SS『聯合艦隊』(Fleet Battles)シナリオ16「堡氷のかなたで アッツ島沖海戦 1943年3月27日」をプレイしてみた。
■ターン数
ターン数は25ターンまたは一方が勝利条件を満たすまでだ。
■勝利条件
勝利条件は、日本軍は自軍のPL(保護水準値)が0以下になる前に米軍のPLを0以下にし、かつ、ソルトレークシティーに4打撃以上与えることだ。
米軍は日本海軍のPLを0以下にすることだ。
■シナリオの間違い
シナリオでは、配置ヘクスが日本軍が地図盤C、米軍が地図盤Aとなっており、最初に配置するのがC,D,Eとなっていて矛盾している。
戦況図を見ると、米軍が南から北上し、北にいた日本軍が輸送船団を北に退避させてUターンしたから、地図盤C,D,Eを配置するなら、日本軍が地図盤C、米軍が地図盤Eが妥当だろう。
史実では、日本軍は遠距離砲撃に終始し、1611発の主砲弾を発射して命中弾がわずか九発で、アッツ島への輸送に失敗し、敵に打撃を与えられないという結果だった。
さて、今回はどうなるだろうか?
【0】初期配置
基本視界は30ヘクス(30,000bm)だ。
下の写真では軽巡「多摩」を配置し忘れている。本当は2隻の後ろに「多摩」がいる。第1ターンの写真から登場させている。
【1】第1ターン(1943/03/27 0342)
シナリオカードには時刻の記載がないが、戦況図より0342時と判断した。
日本軍は米軍に向けて方向転換して前進する。
「敵は重巡か?」ソルトレークシティーでチャールズ・マクモリス少将がきく。
「ですな。ミョウコウ級と、後ろはあのデカい艦橋の形からするとタカオ級ですね。」と双眼鏡で見ながら部下が答える。
「あのおぞましいデザインの艦か。海の藻屑にしてやれ!」とマクモリス少将。
「ソルトレークシティー」が「那智」を砲撃する。
距離24ヘクス=遠距離
DR7
はずれ
「敵さんが撃ってきましたね。」重巡「那智」艦上で参謀の一人がつぶやく。
「4隻目の比較的デカいのがペンサコラ級です。」
「よし。反撃だ。」細萱戊子郎中将が命令する。
「那智」と「摩耶」がソルトレークシティーに砲撃する。
距離24ヘクス=遠距離
DR4+1(特別ルール2)=5
1/2 Hit
距離25ヘクス=遠距離
DR6+1(特別ルール2)+集中砲撃の2隻目+2=9
はずれ
16x1/2=8
8:10=>1:2
砲撃損害判定のDR8
効果なし
「ソルトレークシティー」とはあらぬ方向に水柱が上がった。
「日本軍の砲撃はお粗末だな。」マクモリス少将がつぶやく。
「那智」と「摩耶」が「ソルトレークシティー」を砲撃する。
距離18ヘクス=遠距離
DR9+1(特別ルール2)=10
はずれ
距離19ヘクス=遠距離
DR4+1(特別ルール2)+集中砲撃の2隻目+2=7
はずれ
水柱はまったく違う方向に上がった。
「多摩」が先頭の「べーレー」を砲撃する。
距離17ヘクス=遠距離
DR7
はずれ
「敵駆逐艦ベンソン級1番艦の周りに水柱が上がりましたが、損傷ない模様」と「多摩」艦上で見張り員が叫んだ。
「ソルトレークシティー」と「リッチモンド」が「那智」を砲撃する。
距離18ヘクス=遠距離
DR10
はずれ
距離17ヘクス=遠距離
DR9+集中砲撃の2隻目+2=11
はずれ
水柱は「那智」の周囲に上がったが、損害はなかった。
「敵は重巡2、軽巡2、駆逐艦4か。こちらは重巡1、軽巡1に駆逐艦4だ。向こうの方が優勢だな。ヤバいな。左回頭。撤収だ。」マクモリス少将が命令した。
米軍は左60度回頭し脱出をはかる。
「む。敵さん逃げる気だな。」細萱中将がつぶやく。「逃がすな!とにかく接近するぞ。」と部下に命令する。
日本軍の保護水準値(PL)=29
アメリカ軍のPL=22
【2】第2ターン(1943/03/27 0348)
「だいぶ距離が縮んだな。14,000ヤード(約13,000m)か。撃て~!」マクモリス少将が命令する。
「ソルトレークシティー」と「リッチモンド」が「那智」を砲撃する。
距離13ヘクス=中距離
DR8
1/2Hit
距離13ヘクス=遠距離
DR10+集中砲撃の2隻目+2=12
はずれ
15x1/2=7(端数切り捨て)
7:12=1:2
砲撃損害判定のDR12
損害W
追加打撃dr5で発生しない
「那智」の主砲近くに一発命中した。
「被害状況知らせ~~」と艦橋で誰かが叫ぶ。
駆逐艦「べーレー」と「コグラン」が軽巡「阿武隈」に砲撃する。
距離16ヘクス=遠距離
DR6
1/2Hit
距離16ヘクス=遠距離
DR7+集中砲撃の2隻目+2=9
はずれ
3x1/2=1(端数切り捨て)
1:7
効果なし「阿武隈」の近くに水柱が上がったが効果なしだ。
「那智」と「摩耶」が「ソルトレークシティー」を砲撃する。
距離13ヘクス=中距離
DR6+1(特別ルール)=7
1/2Hit
距離14ヘクス=中距離
DR7+特別ルール+1+集中砲撃の2隻目+2=10
はずれ
16x1/2(前方)x1/2Hit=4
4:10=1:3
砲撃損害判定のDR2
損害WW
追加打撃dr3,4で発生しない
「ソルトレークシティー」に二発命中した。
「主砲が二基やられました!!砲撃力が半減です。」
「何!?」
米軍は煙幕を展張し撤収をはかる。
「むむ。逃げる気だな。徹底して追撃するぞ。」このゲーム上の細萱中将は史実とは異なり戦闘意欲満々だ。
「那智」と「摩耶」が「ソルトレークシティー」を砲撃する。
距離13ヘクス=中距離
DR3+1(特別ルール)+2(煙幕)=6
1Hit
距離13ヘクス=中距離
DR2+1(特別ルール)+2(集中砲撃の2隻目)+2(煙幕)=7
1/2Hit
16+16x1/2Hit=24
24:10=2:1
砲撃損害判定のDR5
損害W
追加打撃dr3で発生しない
「ソルトレークシティー」にまた一発命中した。
「被害はどうだ!?」マクモリス少将が叫ぶ。
「また砲塔に被弾!!使えるかどうかわかりません。」
距離13ヘクス=遠距離
DR4+2(煙幕)=6
1/2Hit
5x1/2=2(端数切り捨て)
2:5=1:3
艦種影響判定で1Rなので1:2
損害判定DR12
W
追加打撃のdr5で発生
DR10-1(防御力8以下)=9
通信室命中 火災発生
「モナガン」の通信室に命中し火災が発生した!!
距離14ヘクス=遠距離
DR11+2(煙幕)=13
はずれ
「デール」の周囲に水柱が上がったが、煙幕と重なり効果は見えない。
「ソルトレークシティー」と「リッチモンド」が「那智」を砲撃する。
距離13ヘクス=中距離
DR7+2(煙幕)=9
1/2Hit
距離13ヘクス=遠距離
DR10+2(煙幕)+2(集中砲撃の2隻目)=14
はずれ
7x1/2=(端数切り捨て)
3:12=1:4
砲撃損害判定のDR8
はずれ
「那智」の周囲に水柱が上がったがはずれた。
駆逐艦「べーレー」と「コグラン」が軽巡「阿武隈」に砲撃する。
距離16ヘクス=遠距離
DR9
はずれ
距離15ヘクス=遠距離
DR9+2(煙幕)+2(集中砲撃の2隻目)=13
はずれ
「阿武隈」の近くに水柱が上がったが効果なしだ。
距離13ヘクス=遠距離
DR10+2(煙幕)=12
はずれ
距離13ヘクス=遠距離
DR3+2(煙幕)+2(集中砲撃の2隻目)=7
はずれ
「多摩」からだいぶ離れた所に水柱が上がり効果なしだ。
日本軍の保護水準値(PL)=26
アメリカ軍のPL=12
【3】第3ターン(1943/03/27 0354)
日本軍は米軍に追いすがる。
「ソルトレークシティー」と「リッチモンド」が「那智」を砲撃する。
距離15ヘクス=中距離
DR6+2(煙幕)=8
1/2Hit
距離16ヘクス=遠距離
DR11+2(煙幕)+2(集中砲撃の2隻目)=15
はずれ
7x1/2(後方)x1/2Hit=1(端数切り捨て)
1:12
はずれ
「那智」の周囲に水柱が上がったがはずれた。
駆逐艦「べーレー」と「コグラン」が軽巡「阿武隈」に砲撃する。
距離16ヘクス=遠距離
DR9
はずれ
距離15ヘクス=遠距離
DR7+2(煙幕)+2(集中砲撃の2隻目)=11
はずれ
「阿武隈」の近くに水柱が上がったが効果なしだ。
距離14ヘクス=遠距離
DR6+2(煙幕)=8
はずれ
距離13ヘクス=遠距離
DR8+2(煙幕)+2(集中砲撃の2隻目)=12
はずれ
「多摩」からだいぶ離れた所に水柱が上がり効果なしだ。
「那智」と「摩耶」が「ソルトレークシティー」を砲撃する。
距離16ヘクス=遠距離
DR6+1(特別ルール)+2(煙幕)=9
はずれ
距離17ヘクス=遠距離
DR7+1(特別ルール)+2(集中砲撃の2隻目)+2(煙幕)=12
はずれ
煙幕越しの砲撃のため日本艦隊からは効果が見えない。
軽巡「阿武隈」「多摩」が最後尾の駆逐艦「モナガン」を砲撃する。
距離12ヘクス=遠距離
DR6+2(煙幕)-2(火災)=6
1/2Hit
距離16ヘクス=遠距離
DR7+2(煙幕)-2(火災)+2(集中砲撃の2隻目)=9
はずれ
6:5=1:1
艦種影響判定で1Rのため2:1
損害判定DR4
2W
追加打撃dr3,1でなしだ。
「モナガン」の魚雷発射管に二発命中した。
「那智」と「摩耶」が「ソルトレークシティー」を砲撃する。
距離16ヘクス=遠距離
DR8+1(特別ルール)+2(煙幕)=11
はずれ
距離17ヘクス=遠距離
DR11+1(特別ルール)+2(集中砲撃の2隻目)+2(煙幕)=16
はずれ
煙幕越しの砲撃のため日本艦隊からは効果が見えない。
軽巡「阿武隈」「多摩」が最後尾の駆逐艦「モナガン」を砲撃する。
距離12ヘクス=遠距離
DR4+2(煙幕)-2(火災)=4
1Hit
距離16ヘクス=遠距離
DR7+2(煙幕)-2(火災)+2(集中砲撃の2隻目)=9
はずれ
6:5=1:1
艦種影響判定で1Rのため2:1
損害判定DR12
2W
合計5Wになったので沈没!!
追加打撃dr3,5でなしだ。
「モナガン」に二発命中し、大爆発を起こして沈没した。
「ソルトレークシティー」と「リッチモンド」が先頭の「阿武隈」を砲撃する。
距離14ヘクス=中距離
DR8+2(煙幕)=10
はずれ
距離15ヘクス=遠距離
DR2+2(煙幕)+2(集中砲撃の2隻目)=6
1/2Hit
7x1/2(後方)x1/2Hit=1(端数切り捨て)
1:7
はずれ
「阿武隈」の周囲に水柱が上がったがはずれた。
火災マーカーを置いたところで「モナガン」が沈んだ。
日本軍の保護水準値(PL)=26
アメリカ軍のPL=3
【4】第4ターン(1943/03/27 0400)
「ソルトレークシティー」と「リッチモンド」が「阿武隈」を砲撃する。
距離14ヘクス=中距離
DR4+2(煙幕)=6
1Hit
距離15ヘクス=遠距離
DR8+2(煙幕)+2(集中砲撃の2隻目)=12
はずれ
7x1/2(後方)x1/2Hit=1(端数切り捨て)
1:7
はずれ
「阿武隈」の周囲に水柱が上がったがはずれた。
「那智」と「摩耶」が「ソルトレークシティー」を砲撃する。
距離16ヘクス=遠距離
DR10+1(特別ルール)+2(煙幕)=13
はずれ
距離17ヘクス=遠距離
DR7+1(特別ルール)+2(集中砲撃の2隻目)+2(煙幕)=12
はずれ
煙幕越しの砲撃のため日本艦隊からは効果が見えない。
軽巡「阿武隈」「多摩」が最後尾の駆逐艦「デール」を砲撃する。
距離13ヘクス=遠距離
DR11+2(煙幕)=13
はずれ
距離17ヘクス=遠距離
DR7+2(煙幕)+2(集中砲撃の2隻目)=9
はずれ
「デール」に命中弾なしだ。
「那智」と「摩耶」が「ソルトレークシティー」を砲撃する。
距離16ヘクス=遠距離
DR6+1(特別ルール)+2(煙幕)=13
はずれ
距離17ヘクス=遠距離
DR8+1(特別ルール)+2(集中砲撃の2隻目)+2(煙幕)=13
はずれ
煙幕越しの砲撃のため日本艦隊からは効果が見えない。
軽巡「阿武隈」「多摩」が最後尾の駆逐艦「デール」を砲撃する。
距離14ヘクス=遠距離
DR5+2(煙幕)=7
はずれ
距離17ヘクス=遠距離
DR8+2(煙幕)+2(集中砲撃の2隻目)=12
はずれ
「デール」に命中弾なしだ。
「ソルトレークシティー」と「リッチモンド」が「阿武隈」を砲撃する。
距離14ヘクス=中距離
DR7+2(煙幕)=9
1/2Hit
距離15ヘクス=遠距離
DR9+2(煙幕)+2(集中砲撃の2隻目)=13
はずれ
7x1/2(後方)x1/2Hit=1(端数切り捨て)
1:7
はずれ
「阿武隈」の周囲に水柱が上がったがはずれた。
日本軍の保護水準値(PL)=26
アメリカ軍のPL=3
【5】第5ターン(1943/03/27 0406)
「逃げる米軍に追いつかないな。」と細萱中将がぼそっとつぶやく。
「ソルトレークシティー」と「リッチモンド」が「阿武隈」を砲撃する。
距離15ヘクス=中距離
DR8+2(煙幕)=10
はずれ
距離16ヘクス=遠距離
DR4+2(煙幕)+2(集中砲撃の2隻目)=8
はずれ
「阿武隈」の周囲に水柱が上がったがはずれた。
「那智」と「摩耶」が「ソルトレークシティー」を砲撃する。
距離16ヘクス=遠距離
DR9+1(特別ルール)+2(煙幕)=12
はずれ
距離17ヘクス=遠距離
DR3+1(特別ルール)+2(集中砲撃の2隻目)+2(煙幕)=8
はずれ
煙幕越しの砲撃のため日本艦隊からは効果が見えない。
軽巡「阿武隈」「多摩」が最後尾の駆逐艦「デール」を砲撃する。
距離14ヘクス=遠距離
DR2+2(煙幕)=4
1Hit
距離17ヘクス=遠距離
DR7+2(煙幕)+2(集中砲撃の2隻目)=11
はずれ
6x1/2(前面)=3
3:5=1:2
艦種影響判定で1Rのため2:1
砲撃損害判定DR3
2W
追加打撃判定dr1,dr3のためなし
「デール」の砲塔に二発命中した!!
「主砲が二基やられました!!」と「デール」の艦橋に報告が上がった。
「とにかく撃って撃って撃ちまくれ!」と細萱中将が叫ぶ。
「那智」と「摩耶」が「ソルトレークシティー」を砲撃する。
距離16ヘクス=遠距離
DR9+1(特別ルール)+2(煙幕)=12
はずれ
距離17ヘクス=遠距離
DR4+1(特別ルール)+2(集中砲撃の2隻目)+2(煙幕)=9
はずれ
煙幕越しの砲撃のため日本艦隊からは効果が見えない。
軽巡「阿武隈」「多摩」が最後尾の駆逐艦「デール」を砲撃する。
距離14ヘクス=遠距離
DR9+2(煙幕)=11
はずれ
距離17ヘクス=遠距離
DR8+2(煙幕)+2(集中砲撃の2隻目)=12
はずれ
「デール」の周囲に激しく水柱が上がったが損害は発生しなかった。
「ソルトレークシティー」と「リッチモンド」が「阿武隈」を砲撃する。
距離15ヘクス=中距離
DR8+2(煙幕)=10
はずれ
距離16ヘクス=遠距離
DR11+2(煙幕)+2(集中砲撃の2隻目)=13
はずれ
「阿武隈」の周囲に水柱が上がったが、水柱が崩れたときにも「阿武隈」は健在だった。
日本軍はPLをあと1減らして、「ソルトレークシティー」に一発命中させれば勝利だ。
日本軍の保護水準値(PL)=26
アメリカ軍のPL=3
【6】第6ターン(1943/03/27 0412)
「なかなか追いつけないなぁ」細萱中将がつぶやく。
「ソルトレークシティー」と「リッチモンド」が「阿武隈」を砲撃する。
距離15ヘクス=中距離
DR6+2(煙幕)=8
1/2Hit
距離16ヘクス=遠距離
DR9+2(煙幕)+2(集中砲撃の2隻目)=13
はずれ
7x1/2(後方)x1/2Hit=1(端数切り捨て)
1:7
はずれ
「阿武隈」の周囲に水柱が上がったがはずれた。
「那智」と「摩耶」が「ソルトレークシティー」を砲撃する。
距離16ヘクス=遠距離
DR3+1(特別ルール)+2(煙幕)=6
1/2Hit
距離17ヘクス=遠距離
DR7+1(特別ルール)+2(集中砲撃の2隻目)+2(煙幕)=12
はずれ
16x1/2(前面)x1/2Hit=4
4:10=1:3
砲撃損害判定DR5
W
追加判定dr1でなし
煙幕越しの砲撃だが、大きな火柱があがるのが「那智」から観測できた。
「一発命中しました。敵艦が大爆発を起こしました。」と見張り員が叫ぶ。
そのころ「ソルトレークシティー」では、「残っていた主砲塔に敵の砲弾が命中!!主砲島が全滅しました。」
「火災は?」とマクモリス少将がきく。
「火薬庫に水を入れて鎮火させました。」と報告があがった。
軽巡「阿武隈」「多摩」が最後尾の駆逐艦「デール」を砲撃する。
距離14ヘクス=遠距離
DR6+2(煙幕)=8
はずれ
距離17ヘクス=遠距離
DR11+2(煙幕)+2(集中砲撃の2隻目)=15
はずれ
「デール」の周囲に激しく水柱が上がったが損害は発生しなかった。
米軍艦隊は煙幕を展張して逃げる。
「ずっと煙幕展張しっぱなしだな。」と細萱中将がつぶやく。
「那智」と「摩耶」が「ソルトレークシティー」を砲撃する。
距離16ヘクス=遠距離
DR6+1(特別ルール)+2(煙幕)=9
はずれ
距離17ヘクス=遠距離
DR2+1(特別ルール)+2(集中砲撃の2隻目)+2(煙幕)=7
はずれ
煙幕越しの砲撃だが、「摩耶」から観測すると命中弾があったように見えた。
「至近弾です。」と「ソルトレークシティー」の艦橋に報告があがった。
「被害は?」とマクモリス少将が叫ぶ。
「軽微です。」との答だった。
米軍からの砲撃がない。
「どうやら主砲塔が破壊されたようだな。」と細萱中将がにんまり笑う。
「だが、そろそろ燃料が心配になってくる。北方に退避した輸送船団も忘れてはならない。」と言って細萱中将は、追撃中止命令を下した。
日本軍の保護水準値(PL)=26
アメリカ軍のPL=-2
【7】勝利条件の確認
■米軍の損害
中破1「ソルトレークシティー」4W
沈没1「モナガン」
小破1「デール」
■日本軍の損害
小破1「那智」1W
■米軍の保護水準値=-2
■日本軍の保護水準値=26
米軍のPLが-2になり、「ソルトレークシティー」の損害が4Wになり4打撃以上のため、日本軍が勝利条件を達成したので、日本軍の勝利だ。
【8】感想
史実と同様、逃げをうった米軍に損害を与えるのは至難の業だった。
同じ速度だと追いつけないし、ダイス運次第になる。
煙幕を展張されると、特に命中しない。
遠距離砲撃戦だけで敵艦を沈めることの困難さを実感できた。
福田誠『第二次大戦 海戦事典1939~45』(光栄)(1998/09/16)によると、この時、アメリカ軍の損害が小さかったのは「サルボーチェーシング(Salvo Chasing)」と呼ばれる回避運動をとったからだそうだ。アメリカ軍は最期の弾着によってできた水柱の方へ急転舵する回避運動だ。水柱を見て、弾着修正をするのが通常の砲撃なので、はずれた水柱の所には砲弾が降ってこないからだ。なるほど、うまい回避運動だ。
史実だと輸送には失敗し、敵艦を沈められなかったため、細萱中将は更迭されてしまった。
今回の結果だとどうだろう?駆逐艦1隻を沈めたとはいえ、「ソルトレークシティー」は沈まなかったから、細萱中将は批判にさらされるだろう。
シナリオに輸送船を追加し、勝利条件に輸送船撃沈も含めると、米軍が退避に終始せず、日本軍も輸送船の防衛を考えないといけないから、ゲーム的にも面白くなると思う。