Advanced Squad Leader Starter Kit #3(ASLSK3)のシナリオ、S23「MONTY'S GAMBLE」をソロ・プレイした。
シナリオ和訳はこちらにあるA grove of ASLの和訳を使用した。
Scenarios/S/23 Monty's Gamble - A grove of ASL
タイトルは直訳すると『モンティーの賭け』だ。
1944年9月20日、舞台はマーケットガーデン作戦中のアルンヘム近くのオーステルベークの戦いだ。
勝利条件は、ドイツ軍は、17VP以上が西端より離脱すれば即座に勝利する。
MAが機能し離脱したAFVは7VPとする(MAが機能していない場合は6VPとする)。
離脱した1個分隊は2VP、半個分隊は1VP、-1指揮官は2VP、0及び+1指揮官は1VPとする。
前回は、特別ルールを使用しなかったが、今回は特別ルールを採用してプレイしてみた。
果たして、どうなるだろうか？
目次
修整値やダイスについては読む必要がないと思った場合、読み飛ばしてください。
■初期配置
英軍は初期隠匿配置しているので盤上には何もない。
英軍は隠匿配置したが、実際にはこのように配置した。
■第1ターン(1944/09/20)
●ドイツ軍プレイヤーターン
ドイツ軍が地図盤東端から侵入する。
5ターンで17ヘクス前進すると地図盤西端から離脱できる。
乱暴な計算になるが、1ターンにつき3.4ヘクスだ。
ドイツ軍にとっての脅威は英軍6ポンド砲(57mm砲)だ。
ドイツ軍は地図盤の南側を通って前進することにする。
ドイツ軍III号突撃砲D号車がJ8まで移動した。
英軍は射撃しなかった。
北からドイツ軍III号突撃砲C号車が移動した。
「前方80mまで引きつけてファイヤー！」
I4の英軍57mm対戦車砲が射撃した！
命中確認ナンバーは10
命中確認修正は、-2(19.FFNAM/FFMO)+1(22.目標のサイズ小型)+(24.LOS内での消費MP3)=+2
DR3+6+2=11 ROF(複数射撃頻度:Rate of Fire)維持成功
はずれ
射程距離80ｍ(2ヘクス)だ。
命中確認ナンバーは10
命中確認修正は、-3(19.FFNAM/FFMO)-1(20.捕捉目標)+1(22.目標のサイズ小型)+(24.LOS内での消費MP3)=+1
DR4+2+1=7 ROF(複数射撃頻度:Rate of Fire)維持失敗
車体命中！！
破壊確認ナンバー16-装甲AF8=最終破壊確認ナンバー8
DR1+5=6
撃破！！
ドイツ軍105mm突撃砲がL6に移動した時、英軍57mm対戦車砲がL8から射界を変更して射撃した。
DRMは、+6(8.CA変更後の射撃+3x2(建物)-2(19.FFNAM/FFMO)+1(22.目標のサイズ:小)+8(24.移動車両目標+3)=+8
DR4+4+8=16
ROF維持失敗
はずれ
ドイツ軍歩兵がN7O8に移動した。
「並木道向こうの射程120mの敵を撃て！」
M5の英軍が姿を現しN7を射撃する。
6火力=>6火力。
DRM2。-1(FFNAM)+1(LOS妨害)-1(指揮能力修正)+3(石造建物)
色付きダイス2+色なしダイス3=5。DR5+DRM2=7。結果は「NMC」
1個分隊が混乱状態になった。
残留火力は2だ。
DRM3。
色付きダイス6+色なしダイス1=7。
DR7+DRM3=10。結果は「PTC」
DRM5。
色付きダイス1+色なしダイス3=4。
DR4+DRM5=9。
結果は「NoEffect」
●英軍プレイヤーターン
英軍はI4の6ポンド砲(57mm対戦車砲)の射界を変更してK8の105mm突撃砲を後方から射撃する。
LOSが通るか不安だったが、LOS妨害が3ヘクスあるがLOSが通った！！
「200m向こうのドイツ軍105mm突撃砲を砲撃だ！！」
命中確認ナンバーは10
命中確認修正は、+6(8.CA変更後：建物内のため2倍)+3(18.LOS妨害3ヘクス)+1(22.目標のサイズ小型)=+10
DR2+3+10=15 ROF(複数射撃頻度:Rate of Fire)維持成功
はずれ
射程距離200ｍ(5ヘクス)だ。
命中確認ナンバーは10
命中確認修正は、+3(18.LOS妨害3ヘクス)-1(20.捕捉目標)+1(22.目標のサイズ小型)=+3
DR5+4+3=12 ROF(複数射撃頻度:Rate of Fire)維持失敗
はずれ
砲弾ははずれた。
L8の英軍6ポンド砲(57mm対戦車砲)の射界を変更してK8の105mm突撃砲を射撃する。
「左後方の突撃砲を撃て～～！」
命中確認ナンバーは10
命中確認修正は、-1(6.指揮能力修正)+6(8.CA変更後：建物内のため2倍)+1(22.目標のサイズ小型)-2(25.近接目標)=+4
DR4+2+4=10 ROF(複数射撃頻度:Rate of Fire)維持失敗
車体命中
破壊確認ナンバー16-前面AF8=8
DR5+6=11
効果なし
車体に命中したが、105mm突撃砲が砲弾をはじき返した。
M5の英軍がM7を射撃する。
DRM3。+3(石造建物)-1(指揮能力修正)+1(LOS妨害)
色付きダイス3+色なしダイス2=5。
DR5+DRM3=8。
結果は「PTC」
ドイツ軍2個分隊がPTCに成功した。
K8のドイツ軍105mm突撃砲がL8を射撃する。
命中確認ナンバーは8(3)
命中確認修正は、+1(13.BU状態)+3(17.石造建物)-1(20.捕捉目標)-2(25.近接目標)=+1
DR3+2+1=6 命中
105mm砲=20火力=>40火力。
DRM2。(防盾)
色付きダイス6+色なしダイス2=8。
DR8+DRM2=10。
結果は「2MC」
英軍操作班が釘付け状態になった。
英軍操作班が釘付け状態になった。
M7-N7-O8からL8を射撃する。
DRM3(石造建物)。
色付きダイス5+色なしダイス1=6。
DR6+DRM3=9。
結果は「2MC」
英軍は士気チェックに成功した。
P5からM5を射撃する。
DRM3。(石造建物)
色付きダイス4+色なしダイス4=8。
DR8+DRM3=11。
結果は「NoEffect」
効果なしだ。
■第2ターン
●ドイツ軍プレイヤーターン
K8のドイツ軍105mm突撃砲がL8を射撃する。
命中確認ナンバーは8(3)
命中確認修正は、+1(13.BU状態)+3(17.石造建物)-2(20.捕捉目標)-2(25.近接目標)=0
DR5+3+0=8 命中
105mm砲=40火力=>36火力。
DRM5。(+3(石造建物)+2(防盾))
色付きダイス5+色なしダイス1=6。
DR6+DRM5=11。
結果は「2MC」
英軍9-1指揮官が混乱状態になった。
英軍9-1指揮官が混乱状態になった。
M7-N7-O8からL8を射撃する。
DRM3(石造建物)。
色付きダイス2+色なしダイス3=5。
DR5+DRM3=8。
結果は「3MC」
英軍指揮官が負傷し、操作班は混乱状態になった。
英軍指揮官が負傷し、操作班は混乱状態になった。
ドイツ軍III号突撃砲D号車が移動して英軍6ポンド砲の背後に回り込もうとする。
I4の英軍6ポンド砲がK8のドイツ軍105mm突撃砲を砲撃する。
「200m向こうのドイツ軍105mm突撃砲を砲撃だ！！」
命中確認ナンバーは10
命中確認修正は、+3(+3(18.LOS妨害3ヘクス)-1(20.捕捉目標)+1(22.目標のサイズ小型)=+3
DR1+1+3=5 ROF(複数射撃頻度:Rate of Fire)維持成功
致命的命中
命中確認ナンバー16+1(後面への攻撃)=17
致命的命中17x2=34
最終破壊確認ナンバー=修正後は回確認ナンバー34-装甲AF3=31
DR6+6=12
12<最終破壊確認ナンバー31のため撃破
57mm対戦車砲を放たれた砲弾が105mm突撃砲のエンジンに命中し大爆発を起こした。
M5の英軍がM7を射撃する。
DRM3。+3(石造建物)-1(指揮能力修正)+1(LOS妨害)
色付きダイス5+色なしダイス6=11。
DR11+DRM3=14。
結果は「NoEffect」
効果なしだ。
●英軍プレイヤーターン
ドイツ軍の車両2両を破壊したので、英軍はかなり有利だ。
ドイツ軍の車両1両と5個分隊が離脱成功しないといけない。
車両1両と6.5個分隊と2人の指揮官で23VPなので、7VPの損害を与えると、英軍の勝利だ。
7VPということは車両1両または3.5個分隊の損害を与えればいいのだ。
回復フェイズに英軍9-1指揮官と操作班が回復に成功した。
ドイツ軍は突撃砲2門を失ったのに対して英軍は無傷だ。
M5の英軍がM7を射撃する。
DRM3。+3(石造建物)-1(指揮能力修正)+1(LOS妨害)
色付きダイス3+色なしダイス6=9。
DR9+DRM3=12。
結果は「NoEffect」
効果なしだ。
M7-N7-O8からL8を射撃する。
DRM3(石造建物)。
色付きダイス3+色なしダイス2=5。
DR5+DRM3=8。
結果は「3MC」
操作班は混乱状態になった。
操作班は混乱状態になった。
■第3ターン
●ドイツ軍プレイヤーターン
ドイツ軍は勝利のために移動を優先する。
ドイツ軍半個分隊2-4-7がN4に移動した。
英軍が臨機射撃する。
DRM1(+3(石造建物)-1(指揮能力修正)-1(FFNAM))。
色付きダイス4+色なしダイス5=9。
DR9+DRM1=10。結果は「PTC」
ドイツ軍2-4-7半個分隊が釘付け状態になった。
ドイツ軍III号突撃砲D号車がF7に、歩兵はJ9やL9やM8に移動する。
英軍は姿を現さない。
ドイツ軍2-4-7半個分隊が混乱状態になった。
M8やL9からL8の英軍を射撃するが効果なしだ。
英軍はL8からK8に匍匐後退した。
●英軍プレイヤーターン
ドイツ軍は車両1両と6.5個分隊と2人の指揮官で23VPなので、7VPの損害を与えると、英軍の勝利だ。
7VPということは車両1両または3.5個分隊の損害を与えればいいのだ。
英軍はM5からL8を射撃する。
6火力=>6火力。
DRM5。
色付きダイス2+色なしダイス6=8。
DR8+DRM5=13。
結果は「NoEffect」
効果なしだ。
M3に英軍がいたのを宣言し忘れていた。
そのためN3に潰走したドイツ軍半個分隊は潰走できなかったということでP3に潰走したこととした。
M3の英軍がK4に移動した。
L8のドイツ軍が6ポンド砲を破壊した。
L8のドイツ軍がK8の英軍を射撃する。
DRM0。
色付きダイス1+色なしダイス2=3。
DR3+DRM0=3。
結果は「K/3」
9-1指揮官、2-2-8操作班除去
英軍9-1指揮官、2-2-8操作班とも除去された。
■第4ターン
●ドイツ軍プレイヤーターン
ドイツ軍は実質あと2ターンで17VPを獲得しないといけない。
指揮官とスタックしている分隊は、8移動力(急速歩移動)+1突撃+6移動力+1突撃で最大16ヘクス移動可能だ。
指揮官とスタックしていない分隊は、6移動力(急速歩移動)+1突撃+4移動力+1突撃で最大12ヘクス移動可能だ。
J10の8-1指揮官と3個分隊は11移動力で地図盤西端から離脱可能だ。
これで8VPだ。
L10の8-0指揮官と1個分隊は12移動力だ。3VPだ。
L8の2個分隊は12移動力で離脱可能だ。4VPだ。
F7にいるIII号突撃砲D号車が離脱すれば7VPだ。
合計21VP獲得の可能性がある。
しかし、英軍の眼前で開豁地を移動するリスクがある。
まだ姿を現していない8-1指揮官と2個分隊がどこにいるかも恐い。
とはいえ移動するしかない。
ドイツ軍がL8からM5を射撃する。
DRM4(FFMO=0,FFNAM=0,LOS妨害=1,指揮能力修正=指揮官なし,FT所有ユニットに対して=0TEM=石造建物=3,防盾=0,CX状態ユニットによる攻撃=0)。
色付きダイス1+色なしダイス5=6。
DR6+DRM4=10。
結果は「NoEffect」
効果なしだ。
ドイツ軍がL8からK5にLMGで射撃する。
DRM3。
色付きダイス8+色なしダイス4=8。
DR8+DRM3(FFMO=0,FFNAM=0,LOS妨害=0,指揮能力修正=指揮官なし,FT所有ユニットに対して=0TEM=石造建物=3,防盾=0,CX状態ユニットによる攻撃=0)=11。
結果は「NoEffect」
効果なしだ。
ドイツ軍はIII号突撃砲D号車をI9へ移動させる。
ドイツ軍はL10からK10に移動した。
M5から英軍が遠距離にもかかわらず射撃する。
DRM-2(FFMO=-1,FFNAM=-1,LOS妨害=1,指揮能力修正=-1,FT所有ユニットに対して=0TEM=開豁地=0,防盾=0,CX状態ユニットによる攻撃=0)。
色付きダイス6+色なしダイス5=11。
DR11+DRM-2=9。
結果は「NoEffect」
効果なしだ。
ドイツ軍はK10からJ9に移動した。
K5から英軍がLOS妨害ヘクスが3ヘクスもあるが射撃する。
DRM1(FFMO=-1,FFNAM=-1,LOS妨害=3,指揮能力修正=指揮官なし,FT所有ユニットに対して=0TEM=開豁地=0,防盾=0,CX状態ユニットによる攻撃=0)。
色付きダイス6+色なしダイス3=9。
DR9+DRM1=10。
結果は「NoEffect」
効果なしだ。
ドイツ軍はJ9からI9からH8に移動した。
英軍がH7からH8を射撃する！！英軍分隊がここにいたのだ！！
DRM-2(FFMO=-1,FFNAM=-1,LOS妨害=0,指揮能力修正=指揮官なし,FT所有ユニットに対して=0TEM=開豁地=0,防盾=0,CX状態ユニットによる攻撃=0)。
色付きダイス8+色なしダイス4=8。
DR8+DRM-2=6。
結果は「1MC」
8-0指揮官が混乱状態になった。
J10のドイツ軍が急速歩移動を使い、I10=>H9=>G10=>F9に移動する。
英軍がH5からF9に射撃する。これで英軍が全部隊姿を現した。
H7の英軍がH8に最終射撃をする。
DRM0(FFMO=0,FFNAM=0,LOS妨害=0,指揮能力修正=指揮官なし,FT所有ユニットに対して=0TEM=開豁地=0,防盾=0,CX状態ユニットによる攻撃=0)。
色付きダイス3+色なしダイス2=5。
DR5+DRM0=5。
結果は「1MC」
8-0指揮官が負傷
4-4-7分隊が混乱状態になった。
8-0指揮官が負傷
4-4-7分隊が混乱状態になった。
●英軍プレイヤーターン
ドイツ軍は回復失敗した。
指揮官とスタックしている分隊は、8移動力(急速歩移動)+1突撃で最大9ヘクス移動可能だ。
指揮官とスタックしていない分隊は、6移動力(急速歩移動)+1突撃で最大7ヘクス移動可能だ。
F9の8-1指揮官と1個分隊は7移動力で地図盤西端から離脱可能だ。これで4VPだ。
G9の8-0指揮官と1個分隊は8移動力だ。3VPだ。
L8の2個分隊は12移動力で離脱不可能だ。
I9にいるIII号突撃砲D号車が離脱すれば7VPだ。
合計14VP獲得の可能性しかないので、ドイツ軍の勝利はないので、ゲーム終了とする。
■勝利条件の確認
F9の8-1指揮官と1個分隊は7移動力で地図盤西端から離脱可能だ。これで4VPだ。
G9の8-0指揮官と1個分隊は8移動力だ。3VPだ。
L8の2個分隊は12移動力で離脱不可能だ。
I9にいるIII号突撃砲D号車が離脱すれば7VPだ。
合計14VP獲得の可能性しかないので、17VPに達する可能性がなく、ドイツ軍の勝利はないので、英軍の勝利だ。
■感想
ドイツ軍は移動し続けないと勝利できない。
英軍の姿が見えないと、どこを移動するか、判断するのが、なかなか難しい。
英軍も決して潤沢な兵力ではないので、配置に迷う。開豁地で十字射撃ができる場所が最適だが、どこがいいのかもっとよく研究してみたい。
いつも思うが、ASLSKのシナリオはどれもバランスがとれていて面白い。
次のシナリオも楽しみだ。
