
4-3-6残り11個分隊(損耗率8%)
■第5ターン
ソ連軍戦車全台移動可能
ドイツ軍は地図盤4にいなくなった。
ソ連軍は当初の作戦通り地図盤4から5を通って地図盤1を目指すことにする。
ついにソ連軍が3M2の建物に突入した。
ドイツ軍が白兵戦で3M2の2階からソ連軍を駆逐した。
両軍の損害
ドイツ軍指揮官残り3人(損耗率50%)
4-6-7残り5個分隊(損耗率62%)
2-4-7残り3個分隊(損耗率50%)
砲は残り2門
ソ連軍
戦車12輛中10輛(損耗率83%)
KVIIA 1輌
BT7-2 1輌残り1輌
T28C 2輌
T26S 3輌
T40A 3輌
指揮官残り3人(損耗率25%)
6-2-8残り1個分隊(損耗率67%)
4-4-7残り10個分隊(損耗率72%)
4-3-6残り11個分隊(損耗率8%)
■第6ターン
3M2の建物をソ連軍が完全占領した。
3W5から3Q2のT28Cを射撃!
撃破~~~~~~ッ!
これでソ連軍戦車はあとT34/76Aの1輌だけだ。
3W6から3DD2を射撃するが跳弾!
かなり減ったソ連軍主力部隊は地図盤4を南下して地図盤5を目指す。
両軍の損害
ドイツ軍指揮官残り2人(損耗率67%)
4-6-7残り3個分隊(損耗率77%)
2-4-7残り3個分隊(損耗率50%)
砲は残り2門
ソ連軍
戦車12輛中11輛(損耗率92%)
KVIIA 1輌
BT7-2 2輌
T28C 2輌
T26S 3輌
T40A 3輌
指揮官残り3人(損耗率25%)
6-2-8残り1個分隊(損耗率67%)
4-4-7残り8個分隊(損耗率67%)
4-3-6残り9個分隊(損耗率25%)
■第7ターン
ソ連軍が占領した石造建物は3個。
3W5から3DD2のT34/76Aを射撃!
距離280m(7ヘクス)
グワィィィ~~ン!
跳弾!
「次弾、装填、急げ~!」50mm対戦車砲の砲手長が叫ぶ。
50mm砲弾が装填された。
「装填完了!」
「距離280m。て~っ!」
2発目がT-34/76Aの装甲を貫いて撃破!!
ソ連軍戦車全滅~~~!!
「やったぞ~~」
両軍の損害
ドイツ軍指揮官残り2人(損耗率67%)
4-6-7残り3個分隊(損耗率77%)
2-4-7残り3個分隊(損耗率50%)
砲は残り2門
ソ連軍
戦車全滅(損耗率100%)
指揮官残り3人(損耗率25%)
6-2-8残り1個分隊(損耗率67%)
4-4-7残り8個分隊(損耗率67%)
4-3-6残り9個分隊(損耗率31%)
■第8ターン
独ソとも南側の地図盤に少数ながら分隊が進入しはじめた。
いよいよ石造建物の争奪戦になるか。
■第9ターン
■第10ターン
4FF5で、ドイツ軍対戦車砲の砲撃で、ピンゾロ!!
これはソ連軍にとっては大損害だ。
3T4の白兵戦でドイツ軍指揮官と1個分隊全滅
両軍の損害
ドイツ軍指揮官残り1人(損耗率83%)
4-6-7残り2個分隊(損耗率85%)
2-4-7残り3個分隊(損耗率50%)
砲は残り2門
ソ連軍
戦車全滅(損耗率100%)
指揮官残り2人(損耗率50%)
6-2-8残り0個分隊(損耗率100%)
4-4-7残り6個分隊(損耗率75%)
4-3-6残り9個分隊(損耗率25%)
■第11ターン
現在ソ連軍は8個の石造建物を占領したが、残り2ターンでは地図盤1にいる3個分隊では1個分隊1個として2ターンで6個の建物を占領するのが限界だろう。
8+6=14個なので、ソ連軍が勝利条件を満たすことは難しい。
ドイツ軍の勝利!!
■感想
高地にいるドイツ軍対戦車砲がアウトレンジ射撃で、大活躍した。また地図盤4の森に潜んだ対戦車砲や高射砲も至近距離からの射撃で大活躍した。
北の2面でソ連軍に損害を強いたことがドイツ軍の勝因だろう。
ソ連軍はKVIIAが序盤にいきなり撃破されたのが大きかった。
地図盤4や地図盤3の制圧に時間がかかったのと、損害が大きかったのも痛かった。
地図盤3の二階建て建物からの射撃や高地からの砲撃で大損害を出してしまった。接近しないと損害を与えられないが、接近しようとすると被害を受けてしまう。
ソ連軍の戦い方は、研究が必要だ。
今回、このシナリオでは93.戦闘態形の維持ルールを使わなかったが、ソ連軍は包囲からの脱出を狙っているので、ルール93を使わなくてもいいだろう。ドイツ軍はあまりに損害が多いと包囲を解いて自己の生存をはかろうとするだろうから、使った方がいいと思う。計算が難しいので、4-6-7分隊が何個除去されたら士気が1下がる、のように、簡易的に使えばいいと思った。