
SS『聯合艦隊』(Fleet Battles)の自作シナリオ「第二次渾作戦」をプレイしてみた。
シナリオは、こちらだ。
第三次渾(こん)作戦仮想戦シナリオを自作してみた SS『聯合艦隊』(Fleet Battles)自作シナリオ「第三次渾作戦 1944年6月13日」 - Haruichibanのウォーゲームのおと
- ■ターン数
- ■勝利条件
- ■特別ルール
- 【0】初期配置
- 【1】第1ターン(1944/06/08)
- 【2】第2ターン
- 【3】第3ターン
- 【4】第4ターン
- 【5】第5ターン
- 【6】勝利条件の確認
- 【10】感想
■ターン数
30ターンだ。
■勝利条件
自軍のPLが0になる前に、相手のPLを0以下にした方が勝利する。
または30ターンだ。
■特別ルール
(1)連合軍の魚雷命中判定時の修正+2や雷撃損害判定時の修正+2はなしとする。
史実では、マリアナ諸島に米軍が襲来したため、発生しなかった仮想戦だ。
果たして、大和・武蔵はその砲撃力を活かせるだろうか?
【0】初期配置

【1】第1ターン(1944/06/08)
「2時の方向、約35,000mに、敵巡洋艦2隻、および駆逐艦3隻2列の縦隊でこちらに向かって進んでいるのを発見しました~!」と「沖波(夕雲8)」の見張り員が叫んだ。
全艦隊に緊張が走った。
「1時から2時の方向に敵駆逐艦4隻、重巡2隻が2縦隊で南東方向に約20ノットで進んでいます。重巡の後方に・・・・なんだ?あの巨大な山みたいな艦橋は?扶桑級みたいなひょろひょろとした艦橋ではないぞ。見たことがありません。」ほぼ同時に米軍の見張り員も日本艦隊を発見していた。
「大和」「武蔵」では、主砲の発射準備が整っていた。諸元を打ち込んで、艦長の命令を待っていた。
距離はおよそ33,000m(33ヘクス)だ。
「日頃の激しい訓練を今こそ見せる時が来た!撃て~っ!」
「大和」「武蔵」の46cm砲合計18門が火を噴いた。
18本の水柱が戦闘を急ぐ「フレッチャー」(Fletcher1)の周囲に立ち上がった!!
46cm砲弾が「フレッチャー」(Fletcher1)の艦橋と通信室を破壊した!瞬時に火災が発生した。
「何だ!?あんな遠距離から射撃できるとすると、あれは戦艦だ!何だこの激しさは?40cm砲か?」すぐ後ろに続いていた「ラドフォード」(Fletcher2)の艦長が叫んだ。
「あれは36cmや38cm砲ではないな。日本海軍だと長門級の40cm砲だな。噂の新型艦大和だな。」旗艦「オーストラリア」で司令官がつぶやいた。「魚雷で撃破する距離まで接近するしかないな」
「妙高」「羽黒」が「ハッチンズ」(Fletcher5)に砲撃を開始した。砲弾は空しく水柱を上げた。
「大和」「武蔵」が先頭を進む「オーストラリア」に砲撃する。巨大な水柱が同艦を包んだ。
「各部署、被害を知らせろ」と「オーストラリア」艦長が部下に命じた。
「被害無し」
「敵先頭の駆逐艦が射程に入りましたがどうしますか?」
「距離は?」
「27,000mです。」
「射程ギリギリだな。命中弾は望めまい。もっと引きつけてからだ。接近して魚雷戦を挑むぞ。艦速30ノット(6移動力)に上げろ!」と「オーストラリア」で司令官が叫んだ。
連合軍の保護水準値(PL)は85-2=83になった。

【2】第2ターン
日本軍の水雷部隊「能代」「沖波」(夕雲8)「島風」「朝雲」(朝潮1)は連合軍との距離を詰めるために右に回頭した。
連合軍はまだ射撃しない。
「大和」「武蔵」が「オーストラリア」に射撃するが、命中弾はなしだ。
「妙高」「羽黒」が「ハッチンズ」(Fletcher5)に砲撃する。
20cm砲弾が集中し、「ハッチンズ」(Fletcher5)に命中弾が出た。
「弾薬庫に命中しました!」
「何!?早く消火しろ」
「間に合いません。誘爆します。」
「ハッチンズ」(Fletcher5)の弾薬庫が一気に爆発した。同艦は瞬時に轟沈した。
「先頭の敵駆逐艦1隻撃沈~」
「妙高」と「羽黒」の艦内で歓声があがった。
「大和」「武蔵」が執拗に「オーストラリア」に砲撃するが命中弾はない。
「徐々に弾幕が狭まってきているな」
「オーストラリア」艦橋で艦長がつぶやく。
「フレッチャー」(Fletcher1)が火災で炎上し通信室や艦橋を破壊されているため、第42駆逐隊は隊列がバラバラになっている。
「ハッチンズ」(Fletcher5)を失った第47駆逐隊は仇を討つべく北に回頭した。
「妙高」「羽黒」の前方主砲が「デイリー」(Fletcher6)に命中弾を与えたが、損害は軽微だった。

連合軍の保護水準値(PL)は83-10=73になった。
【3】第3ターン
「オーストラリア」「ボイシ」が「沖波」(夕雲8)に対し砲撃を開始した。
「敵重巡が砲撃してきました。」
「散布界が広いな。あんなへなちょこ弾は当たらないさ。」と「沖波」(夕雲8)艦長が大きい声で艦橋内の部下に聞こえるように言った。「あの火災艦を砲撃だ。」
「沖波」(夕雲8)「島風」が「フレッチャー」(Fletcher1)を砲撃する。「フレッチャー」(Fletcher1)に命中弾が出た。
「能代」「朝雲」(朝潮1)が「デイリー」(Fletcher6)を砲撃する。「デイリー」(Fletcher6)に「能代」の15.2cm砲弾が命中した。
「大和」「武蔵」が前方の二基の主砲を「オーストラリア」に集中させた。
「主砲と魚雷発射管に命中弾!!」
「オーストラリア」艦上では、46cm砲弾が命中し、砲塔を破壊されたり魚雷発射管が爆発していた。
「妙高」「羽黒」が「ビール」(Fletcher7)を砲撃し20cm砲弾を命中させた。
「ラドフォード」(Fletcher2)に「ジェンキンス」(Fletcher3)が追突し、「ジェンキンス」(Fletcher3)が沈没した。「ラドフォード」(Fletcher2)も艦速が15ノット(3移動力)までしか出なくなった。
「大和」「武蔵」が「オーストラリア」に砲撃し、命中弾が出た。これで同艦は3W, 1Pの損害になった。
「妙高」「羽黒」が「デイリー」(Fletcher6)を砲撃したが命中したが損害は軽微だった。
「能代」「朝雲」(朝潮1)が「ラドフォード」(Fletcher2)を砲撃したが効果なしだ。
「沖波」(夕雲8)と「島風」が「フレッチャー」(Fletcher1)を砲撃したが軽微な損害だった。

連合軍の保護水準値(PL)は73-28=45になった。
【4】第4ターン
日本軍は右に回頭し連合軍の頭を押さえるように移動する。
「オーストラリア」「ボイシ」が「妙高」に火蓋を切った。「妙高」に命中弾が出た。
「フェニックス」「ナッシュビル」が「能代」に火蓋を切った。命中弾は出なかった。
「アランタ」(Tribal1)と「ワラムンガ」(Tribal2)が「島風」を砲撃したが損傷を与えられなかった。
「ラドフォード」(Fletcher2)「ラ・ヴァレット」(Fletcher4)が「沖波」(夕雲8)を砲撃し命中した。
「沖波」(夕雲8)艦上では、12.7cm砲弾が命中した。電灯が消えた。電路が切断されたようだ。
「アブナー・リード」(Fletcher9)、「アムメン」(Fletcher10)が「朝雲」(朝潮1)を砲撃した。操舵室に命中し火災が発生した。
「大和」「武蔵」が「オーストラリア」に砲撃したが命中弾なしだ。
「妙高」「羽黒」が「ボイシ」を砲撃したが損害なしだ。
「能代」が「フェニックス」を砲撃したが損害はなかった。
「島風」「朝雲」(朝潮1)が「フレッチャー」(Fletcher1)を砲撃し命中弾を与えた。これで同艦は3W,1Pの損害だ。
「ラドフォード」(Fletcher2)と「ラ・ヴァレット」(Fletcher4)が衝突し、両艦とも沈没した。
「大和」「武蔵」が「オーストラリア」に砲撃を集中した。
46cm砲弾が命中し、「オーストラリア」は紅蓮の炎に包まれ沈んだ。
「妙高」「羽黒」が「ボイシ」を砲撃し命中弾を与えたが損害はなかった。
「能代」が「アブナー・リード」(Fletcher9)を砲撃したが効果なしだ。
「島風」「朝雲」(朝潮1)が「フレッチャー」(Fletcher1)を砲撃したが効果なしだ。
「青葉」「鬼怒」も「フレッチャー」(Fletcher1)を砲撃したが命中弾はなかった。
「ボイシ」「フェニックス」「ナッシュビル」が「大和」を砲撃し命中弾を与えたが、「大和」に損害はなかった。
「アランタ」(Tribal1)「ワラムンガ」(Tribal2)が「能代」を砲撃したが命中弾はなしだ。
「デイリー」(Fletcher6)「ビール」(Fletcher7)「バッシュ」(Fletcher8)が「妙高」を砲撃したが命中弾はなしだ。
「アブナー・リード」(Fletcher9)「アムメン」(Fletcher10)「ムレイニー」(Fletcher11)「トラセン」(Fletcher12)が炎上している「朝雲」(朝潮1)を砲撃し命中弾が2発で損害は3Wになった。

日本軍の保護水準値(PL)は100-7=93になった。
連合軍の保護水準値(PL)は45-36=9になった。
【5】第5ターン
「ボイシ」「フェニックス」「ナッシュビル」が「大和」を砲撃するが命中弾を与えたが15.2cm砲弾を「大和」ははじき返す。
「軽巡にもかかわらずこの「大和」と砲撃戦をするとはなかなか勇敢な敵だ。だが、15.2cm砲弾では「大和」のバイタル・パートを貫くことは無理だな。」と「大和」艦橋では、誰ともなく声が聞こえた。
「アランタ」(Tribal1)「ワラムンガ」(Tribal2)が「妙高」を砲撃するが砲弾は命中しない。
「デイリー」(Fletcher6)「ビール」(Fletcher7)「バッシュ」(Fletcher8)が「武蔵」を砲撃するが「武蔵」に12.7cm砲弾が命中しても屁でもない。
「アブナー・リード」(Flecher9)「アムメン」(Flecher10)が、炎上している「朝雲」(朝潮1)に集中砲火を浴びせた。
「朝雲」(朝潮1)の艦上の炎がより一層激しくなった。艦長がついに「総員退艦」と命じた。
「ムレイニー」(Flecher11)「トラセン」(Flecher12)が「羽黒」を砲撃し命中弾を与えた。
「大和」が「ボイシ」を砲撃したが空しく水柱を立ち上げただけだった。
「武蔵」が「フェニックス」を砲撃した。
46cm砲弾が2発命中した。
「機関室に浸水しました。」
「速度は何ノットまで出るか?」
「15ノット(3移動力)です。」
「妙高」「羽黒」が「ナッシュビル」を砲撃し20cm砲弾が炸裂した。
電灯が消えた艦内でエンジン音が聞こえなくなった。
「どうした?」
「ナッシュビル」艦長が副官に聞いた。
「電路が切断して砲撃不能です。
「エンジン音が聞こえないのはなぜだ?」
「機関室に浸水して、機関員が全滅しました。航行不能です。」
「能代」「島風」が「アブナー・リード」(Flecher9)を砲撃し命中弾を与えた。
「青葉」「鬼怒」が「フレッチャー」(Flecher1)を砲撃し火災が発生した。
「能代」「島風」が「アブナー・リード」(Flecher9)に必殺の酸素魚雷を発射し2本が命中した。一瞬のうちに同艦は沈没した。
「沖波」(夕雲8)が「フレッチャー」(Flecher1)に必殺の九三式酸素魚雷を撃ち込んだ。2本が吸い込まれるように「フレッチャー」(Fletcher1)に命中し、同艦は轟沈した。
「大和」が「ボイシ」を砲撃し命中弾を与えた。「ボイシ」は1Wの損害だ。
「武蔵」が「フェニックス」を砲撃し2W1Pの損害を与えた。
「操舵室に命中し火災発生しました。」
「妙高」「羽黒」が「ナッシュビル」を砲撃し命中弾を与えた。
「能代」「島風」が「アムメン」(Flecher10)を砲撃し、WPの損害を与えた。
「ボイシ」「フェニックス」が「武蔵」を砲撃したが効果なしだ。
「アランタ」(Tribal1)「ワラムンガ」(Tribal2)が「妙高」を砲撃したが効果なしだ。
「アムメン」(Flecher10)「ムレイニー」(Flecher11)「トラセン」(Flecher12)が「能代」を砲撃した。
12.7cm砲が電路を切断した。
「艦長。本艦、砲撃不能です。」
「何っ!?魚雷は撃てるか?」
「はい。撃てます。」
「よし。魚雷で敵を殲滅するぞ。」
「能代」艦長の闘魂はまだまだ衰えていなかった。
「アムメン」(Flecher10)「ムレイニー」(Flecher11)が「能代」を雷撃し、合計20本の雷跡が「能代」に向かっていく。
「敵駆逐艦が魚雷を発射しました。」
「何本だ?」
「2隻で20本です。」
「方向は右90度です。回避しろ!」
「無理です。」
20本のうち2本が命中した。
大音響とともに「能代」が沈んだ。
「トラセン」(Flecher12)が「島風」に向けて10本の魚雷を発射した。
「敵の魚雷が本艦に向かってきます。」
「回避しろ!」
「1本命中!!」
「被害知らせ!」
「最大速度が20ノット(4移動力)になります。」
「本艦の良さの高速が活かせないか・・・修理急げ」

日本軍の保護水準値(PL)は93-35=58になった。
連合軍の保護水準値(PL)は9-38=-29になった。
【6】勝利条件の確認
日本軍が「自軍のPLが0になる前に、相手のPLを0以下にした」ので日本軍の勝利だ。

■連合軍の損害
重巡
沈没1「オーストラリア」
軽巡
航行不能・砲撃不能1「ナッシュビル」3W 機関室浸水 電路切断
中破1「フェニックス」3W3P
小破1「ボイシ」1W
駆逐艦
沈没6「フレッチャー」(Flecher1)
「ラドフォード」(Fletcher2)(衝突)
「ジェンキンス」(Flecher3)(衝突)
「ラ・ヴァレット」(Flecher4)(衝突)
「ハッチンズ」(Flecher5)
「アブナー・リード」(Flecher9)
小破3「デイリー」(Flecher6)1W
「ビール」(Flecher7) 1W
「アムメン」(Flecher10)1W1P
■日本軍の損害
重巡
小破2「妙高」1W
「羽黒」1W1P
軽巡
沈没1「能代」
駆逐艦
沈没1「朝雲」(朝潮1)
砲撃不可1「沖波」(夕雲8) 1W 電路切断
小破1「島風」2P
【10】感想
やはり「大和」級の砲撃力や防御力は凄かった。巡洋艦や駆逐艦相手だと無敵だ。魚雷を撃てる距離まで近づいたらわからないが、砲撃戦だと相手にならない。
だが、連合軍も意外と健闘したと思う。軽巡「能代」を沈め駆逐艦1隻を沈めて、日本軍の保護水準値(PL)をほぼ半分の58まで減らしたのだから、大したものだ。
連合軍の不運は衝突で3隻の駆逐艦を失ったことだ。一番日本軍に近いところを移動していた第42駆逐隊が全滅してしまったが、これが生き延びて魚雷を日本軍に浴びせていたらどうなっていたかはわからない。アメリカ軍フレッチャー級の魚雷発射管は53.3cm5連装2基付いており、10本も発射できる。4隻で40本だから恐ろしい。
本ゲームの衝突ルールは、移動フェイズの衝突判定セグメントにスタックしている2隻の艦があったらダイス2個降り11以上が出ると衝突が発生するから8.3%の確率だ。確率が高い気もするが、史実を読むと、日米両軍とも意外と衝突しているので、妥当だろう。情報伝達が制限されブレーキがなかなか効かない艦船で時速50km近い速度で自由に駆け巡ったら衝突するのを避けられないことも多いはずだ。昼戦と夜戦では多少違いがあって修正があってもいいと思うが、妥当だろう。
今回、「大和」の砲撃はダイス目が意外とよくなかった。砲撃の威力が凄いので結果的には連合軍を撃破できたが、相手が戦艦だったらかなり苦戦しただろう。
今回、昼戦シナリオとしたが、日本軍は連合軍航空部隊による空襲による被害を避けるため夜間に進撃しただろうから、夜戦シナリオにしても面白いだろう。
また、第二次渾作戦シナリオに入れたスコール・ルールを追加しても面白いだろう。
ということでシナリオにオプションを追加した。
このゲームは簡単なルールでテンポよく水上戦を描いているのでとても面白いゲームだ。