Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

第一次ベララベラ海戦シナリオを自作してみた SS『聯合艦隊』(Fleet Battles)自作シナリオ「ベララベラ海戦 1943年8月17日 2232」

f:id:Haruichiban0707:20240707210524j:image


福田誠『第二次大戦 海戦事典1939~45』(光栄)(1998/09/16)や
別冊宝島2042『ビジュアル図解 連合艦隊全作戦記録』(2013/08/16)を元に「第一次ベララベラ海戦」シナリオをSS『聯合艦隊』(Fleet Battles)用に自作してみた。

昭和18年(1943)8月17日に、ベララベラ島近くで起こった水上戦だ。

日本軍がベララベラ島に増援を送るために水雷艇や大発で輸送し、駆逐艦4隻が護衛していた時に発生した夜戦だった。

 

目次

 

【0】シナリオ

1)背景

 昭和18年(1943)8月15日、ベララベラ島に米軍約6,000名が上陸した。同島には日本軍は600名程度しかいなかった。日本軍は奪回するのは無理と判断し陸軍兵2個中隊290名と海軍陸戦隊150名がベララベラ島ラニウ港に逆上陸をすることにした。

8月17日午前3時、輸送部隊がラバウルを出撃した。護衛するのは伊集院松治大佐率いる駆逐艦「漣」など4隻だ。

米軍もトーマス・J・ライアン大佐率いる第41駆逐群の4隻の駆逐艦を派遣し、日本軍を阻止しようとした。

8月17日午後10時32分、「漣」が米軍を発見した。

第938航空隊の零式三座水上偵察機が照明弾を投下し、日本軍が先手を取った。

日本軍の魚雷はすべてかわされてしまった。

アメリカ軍駆逐艦「ニコラス」「オバノン」「テイラー」「シュヴァリエ」は日本軍輸送体を砲撃した。

8月17日午後10時58分頃から夜戦部隊と砲撃戦になった。

 

2)マップ

 マップは、縦2枚、横2枚をxx01を上にして並べる。左上から横にA=>B、2行目がC=>Dとする。

 

3)日本軍

 日本軍は次の通り

  水雷戦隊旗艦  「漣」吹雪型a 速力4 ヘクスD-0307 方向6

  次席駆逐隊旗艦 「浜風」陽炎型a 速力4 ヘクスD-0407 方向6

          「磯風」陽炎型a 速力4 ヘクスD-0104 方向6

          「時雨」白露型a 速力4 ヘクスD-0103 方向6

  輸送船・水雷艇・大発(任意のユニットで代用) 速力2 ヘクスC-1610 方向4

 

  PL=20

 

4)アメリカ軍

 アメリカ軍は次の通り

  艦隊旗艦   「ニコラス」フレッチャー級a 速力5 ヘクスD-1214 方向6

         「オバノン」フレッチャー級a 速力5 ヘクスD-1315 方向6

         「テイラー」フレッチャー級a 速力5 ヘクスD-1415 方向6

         「シュヴァリエフレッチャー級a 速力5 ヘクスD-1516 方向6

  

  PL=20

  アメリカ軍は全艦がSGレーダーを装備しているものとする。

 

5)ゲームの長さ

 10ターン、または一方の軍が勝利条件を満たしたターン終了時まで

 

6)基本視界

 夜戦:日本軍14ヘクス アメリカ軍12ヘクス

 

7)勝利条件

 日本軍は輸送船のP損害が10未満で、かつ米軍PLを0にすると勝利する。

 米軍は日本軍輸送船にP損害10以上を与えるか、日本軍のPLを0にすると勝利する。

8)特別ルール

 (1)日本軍輸送船は1ユニットで現すが実際には艦載水雷艇や大発など約30隻である。

  防御力1でP20の船で最大速力2で武装はないものとする。

  攻撃を受けた時のWの損害もPの損害として数える。

       例:WPの損害が出た場合、Px2とする。

  追加打撃もないものとする。

 (2)米軍は3ヘクス以内に日本軍輸送船がある時は、日本軍駆逐艦に攻撃できず、輸送船を攻撃しなければならない。

 (3)日本軍は米軍を視認するか、または米軍から攻撃を受けWまたはPの損害を受けるか、砲撃の閃光を視認するまで方向や速度を変更してはいけない。

輸送部隊が攻撃されても日本軍駆逐艦隊に報告が上がり、移動制限が解除される。

 (4)PLの計算は駆逐艦隊だけで算定する。輸送部隊の損害はPLに算定しない。

 (5)日本軍は、任意のターンに照明弾を任意のヘクスに、1度だけ投下することができる。

 

9)戦いの結果

 砲撃戦は約30分続き、「磯風」「浜風」が損傷した。米軍は無傷だった。

輸送船団はいったん、退避して、翌日、輸送は成功した。