SS『聯合艦隊』(Fleet Battles)シナリオ17をプレイしてみた。
■ターン数
ターン数は12ターンまたは一方が勝利条件を満たすまでだ。
■勝利条件
勝利条件は、日本軍は自軍のPL(保護水準値)が0以下になる前に米軍のPLを0以下にし、かつ、ソルトレークシティーに4打撃以上与えることだ。
米軍は日本海軍のPLを0以下にすることだ。
史実では、日本軍が逆探知に成功し、主導権を握り、「神通」が集中砲火を浴びながらも探照灯を照射し駆逐艦部隊が連合軍軽巡3隻を大破させる大戦果を上げた。
さて、今回はどうなるだろうか?
【0】初期配置
基本視界は8ヘクス(8,000m)だ。
【1】第1ターン(1943/07/12 2259)
シナリオカードでは、1943/07/13 0059と書いてあるが、「神通」は2345時に沈没しているので、誤記で本当は07/12 2259と思う。米軍が日本艦隊を発見したのが2259時で、福田誠『第二次大戦 海戦事典1939~45』(光栄)(1998/09/16)の戦況図にも近い。
連合軍軽巡がレーダーで日本軍の先頭の駆逐艦「三日月」を発見し砲撃の火蓋を切った。
「ホノルル」=>「三日月」
距離10ヘクス=中距離
DR6+2(レーダー射撃)=8
1/2Hit
「セントルイス」=>「三日月」
距離10ヘクス=中距離
DR8+2(レーダー射撃)+2(集中射撃)=12
はずれ
「リアンだー」=>「三日月」
距離10ヘクス=中距離
DR8+2(レーダー射撃)+4(集中射撃)=14
はずれ
11x1/2Hit=5
5対4=1対1
艦種影響判定で1Rにより2対1
DR2
WP
追加打撃dr6と3
追加打撃発生
DR10-1(防御力8以下)=9
通信室命中(SH)旗艦能力失い2ターン火災発生
「三日月」艦上では大混乱だ。「早く消火しろ。」
連合軍は駆逐艦「ニコラス」「オバノン」が日本軍軽巡「神通」を砲撃する。
「ニコラス」=>「神通」
距離7ヘクス(7000m)=中距離
DR10
はずれ
「オバノン」=>「神通」
距離8ヘクス(8000m)=中距離
DR2+集中砲撃の2隻目+2=4
1Hit
4x1Hit=4
4対7=>1対2
艦種影響判定1Lで1対3
砲撃損害判定のDR5
W
追加打撃のdr1
発生しない
「神通」に命中弾があった。
「2時方向は駆逐艦だな。1時方向に軽巡だな。敵一番艦に砲撃だ。」
「神通」が「ニコラス」を探照灯で照射した。
「神通」「雪風」「浜風」が「ニコラス」を砲撃する。
「神通」=>「ニコラス」
距離7ヘクス(7,000m)=中距離
DR12-2(被照射艦)=10
はずれ
「雪風」=>「ニコラス」
距離8ヘクス=中距離
DR9-2(被照射艦)+集中砲撃の2隻目+2=9
1/2Hit
「浜風」=>「ニコラス」
距離9ヘクス=中距離
DR6+1(閃光)-2(被照射艦)+集中砲撃の3隻目+4=9
1/2Hit
4x1/2Hit+4x1/2Hit=4
4対6=>1対2
艦種影響判定で1Rのため1対1
DR8
効果なし
水柱はまったく違う方向に上がった。
「神通」「三日月」が「リアンダー」を雷撃する。
「神通」=>「リアンダー」
艦速が5のため艦速係数4
射程9x艦速係数4=36
発射管数4のため基本命中数2
dr2
魚雷命中数1
防御力8
dr3
3P
追加打撃のdr4,3,6のため発生
DR6
弾薬庫浸水(MH)=追加1兵装打撃
「三日月」=>「リアンダー」
艦速が5のため艦速係数4
射程8x艦速係数4=32
発射管数6のため基本命中数2
dr1+1(93式魚雷以外)=2
魚雷命中数1
防御力8
dr2+1(その他の魚雷)=3
3P
「リアンダー」轟沈
軽巡「リアンダー」に二本目の魚雷が命中し、「リアンダー」が轟沈した。
「雪風」=>「ホノルル」
艦速が5のため艦速係数4
射程10x艦速係数4=40
発射管数8のため基本命中数4
dr4
魚雷命中数1
防御力12
dr1
4P
追加打撃のdr3,5,6,2のため発生
DR8
舵機故障(RJ1)=次ターン終了まで回頭不能
「浜風」=>「ホノルル」
艦速が0のため艦速係数1
射程11x艦速係数1=11
発射管数8のため基本命中数7
dr4
魚雷命中数1
防御力12
dr2
3P
「ホノルル」轟沈
軽巡「ホノルル」に二本の魚雷が命中し、轟沈した。
連合軍の保護水準値(PL)が0になったので、退却行動に入る。
「神通」「雪風」「三日月」が「ラドフォード」を砲撃する。
「神通」=>「ラドフォード」
距離6ヘクス=中距離
DR4-2(被照射艦)=2
2Hit
「雪風」=>「ラドフォード」
距離6ヘクス=中距離
DR4-2(被照射艦)+2(集中射撃の2隻目)=4
1Hit
「浜風」=>「ラドフォード」
距離7ヘクス=中距離
DR4-2(被照射艦)+4(集中射撃の3隻目)=6
1Hit
6x2Hit+4x1Hit+4x1Hit=20
20対6=>3対1
艦種影響判定で1Rのため4対1
DR4
2W
追加打撃のdrは1,6で発生
DR9-1(防御力8以下)=8
発射管命中(TH) 雷撃不可 火災発生
「敵駆逐艦に2発命中!!大爆発です。火災が発生しました!!」
「神通」の艦橋で見張り員が叫んだ。
「ラドフォード」艦上では魚雷発射管に命中し魚雷が大爆発した。
「魚雷廃棄。延焼を防ぐんだ。」と大混乱の中、魚雷を投棄し始めた。
火災を消火するチームはホースを魚雷発射管の火災に向けて放水する。
「ラドフォード」と「ジェンキンス」が探照灯をともしている「神通」に砲撃を集中する。
「ラドフォード」=>「神通」
距離6ヘクス=中距離
DR2-2(照射艦)=0
2Hit
「ジェンキンス」=>「神通」
距離6ヘクス=中距離
DR10-2(照射艦)+2(集中射撃の2隻目)=10
はずれ
4x2Hit=8
8対7=>1対1
艦種影響判定で1Lのため1対2
DR6
効果なし
「ウッドワース」が「神通」を雷撃する。
「ウッドワース」=>「神通」
艦速が5のため艦速係数4
射程9x艦速係数4=36
発射管数5のため基本命中数4
dr3+2(米海軍)=5
はずれ軽巡「神通」に5本の魚雷が白い雷跡を残しながら近づいてくる。
「敵さんの魚雷は雷跡がよく見えるから簡単にかわせるな。」と笑う声が艦橋内に響く渡る。
「さて、敵艦隊は撤収するつもりのようだな。こちらも輸送は成功したし、朝までには敵機の攻撃可能範囲から抜けないといけないからこのまま引き揚げるぞ。」と伊崎俊二少将が話して日本軍は堂々と凱旋した。
日本軍の保護水準値(PL)=25
アメリカ軍のPL=-17
【2】勝利条件の確認
■米軍の損害
沈没2「ホノルル」「リアンダー」
小破1「ラドフォード」2W
■日本軍の損害
小破1「神通」1W
小破1「三日月」1W1P
■米軍の保護水準値=-17
■日本軍の保護水準値=21
米軍のPLが-17になったため、日本軍が勝利条件を達成したので、日本軍の勝利だ。
【3】感想
史実では日本軍は「神通」を失い、米軍の駆逐艦1隻を沈め、3隻の軽巡と駆逐艦1隻を大破させた。
今回は、米軍軽巡2隻を轟沈させ、日本軍は2隻が小破しただけの完勝だった。
日本軍の酸素魚雷が威力を発揮した。
米軍はレーダーで先に日本軍を発見していたが、主導権を取ることができなかった。
米軍が優勢な砲撃力を持つ軽巡3隻のレーダー砲撃を集中させる前に日本軍の雷撃が先に命中したからだ。
次は「ベラ湾夜戦」シナリオをプレイしたい。