Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

砲の破壊確率を調べてみた:AH『電撃ドイツ戦車隊』(Crescendo of Doom)

AH『電撃ドイツ戦車隊』(Crescendo of Doom)の砲による破壊確率を調べてみた。

 

調べてみようと思った動機は、「独ソ戦開始時に主力だったドイツ軍37mm対戦車砲(PaK35/37)がどの位の確率で、ソ連軍戦車を破壊できるのだろうか?T34ショックがどのくらい大きかったのか?」と思ったからだ。

 

最初、37mm砲だけで調べてみたが、そのうちIII号戦車の50mm砲やIV号戦車の75mm砲や、あの88mm砲も調べてみた。そうすると全部調べてみたくなった。

しかしそれは面倒だと思ったところ、破壊ナンバーを横軸にとるといいことに気づいた。

そうして作成したのが下のグラフである。

 



37mm対戦車砲PaK35/36は、AFV前面/側面/後面/非装甲の破壊ナンバーがそれぞれ2/3/4/7だ。
ノモンハン事件に登場したBT5の装甲が-4、独ソ戦開始時に数の上では一番多かったT26Sの前面装甲が-2、側面/後面が-3、KVIが0だ。T34/76Aが0、T34/76Cが前面装甲+1、側面/後面が0だ。
そうすると、BT5は前面が破壊確認ナンバー2と装甲修整-4が交差した41.7%で撃破できる。同様にして側面で58.3%、後面で72.2%撃破できる。
T26Sは前面で16.7%、側面で41.7%、後面で58.3%だ。
KVIやT34/76Aは前面で2.8%、側面で8.3%、後面でも16.7%だ。

T34/76Cになると、前面で・・・なんと0%!!側面で8.3%、後面でも16.7%だ。

 

T34ショックの大きさを実感できる。

 

一方、88mm/L56砲(Flak36/37は、AFV前面/側面/後面/非装甲の破壊ナンバーがそれぞれ8/9/10/10だ。

そうすると、BT5はどの面でも100%だ。

T26Sは前面91.7%、側面・後面は100%だ。

KVIやT34/76Aが、前面72.2%,、側面83.3%、後面91.7%だ。

T34/76Cでも前面58.3%、側面83.3%、後面91.7%だ。

 

本当に凄い砲であることがよくわかる。