Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

軽戦車も十分脅威になることを実感できた! AH『電撃ドイツ戦車隊』(Crescendo of Doom)シナリオ21『ヴァルタ=ライン防衛戦』(Battle for the Warta Line)バトル・レポート(AAR)


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『戦闘指揮官』(Squad Leader)、『クロス・オブ・アイアン』(Cross of Iron)の全シナリオを1回はプレイして卒業したので、これからは『電撃ドイツ戦車隊』(Crescendo of Doom)のシナリオに進む。

 

シナリオ21で採用されるルールは、104.電撃戦の参加国、105.1942年以前の歩兵対AFV、106.歩兵の迂回移動、107.野戦各種砲・迫撃砲・発展した盤外砲撃だ。

 

歩兵の迂回移動は好きなルールだ。『クロス・オブ・アイアン』(Cross of Iron)で採用されたルールだと思っていたら、『電撃ドイツ戦車隊』(Crescendo of Doom)のルールだったのは、自分の記憶がいかに曖昧かと思った。

 

シナリオ21の勝利条件は、西から入ったドイツ軍8個分隊以上が東端から突破するとドイツ軍の勝利。

 

■初期配置

ポーランド軍は鉄条網を南北に配置し、中央にドイツ軍を誘導する構えだ。

 

3M2の建物2階に多数の分隊がいて、照準線も通るのでここを無力化する必要がある。
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■第1ターン(1939/09/06)

乾燥

強風

ドイツ軍は地図盤南端からの突破を図ることにした。

北からはI号戦車が突進する。

ポーランド軍が対戦車銃で射撃!


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命中!

-3に貫通力による修整で-2=-5。破壊ナンバーは-1なので4以下(16.7%)で撃破!

サイコロの目は6

跳弾!!
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ポーランド軍の防御射撃は遠距離射撃だが、ドイツ軍2個分隊戦闘不能!!

確率は低いのに偶然いい目が出ることがある。

 

ドイツ軍は森によってできた死角をうまく利用しながら、下のように最南端を通って突破を狙う。中央の部隊はポーランド軍を引きつけ南の主力突破部隊に近づかせないようにする。



戦闘不能になったSS分隊が回復に失敗し壊滅

ドイツ軍の主力が南側にあることがわかったポーランド軍は増援を南に送る。


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■第2ターン

ドイツ軍は森の死角を通っての移動のためポーランド軍が防御射撃不可能だ。


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風力 微風


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■第3ターン

強風

5U6と5V5の塹壕内にポーランド軍がいないことが判明した。

ドイツ軍SS部隊が遠距離射撃にも関わらずよく戦闘不能になる。
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ポーランド軍の盤外砲撃でSS分隊2個戦闘不能

今回はSS分隊が本当によく戦闘不能になる。


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■第4ターン

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ポーランド軍はドイツ軍の南端からの突破を防ぐために塹壕から出た。


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■第5ターン

早くも2個分隊突破成功f:id:Haruichiban0707:20221001131716j:image

 

火災発生

延焼した。


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■第6ターン

3C8でポーランド軍2個分隊壊滅

6個分隊突破成功


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ポーランド軍が地図盤南端に向かう。


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ドイツ軍の歩兵砲が故障した。今回は故障が多い!

3C9でポーランド軍1個分隊が白兵戦で壊滅した。


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■第7ターン

ドイツ軍11個分隊突破成功したのでドイツ軍の勝利


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■感想

1939年当時の装備ならI号戦車も十分活躍できた。歩兵砲も歩兵を十分支援できることがよくわかった。機関銃しか積んでいない軽戦車でも、対戦車銃程度しか対戦車兵器を持っていない歩兵にとっては、十分脅威になる。97式戦車が引き揚げた後のノモンハン事件でBT戦車と戦った日本軍歩兵の恐怖がよくわかった。

 

日中戦争当時の日本の戦車による歩兵支援戦術が理にかなったものだったのを実感できた。

I号戦車より火力があった日本軍の戦車でも十分活躍できたことが容易に想像できる。

日本軍の場合、日中戦争の戦訓から離れることができなかったことと、ノモンハン事件の戦訓を採り入れた戦車を開発する技術力がなく、開発速度遅かったことが問題だった。戦車を開発する基礎技術がなかったことが原因だ。

 

今回はドイツ軍SS分隊がよく士気チェックになぜか失敗した。

また両軍とも機関銃や歩兵砲がよく故障した。

 

ポーランド軍は最南端からドイツ軍が突破することに対応して塹壕を準備しておくべきだった。

具体的には3F4や3G4ではなく3E4や3D4や3E5だ。
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ドイツ軍は突破優先にしてポーランド軍の撃破を考えなかったことが勝因だ。

ポーランド軍の士気は高いので真っ正面から戦うと意外に苦戦しただろう。