
SS『聯合艦隊』(Fleet Battles)の自作シナリオ「第一次渾作戦」をプレイしてみた。
シナリオは、こちらだ。
https://haruichiban0707.hatenablog.com/entry/2025/07/10/180000
- ■ターン数
- ■勝利条件
- 【0】初期配置
- 【1】第1ターン(1944/06/04)
- 【2】第2ターン
- 【3】第3ターン
- 【4】第4ターン
- 【5】第5ターン
- 【6】第6ターン
- 【7】勝利条件の確認
- 【8】感想
■ターン数
一方の軍が勝利条件を満たしたターン終了時まで
■勝利条件
自軍のPLが0になる前に、相手のPLを0以下にした方が勝利する。
史実では、米海軍機動部隊が行動中と判断した聯合艦隊が渾部隊に反転を命じたため海戦は生起しなかった。この情報は誤報で、実際にはこの方面にいた連合軍は重巡1隻、軽巡3隻、駆逐艦14隻のみで、空母はいなかった。旧式とはいえ戦艦がいた日本軍の方が優勢だった。
日本軍が反転せず戦っていた場合の仮想戦だ。
今回はどうなるだろうか?
【0】初期配置

【1】第1ターン(1944/06/04)
日本艦隊は予定通り前進した。
「ここまでは順当に来ることができたな。このまま、目標のビアク島まで到達できるといいのだが・・・」と、渾部隊の指揮官である左近允 尚正(さこんじょう なおまさ)少将が「扶桑」艦上でつぶやいた。
「戦闘海域に入った。各員気を引き締めて警戒しろ。」と命じた。

「情報によるとそろそろ日本軍艦隊が現れるぞ。先に敵を発見して発見次第撃滅するぞ。」と連合軍の第74任務部隊指揮官ヴィクター・クラッチレー少将が言った。


【2】第2ターン

【3】第3ターン
「敵艦発見!!2時の方向、距離1万5000m!! 約20ノット(4移動力)で南東に進行中!!」
「フレッチャー」(Fletcher1)のレーダーが日本軍を捉えた。
ほぼ同時に、日本軍も重巡「妙高」のレーダーが「フレッチャー」(Fletcher1)を捉えた。
「艦速25ノット(5移動力)に上げ~!」
「妙高」からの連絡を受けた左近允中将が命じた。
「第42駆逐隊(Fletcher1,2,3,4)と第48駆逐隊(Fletcher9,10,11,12)は、そのまま前進。本隊と第47駆逐隊(Fletcher5,6,7,8)は右に回頭して日本艦隊を包囲するぞ。全艦30ノット(6移動力)に増速!!」クラッチレー少将が命じた。
「敵は前方と2時方向の二手に分かれています。」と先鋒の「妙高」から連絡が入る。
「もっと距離が近づいてから砲撃だ。」左近允中将が全艦隊に指示する。

【4】第4ターン
「敵艦隊が1万m(10ヘクス)以内に入ったら砲撃だ」クラッチレー少将が全艦隊に指示しているので連合軍は砲撃しない。
「レーダーの輝点がデカいぞ。もしや戦艦か?」と「フレッチャー」(Fletcher1)のレーダー観測員が気づいた。
「妙高」「羽黒」が右舷にいる駆逐艦4隻の先頭を走る「フレッチャー」(Fletcher1)に対して火蓋を切った。
水柱が「フレッチャー」(Fletcher1)の周囲に上がった。
「損害は?」
「ありません!」と「フレッチャー」(Fletcher1)艦上で報告が上がった。
「一番近い敵艦が1時の方向6000m(6ヘクス)です。」
「その目標を撃て~~」
「妙高」「羽黒」が「オーストラリア」に砲撃する。
「オーストラリア」に命中弾が発生した。
「右舷3時の方向の敵先頭艦に砲撃!距離1万2000m(12ヘクス)。撃てぇ~~~!」
「白露」(白露1)、「春雨」(白露2)、「五月雨」(白露3)が「フレッチャー」(Fletcher1)に砲撃する。
「フレッチャー」(Fletcher1)の周囲に水柱が上がるが至近弾もなしだ。
丁字の絶好の位置についた連合軍は、一斉に砲撃を開始した。
「オーストラリア」「ボイシ」「フェニックス」「ナッシュビル」が「羽黒」を砲撃する。
「敵重巡に命中弾!!」
「羽黒」に1発命中した。
「ハッチンズ」(Fletcher5)、「デイリー」(Fletcher6)、「ビール」(Fletcher7)、「バッシュ」(Flecher8)が「妙高」に集中砲撃だ。
「妙高」には被害が出なかった。
「敵先頭の重巡に魚雷発射!」
「ハッチンズ」(Fletcher5)、「デイリー」(Fletcher6)、「ビール」(Fletcher7)が魚雷を「妙高」に向けて発射した。
「ハッチンズ」(Fletcher5)、「デイリー」(Fletcher6)の発射した魚雷は「妙高」にそれぞれ1本ずつ命中したが、不発だった。
「デイリー」(Fletcher7)の発射した魚雷が1本命中した。大爆発を起こし、「妙高」に3Pの打撃を与えた。
「機関室に損害です。最大艦速が15ノット(3移動力)までしか出ません!!」と「妙高」の艦橋に報告が上がった。
「オーストラリア」も左舷の4本の魚雷を発射したがすべて素通りした。

日本軍のPLは次のとおりだ。
間接護衛隊=25
警戒隊=37
輸送隊=30
連合軍のPL=79
【5】第5ターン
艦速が落ちた「妙高」が後続艦との衝突を避けて右に回頭した。
後続艦は左に回頭した。
「オーストラリア」「ボイシ」「フェニックス」「ナッシュビル」が手負いの「妙高」に集中砲撃する。多数の水柱が上がったが「妙高」に損害は出なかった。
「ハッチンズ」(Fletcher5)、「デイリー」(Fletcher6)、「ビール」(Fletcher7)、「バッシュ」(Fletcher8)は、新たに先頭に立った「羽黒」のすぐ後ろにいる「白露」(白露1)に集中砲火を浴びせる。
「白露」(白露1)1発が艦橋に命中し艦長以下全員が戦死した。火災も発生した。
「妙高」が「ボイシ」を砲撃し命中弾を与えた。
「前方の先頭にいるオーストラリア重巡を砲撃しろ。距離5000m(5ヘクス)。撃てぇ~~~!」
満を持していた「扶桑」が前方の主砲を発射して「オーストラリア」を砲撃した。
「羽黒」も「オーストラリア」に砲撃した。
「扶桑」の36cm砲弾が「オーストラリア」に命中した。「羽黒」の20cm砲弾も「オーストラリア」に命中した。
「敵は戦艦です。」
「あの細長くてポキッと折れそうな独特の形の艦橋は・・・「扶桑」です。」と「オーストラリア」艦橋ではパニックになっていた。
自分の作ったシナリオでありながら特別ルール(2)を忘れていた。本当はもっと輸送隊本体は離れているはずだが、このまま続行する。
「左舷の魚雷を全て発射しろ。目標は先頭艦だ」
「妙高」が「オーストラリア」を雷撃する。
8本の魚雷が漆黒の闇の中を走って行く。2本が命中した!!大音響とともに「オーストラリア」が轟沈した。
「五月雨」(白露3)が「ボイシ」に8本の魚雷を発射する。うち1本が命中した。
「缶室に敵魚雷1本命中。速度が15ノット(3移動力)に低下」
「春雨」(白露2)が「ハッチンズ」(Fletcher5)に雷撃する。
「船体に亀裂が発生しました。舵機が故障しました。回頭不能です。」と「ハッチンズ」(Fletcher5)艦橋に報告が上がった。

「右舷の軽巡を砲撃だ。距離6000m(6ヘクス)。撃てぇ~~~!」
「扶桑」が「フェニックス」を砲撃する。
「敵軽巡に少なくとも3発命中」
36cm砲12門の一斉射撃はさすがに凄い。
「妙高」は1000mに迫った「ボイシ」を砲撃し「ボイシ」に火災が発生した。
「羽黒」は「ビール」(Fletcher7)を砲撃する。
「レーダーが破壊されました!!電路も切断されました。砲撃が不可能です。」
「春雨」(白露2)、「五月雨」(白露3)が「バッシュ」(Fletcher8)を砲撃するが効果なしだった。
「ボイシ」 「アランダ」(Tribal1)と「ワラムンガ」(Trial2)が「妙高」に砲撃するが戦果なしだ。
「フェニックス」「ナッシュビル」が燃えさかる「白露」(白露1)を砲撃する。
「白露」(白露1)の弾薬庫に6インチ砲が命中し大爆発を起こして、轟沈した。
「ハッチンズ」(Fletcher5)「デイリー」(Fletcher6)「バッシュ」(Fletcher8)が「羽黒」を集中砲撃するが効果なしだ。
連合軍の隊形がかなり乱れた。
「アランダ」が4本の魚雷を「妙高」に発射した。水泡が「妙高」に吸い込まれていった。1本が命中した。「妙高」が轟沈した。
「フレッチャー」(Flecher1)が「扶桑」に魚雷を10本発射した。「扶桑」に魚雷が1本命中した。
「魚雷1本命中。艦速が15ノット(3移動力)しか出ません!!」
「何~!?」左近允中将が顔をしかめた。
「ラドフォード」(Fletcher2)の魚雷も「扶桑」に1本命中した。
「電路が切断されました。砲撃できません!!機関室や缶室に浸水。航行不能です。」
「早く修理しろ」左近允中将の顔が曇った。
「ジェンキンス」(Fletcher3)「ラ・ヴァレット」(Fletcher4)の魚雷も「扶桑」に1本命中したが、どちらも不発だった。この時期の米軍魚雷にしては珍しい。
「助かったな。」左近允中将がほっと一息する。

日本軍のPLは次のとおりだ。
間接護衛隊=5 「扶桑」が4Pで航行不能だ。
警戒隊=2 「妙高」「白露」(白露1)が沈没し「羽黒」がW1だ。
輸送隊=30
連合軍のPL=34だ。
【6】第6ターン
「ボイシ」「フェニックス」「ナッシュビル」が航行不能の「扶桑」に砲撃するが効果なしだ。
「ハッチンズ」(Fletcher5)「デイリー」(Fletcher6)「バッシュ」(Fletcher8)が「春雨」(白露2)を集中砲撃する。艦橋に命中した。「春雨」(白露2)が砲雷撃不能となった!!
「フレッチャー」(Fletcher1)「ラドフォード」(Fletcher2)が「朝雲」(朝潮6)を砲撃するが命中弾はあったが被害はなしだった。
「ジェンキンス」(Fletcher3)「ラ・ヴァレット」(Fletcher4)が「風雲」(夕雲3)を砲撃するが効果なしだった。
「風雲」(夕雲3)「朝雲」(朝潮6)が燃え上がる「ボイシ」を砲撃し命中弾を得た。
「羽黒」が「フェニックス」を砲撃するが効果なしだ。
「五月雨」(白露3)が「デイリー」(Fletcher6)を砲撃し命中した。
「デイリー」(Fletcher6)では電路切断(EJ)が発生した。砲撃不能になった。
「朝雲」(朝潮6)が「ボイシ」に8本の魚雷を発射した。うち3本が命中した。1本は不発だったが次の1本で「ボイシ」が沈没した。
「風雲」(夕雲3)が「フレッチャー」(Fletcher1)に必殺の93式酸素魚雷を8本発射し1本命中した。「フレッチャー」(Fletcher1)が轟沈した!!
「羽黒」が右舷の魚雷8本を「フェニックス」に発射し3本命中した。
「敵の魚雷3本命中!!缶室がやられました。航行不能です。」
2本目の魚雷が炸裂し、「フェニックス」が沈没した。
「羽黒」が「ナッシュビル」を砲撃し命中した。
「風雲」(夕雲3) 「朝雲」(朝潮6)が「アブナー・リード」(Fletcher9)を砲撃するが効果なしだ。
「五月雨」(白露3)が「アランダ」(Tribal1)を砲撃する。「1発命中しました。」
「被害は大したことない。」と「アランダ」艦上では意に介しない。
「ワラムンガ」(Tribal2)が「「五月雨」(白露3)を雷撃し1本命中した。「最大艦速が15ノット(3移動力)しか出ません!!」
「バッシュ」(Fletcher8)が「扶桑」に雷撃し1本命中したがdr6で不発だった!!
「扶桑」に命中した3本が不発だった。「扶桑」は幸運だった。
「アブナー・リード」(Fletcher9)が「朝雲」(朝潮6)を雷撃し1本が命中した!「朝雲」(朝潮6)が轟沈した。
「アムメン」(Fletcher10)が「風雲」(夕雲3)を雷撃し3本命中し、「風雲」(夕雲3)も轟沈した。

日本軍のPLは次のとおりだ。
間接護衛隊=-15 「風雲」(夕雲3)「朝雲」(朝潮6)が沈没し「扶桑」が4Pで航行不能だ。
警戒隊=1 「妙高」「白露」(白露1)が沈没し「羽黒」がW1だ。
輸送隊=30
連合軍のPL=-3だ。「オーストラリア」「ボイシ」「フェニックス」「フレッチャー」(Fletcher1)が沈没した。
【7】勝利条件の確認
日本軍のPLは次のとおりだ。
間接護衛隊=-15 「風雲」(夕雲3)「朝雲」(朝潮6)が沈没し「扶桑」が4Pで航行不能だ。
警戒隊=1 「妙高」「白露」(白露1)が沈没し「羽黒」がW1だ。
輸送隊=30
連合軍のPL=-3だ。「オーストラリア」「ボイシ」「フェニックス」「フレッチャー」(Fletcher1)が沈没した。
日本軍が「自軍のPLが0になる前に、相手のPLを0以下にした」ので日本軍の勝利だ。

■連合軍の損害
重巡
沈没1「オーストラリア」
軽巡
沈没2「ボイシ」「フェニックス」
小破1「ナッシュビル」1W
駆逐艦
沈没1「フレッチャー」(Fletcher1)
中破1「ハッチンズ」(Fletcher5) P3
小破2「デイリー」(Fletcher6)1W 「ビール」(Fletcher7)1W
■日本軍の損害
戦艦
大破「扶桑」航行不能4P 砲撃不能(電路切断)
重巡
沈没1「妙高」
小破1「羽黒」1W
駆逐艦
沈没3「白露」(白露1)「風雲」(夕雲3)「朝雲」(朝潮6)
小破1「五月雨」(白露2)1W 「五月雨」(白露3)2P
【8】感想
日本軍に戦艦「扶桑」がいるから圧倒的な勝利を得るかと思ったが、連合軍による積極的な砲雷撃で「扶桑」が行動不能になってしまった。3本の魚雷が連続して不発だったので幸いしたが、そうでなかったら「扶桑」は沈んでいただろう。
朝を迎えたら米軍航空機が来襲してとどめを刺されたことだろう。それでも「扶桑」にとっては敵巡洋艦部隊と交戦し戦果を上げたので、史実よりは幸福な生涯を送ったと言っていい。
連合軍は旗艦「オーストラリア」や軽巡2隻を沈められた上、魚雷もほぼ撃ち尽くしたので、後退するだろう。日本軍は米軍の後退を待って輸送部隊がビアク島に突入して、予定より遅くはなるが、揚陸に成功しただろう。
仮想戦だが、比較的面白いシナリオになったと思う。