Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

『歴史群像』No.178(ワン・パブリッシング)(2023/04)を読んでみた(その2)


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もくじはこちら


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P.140 オーストリアの第二次大戦 山崎雅弘

 

「え!?オーストリア!?」と思った。

第二次世界大戦前にドイツに併合され、ドイツとして戦ったはずだが、何を今さら・・・

と読む前は思った。

 

オーストリア出身のヒトラードイツ国籍をとったのがドイツ首相になる前年の1932年2月25日というのは驚いた。

 

第一次世界大戦で敗戦し、領土縮小し海上への出口を失い内陸国になったオーストリア

ドイツとオーストリアの合邦に有権者の99.6%が賛成したのも驚いた。このやり方は隣の大国が西の「兄弟」国に対して現在進行形でやっていることだなぁ。

 

戦後は永世中立国となったオーストリアだが、被害者であり加害者でもある複雑な歴史にあらためて驚いた。

 

p.26 ウクライナ戦争を読む その2 「特別軍事作戦」のモデリング 有坂純

タクテクス』誌に連載していた有坂純氏が健在なのが嬉しかった。

ジェイムズ・ダニガンについても触れているのも嬉しかった。

ランチェスタ・モデルでウクライナ、ロシア両軍の戦力比較をして論じている。

変数1個の変更で大きく状況が変わる。

有坂純氏も書いているが正確な情報が不明な現時点では確かなことはよくわからない。

 

p.130 鳥羽伏見の戦い 樋口晴彦

戊辰戦争の中でも本来なら天下分け目の合戦のはずだが、関ヶ原の戦いに比べて影が薄い戦いのが鳥羽伏見の戦いだ。

 

昔から疑問に思っていたのが兵力数の少なさだ。また、数で勝っていた幕府軍がなぜ負けたのか?

この記事では、鳥羽伏見の戦いの戦況図を交えながら、幕府軍が負けた理由を解説している。

とてもわかりやすく説得力ある記事だ。