
- 【1】初期配置
- 【2】第1ターン(1943/10)
- 【4】第2ターン(1943/11)
- 【5】第3ターン(1943/12)
- 【6】第4ターン(1944/01)
- 【7】第5ターン(1944/02)
- 【8】第6ターン(1944/03)
- 【9】第7ターン(1944/04)
- 【10】第8ターン(1944/05)
- 【11】第9ターン(1944/06)
- 【10】第10ターン(最終ターン)(1944/07)
- 【12】勝利条件の確認
- 【13】感想
World at War誌第63号(2018/12~2019/01)は、2018年に発表された、この間の戦いを描いたソリティアゲームだ。
デザイナーはJoseph Miranda氏だ。
1ターンは1か月で1943年10月から1944年7月までの10ターンだ。
一辺300マイルの40個の四角形で真珠湾の西からフィリピンの東までを描いたマップだ。ユニット数は228個だ。空母は1隻、戦艦は2隻、巡洋艦は4隻、その他の軍艦は1隊だ。
航空ユニットは6-8個飛行中隊だ。
陸上部隊は思案、旅団、連隊規模だ。
史実と同じなら24VP、史実以上に米軍が島嶼を占領でき30VP以上だと米軍の勝利だ。
前回、損害を受けたユニットを再編ディスプレイに入れ忘れる、小さい島嶼での戦闘で上陸失敗した攻撃側は輸送船に戻るべきなのに戻らなかった、航空機はアクション終了時に基地に戻らなければいけなかった、などルール上のミスがあった。
今回はそのようなミスをしないように、プレイしてみる。
【1】初期配置

【2】第1ターン(1943/10)
このターンのランダム・イベントは「US Actions」だった。このイベントについては24.0 US Actionsに記載がない。アクションが増えるのだろうが何個アクションが増えるのか、また、このイベントをキープできるのかどうか、わからない。1アクションが増えてすぐに戻すことにする。
米軍のアクション数は、1+ランダム・イベントによる1=2だ。
米軍はタラワ(74)に早く進撃したい。G3C-2 統合上陸侵攻を選択する。
CV3隻、CVE1ユニット、BB2ユニット、CA1ユニット、DD4ユニット、AP1ユニットに海兵隊1個師団、陸軍1個師団、工兵4個連隊を載せて、真珠湾を出港し、タラワ(74)に進撃した。
タラワにいた日本軍は第10歩兵連隊と第22F沿岸守備連隊だった。
「敵多数の上陸船団と護衛艦隊がタラワ島に迫っています。反撃します。」と連絡して、 日本軍の沿岸守備隊が米軍艦隊に砲撃したが、目立った効果が無かった。
米軍の艦砲射撃で、日本軍基地が壊滅した。さらに沿岸守備隊も「沿岸砲が敵艦砲射撃で全滅しました。」という電文を最後に壊滅した。米軍第1海兵師団が上陸し、狭いベティオ島を席巻した。日本軍第10歩兵連隊は、「我、最期の突撃を敢行す」という電文を最後に、通信途絶した。
タラワの日本軍を蹂躙し、米軍は基地を建設した。
日本軍のランダム・イベントは、台風だった。日本軍はアクションをとれないが、次ターンは、米軍も通常アクションができない。
米軍の反撃は1944年と予測していた大本営は、タラワ(74)の陥落を驚いたが、今回の攻撃は威力偵察と考えていた。また、台風が襲ってきたので、反撃できないので仕方ない、と判断していた。
米軍は、G4L1基地設営アクションで、タラワ(74)に基地を設営した。司令部では、次にマキン(66)にするかマジュロ(65)にするか議論していた。

【4】第2ターン(1943/11)
米軍のランダム・イベントは、フリントロック作戦だ。
史実では1944年2月1日からのマーシャル諸島攻略作戦で、マジュロやクウェゼリンへ上陸した。f
台風の影響で通常のアクションができないが、イベントによるアクションは実施できる。本来、フリントロック作戦はマーシャル諸島攻略作戦だったが、マジュロ(65)攻略を実行する。
台風一過の青空の下、吹き飛ばされたもの整理をしていたマジュロの日本軍第46根拠地隊の兵士は、水平線に、多数のマストを発見した。それが徐々に近づいてきた。
「敵襲だ!」
急いで防御態勢に入る。激しい艦砲射撃で基地が壊滅した。上陸してきた米軍第1海兵師団が日本軍第46根拠地隊を全滅させた。
日本軍のランダム・イベントは防御戦術だ。これは先制攻撃決定dr+1になりゲーム終了まで有効だ。
日本軍はタラワ(74)、マジュロ(65)の陥落を受け、水際防御やバンザイ突撃が無謀なことを知り、島嶼防衛のために、地下でゲリラ的に抵抗する戦術を広めたのだ。
大本営は、タラワ(74)、マジュロ(65)の失陥に動揺していた。威力偵察ではなく本格的な反攻だ、と判断する者もいた。
連合艦隊は、慎重な姿勢を崩さなかった。

【5】第3ターン(1943/12)
米軍のランダム・イベントはスティルメイト作戦だった。本来はパラオ諸島への上陸作戦名だ。
米軍は、このターンは通常の1アクション+タラワに基地があるので1アクションで合計2アクションとれる。さらにスティルメイト作戦を発動すれば3アクションだ。
米軍は、G4L1基地設営アクションで、マジュロ(65)に基地を設営した。
米軍は、G3N1海上部隊の移動アクションで、真珠湾の部隊をタラワに移動させた。
米軍は、3アクション目で、スティルメイト作戦を発動し、クウェゼリン(56)を強襲した。
そこにはV31砲兵旅団だけしかいなかった。
激しい艦砲射撃で基地が壊滅し砲兵旅団が蓄積していた砲弾が誘爆しクウェゼリン(56)はあっという間に陥落した。
日本軍のランダム・イベントは、航空/水上攻撃だ。
連合艦隊は、ようやく米軍の攻撃が本格的なものだと認識し、航空部隊に米艦隊攻撃を命じた。
日本軍はクウェゼリン(56)に一式陸攻1ユニットと天山艦攻1ユニットと護衛の零戦2ユニットを送り込んだ。
クウェゼリン(56)で、零戦2ユニットと一式陸攻1ユニットと天山艦攻1ユニットが壊滅した。
タラワ(74)にマキン(66)から零戦1ユニットと一式陸攻1ユニットを送り込んだ。
タラワ(74)で日本軍の零戦1ユニットと一式陸攻1ユニットは全機未帰還になった。

【6】第4ターン(1944/01)
米軍のランダム・イベントはハルゼーだ。キープしておき、G3海軍アクションを追加で1行うか、水上艦が参加する戦闘で先制攻撃判定dr+1することができる。
米軍はこのターンは、通常の1アクション+タラワの2アクションだ。クウェゼリン(56)を占領したが、基地建設ができていないので1アクション増えない。
米軍はハルゼーを使って3アクションにする。
1アクションでクウェゼリン(56)に基地を建設する。
残り2アクションでエニウェトク(52)とマキン(66)を攻略する作戦だ。
まずはエニウェトク(52)に上陸を開始する。日本軍は第3特別基地守備隊が守っていた。
島の砲台から米軍に射撃するが効果なしだ。米軍の艦砲射撃も効果なしだ。
上陸してきた米軍に日本軍が射撃するが効果が出ない。
米軍の攻撃で基地が壊滅した。しかし第3特別基地守備隊が米軍第1海兵師団と陸軍第27歩兵師団を撃退した!!
「我が軍は米軍上陸部隊を撃退することに成功」という電文が大本営に届くと、歓声が上がった。
マキン(66)では激しい艦砲射撃で、基地が吹っ飛び、守っていた第11歩兵連隊が玉砕した。
エニウェトク(52)で米軍を撃退した報告を受けた大本営は、あ号作戦を発動した。

空母は日本軍7、米軍3
軽空母/護衛空母は日本軍3、米軍1
戦艦は日本軍4、米軍2
重巡は日本軍3、米軍1
駆逐艦は日本軍3、米軍4の一大決戦だ。
日本軍は基地機として、零戦1、一式陸攻2、彗星艦爆2、九七艦攻1、二式大艇1、陸軍の四式重爆飛龍も参戦している。
日本軍が夢にまで見た一大決戦だ。
ただしあ号作戦は、日本軍による長距離攻撃なので、空母部隊だけが攻撃できる。
米軍のレーダー官制防空網のために、日本軍航空隊はほぼ壊滅した。
米軍はエセックス、バンカーヒル、レキシントンが被害を受けた。米軍の反撃は効果なしだった。

日本軍は米軍正規空母3隻撃沈全滅させた、との報を受けた。
エニウェトク(52)を守り切ったことと、米軍正規空母を全滅させたことで、聯合艦隊は久しぶりの勝利に溜飲を下げた。
米軍はエニウェトク(52)での挫折を受けて、今後の戦いをどう進めるか検討し始めた。
【7】第5ターン(1944/02)
米軍のランダム・イベントはガルヴァニック作戦だ。
史実では1943年11月20日に始まったギルバート諸島攻略作戦で、マキン島、タラワ島を米軍が攻略した。
このターンの米軍アクション数は、通常の1アクション+タラワ(74)+クウェゼリン(56)で3アクションだ。加えてガルヴァニック作戦を使って合計4アクションにする。
1アクション使ってマキン(66)に基地を建設する。
1アクション使って損害を受けた空母3隻の再編を行う。エセックスは修理の甲斐無く沈没した。バンカーヒルは復旧し、レキシントンは増援プール行きとなった。日本軍は空母3隻撃沈と発表したが本当は1隻撃沈だった。
1アクション使ってタスクフォースBをエニウェトク(52)に移動させた。
1アクション使ってエニウェトク(52)に強襲上陸する。
エニウェトク(52)の日本軍第3特別基地守備隊の砲撃で艦砲射撃していた米軍駆逐艦隊が被害を受けた。
米軍が強襲上陸し、ついに日本軍第3特別基地守備隊が玉砕した。
日本軍のランダム・イベントは、航空/海上攻撃だ。
日本軍は一式陸攻1ユニットで攻撃を仕掛けたが、空母バンカーヒルの戦闘機隊に阻止された。

【8】第6ターン(1944/03)
米軍のランダム・イベントはTactics+1だ。先制攻撃のdr+1できる。
通常の1アクション+タラワ(74)+クウェゼリン(52)で合計3アクションだ。
1アクション目は、G1-1増援要請だ。DR6だ。
エニウェトク(52)の米軍部隊が統合して海域36に移動しトラック(41)に長距離空母攻撃を行う。
トラックにいた軽巡、駆逐艦、輸送船が壊滅した。
基地も1レベル落ちた。
史実ほどではないが、米軍は日本軍の重要拠点トラックで戦果を上げた。
日本軍はランダム・イベントで航空/地上攻撃だが、島嶼ランダム選択の結果、米軍がいなかったので、何もなしだ。

【9】第7ターン(1944/04)
米軍のランダム・イベントはヘイルストーン作戦だ。
史実では1944年2月16日からのエニウェトク攻略作戦だ。
米軍のアクションは、通常の1アクション+タラワ+クウェゼリンで3アクションだ。
1アクション使ってエニウェトクに基地を建設する。
1アクション使って増援する。DR9だ。被害を受けたレキシントンが戻ってきた。
1アクション使ってG3N1海上部隊1つの移動でクウェゼリンから海域36に移動する。
ヘイルストーン作戦を使ってトラック(41)を再度空襲する。
トラックの基地レベルが1下がり2になった。
日本軍のランダム・イベントはバンザイだが、防御戦術が先に出ているので、バンザイは無効だ。

【10】第8ターン(1944/05)
米軍のランダム・イベントは兵站再編だ。
米軍のアクションは通常の1アクション+タラワ+クウェゼリンの3アクションだ。
そこに兵站再編分が加わる。
米軍はG4作戦2回行うことにする。
米軍はサイパン(31)とトラック(41)のどちらを攻撃するか迷ったが、勝利得点の多いサイパン(31)を攻撃する。
サイパンには日本軍は統合海軍特別陸戦隊と第7佐世保陸戦隊と第31工兵連隊と沿岸防御連隊4個が守備していた。
艦砲射撃のために接近した駆逐艦隊2個が日本軍の陸上からの砲撃を受けて退避した。
米軍空母艦載機の攻撃を受けて日本軍基地が壊滅した。
日本軍第42沿岸防御連隊と第45沿岸防御連隊が壊滅した。
米軍4個師団が強襲上陸した。
日本軍が玉砕した!!
日本軍のランダム・イベントは海上-地上攻撃だ。場所はエニウェトク(52)になった。駆逐艦2ユニットと輸送船1ユニットのわずか3ユニットで奇襲するが、駆逐艦の小口径砲では効果なしだ。

【11】第9ターン(1944/06)
史実より約2か月早いサイパン島陥落は大きかった。
米軍のランダム・イベントはUS Actionsだ。
米軍のアクションは通常の1アクション+タラワ+クウェゼリンの3アクションにランダム・イベントで合計4アクションだ。
1アクションで米軍はサイパンに基地を作った。
1アクションで米軍は増援し、DRは5だ。わずか5ユニットしか増援されない。
1アクションで米軍はトラック(41)に移動する。
1アクションでトラック(41)に上陸する。
米軍はダイスを17回振ったがdr1が出たのは1回だけだった。日本軍基地が1レベル落ちた。
米軍第27歩兵師団がステップロスした。
日本軍基地が破壊された。
日本軍第50歩兵旅団が壊滅した。
日本軍のランダム・イベントは潜水艦攻撃だ。
サイパン(31)でもトラック(41)でも日本軍潜水艦が返り討ちにあった。
米軍第1海兵師団がステップロスした。日本軍第31戦車連隊が壊滅した。

【10】第10ターン(最終ターン)(1944/07)
最終ターンだ。
日本軍聯合艦隊は健在だ。出撃してこないのは不気味だ。
米軍はサイパン(31)を陥落させて基地にしている。トラックでの戦闘がまだ継続している。なんとかトラック(419を陥落させたいところだ。
米軍のランダム・イベントは、第7空軍だ。
通常の1アクション+タラワ+クウェゼリン+サイパンの4アクション+第7空軍の合計5アクションだ。
G3空軍アクションでマジュロ(65)のB24がトラック(41)を空襲するが戦果はなかった。
1アクションで米軍はG3N7でトラックの日本軍地上部隊を艦砲射撃する。
米軍は16回ダイスを振れる。第55沿岸防御連隊が壊滅した。
1アクションでG3G1で米軍地上部隊が日本軍を攻撃する。
日本軍第1、第2陸戦隊が壊滅した。
1アクションでエニウェトク(52)のB25とP47が日本軍地上部隊を攻撃し、第52歩兵旅団が壊滅した。
1アクションで米軍地上部隊が日本軍を攻撃する。
ついに日本軍が玉砕した。
アクションが尽きたのでここに基地を作ることができなかった。

【12】勝利条件の確認
A:日本軍ユニットがおらず米軍基地がある島嶼+17
サイパン(31)+6
トラック(41)0(日本軍ユニットはいないが基地がないため)
クウェゼリン(56)+4
エニウェトク(52)+3
タラワ(74)+2
マキン(66)+1
マジュロ(65)+1
B:除去した日本軍ユニット0
CV0
BB, CVL0
CA, CL, CVE0
C:除去された米軍ユニット-2
CV-2
BB, CA, CL,CVL, CVE0
D:除去された米軍師団0
E:マップ上に残っている日本軍基地-5
ポナペ(45)-1
テニアン(23)-1
グアム(24)-1
ウルシー(16)-1
ペリリュー(13)-1
17-7=10で20VP以下のため米軍の敗北
【13】感想
【13.1】日本軍の勝因
今回は、日本軍があ号作戦を実施したが損害を受けなかった。艦艇がほとんど損害を受けず残ったことが一番の勝因だ。戦略的にはサイパン島を日本軍が失ったので、敗北だと思うが、聯合艦隊を温存できたのは大きい。
聯合艦隊が登場するかどうかはランダム・イベントによるので、展開が様々で面白い。
【13.2】ルール上の疑問
本文でも触れたが米軍ランダム・イベント「US Actions」がどれだけアクションを増やし使用後どこに戻すのかわからない。
【13.3】デザイン上の不満
ディスプレイが単純なボックスで表されているので、どこにどう配置したらいいのかわかりにくい。
特に両軍のEvents Available, In Effect, Discardedが対照的な位置ではないし大きさが異なることもあってわかりにくい。
【13.4】米軍の作戦
米軍が勝利するには30VP以上必要だが、そのためには聯合艦隊の艦船を撃沈することと、占領する島嶼を増やすことが必要だ。
前半はアクション数が少ないし艦隊の隻数が少ないので、なかなか前進できない。
今回、島嶼の攻略は成功したと思うが、聯合艦隊の撃滅に失敗した。両方を達成しないと米軍の勝利がないことがよくわかった。
とはいえアクション数が限られているので、なかなか難しい。
米軍は標準アクション数が各ターン1だから全10ターンで10アクションだ。
移動や上陸に半分の5アクション、
基地建設や増援・再編に5アクション使う感覚だろう。
タラワ(66)やクウェゼリン(56)を早く攻略してアクション数を増やしたい。
そしてサイパン(31)かトラック(45)攻略を目指すのが順当だろう。
このゲームでは戦闘の時、先攻になるかどうかが大きな鍵になる。後攻は先攻の攻撃に耐えたものが攻撃できるからだ。
この頃の日本軍は太平洋上に戦力が分散しているし、レーダー網が未熟だったし、各基地の連携がうまくいかず戦力集中できなくて、米軍の奇襲を受けやすかった。
そんな状況がうまくシステムとして埋め込まれているゲームだと思う。
アクションを熟読して、もう一回プレイしてみたい。