
- 【1】史実とゲーム紹介
- 【2】初期配置
- 【3】第1ターン(1943/10)
- 【4】第2ターン(1943/11)
- 【5】第3ターン(1943/12)
- 【6】第4ターン(1944/01)
- 【7】第5ターン(1944/02)
- 【8】第6ターン(1944/03)
- 【9】第7ターン(1944/04)
- 【10】第8ターン(1944/05)
- 【11】第9ターン(1944/06)
- 【10】第10ターン(最終ターン)(1944/07)
- 【12】勝利条件の確認
- 【13】感想
【1】史実とゲーム紹介
セントジョージ岬沖海戦(1943年11月24日から25日)の後、日本軍はソロモン諸島から撤退した。
その後、1943年11月21日~12月5にかけて、タラワ島マキン島攻略を目指す米軍のガルヴァニック作戦に伴いギルバート諸島沖海空戦が発生した。
続いて1943年12月5日にルオット、クウェゼリンを巡ってマーシャル諸島沖航空戦が発生した。
1944年2月17日~18日にかけてトラック島空襲が行われ、米軍は真珠湾奇襲の復讐を果たした。
1944年3月30日~31日にかけてパラオ空襲によってマリアナが無防備になった。
そして1944年6月6日~18日にかけてマリアナ沖海戦となる。
しばらく海戦をテーマにしていたウォーゲームをプレイしていなかったのは、この間の史実をテーマにした適当なウォーゲームが見つからなかったからだ。この間の戦いは、米軍が奇襲を仕掛けて日本軍が対応しようとするが大敗を喫するのを繰り返していて、ゲームにならないからだろう。
World at War誌第63号(2018/12~2019/01)は、2018年に発表された、この間の戦いを描いたソリティアゲームだ。
デザイナーはJoseph Miranda氏だ。
1ターンは1か月で1943年10月から1944年7月までの10ターンだ。
一辺300マイルの40個の四角形で真珠湾の西からフィリピンの東までを描いたマップだ。ユニット数は228個だ。空母は1隻、戦艦は2隻、巡洋艦は4隻、その他の軍艦は1隊だ。
航空ユニットは6-8個飛行中隊だ。
陸上部隊は思案、旅団、連隊規模だ。
史実と同じなら24VP、史実以上に米軍が島嶼を占領でき30VP以上だと米軍の勝利だ。
【2】初期配置

【3】第1ターン(1943/10)
このターンのランダム・イベントは「Smith vs Smith」だった。dr2なので米軍のアクションが+1で2になった。(後でよく読むと、第1ターンに引いた時はイベント・マーカーを弾き直すのが正解だった。)
米軍はタラワ(74)に攻撃を仕掛ける。
このゲームではダイスの目≦ユニット上の戦闘力でダメージを与えるので、出目が小さい方がいい。AH『太平洋の覇者』(Victory In the Pacific(VITP))のように出目が大きい方がいいゲームの気分で6を願いその通りになってしまった。日本軍に損害が出なかった。
日本軍のランダム・イベントは、航空地上攻撃(Air/Ground)だが、このイベントは効果なしだ。

【4】第2ターン(1943/11)
史実だとギルバート諸島沖海空戦が起こった。
米軍のランダム・イベントはフリントロック作戦だ。追加1回のG-3上陸侵攻作戦が行える。
米軍上陸部隊をタラワ(74)の海域に前進させた。
米軍の激しい艦砲射撃や空母による地上攻撃でも日本軍に1ダメージしか与えられなかった。
米軍第1海兵師団と第3海兵師団がタラワに上陸し戦いを挑む。日本軍は玉砕したが、米軍も第3海兵師団がステップロスする大損害を受けた。

米軍がタラワを占領した。
日本軍のランダム・イベントは海上-地上攻撃(Naval/Ground)だ。島嶼を選択するとDR12でTarawaだ。
連合艦隊から艦をランダムに引くと・・・大和・武蔵・長門・陸奥に軽空母と護衛空母と重巡艦隊と駆逐艦隊が出撃だ。
日本海軍が夢に見た艦隊決戦がいきなり勃発だ。

日本軍はダメージ5を米軍に与えた。
米軍空母エセックスと宿敵エンタープライズが沈没した!!
海軍全体に大歓声が湧いた。
その他駆逐艦隊3個が壊滅した。
米軍空母による攻撃でダメージ2を受け日本軍軽空母と護衛空母が沈没した。
激しい水上戦で日本軍は戦艦大和・武蔵・長門・陸奥・重巡艦隊と駆逐艦隊が全滅した。
日本最精鋭の戦艦大和・武蔵・長門・陸奥が沈んだことで、連合艦隊は重苦しい空気に包まれた。

日本軍の損害
+6VP(BBx2, CVLx1)
+2VP(CVEx1, CAx1)
米軍の損害
-4VP(CVx2)
+6VP+2VP-4VP=4VP
【5】第3ターン(1943/12)
米軍のランダム・イベントは第7空軍だった。
米軍B24がマキン(66)を空襲して基地を1レベル下げた。
日本軍が稼働中の空母のほぼ全て、翔鶴・瑞鶴・隼鷹・飛鷹・そして大鳳を投入してタラワ(74)に出撃した。戦艦金剛・榛名、重巡艦隊と駆逐艦隊も出撃だ。
対するアメリカ軍は空母ヨークタウン・レキシントン・バンカーヒルに軽空母2ユニット、戦艦4ユニットに重巡洋艦2ユニット、軽巡洋艦1ユニット、駆逐艦隊1だ。

一気に決戦だ!!
空母ヨークタウン、レキシントン、バンカーヒルが沈没した!!
米軍正規空母が全滅した。
生き残った米軍が反撃する。
日本軍は戦艦金剛・榛名、空母隼鷹・飛鷹、重巡艦隊と駆逐艦隊を失った。

日本軍の損害
+6VP(CVx2)
+2VP(BBx1)
+1VP(CAx1)
米軍の損害
-6VP(CVx3)
4VP(前ターン)+6VP+2VP+1VP-6VP=7VP
【6】第4ターン(1944/01)
米軍のランダム・イベントはヘイルストーン作戦だ。
これはチャンスまでとっておける。
米軍は工兵をタラワ(74)に派遣する。
日本軍のランダム・イベントは、タラワの玉砕を受け、防御戦術の徹底になった。

【7】第5ターン(1944/02)
米軍のランダム・イベントはスティルメイト作戦だ。
これもとっておける。
米軍は基地をタラワ(74)に構築した。
アクションを1個しかできないので、これで終わりだ。
日本軍は、二式水上戦闘機、一式陸攻、彗星艦爆2ユニットでタラワ(74)の海上の米軍に攻撃をしかける。
米軍軽空母2ユニットが沈没した。
日本軍機は全滅した。

日本軍の損害
+0VP
米軍の損害
-2VP(CVLx2)
7VP(前ターン)-2VP=5VP
【8】第6ターン(1944/03)
米軍のランダム・イベントはフォーレージ作戦だ。
米軍はそれを使って、マキン(66)に上陸作戦だ。
日本軍基地ユニットが撃破された。
日本軍はア号作戦を発動した。
米軍戦艦3ユニットと駆逐艦1ユニットを撃沈した。
日本軍も翔鶴・龍鳳、重巡1ユニット、零戦2ユニット、九七式艦上攻撃機を失った。

日本軍の損害
+6VP(CVx2)
+1VP(CAx1)
米軍の損害
-4VP(BBx3, CAx1)
5VP(前ターン)+7VP-4VP=8VP
【9】第7ターン(1944/04)
米軍の損害が大きすぎる。日本軍も連合艦隊が空母2隻(瑞鶴・大鳳)だけになってしまった。
米軍のランダム・イベントはハルゼーだ。
マキン(66)の日本軍が玉砕した。
日本軍のランダム・イベントは連合艦隊出撃だ。ダイスを2個振って46が出たのでポナペ(45)の南のゾーンに移動した。

【10】第8ターン(1944/05)
米軍のランダム・イベントはスプルーアンスだ。
米軍がマジュロ(65)に前進だ。
日本軍第51歩兵旅団が玉砕しマジュロ(65)が陥落した。
日本軍は潜水艦による攻撃を仕掛けたが戦果なく逆に返り討ちにあった。

【11】第9ターン(1944/06)
米軍のランダム・イベントは増援再編だ。
ここであらためてルール12.0を読むと、撃沈された艦艇もRefit(再編)できたことに気づいた。1か月やそこらで復帰できるのは何だかなぁ、と思うが、小破だったのだろう。
今さら過去の艦艇を復旧できないので、このまま続行する。
米軍はクウェゼリン(56)に前進し上陸して占領した。
クウェゼリン(56)で日本軍零戦隊が全滅した。彗星艦爆隊は帰還した。
タラワ(74)に一式陸攻と二式大艇が襲来したが米軍に被害はなかった。
日本軍も帰還した。

【10】第10ターン(最終ターン)(1944/07)
最終ターンだが、米軍のランダム・イベントはハルゼーだ。
米軍はエニウェトク(52)に上陸しあっという間に日本軍を蹴散らした。
米軍の進撃はここまでだ。

【12】勝利条件の確認
前ターンまでに8VP
クウェゼリン+4VP
エニウェトク+3VP
タラワ+2VP
マキン+1VP
マジュロ+1VP
8+4+3+2+1+1=19VP
20VP以下のため米軍の敗北
【13】感想
【13.1】日本軍の勝因
偶然とはいえ、日本軍がタラワ(74)に来襲した米軍に対して、決戦を挑んだことが、日本軍の勝因だ。戦艦部隊、空母部隊、陸上機部隊が連続してタラワ(74)の米軍に攻撃を仕掛けて損害を与えたことが日本軍の勝因だ。
これで米軍が講和に応じたかは疑問だが、ニミッツの反攻作戦は大打撃を受けたと言っていいだろう。
【13.2】ルール上の疑問
航空機のタイプ=SP飛行艇があるが、これがどのユニットを指しているのか不明だ。今回はEmily=二式飛行艇とPBYがSPであることにした。
【13.3】デベロップ不足か?
テーマは面白いし、システムもなかなかいいのだが、ルールがなかなか入ってこない。
マップに配置する際、表にするのか裏にするのか、書いていないのは惜しい。
各ゾーンを移動する際、斜めも移動可能かどうか書いていないので迷う。
基本的には1ターンに1アクションで占領する基地が増えるとアクションが増加していくのだが、選択できるアクションがわかりにくい。増援も移動も上陸も基地構築も1アクションなので、どのアクションを実行するか、やりくりに困る。
それに加えてランダム・イベントがあるが、そのイベントで起こることを一々ルール・ブックを見ないといけないのは煩わしい。イベント・ユニットではなくカードにしていたらよかったと思う。
マップはもう少し太平洋らしさがあるといいと思った。島は美しいのだが・・・。
ディスプレイの数が多くどこに何を置くといいのか迷う。その点もデベロップ不足を感じた。
ユニットの裏に増援年が書かれているのは、細かいことだが面倒くさい。ユニット・デザイン上、表に記載があっても問題なかったと思う。
この頃の日本軍は太平洋上に戦力が分散しているし、レーダー網が未熟だったし、各基地の連携がうまくいかず戦力集中できなくて、米軍の奇襲を受けやすかった。
そんな状況がうまくシステムとして埋め込まれているゲームだと思う。
今回、損害を受けたユニットを再編ディスプレイに入れ忘れる、小さい島嶼での戦闘で上陸失敗した攻撃側は輸送船に戻るべきなのに戻らなかった、航空機はアクション終了時に基地に戻らなければいけなかった、などルール上のミスがあった。
ルールを再度読み返し、アクションを熟読して、もう一回プレイしてみたい。