Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

『ASL Starter Kit #4』太平洋戦線ルールメモその6 隠蔽の例


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Advanced Squad Leader Starter Kit #4(ASLSK4)ではいよいよ日本軍が登場する。

ASLSK4の日本語訳は、A grove of ASLにも見当たらなかったので、これまで自分で訳してみて、ルールをまとめたが、今回は英文ルール・ブックP.32にあるConcealment Example(例)を訳して、実際に盤上にユニットを並べてみた。

 

war.game.coocan.jp

 

訳については、保証しない。

誤訳や解釈の違いがあるかもしれないので、原文をよく読んでプレイしてほしい。

目次

(訳注:原文ではX8までしかイラストに描かれていないが、後でX9も登場するので上のイラストにはX9も含めた。)

Concealment Example 1: 隠蔽状態の例1:

日本軍はまず、地図版Xと地図盤AAの間の地図盤oにセットアップした。
日本軍の戦闘序列(OB)は8個の4-4-7分隊、3個のLMG、9-1指揮官、6個の隠蔽カウンターで構成されている。
日本軍プレイヤーは X2、Y4、Y5、Z6 に各 1 分隊、AA7 に 2 分隊、2 LMG、9-1 リーダー、X8 に 2 分隊と 1 LMG を配置する。
これらは隠蔽地形に配置されているため、X2、Y5、Z6、および AA7 に OB から与えられた隠蔽カウンターを加えることができる。
日本軍はまだ 2 つの隠蔽カウンターを残しているが、Y4 と X8 の他のユニットが隠蔽地形にセットされていないため、使用することができず、失われる。


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Concealment Example 2: 隠蔽状態の例2:

先ほどのイラストでいくと、日本軍プレイヤーはZ2に2-3-7のHS、AA4に4-4-7の分隊、AA5に3-4-7の分隊を持っている。(訳注:「先ほどのイラストでいくと」とは、"Using the previous illustration"の訳だが、登場するユニットは異なるが、例1で使った地図盤を示していると思われる。)
アメリカ軍プレイヤーはY6に5-5-8分隊1個、Y5に5-5-8分隊1個を持っている。すべてのユニットが隠蔽されている。
アメリカ軍プレイヤー・ターンである。f:id:Haruichiban0707:20241020195731j:image

Y5の5-5-8分隊は、隠蔽状態をやめ、隠蔽された2-3-7に対して、準備射撃をする。
地域射撃のため攻撃力は半減するが、2FPの攻撃はNMCになり、2-3-7は隠蔽を捨ててNMCを実施しなければならない。



MPh の間、隠蔽された5-5-8 は Z5 に移動したが、そこは開豁地であり、統制状態の日本軍ユニットの LOS にあるため、隠蔽状態を失った。

 

 

 

AA4で隠蔽されていた4-4-7分隊は、移動している5-5-8分隊に対して臨機射撃を行うために、隠蔽状態をやめた。



その結果は「効果なし」だったが、残留火力カウンターを置く。



その後、隠蔽されている最後の日本軍部隊がいるAA5に、5-5-8分隊が入ろうとする。


3-4-7分隊は進入されようとしたため隠蔽状態を失った。



5-5-8はZ5でMPhを終了しなければならず、そこで残留火力カウンターの攻撃を受け、Z5で2MFを消費してヘクスAA5に進入しようとしたときに射撃されることがある。

 


 今、密林が有効で、アメリカ軍5-5-8分隊2個が混乱状態であり(したがって、現在DM状態ではないが、隠蔽されていない)、日本のMPhであると仮定する。f:id:Haruichiban0707:20241020201149j:image

アメリカ軍ユニットは統制状態ではないため、日本軍ユニットは隠蔽状態を失うことなく好きなように動くことができる。
Z2の2-3-7半個分隊はX4に移動するために4MFを費やす。
隠蔽状態のままなので、Y5の5-5-8分隊はDM状態にならない。



AA4の4-4-7分隊は2MFを消費してZ5に移動する。


AA5 の 3-4-7分隊は 4 MF を消費して Y7 に移動するが、X9 の統制状態のアメリカ軍ユニットにより、3-4-7分隊は Y7 の隠蔽状態を失い、Y6 の 5-5-8分隊 DM状態になる。

(訳注:ここで「X9の統制状態のアメリカ軍ユニット」が登場する。例1の地図盤ではX9は含まれていないし、AA6, Z6, Y7のいずれに対してもX9からはLOSが通らないので、Y7の3-4-7分隊は隠蔽状態を失わないと思うのだが、原文のままとした。)


RtPh に、DM状態の 5-5-8分隊 は Y7 に隣接している既知の敵軍ユニッ トから離れなければならない。
密生ジャングル(Dense jungle)のため、X4の2-3-7半個分隊は見えない。
Z5の4-4-7分隊は隠蔽されているので、5-5-8分隊はY6からY5かX5のどちらかに潰走できる。
混乱状態の5-5-8分隊は、X5まで潰走し、W6まで潰走を続ける。


Y5の5-5-8分隊はDM状態ではないので潰走できない。
APh において、4-4-7分隊 と 2-3-7半個分隊 は混乱状態の5-5-8分隊 がいるY5 に突撃し、そこで待ち伏せ DRM -3 を受ける: 統制状態の日本軍第一線分隊ユニットには -1(8.1.8.1)、隠蔽ユニット(8.3.2)には -2 だからだ。
5-5-8分隊は混乱状態なので+2の待ち伏せdrmを受ける。

 

その結果、格闘戦(8.1.8.4)において、混乱状態のアメリカ軍 は攻撃を行えない。日本軍は格闘戦において -1 の DRM を、混乱状態ユニットに 対して -2 の DRM を、アメリカ軍を待ち伏せした場合にはさらに -1 の DRM を受ける。
従って、待ち伏せを使えば、1対1の戦闘比で、修正前のDR10(-4DRM)で格闘戦で5-5-8分隊を除去するか、修正前のDR11で損耗を引き起こすことになる。
LOS に関係なく、日本軍ユニットがアメリカ軍ユニットを待ち伏せして除去すれば、隠蔽状態は維持される。5-5-8分隊 は統制状態の敵軍ユニットの LOS にいないため、待ち伏せをしなくても隠蔽状態を維持する。

 

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