AH『電撃ドイツ戦車隊』(Crescendo of Doom)最後のシナリオ、「クレタ島の予行演習」(Rehearsal for CRETE)をプレイしてみた。
今回採用されるルールは138.装甲輸送車、139.航空支援、140.グライダーだ。
勝利条件は分隊を多く除去すること。橋の南北両端を確保すると自動的勝利だ。
■初期配置
■第1ターン(1941/04/26)
英軍が先攻だが独軍がいないし移動不可なので塹壕掘ることぐらいしかやることがない。
風向 南西から北東
風力 微風
対空砲に急降下爆撃
スツーカの金切り声にビビった対空砲の操作班が士気チェックに失敗!!
機銃掃射を受けて操作班は蜘蛛の子を散らすように逃げ出してしまった!!(除去された)
94mm対空砲も爆撃で破壊された。
ああ~、何のための対空砲だったのだろう~
次に40mmと20mm対空砲陣地を襲う2機目のスツーカ。
金切り声にパニックした2個操作班と1個分隊が戦闘不能になった。
対空砲が何の役にも立たない。
機銃掃射を受けて40mm対空砲の操作班が逃走した。(除去された)
40mm対空砲も破壊された。
3機目のスツーカがキャリアーを襲う。
英軍1個分隊機銃掃射で全滅
爆撃でキャリアー1輌とその乗車歩兵分隊全滅
3機目のスツーカの金切り声で英軍1個分隊戦闘不能から機銃掃射を受けて逃亡(除去)
爆撃で建物を破壊し1個分隊全滅
最後のスツーカが高地の英軍を攻撃する。
スツーカの金切り声が鳴り響くが、指揮官McNamaraが操作班と2個分隊を落ち着かせた。(士気チェック成功)
機銃掃射は、塹壕の効果があって無傷だ。
スツーカは去った。
続いて落下傘部隊が降下しグライダー部隊が着陸する。
パンツァーファウストユニットは兵器収納筒で落下傘ユニットが足りないので落下傘ユニットなし。
スツーカの機銃掃射と爆撃で高射砲が破壊されたのでドイツ軍は順調に降下着陸できた。
損害は次のとおり。
6BB10で兵器収納筒墜落し破壊。(ルールにはないが兵器収納筒の落下傘を射撃し士気チェック以上の結果なら墜落・破壊とした)
4DD2のグライダー内の1個分隊が戦闘不能。グライダーが士気チェックで着陸地点が変わった。
4AA3に着陸したグライダー内の分隊がショックで気絶した。(除去)
■第2ターン
風向 南から北
風力 微風
風向 北東から南西
風力 微風
独軍は川の南岸確保のために高地ばかりでリスクはあるが地図盤2に降下・着陸を試みる。
落下傘降下部隊や兵器収納筒は風に流され最悪の状況だ。
グライダーは2機とも破壊され中の指揮官・分隊戦闘不能、LMG故障だ。
■第3ターン
風向 南東から北西
風力 微風
英軍戦車の増援はまだ来ない。
ここで、ブレン・キャリアーは分隊を運搬できないことに気づいた。
分隊は運搬してないことにした。
2P8,でギリシャ軍が兵器収納筒を鹵獲。ルールにはないが破壊(除去)
2K2の白兵戦で兵器収納筒と合流していない独軍4-6-8歩兵1個分隊全滅
風向 北から南
風力 微風
7Z2でスツーカの機銃掃射で英軍McNamaraと1個分隊戦闘不能、1個分隊全滅
爆弾が直撃してMcNamara、2個分隊全滅
4K10でスツーカによる爆撃で9-1指揮官戦死し1個分隊と1個操作班全滅しHMGも完全破壊された。
6BB6にスツーカが機銃掃射と爆撃だ。
2R5でギリシャ軍L分隊の正確な射撃により、独軍指揮官Pollackと1個分隊全滅
7AA9で白兵戦でキャリアー破壊。
ドイツ軍の損害5個分隊
連合軍の損害17個分隊
■第4ターン
風向 南西から北東
風力 微風
英軍戦車3輌が増援される。
7Z4で英軍2個分隊全滅
4P6で英軍1個分隊全滅
2G9で独軍兵器収納筒破壊
風向 南西から北東
風力 無風
指揮官O'Nielが回復失敗!!
6CC7で独軍SPW251/1撃破!!乗車していた歩兵全滅
6CC6で独軍SPW251/1撃破炎上!乗車歩兵と指揮官Szekely戦死
2S5で独軍5-4-8が狂暴化!!
南岸の独軍が全滅寸前で形勢逆転か?
指揮官Uhl戦闘不能
7AA8で爆薬によりキャリアー撃破!
7BB6で英軍O'Niel戦死。1個分隊全滅
ドイツ軍の損害12個分隊
連合軍の損害23個分隊
■第5ターン
風向 南から北
風力 無風
キャリアーの機関銃が故障!!
独軍指揮官Uhl戦死
風向 南西から北東
風力 無風
7AA7で英軍MkV戦車が爆薬で破壊された。
7Z1で英軍指揮官Watneyと3個分隊全滅
英軍は初期配置時の指揮官が全滅してしまった。
4R7で英軍1個分隊全滅
6Z9で英軍操作班1個全滅
独軍は橋を40mずつ前進している。
ドイツ軍の損害13個分隊
連合軍の損害31個分隊
■第6ターン
風向 北から南
風力 無風
7AA7で独軍指揮官Tienhamと8-3-8分隊3個戦闘不能!!
7AA7で8-3-8分隊3個全滅
3J2で兵器収納筒を回収できなかった空挺部隊全滅
風向 北西から南東
風力 無風
ドイツ軍の損害17個分隊
連合軍の損害31個分隊
■第7ターン
風向 北西から南東
風力 微風
風向 北西から南東
風力 無風
6X5で英軍1個分隊全滅
英軍が橋を破壊してしまった!!
MkV戦車2輌、キャリアー1輌が川に没した!!
独軍は指揮官Tienham,Stahlerが溺死した。
英軍2個分隊全滅
北岸の英軍は全滅した。
連合軍の損害40個分隊
独軍による南岸確保は不可能になった。
英軍による北岸確保も不可能になった。
損害の分隊数によりドイツ軍の勝利だ。
■感想
このシナリオは面白い!
落下傘部隊とグライダー部隊が派手に登場する。
航空機が派手に暴れまくる。
絶妙なバランスでできている。
両軍の増援によりシーソーゲームになる。
登場するのは小さく弱いAFVだがナメてかかると大変な目に合う。
戦線が南北に分かれるので、どこにどの程度の兵力を送るかバランスを慎重に考えないといけない。
英軍のMkV軽戦車やキャリアーのような軽武装でもろくに対戦車兵器を持たない独軍空挺部隊にとっては脅威だ。
連合軍は最後に橋を爆破してしまった。これは、勝利条件を誤解していたからだ。相手に与えた損害分隊数が多い方が、橋の両端を確保せずとも勝ちと思ったのだ。勝利条件をよく読むと、第10ターンに橋の両端を確保すると自動的勝利だから、損害分隊数で負けていても橋の両端の方が重要なのだ。
連合軍はあのままMkVを先頭に橋の北端まで進出して、あとは待機していたらよかったのだ。
対戦車兵器を持たない独軍は分隊数で押しても苦しかっただろう。
まさにクレタ島の予行演習というタイトル通りのシナリオだ。
これで『電撃ドイツ戦車隊』(Crescendo of Doom)は卒業だ。次はいよいよ未知の体験になる『G.I.勝利の礎』(G.I.Anvil of Victory)だ。楽しみだ。