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『巨大戦艦「大和」全航跡』(2011/08)(学研パブリッシング刊)の第六章から第十二章に加筆・修正の上文庫化したものだ。
「大和」竣工から最期までを淡々と描いたノンフィクションだ。著者の原勝洋氏は2025年4月2日に亡くなったので、この本は、氏ご存命中の最後に刊行された本になったのではないだろうか。
わかっている記録に基づき、淡々とした叙述に徹している。巨大戦艦を動かすこと、停泊させることの難しさがよくわかる。巨大な主砲を持っていても、近距離に近づいた航空機には無力であることや、高角砲や機銃で、高速飛行する戦闘機や雷撃機や爆撃機を撃墜させることの難しさもよく伝わってくる。
当時のハードウェアが、アニメや映画にあるように仕様どおりに簡単に動くものではなく、いかに脆く、人手をかけて運用しないといけないかも、よくわかる。
太平洋戦争当時の海軍や軍艦について、参考になる本で、座右に置いておきたい一冊だ。
