Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

史実以上の乱撃戦 SS『聯合艦隊』(Fleet Battles)自作シナリオ「ブーゲンビル島沖海戦」


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SS『聯合艦隊』(Fleet Battles)の自作シナリオ「ブーゲンビル島沖海戦」をプレイしてみた。

シナリオは、こちらだ。

haruichiban0707.hatenablog.com

 

 

 

■ターン数

 12ターン、または一方の軍が勝利条件を満たしたターン終了時まで

■勝利条件

 自軍のPLが0より大きく、かつ敵軍のPLを0にした方が勝利する。

 

 史実では、レーダーを使ったアメリカ軍が先手を打ち、日本軍は、軽巡「川内」、駆逐艦「初風」を失った。重巡「妙高」「羽黒」、駆逐艦「白露」「「五月雨」損傷した。アメリカ軍は軽巡「デンバー」、駆逐艦「スペンス」「サッチャー」「フート」が損傷した。

この海戦の結果、タロキナ周辺の制海権をアメリカ軍が握り、ブーゲンビル島の日本軍は孤立し、ラバウルが最前線になってしまった。

 今回はどうなるだろうか?

 

【0】初期配置


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【1】第1ターン(1943/11/02 0037)

日本艦隊は予定通り前進した。

レーダーで日本艦隊を発見している米艦隊は、二手に分かれた。



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日本軍のPL45

米軍PL50

 

【2】第2ターン(1943/11/02 0043)

日本艦隊はまだアメリカ艦隊の存在に気づいていない。

アメリカ艦隊はまだ砲撃しないで、日本軍を引きつける。

「10時の方向から11時の方向に一列縦隊の敵艦隊発見!!」

第一警戒隊 伊集院松治少将が乗っている軽巡「川内」の見張り員が叫んだ。

「砲雷撃戦用意!!」伊集院少将が下令した。

 

軽巡「阿賀野」でも「12時の方向。2時の方向に向かって単縦陣で進んでいます。敵駆逐艦三隻!速度25ノット!」と見張り員が叫んだ。

 

アーロン・S・メリル少将率いる「モンペリエ」「クリーブランド」「コロンビア」「デンバー」の第12巡洋艦隊は180度回頭して南に向かう。

アーレイ・バーク大佐率いる「オースバーン」「ダイソン」「スタンリー」「クラクストン」の第14駆逐群は北西に向かい日本艦隊と反航する。

バーナード・L・オースティン中佐が率いる第46駆逐群「スペンス」「サッチャー」「コンバース」「フート」の4隻は南西に向かい、日本艦隊を包み込む。


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「Fire~~~!!」アーロン・S・メリル少将の命令が艦隊全体に伝わった。

「モンペリエ」「クリーブランド」が第一警戒隊旗艦の「川内」を砲撃する。

2Hitと1/2Hitで攻撃力25。「川内」の防御力は7なので3:1。DR4で2W!!

追加打撃は発生しなかった。

「コロンビア」と「デンバー」は第1警戒隊の二番艦「時雨」(白露2)を砲撃する。

2Hitで攻撃力う20。「時雨」の防御力は5なので4:1。艦種影響判定表で右1列のコラムシフトがあり5:1になる。DR11で2W!!

艦橋に命中し艦橋を吹き飛ばした!!艦橋にいた者は艦長以下全員死亡した。

魚雷発射管にも命中し火災が発生した。

「オースバーン」「ダイソン」が日本軍三番艦の「五月雨」(白露4)を砲撃する。

1/2Hitで攻撃力は2。「五月雨」の防御力は5なので2:5=>1:3だ。1Rのコラムシフトで1:2になる。DR12結果はWだ。

「スタンリー」「クラクストン」が日本軍四番艦の「白露」(白露1)を砲撃するが、水柱を上げただけだった。

 

第46駆逐群「スペンス」「サッチャー」「コンバース」「フート」の4隻は、全艦で、日本軍第二警戒隊の軽巡「阿賀野」に砲撃を集中する。

1と1/2Hitで攻撃力6。阿賀野の防御力は8なので1:2だ。1Lのため1:3になる。DR3でW!!


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第14駆逐群の「オースバーン」と「ダイソン」が火災で炎上している「時雨」に魚雷を発射した。そのうち2本が命中した!!1本は爆発したが1本は不発だった!!

「スタンリー」「クラクストン」が「川内」を雷撃し2本命中!!

2本とも大爆発を起こし、わずか3分のうちに「川内」は海の藻屑となった。

 

第46駆逐群「スペンス」「サッチャー」が「阿賀野」を雷撃し2本命中した!!

「阿賀野」が航行不能に陥った。

「コンバース」「フート」は雷撃しない。


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日本軍は軽巡「川内」を失いPL20。軽巡「阿賀野」が航行不能に陥りPL10。駆逐艦「時雨」がPL5、「五月雨」がPL1で合計PL36なのでPL45-PL36=PL9になった。

 

日本軍のPL9

米軍PL50

 

 

【3】第3ターン(1943/11/02 0049)

火災が発生し艦速も落ちている「時雨」は右に回頭し敵艦隊から逃れようとする。

「五月雨」と「白露」は米艦隊に突撃する。

 

本隊の大森仙太郎少将は「妙高」艦上から「川内」が一瞬で沈没するのを見ていた。

「「川内」の仇をとるぞ。前進せよ」と命じた。

 

第二警戒隊の旗艦「阿賀野」は発光信号で「ワレ航行不能。」と伝えた。

後ろの「長波」は巧みな操艦で「阿賀野」をかわして前に出た。


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「モンペリエ」「クリーブランド」が「五月雨」を砲撃する。3Hitで6:1だ。1Rのコラムシフトで7:1だ。DR8で2Wだ。追加打撃で弾薬庫命中!!大爆発を起こして「五月雨」が沈没した。

「コロンビア」「デンバー」が「白露」を砲撃する。3Hitで6:1だ。1Rのコラムシフトで7:1だ。DR5で2WP!

「通信室が破壊されました」白露の艦橋に連絡が入った。

艦長達は通信室の方向を見ると、激しい火災が発生していた。

 

「オースバーン」「ダイソン」「スタンリー」「クラクストン」の4隻が艦橋を失い艦全体が燃えさかっている「時雨」を砲撃する。2Hitで8:5で1:1だが1Rのコラムシフトで2:1だ。DR11でWだ。

 

「スペンス」「サッチャー」が「初風」を砲撃する。2Hitで8:5で1:1だが1Rのコラムシフトで2:1だ。DR10で効果なしだ。

「コンバース」「フート」が「長波」を砲撃する。3Hitで12:5で2:1で1Rのコラムシフトで3:1だ。DR11でWだ。弾薬庫に命中!!大爆発で艦がバラバラになって吹き飛んで轟沈した!!


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日本軍のPLが0以下になっているのは確実だから、ゲーム上は、アメリカ軍の勝利だ。

だが、このまま続ける。

「妙高」「羽黒」がアメリカ軍軽巡「モンペリエ」を砲撃する。

2.5Hitなので40:13=>3:1だ。近距離の射撃なので砲撃側艦種が1列左になり1Rだから4:1だ。DR5で2Wだ。

通信室に命中!!火災発生!!

 

「白露」が「スタンリー」を砲撃するが命中弾なしだ。

 

「阿賀野」と「初風」と「若月」が「スペンス」を砲撃する。

21:6=>3:1で1Rで4:1だ。

DR3でWPだ。

 

「必殺の酸素魚雷をアメリカ軍にぶち込んでやるぞ!!」史実とは違って敢闘精神旺盛な大森仙太郎少将は全艦隊に雷撃を命ずる。

 

火災に包まれている「白露」がアメリカ軍旗艦の「モンペリエ」に雷撃する。

九三式酸素魚雷が1本命中した!!

舵に命中した!

「回頭不能です。」と報告が上がった。

 

「妙高」が「モンペリエ」に雷撃し1本命中した!!

「モンペリエ」に破孔から大量の海水が流れ込んできた。

みるみるうちに傾いた「モンペリエ」は海中に没した。

 

メリル少将は助け出された。

「ふぅ~。さすがはゴジラと戦った日本海軍の重巡だ。砲撃力といい雷撃力といい、大したものだ。」と笑う。

「少将閣下、それは我が軍が日本軍に勝った後のことなので、少し時期がずれています。それに、あれは「高雄」で今日の相手は、「妙高」級です。」と部下がメリル少将の間違いを指摘する。

「はははは。そうだったな。少将の私が、少々間違ってしまった。」とオヤジギャグを言って笑った。

 

「羽黒」は二番艦の「クリーブランド」に雷撃する。1本命中!!

2Pだ。「クリーブランド」の艦速が半減した。

 

「阿賀野」が「スペンス」に雷撃する。1本命中!!

2Pだ。「スペンス」の艦速が半減した。

 

「初風」も「スペンス」を雷撃する。1本命中!!

2Pだ。「スペンス」も沈没した。

 

「若月」が「サッチャー」を雷撃する。

1本命中!!3Pだ。

「舵機が故障して回頭できません」

「すぐに修理しろ」

 


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この後、日本軍はうまく脱出できるか、興味があるが、ここまでとする。

 

 

【5】勝利条件の確認

第3ターンで、アメリカ軍は13PL。日本軍が-50PLなので、自軍のPLが0にならないうちに、敵軍のPLを0以下にしたので、アメリカ軍の勝利

 

■米軍の損害

 軽巡

  沈没1「モンペリエ」

  小破1「クリーブランド」2P

 駆逐艦

  沈没1「スペンス」

  中破1「サッチャー」3P

 

■日本軍の損害

 軽巡

  沈没1「川内」

  大破1「阿賀野」1W4P 航行不能

 駆逐艦

   沈没2「五月雨」「長波」

  大破1「時雨」3W3P

   中破1「白露」2W1P

  

【6】感想

 史実では日本軍は「川内」「初風」を失い、アメリカ軍に沈没艦はなかった。

 それに比べると、両軍とも史実以上の打撃戦となった。

 アメリカ軍が先手を打てるように特別ルールを設けたので、史実のように「川内」は集中砲火を浴びることになった。

 この戦いの雰囲気を追体験できるシナリオになったのではないだろうか

 史実では、重巡がいることで戦力的には優位に立っていながら、日本軍は戦果誤認や衝突があって、敗北した。

 夜戦は、理屈より闘志と肉薄攻撃が重要なのだと思う。

 

 次は「セントジョージ岬沖海戦」をプレイしてみたい。

 

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