
2004年に出版された、北アフリカ戦役を1940年12月から1942年12月までを連隊から師団規模で描いた戦役級ゲームだ。
2ターンで1か月なので、1ターン約2週間だ。
ユニット数は、戦力比マーカーを除いて、マーカー33個、イギリス軍78個、ドイツ軍37個、イタリア軍38個、合計186個だ。ユニット数は数ないが、50ターン、プレイ時間は約5時間だ。
ソロ・プレイしてみた。
初期配置
初期配置は決まっている。

第1ターン(1940/12前半)
連合軍プレイヤーターン
史実では1940年12月8日、イギリス軍が「コンパス作戦」を発動し大成功を収め、シディ・バラニ(2034)やバルディア(2130)を占領した。
果たしてどうなるか?
援軍フェイズ
空軍2ユニット、通常補充1ユニットを連合軍が獲得した。枢軸軍は受け取るものがない。
移動フェイズ
第7機甲師団(7-6)と第4インド師団(4-6)と司令部(1-10)が、メルサ・マトルー(1939)から、下のように、1936で1移動力、1836で2移動力、1835で3移動力で、1934の第2リビア師団を12:1の戦闘比でオーバーランする。

オーバーランの回数はルール上記載がないから、そのまま1834に移動し、1933のMaletti機甲旅団(1-6)をオーバーランし、1833に進み、1832のCirene師団(2-2)に接敵する。
エル・アラメイン(1746)にいる第6オーストラリア師団(5-6)が道路沿いに進み、斜面沿いに1934に突進し、2034の第1リビア師団(1-2)を攻撃する。
同じくエル・アラメイン(1746)にいる第2ニュージーランド師団(5-6)が1934に進む。フカ(1842)にいた第21歩兵旅団(2-6)が第2ニュージーランド師団(5-6)とともに2035の4B歩兵師団(2-2)を3:1で攻撃する。
通常補充ユニットをエル・アラメイン(1746)からメルサ・マトルー(1939)へ前進させた。

戦闘フェイズ

1832の戦いは、戦闘比12:1=>6:1
2034の戦いは、戦闘比5:1。空軍力を使って6:1にしても戦闘結果表では5:1と6:1が同じ列なので無意味なので空軍力を使わない。
2035の戦いは、空軍力1を使って戦闘比を7:2=>8:2=>4:1にした。
1832ではdr3+2=5でDE イタリア軍Cirene師団(2-2)が除去された。特別ルールで1940年12月は連合軍の攻撃のダイス+2になる。イギリス軍が戦闘後前進する。
2034ではdr1+2=3でD2Rだ。第1リビア師団(2-2)は1ステップなので壊滅した。戦闘後前進してシディ・バラニを占領した。
2035ではdr2+2=4でD2Rだ。4B師団(2-2)は2ステップなので全滅した。イギリス軍は第21歩兵旅団が戦闘後前進する。
補給判定フェイズ
イギリス軍はどのユニットも補給源のアレクサンドリアまで補給線をたどれる。

枢軸軍プレイヤー・ターン
援軍フェイズ
枢軸軍は1941年1月からなのでこのターンは援軍はない。
移動フェイズ
イタリア軍は2移動力を超えて移動すると燃料を消費するので、2移動力以内の移動で燃料を節約する。
2033にいるCatanzaro師団(2-2)はZOCに囲まれており、1832の敵(12戦力)か2034の敵(5戦力)のどちらかと戦うことになる。移動せず2034の第6オーストラリア師団と戦う。
地形上、町は戦闘に影響しないので、斜面で守った方がいい。
2B師団(2-2)は、ソルーム(1930)を放棄して2030へ後退する。
1B師団(2-2)は、1829から1929の斜面に移動して防備を固める。
2218にいるBabini機械化歩兵師団(1-6)が地雷原を設置し2028に移動した。

キレナイカ方面では、第1機甲旅団(1-6)とSabratha師団(2-2)が2移動力使って2011まで移動した。

戦闘フェイズ
シディ・バラニ(2034)の戦いは、1:3だが、戦闘結果表の列は変わらないが、英軍が空軍を使って1:4にする。
dr5でA1R/D1だ。オーストラリア第6師団(5-6)がステップロスして、4-6になった。イタリア軍はステップロスして1-2になり、退却しようとしても敵ZOCに入るので、除去された。

補給判定フェイズ
イタリア軍はどのユニットも補給源まで補給線をたどれる。
第2ターン(1940/12後半)
連合軍プレイヤーターン
援軍フェイズ
イギリス軍は空軍力2を受け取った。
移動フェイズ
第4インド師団(4-6)と第7機甲師団(7-6)はソルーム(1930)を迂回して2028の斜面を守るBabini機械化歩兵師団(1-6)を攻撃する。斜面にいるので、12:(1x2)=6:1になり、10:1未満のためオーバーランはできない。
1935にいる第2ニュージーランド師団(5-6)と2034にいる第6オーストラリア師団(4-6)が1830へ移動して1829の1B師団(2-2)を攻撃する。
2035にいる第21歩兵師団(2-6)は1831の斜面上で待機する。
機甲補充(0-6)はシディ・バラニ(2034)とメルサ・マトルー(1939)に布陣する。

戦闘フェイズ
2028では、12:(1x2)=12:2=6:1の戦闘比で、dr2+2=4でA1/D3Rだ。Babini機械化歩兵旅団(1-6)は1ステップしかないので壊滅した。攻撃側も第4インド師団(4-6)が1ステップロスして3-6になった。戦闘後前進する。
1929の戦いは、9:(2x2)=9:4=2:1だが英軍が空軍力2を使って4:1にした。dr2+2=4でD2Rだ。イタリア軍1B師団は2ステップなので壊滅した。英軍は戦闘後前進する。
補給判定フェイズ
イギリス軍はどのユニットも補給源のアレクサンドリアまで補給線をたどれる。

枢軸軍プレイヤーターン
援軍フェイズ
トブルクに第2機甲旅団(1-6)と3B歩兵師団(2-2)が到着した。
移動フェイズ
バルディア(2130)のMarmarica師団(2-2)と2030にいる2B歩兵師団(2-2)は退却しないと補給切れになる。Marmarica師団(2-2)はバルディア(2130)に残り、2B歩兵師団(2-2)が2229に移動した。
トブルク(2225)に援軍で登場した3B(2-2)が2126の斜面で防御する。
と、ここで地雷原設置が1941年2月から、というルールに気づいた。2128に設置した地雷原を除去する。

2011にいるSabratha師団(2-2)がベンガジ(2310)に入った。
同じく2011にいる第1機甲旅団(1-6)は、2516まで前進した。

戦闘フェイズ
なし
補給判定フェイズ
イタリア軍はどのユニットも補給源まで補給線をたどれる。
第3ターン(1941/1前半)
連合軍プレイヤーターン
援軍フェイズ
イギリス軍第1ポーランド機械化歩兵旅団(2-6)がアレキサンドリアに到着した。
第4インド師団(4-6)が撤収した。第7機甲師団(7-6)とスタックしていたので、衝撃力が大きく減少した。
移動フェイズ
第7機甲師団(7-6)は2028から2127へ移動する。
第二ニュージーランド師団(5-6)と第6オーストラリア師団(4-6)が1929から2027へ移動する。
第21歩兵旅団(2-6)は、1831から2030へ移動する。
第1ポーランド機械化歩兵旅団(2-6)は、アレキサンドリア(2050)から2030へ移動した。

戦闘フェイズ
2126の戦闘は17:(2x2)=17:4=4:1だ。dr4でD2Rだ。イタリア軍3B師団(2-2)が全滅した。第6オーストラリア師団(4-6)と第2ニュージーランド師団(5-6)が戦闘後前進する。
2130の戦闘は4:2=2:1だが、空軍力1を使って3:1になる。dr4でA1/D1Rだ。イタリア軍Marmarica師団がステップロスして2-2から1-2になり2229に退却する。英軍は第21歩兵師団(2-6)が壊滅した。(後で確認すると空軍力は戦闘比を1ずらすのではなく1戦闘力となる。ここでは4+1:2=5:2=2:1でdr4だとA1が正しかった。)

補給判定フェイズ
イギリス軍はどのユニットも補給源のアレクサンドリアまで補給線をたどれる。
枢軸軍プレイヤーターン
援軍フェイズ
イタリア軍の補充drは1で、ベンガジにdr4なので登場した。
補給のdr3で4個の燃料を受け取った。
移動フェイズ
2229にいるMarmarica師団(1-2)と2B師団(2-2)がこのままだと補給切れになるので、バルディア(2230)に進撃して第1ポーランド機械化歩兵旅団(2-6)に戦いを挑む。
うまくすればトブルク(2225)近郊に近づいているイギリス軍を補給切れにできる。
第1機甲旅団(1-6)と第2機甲旅団(1-6)が2025の高地に布陣する。
通常補充ユニットがベンガジ(2310)からトブルク(2225)に移動した。

戦闘フェイズ
2030の戦闘は3:(2x2)=3:4=1:2だ。dr2でA1Rだ。イタリア軍Marmarica師団(1-2)が全滅した。残った2B師団は2229に退却した。
補給判定フェイズ
2229のイタリア軍2B師団(2-2)は、敵ZOCに囲まれており補給切れのため1ステップロスして1-2になった。
第4ターン(1941/1後半)
連合軍プレイヤーターン
援軍フェイズ
連合軍は空軍力1を受け取った。第2機甲師団(4-6)と第22近衛機械化歩兵旅団(2-6)が到着した。
移動フェイズ
第7機甲師団(7-6)と第2ニュージーランド師団(5-6)がトブルク(2225)に攻撃をかける。
第1ポーランド機械化歩兵旅団(2-6)は第6オーストラリア師団(4-6)とともに2025のイタリア軍機甲旅団2個と戦闘する。
第2機甲師団(4-6)と第22機械化歩兵旅団(2-6)がバルディア(2130)を通り2129に移動した。

戦闘フェイズ
2229の戦いは、6:1だ。dr3でD2Rだ。イタリア軍2B師団(1-2)が全滅した。
2025の戦いは、7:2=3:1だ。dr5だA1/D2Rだ。イタリア軍第1機甲旅団(1-6)、第2機甲慮団(1-6)が全滅した。英軍は第6オーストラリア師団(4-6)が3-6にステップロスした。戦闘後前進する。
トブルク(2225)の戦いは、12:(2x2)=12:4=3:1だ。英軍は空軍力1を使って4:1にする。dr4でD2Rだ。Sirte師団(2-2)が全滅した。通常補充ユニットは単独となったため除去される。(後で確認すると空軍力は戦闘比を1シフトするのではなく1戦闘力だ。そのためここは正しくは、12+1:4=13:4=3:1だ。dr4だとD1で、イタリア軍の損害は変わらないが、英軍は損害がないのが正しい。)
イギリス軍がトブルク(2225)を占領した。

補給判定フェイズ
イギリス軍はどのユニットも補給源のアレクサンドリアまで補給線をたどれる。
なんとイタリア軍は14ユニットを失い、残りはベンガジ2310にいるSabratha師団(2-2)だけだ。
枢軸軍プレイヤーターン
援軍フェイズ
このターンに援軍は来ない。
このまま耐えるだけだ。
移動フェイズ
なし
戦闘フェイズ
なし
補給判定フェイズ
イタリア軍はどのユニットも補給源まで補給線をたどれる。
第5ターン(1941/2前半)
連合軍プレイヤーターン
援軍フェイズ
英軍は第9オーストラリア師団(6-6)と第70歩兵師団(3-6)と空軍力1と通常補充1を受け取った。
枢軸軍はイタリア軍の補充dr6で補充無し。補給dr4で燃料3を受け取った。
移動フェイズ
このターンにベンガジ(2310)のイタリア軍を全滅させればロンメル登場前に勝利できる。
イギリス軍はベンガジ(2310)に第7機甲師団(7-6)、第2機甲師団(4-6)、第2ニュージーランド師団(5-6)、第6オーストラリア師団(3-6)を集結させた。

戦闘フェイズ
19+1:(2x2)=20:4=5:1だ。dr6でDEだ。
ベンガジ(2310)に第6オーストラリア師団(3-6)と第7機甲師団(7-6)が戦闘後前進した。

これで地図盤上に枢軸軍ユニットが皆無になったので、連合軍の勝利だ。
感想
シンプルなルール、少ないユニットで、北アフリカ戦役を描いていて、ワクワクしてくる。
今回はコンパス作戦からのイギリス軍の進撃がスムーズで一気にイタリア軍を駆逐することに成功し、イギリス軍がサドンデス勝利した。
イタリア軍がこの兵力でイギリス軍の攻撃をしのぐのはなかなか厳しいものがある。
このゲームはよく見ると、 1973年にJedko社から発売されたものだ。
デザイナーのJoh Edwardsは、『独ソ戦』(The Russian Campaign)や『英独大西洋の戦い』(War at Sea)や『ヨーロッパ要塞』(Fortress Europa)などのデザイナーだ。
BoardGame GeekのJohnEdwardsのページへのリンク:John Edwards | Board Game Designer | BoardGameGeek
このゲームでは、各作戦時点のシナリオがあるといいと思った。
1941年3月のロンメルの攻勢作戦
1941年5月22日開始のブレヴィティ作戦
1941年6月15日開始のバトルアクス作戦
1941年11月28日開始のクルセイダー作戦
1942年1月21日開始のドイツ軍によるアイーダ作戦
1942年5月1日開始のヴェネツィア作戦
1942年6月5日開始のアバディーン作戦
1942年6月20日~21日のテーゾイス作戦
1942年10月23日~24日のライトフット作戦
1942年10月31日~11月4日のスーパーチャージ作戦
また機会を見てプレイしてみたい魅力あるゲームだ。