Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

ブーゲンビル島沖海戦シナリオを自作してみた SS『聯合艦隊』(Fleet Battles)自作シナリオ「ブーゲンビル島沖海戦 1943年11月2日 0037」

f:id:Haruichiban0707:20240707210524j:image

 

81年前の1943年11月2日に発生したブーゲンビル島沖海戦をテーマにした、SS『聯合艦隊』(Fleet Battles)用シナリオを自作してみた。
福田誠『第二次大戦 海戦事典1939~45』(光栄)(1998/09/16)や
別冊宝島2042『ビジュアル図解 連合艦隊全作戦記録』(2013/08/16)を参考にした。

昭和18年(1943)11月2日に、ブーゲンビル島に上陸したアメリカ軍に日本軍が突っ込んでいって起こった水上戦だ。

 

目次

 

【0】シナリオ

1)背景

 連合軍はソロモン諸島を北西に向かって攻め上がる部隊と、ニューギニア島を北西に攻め上がる部隊の2つが、日本軍の一大拠点であるラバウル目指して、侵攻してきた。

昭和18年(1943)11月1日、連合軍がブーゲンビル島のタロキナに上陸を開始した。

タロキナへの逆上陸を企図したが、軽巡「川内」が夜間爆撃を受けたことで逆上陸作戦が察知されたと判断した南東方面部隊司令部は、逆上陸作戦を中止して、水上部隊のみで突撃することにした。

米軍はメリル少将の第39任務部隊で日本軍を待ち受けた。

2)マップ

 

 

3)日本軍

 日本軍は次の通り

第一警戒隊 伊集院松治少将
  艦艇   位置 方向 速度 データ
🚩 CL 川内   B-0212 3 5 c
  DD 時雨 (白露型) B-0112 3 5 b
  DD 五月雨 (白露型) A-1611 3 5 b
  DD 白露 (白露型) A-1511 3 5 b
本隊 大森仙太郎少将
  艦艇   位置 方向 速度 データ
🏴 CA 妙高   A-1515 3 5 c
  CA 羽黒   A-1414 3 5 c
第二警戒隊 大杉守一少将
  艦艇   位置 方向 速度 データ
🚩 CL 阿賀野   A-1418 3 5  
  DD 長波 (夕雲型) A-1318 3 5 b
  DD 初風 (陽炎型) A-1217 3 5 a
  DD 若月 (秋月型) A-11117 3 5  

日本軍は「川内」以外、93式魚雷を装備している。

  PL=45

 

4)アメリカ軍

 アメリカ軍は次の通り

第12巡洋艦隊 アーロン・S・メリル少将
  艦艇   位置 方向 速度 データ
🏴 CL モンペリエ   F-0102 1 5  
  CL クリーブランド   F-0103 1 5  
  CL コロンビア   F-0104 1 5  
  CL デンバー   F-0105 1 5  
第14駆逐群 アーレイ・バーク大佐
  艦艇   位置 方向 速度 データ
🚩 DD オースバーン   C-0116 1 5 a
  DD ダイソン   C-0117 1 5 a
  DD スタンリー   C-0118 1 5 a
  DD クラクストン   F-0101 1 5 a
第46駆逐群 バーナード・L・オースティン中佐
  艦艇   位置 方向 速度 データ
🚩 DD スペンス   F-0106 6 5 a
  DD サッチャー   F-0206 6 5 a
  DD コンバース   F-0307 6 5 a
  DD フート   F-0407 5 5 a

  PL=50

  アメリカ軍は全艦がSGレーダーを装備しているものとする。

  アメリカ軍の駆逐艦はすべてフレッチャー級

5)ゲームの長さ

 12ターン、または一方の軍が勝利条件を満たしたターン終了時まで

 

6)基本視界

 夜戦:6ヘクス

 

7)勝利条件

 自軍のPLが0より大きく、かつ敵軍のPLを0にした方が勝利する。

8)特別ルール

 (1)羽黒はP1の損傷を既に受けている。

 (2)史実では、日本軍は、水上機による照明弾を使用した。本シナリオ中、日本軍は、任意のへクスに、照明弾を配置できる。

 (3)日本軍はアメリカ軍の閃光を見る視認するまで直進しかできず、速度変更できない。また、アメリカ軍が砲撃するか、日本艦隊がアメリカ軍の魚雷攻撃を受けるまで、日本軍は、砲撃も雷撃もできない。

 (4)アメリカ軍はレーダーで日本軍を発見している。

 

9)戦いの結果

 レーダーを使ったアメリカ軍が先手を打ち、日本軍は、軽巡「川内」、駆逐艦「初風」を失った。重巡妙高」「羽黒」、駆逐艦「白露」「「五月雨」損傷した。

アメリカ軍は軽巡デンバー」、駆逐艦「スペンス」「サッチャー」「フート」が損傷した。

日本軍は衝突を2度も起こした上、撃沈した艦艇が皆無なのに、巡洋艦3隻、駆逐艦3隻撃沈と戦果を誤認した大森少将は、反転して帰路についた。

アメリカ軍はレーダー索敵では優位だったが、砲撃の目標選択が不適切だったため、戦闘指揮が消極的だった。

この海戦の結果、タロキナ周辺の制海権アメリカ軍が握り、ブーゲンビル島の日本軍は孤立し、ラバウルが最前線になってしまった。

 

【更新履歴】

2024/11/02 アメリカ軍の初期配置ヘクスに誤記があったので修正。日米両軍の位置を変更