Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

ASL Starter Kit #4 Scenario S66 BAILEY'S BRIDGEを 日本語に訳してみた

 



MMP『ASL Starter Kit #4』(ASLSK#4)のScenario S66 BAILEY'S BRIDGEのシナリオカードを日本語訳してみた。

 

タイトルの日本語は『ベイリーの橋』と言ったところだ。

ガダルカナル島のマタニカウ川西岸での戦いを再現したシナリオだ。

 

A Grove of ASLにも和訳がなかった。

Scenarios/S/66 Bailey's Bridge - A grove of ASL

 

ここからシナリオカード本体の訳始まりだ。

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シナリオ・デザイン:ペリー・コック

1942年9月26日、ガダルカナル、マタニカウ川: 

 海兵隊はマタニカウ川西岸の日本軍に対して3方向からの攻撃を計画した。
第1襲撃大隊は上流の小さな歩道橋で川を渡り、南から攻撃し、第5海兵隊は河口で攻撃する。一方、チェスティ・プラーの第7海兵隊第1大隊の半数は川の西側に上陸し、守備隊を包囲する。しかし、襲撃部隊は知らなかったが、日本軍は歩道橋で川を渡り、東側に陣取った。海兵隊が橋に至る地形を調査していると、機銃掃射が鳴り響いた。

地図盤:

 地図盤nを使用する。(N-BB列のみプレイ可能)

ゲームバランス:
 日本軍:アメリカ軍の戦闘序列から5-5-8分隊1個を削減する。
 アメリカ軍:勝利条件の「6VP以上」を「4VP以上」に変更する。

ターン記録表:
 日本軍が先にセットアップする。
 アメリカ軍が先に移動する。

勝利条件:

 ゲーム終了時に、6VP以上の統制状態のアメリカ軍ユニット(1人以上の指揮官を含む)が川(SSR1参照)の西側にいるとアメリカ軍が勝利する。1個分隊ごとに2VP、HS1個ごとに1VP、-2指揮官は3VP、-1指揮官は2VP、0または+1指揮官は1VPと計算する。

戦闘序列:

日本軍
 第124歩兵連隊第12中隊の一部[ELR:4]:川(SSR1参照)の東で、ヘクス番号3以上に、配置する。隠蔽地形(8.3)の場合、HIP(6.4)を使って配置する。
  4-4-7 x 7

  2-3-7 x 2
  2-2-8 x 1
  9-1 x 1
  8-0 x 1
  MMG x 1
  LMG x 2

  50mm MTR x 2

アメリカ軍
 第1襲撃大隊の一部[ELR:5]:第1ターンに地図盤北端またはN4の東から進入する。
  5-5-8(襲撃) x 11

  2-3-8 x 2

  9-2 x 1

  8-1 x 1

  8-0 x 1

  MMG x 2

  60mm MTR x 1


特別ルール:
 1. PTO 地形(8.2)が有効である。ヘクス内が全部ジャングルのヘクス(6 ヘクスサイドのすべてをジャングルまたは竹で囲まれているヘクス)は密生ジャングルであり、それ以外のジャングルヘクスは疎生ジャングルである。
nN5-BB5 の道路はマタニカウ川を表している。
V6 には 、U6 から W7 にかけて歩道橋があり、1 個分隊相 当と 4 名までの指揮官をスタックできる。
ユニットは U6 または W7 のヘクスサイドを越えてヘクス V6 に出入りすること以外には、川ヘクスに出入りするできない。
V6 にいるユニットは移動及び高度による優位性上、1 レベル低いとみなされる。
V6 へ、またあV6からの LOS は隣接ヘクス及びヘクス R8 に限定される。
小道(8.2.1)はヘクス N2-U6 に沿って各ヘクスを通る。
 2. 統制状態アメリカ軍指揮官は、不意打ち判定において、襲撃分隊MMC(8.4.2)とみなされる。
アメリカ軍の M2 60mm 迫撃砲は分解された状態(故障している側)で プレイに参加し、PFPh または DFPh にいるアメリカ軍 MMC が SW を使用して(0火力で使用)、MTR を組み立てて、機能面(表面)にひっくり返すまで射撃できない。
分解した状態でのMTRの重量は5PP(4.0)ではなく3PPである。

結末:
 最初の一撃で、人望の厚いケネス・ベイリー少佐は、先のブラッディー・リッジでの行動により、まもなく名誉勲章を授与されることになる。日本軍が東岸にいることを知った襲撃部隊は、日本軍を突破して攻撃しようとしたが、撃退された。防御側の側面を狙った攻撃は、機関銃と迫撃砲の砲火に遭い、これも失敗に終わった。混乱して聞き取れない無線メッセージのため、司令部は襲撃部隊がマタニカウ川をうまく渡ったと勘違いし、マタニカウ川防衛隊の背後に上陸したプラー海兵隊が、南からの攻撃にも動じない未知の日本軍部隊にほぼ全滅させられるという大惨事を招いた。