
ちょっとした時間ができたときにプレイするゲームといえば、やはりK2P『ドイツ戦車軍団』(エル・アラメイン)だ。全ユニットを並べても50個以下だし、4ターンで終わるし、ルールは簡単だからだ。
ドイツ軍の勝利条件は各ゲーム・ターンのイギリス軍攻撃手順終了時、ドイツ、イタリア軍ユニットが、(1)エル・アラメイン、またはそこから東に延びる道路上の1ヘクス以上、(2)アラム・ハルファ高地にある二つの英連邦軍陣地のうち1ヘクス以上を占領すると、ドイツ軍の勝利だ。
イギリス軍の勝利条件は、イギリス軍の移動手順中、イギリス軍ユニットがマップ西端からマップ外へ「突破」することだ。
今回はXで窪田好男さんが公開していたように並べてみた。
https://x.com/YoshioKubota/status/1962282119667003408
目次
- ■初期配置
- ■第1ターン(1942/08/31午前)
- ■第2ターン(1942/08/31午後)
- ■第3ターン(1942/09/01午前)
- ■第4ターン(1942/09/01午後)(最終ターン)
- ■勝利条件の確認
- ■感想
■初期配置
初期配置は決まっている。
■第1ターン(1942/08/31午前)
●ドイツ・イタリア軍移動手順
https://x.com/YoshioKubota/status/1962282119667003408
ドイツ軍第15装甲師団の2ユニット、第21装甲師団の3ユニットは10移動力という快速を飛ばして東に走る。(下の写真①)
第90軽師団とイタリアAriete機甲師団でイギリス軍第7機甲師団第4機甲旅団を包囲する。(下の写真の緑丸)
イタリア軍3ユニットで第7機甲師団第7自動車化歩兵旅団を包囲する。(下の写真の黄色い丸)
北では、ドイツ軍第164歩兵師団第125連隊と第382連隊がイギリス軍第1南アフリカ師団第3旅団と戦い(下の写真の赤丸)、第433歩兵連隊が第1旅団(下の写真の青丸)と戦う。

●ドイツ・イタリア軍戦闘手順
ヘクス1916(上の写真の緑丸)の戦いは戦闘比3:1でダイス4(以下dr4)で結果はDR4で、退却不能でイギリス軍は除去され、ドイツ軍第90軽師団第155自動車化歩兵連隊が戦闘後前進した。
ヘクス1618(上の写真の黄色い丸)の戦いは戦闘比3:1でdr3で結果はDR2だが、イギリス軍は退却不能のため除去され、イタリア軍Folgore空挺師団が戦闘後前進した。
ヘクス0617(上の写真の青丸)の戦いは戦闘比1:1でdr5で結果はDR2だ。イギリス軍は第1南アフリカ師団第1旅団はヘクス0515に後退し混乱状態になった。ドイツ軍第164歩兵師団第433連隊が戦闘後前進した。
ヘクス0517の戦い(上の写真の赤丸)は、戦闘比2:1でdr5で結果はDR3だ。イギリス軍第1南アフリカ師団第3旅団はヘクス0217に後退して混乱状態になった。ドイツ軍第164歩兵師団第382連隊が戦闘後前進した。

●感想
第1ターンのドイツ軍としては、まあ、順調な立ち上がりだろう。ヘクス1916,1618の南部の攻撃をイタリア軍に任せて、ドイツ軍は東に走ったのは少し意外だったが、2か所ともイギリス軍を除去できたので結果としてはよかったと思う。
●イギリス軍移動手順
https://x.com/YoshioKubota/status/1963016042218979347
奇襲を受けた英軍は混乱のため、半分の移動力でしか移動できない。(ルール8.4)
イギリス軍は、後退して戦線を構築しようとする。
●感想
北部や中部で、窪田好男さんが、陣地をあっさり捨てて後退したことに驚いた。
私は、北部や中部では、防御の時に戦闘力が2倍になる英軍陣地を捨てずに戦おうとして、逆に包囲されてしまうことが多かったが、窪田好男さんは陣地を捨てても戦線を作ることと部隊温存を重視しているようだ。
■第2ターン(1942/08/31午後)
●ドイツ・イタリア軍移動手順
https://x.com/YoshioKubota/status/1963012237775536279
ドイツ軍は第21装甲師団第5装甲連隊と第15装甲師団第8装甲連隊の2個の最強6-10戦力のユニットでヘクス1310を戦闘比6:1で攻撃する。他は1:1から3:1の戦闘比だ。

●ドイツ・イタリア軍戦闘手順
①ヘクス1310の戦闘は戦闘比6:1でdr6で結果はDEでイギリス軍第44歩兵師団第133連隊が除去された。ドイツ軍第15装甲師団第8装甲連隊が戦闘後前進する。
②ヘクス1509の戦闘は戦闘比2:1でdr6でDR4だ。イギリス軍はヘクス1207に後退する。ドイツ軍第90軽師団第155自動車化歩兵連隊が戦闘後前進する。
③ヘクス1507の戦闘は戦闘比3:1でdr3で結果はDR2だ。イギリス軍はヘクス1307に後退する。ドイツ軍は第21装甲師団第104自動車化歩兵連隊が戦闘後前進する。
④ヘクス1313の戦闘は戦闘比2:1でdr1で結果はARだ。イタリア軍がそれぞれヘクス1512とヘクス1513へ後退する。
⑤ヘクス1315の戦闘は戦闘比2:1でdr3で結果はDR1だ。イギリス軍がヘクス1215に後退する。イタリア軍Folgore空挺師団が戦闘後前進する。
⑥ヘクス0716の戦闘は戦闘比3:1でdr6で結果はDEだ。イギリス軍第1南アフリカ師団第2旅団が潰滅した。ドイツ軍第164歩兵師団第433歩兵連隊が戦闘後前進する。
⑦ヘクス0417の戦闘は戦闘比2:1でdr5で結果はDR3だ。イギリス軍はヘクス0314に後退した。本ゲームではルール9.5(1)によると退却は攻撃側が望む方向に退却させられるので、私なら、ヘクス0216に後退させる。そうするとエルアラメイン東の道路にドイツ・イタリア軍が進出しやすくなるからだ。ドイツ軍第164歩兵師団第125歩兵連隊が戦闘後前進する。
⑧ヘクス0218の戦闘は戦闘比1:1でdr5で結果はDR2だ。イギリス軍はヘクス0116に後退した。イタリア軍Trento歩兵師団が戦闘後前進する。

●イギリス軍移動手順
https://x.com/YoshioKubota/status/1963364391103205496
イギリス軍は全20ユニット中4ユニットを除去され、5ユニットが混乱状態になっており、移動可能なのは11ユニットしかない。
薄くてもいいから戦線を張らないと、ドイツ・イタリア軍によって突破されてしまう。
イギリス軍は、東部で、ヘクス0902に第10機甲師団第8機甲旅団を、第16インド機甲旅団を長躯8ヘクス移動させてヘクス1005を守らせた(下の青矢印①)。これで東部に辛うじて戦線を張れた。
ドイツ軍の最強6-10装甲部隊には、第8機甲師団第23旅団と第44歩兵師団第131歩兵旅団をぶつける。

●イギリス軍戦闘手順
戦闘は1か所だけだ。上の写真の赤丸①のヘクス0716だ。戦闘比は1:1でdr3で結果はARだ。イギリス軍はヘクス0815に後退する。

●感想
イギリス軍は辛うじて薄い戦線を張って守っている。こうして見ると意外と穴がない。次のドイツ軍の移動・戦闘が大きなポイントになる。
■第3ターン(1942/09/01午前)
https://x.com/YoshioKubota/status/1963728638538592693
●ドイツ・イタリア軍移動手順
ドイツ・イタリア軍は攻め込むしかない。ヘクス1005に、最強6-10をぶつけ、戦闘比6:1で突破を図る。もう一個の6-10はヘクス1309を戦闘比4:1で攻撃する。ここを突破すればアラムハルファ高地(ヘクス1109, 1110)を占領する勝利条件(2)を達成する可能性が高まる。4:1なら33%の確率でDEが出る。
北部ではエルアラメイン(ヘクス0415)奪取に向けて圧力をかける。

●ドイツ・イタリア軍戦闘手順
①ヘクス1005の戦闘は戦闘比6:1でdr5で結果はDEで、イギリス軍第16インド師団が除去され、ドイツ軍は戦闘後前進した。
②ヘクス0902の戦闘は戦闘比2:1でdr3で結果はDR1だ。イギリス軍はヘクス0903に後退する。ここで気づいたが窪田好男さんはドイツ軍をヘクス0901とヘクス1002に置いて戦闘していた。私はヘクス1002ではなくヘクス1003に間違って移動させていた。上の写真は間違いだ。ここで窪田好男さんのAAR通りにする。
③ヘクス1207の戦闘は戦闘比2:1でdr1で結果はARだ。ドイツ軍がヘクス1205とヘクス1305に退却する。
④ヘクス1307の戦闘は戦闘比2:1でdr1で結果はARだ。ドイツ軍が1406にイタリア軍が1507に退却した。
⑤ヘクス1309の戦いは戦闘比4:1でdr4で結果はDR4だ。イギリス軍はヘクス0911まで退却する。イタリア軍は戦闘後前進する。
⑥ヘクス1213の戦闘は戦闘比2:1でdr3で結果はDR1だ。イギリス軍はヘクス1112に後退する。イタリアLittorio機甲師団が戦闘後前進する。本ゲームではルール9.5(1)により、退却方向を攻撃側が指定するので、私ならヘクス1113へ退却させる。アラムハルファ高地からイギリス軍が少しでも離すためだ。
⑦ヘクス0616の戦闘は、戦闘比5:1でdr6で結果はDEだ。エルアラメイン(0415)の東の道路へ突破口が開いた!!
⑧ヘクス0316の戦闘は、戦闘比3:1でdr4で結果はDR3だ。イギリス軍はヘクス0313へ後退する。ドイツ軍が戦闘後前進する。

●感想
ドイツ軍の③④の戦闘でのARは痛い敗北だった。⑦は大きな勝利だ。イギリス軍は北部に空いた穴を埋められるだろうか?
●イギリス軍移動手順
https://x.com/YoshioKubota/status/1964079145329050086
イギリス軍は薄い戦線を張る。うまくZOCが効いていてドイツ軍がすき間を縫って移動できないのだ。第2ターンでヘクス0417から0314に後退した部隊がヘクス0416に移動してエルアラメインを塞いだのが効いている。もし0216に後退させていたら、エルアラメインへの道は開いたままだったのに・・・。
東部では、見事に戦線の穴を塞いだ。すばらしい移動だと感心する。

●感想
イギリス軍の防御が素晴らしいと感心した。
こうなるとドイツ軍が勝利条件を満たす可能性はない。
■第4ターン(1942/09/01午後)(最終ターン)
https://x.com/YoshioKubota/status/1964441727542186043
勝負はあったので、ここで終わりとする。
窪田好男さんは、丁寧に最終ターンのドイツ・イタリア軍のプレイを続けている。
エルアラメインの西ヘクス0416までは進めたがそこでドイツ軍の進撃は止まった。中央部のアラムハルファ高地にはかすりもせず、東部では海岸道路まであと3ヘクスだった。

■勝利条件の確認
4.1(1)ドイツ軍が、エル・アラメイン、そこから東に延びる道路の占領に失敗した。
4.1(2)ドイツ軍がアラム・ハルファ高地の1ヘクスを占領することに失敗した。
4.2 英軍は地図盤西端からの突破に失敗した。
4.1(1)(2)の勝利条件を満たせなかったのでイギリス軍の勝利!!
■感想
他の人がプレイしたのを並べて研究するのは面白い。
窪田好男さん、XでのAAR公開、ありがとうございました!!
今回、窪田好男さんのプレイの通りに並べてみて、イギリス軍の巧みな動きに感動した。陣地を捨てて戦線を張っても防御できるとは思わなかった。イギリス軍の防御について、とても参考になった。
ドイツ軍は第1ターンこそ順調だったが、第3ターンに二か所(③④)でARの結果が続いたのが大きな敗因だ。とはいえ3:1にするには戦闘力が不足していて無理なのだが・・・。第3ターンの戦闘は運任せのところがあり、その前のターンに真の原因があると思う。
第2ターンにイギリス軍がうまく後退したため、ドイツ・イタリア軍がイギリス軍を包囲できなかったのがドイツ・イタリア軍の真の敗因だろう。
ルール9.5(1)の退却ルール「戦闘結果による退却は攻撃側によって行われます。防御側ユニットが退却する場合でも攻撃側が望む方向に退却させられます。」を考慮して、防御側の退却方向を検討していたら、また違った展開になったかもしれない。
ドイツ軍は6-10を東部と中部(アラムハルファ高地)に分散したが、これはどちらかに集中した方がよかったと私は思う。今回の場合は、アラムハルファ高地より東部に集中した方がよかったと思う。
このゲームはルールが簡単なゲームだが、ちょっとした時間で何度もプレイしたくなるゲームだ。
