Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

史実逆転!! SS『聯合艦隊』(Fleet Battles)シナリオ20「高速追撃」(31knot Burke)



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81年前の今日(11/24)から明日(11/25)にかけて、セント・ジョージ岬沖海戦が起こった。

SS『聯合艦隊』(Fleet Battles)のシナリオ20「高速追撃」(31knt Burke)セントジョージ岬沖海戦をプレイしてみた。

ソロモン諸島最後の海戦だ。

ブカ島への二回目の輸送を試みる日本軍だ。

それを妨害しようと迫るアメリカ軍た。

 

 

 

 

■ターン数

 20ターン、または一方の軍が勝利条件を満たしたターン終了時まで

 

■勝利条件

 日本軍は米海軍のPLを0以下にする。または3隻の輸送駆逐艦を地図盤西端または北端から離脱させること。

 アメリカ軍は自軍のPLが0以下になる前に日本軍のPLをマイナス15以下にすること。

 

 史実では、レーダーを使ったアメリカ軍が先手を打ち、日本軍は、駆逐艦「大波」、「巻波」、「夕霧」を失った。アメリカ軍は損害なしだった。この海戦は日本側には呼称がない。ソロモン諸島最後の海戦だが、完敗したからだろうか。

 

この海戦の結果、ソロモン諸島の海戦はアメリカ軍の勝利で終了した。

 今回はどうなるだろうか?

 

【0】初期配置



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【1】第1ターン(1943/11/24 2340)

日本艦隊は予定通り前進した。


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アーレイ・バーク大佐率いるアメリカ軍駆逐隊はレーダーで日本艦隊を捉えた。

アーレイ・バーク大佐は日本艦隊の前方に出るように移動する。


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日本軍のPL15

米軍PL13

 

【2】第2ターン(1943/11/24 2346)

日本艦隊はまだアメリカ艦隊の存在に気づいていない。

「静かな夜だな。このまま21日のように輸送が成功するといいのだが。」

第31駆逐隊旗艦「大波」の上で艦長の吉川潔はつぶやいた。

 

レーダーで日本艦隊を発見しているアメリカ軍第23駆逐隊のアーレイ・バーク大佐は「まだまだ。もっと引きつけてから一斉に攻撃するぞ。」と全艦を戦闘準備態勢のまま待機させる。


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アメリカ艦隊は二手に分かれて日本艦隊を包囲する。

視界はわずか5000m(5ヘクス)だ。アメリカ艦隊は6000mの距離を保つ。


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【3】第3ターン(1943/11/24 2352)

 

日本艦隊が5000m(5ヘクス)に近づいた。

アメリカ艦隊が一斉に砲撃を開始した!

 

先頭を走る「大波」が、いきなり前方にいる3隻のアメリカ軍駆逐艦から砲撃を受けた。

「大波」艦長の吉川は「丁字作戦にはまっているぞ。反撃開始!そして左に回頭してかわせ!」

 


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「大波」「巻波」が砲撃しアメリカ軍の一番艦「オースバーン」に命中弾が出た!


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「大波」が魚雷8本を発射した!

「オースバーン」はそのすべてをかわした。

「巻波」も魚雷8本を発射した!

二番艦の「クラクストン」がかわしきれない!一本命中!大爆発とともに「クラクストン」は轟沈した!


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「左舷にも敵艦が二隻います!」

「なにっ!?」吉川はうめいた。

完全に包囲されていたのだ。

「後方の輸送駆逐艦隊が危ない!発光信号で「天霧」「夕霧」「卯月」に知らせろ!」吉川が指示する。

 

「オースバーン」が急回頭する。ついてこれなかった「ダイソン」が衝突しそうになった。


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「大波」「巻波」が「オースバーン」を砲撃する。

「オースバーン」の艦橋に命中した!火災が発生した。

アーレイ・バーク大佐が安否不明になった。

艦橋からの指示がないので「オースバーン」の砲撃が沈黙した。

「ダイソン」が「大波」を砲撃する。

「大波」に命中弾が出た!

 

「大波」「巻波」の左舷にいるアメリカ軍2隻は他の日本艦からはまだ見つからない。


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「ダイソン」が「大波」に向けて魚雷を10本発射した!

距離2000m!

魚雷1本が「大波」に命中した。

「大波」の速力が10ノットに低下した。
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「コンバース」と「スペンス」が日本の輸送駆逐艦隊に雷撃した。

「コンバース」の10本の魚雷のうち1本が「天霧」に命中した。

「スペンス」の魚雷10本のうち1本が「夕霧」に命中した。

両艦とも15ノットに速度が低下した。

 

日本軍のPL=5

アメリカ軍のPL=1

 

【4】第4ターン(1943/11/24 2358)

 

日本軍は「コンバース」と「スペンス」を見失った。

「大波」「巻波」は炎をあげる「オースバーン」を攻撃する。

「オースバーン」の火災を視認した「天霧」「夕霧」「卯月」の輸送駆逐艦隊は北方へ退避する。

「卯月」が、速度の落ちた「夕霧」に衝突しそうになった。


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「大波」に「ダイソン」の砲弾が命中した。

「大波」「巻波」の砲弾が「オースバーン」に命中した。

 


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「大波」「巻波」が「ダイソン」を砲撃し命中弾を得た。

「ダイソン」が「大波」に反撃し命中弾を得た。

 

アーレイ・バーク大佐は艦橋の瓦礫の中から奇跡的に救出された。

アーレイ・バーク大佐が全軍退却命令を出した。

 

「天霧」「夕霧」が15ノットしか速度を出せない状態だった日本軍は虎口を脱出した。

 

ソロモン諸島の激しい消耗戦の掉尾を日本軍が勝利して終わった。


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日本軍のPL=3

アメリカ軍のPL=-1

 

【5】勝利条件の確認

 

日本軍がアメリカ軍のPLを0以下にしたので日本軍の勝利


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日本軍の損害

 駆逐艦

  中破1「大波」(W3P3)

  小破2「天霧」「夕霧」(P3)

アメリカ軍の損害

 駆逐艦

  沈没1「クラクストン」

  小破2「オースバーン」(W3)

     「ダイソン」(W1)

 

【6】感想

アメリカ軍はいい形で戦いを始められたが、先に命中弾を与えたのが日本軍だった。

また、雷撃戦でも日本軍が後の先を取り、「クラクストン」を沈めたのが日本軍の勝因だ。

アメリカ軍はうまく包囲する形がとれたが、発見される前に雷撃してから砲撃戦に入りたかった。そのためには距離の取り方が難しい。

今回、日本軍は攻撃を受けてすぐに正確な雷撃で反撃し「クラクストン」を沈めた。

しかし、実際には漆黒の闇の中で、敵艦の砲撃を受けてすぐに砲雷撃して反撃できないと思う。

敵を発見したターンは雷撃禁止、砲撃も+5くらいのダイス修正があってもいいと思う。

 

ソロモン諸島の消耗戦で、この頃のアメリカ軍は、航空機も水上艦艇でも、日本海軍に対して優勢になっていたことを知って驚いた。

戦間期に磨いた漸減邀撃作戦を実施できる状況になったのに、航空隊も水上艦隊も劣勢になっていて、とても戦える状態ではなかったのだ。

マリアナ沖海戦までは互角と私は思っていたので、驚きだった。

 

この次はビアク島への第二次輸送作戦で発生した海戦を自作してみようと思う。

 

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