
SPI社『南方軍集団』(Four Battles of Army Group South)の4作中の1作、『ロストフ会戦』(Rostov)をソロプレイしてみた。
1941年10月1日から11月29日のハリコフなどウクライナのドイツとソ連の戦いだ。
基本ルールとそれぞれのゲーム独自ルールがある。
ゲーム・スケールは、1ターン5日。1ヘクス17km。
SPI社の『パンツァーグルッペ・グデーリアン』(Panzergruppe Guderian)のルールを基本としている。
手順は、天候決定=>移動=>戦闘=>機械化移動=>混乱会所=>航空戦力だ。
ソ連軍の約半分は戦闘に参加するまで戦力がわからない未確認部隊がある。
スタックは3個まで。
ZOCに入ったら停止。移動フェイズ開始時にZOCにいる場合は、基本的には移動禁止だ。ソ連軍のみダイスを振って、離脱する可能性がある。[23.11]
戦闘は、隣接している敵に対して任意(メイアタック)だ。
移動や機械化移動中にオーバーラン攻撃ができる。
勝利条件は、相手ユニットをステップロスさせることとによる得られる勝利得点と都市の占領による勝利得点が多いことだ。
- 【0】初期配置
- 【1】第1ターン(1941/10/01-10/04)
- 【2】第2ターン(1941/10/05-10/09)
- 【3】第3ターン(1941/10/10-10/14)
- 【4】第4ターン(1941/10/15-10/19)
- 【5】第5ターン(1941/10/20-10/24)
- 【6】第6ターン(1941/10/25-10/29)
- 【7】第7ターン(1941/10/30-11/03)
- 【8】第8ターン(1941/11/04-11/08)
- 【9】第9ターン(1941/11/09-11/13)
- 【10】第10ターン(1941/11/14-11/18)
- 【11】第11ターン(1941/11/19-11/23)
- 【12】第12ターン(1941/11/24-11/28)
- 【13】第13ターン(1941/11/29-12/03)(最終ターン)
- 【14】勝利条件の確認
- 【15】感想
【0】初期配置

【1】第1ターン(1941/10/01-10/04)
先攻は枢軸軍だ。
第1ターンには、天候決定フェイズがない。
枢軸軍はほとんどソ連軍に接敵しているので、移動がほとんどない。
戦闘比のそばにドイツ軍航空戦力マーカーを置いているところは、戦闘比が右に1列ズレる。

ヘクス2604でソ連軍第150狙撃兵師団(1-1-8)、ヘクス2209でソ連軍第49騎兵師団(4-3-8)、が潰滅した。
ドイツ軍は、ヘクス2208の第97軽歩兵師団(5-7-9)がステップロスした。
ソ連軍は、ヘクス1809の第28騎兵師団が後退して、その周辺にドイツ軍装甲部隊の突破口が開いた。
ドイツ軍第14装甲師団が、ヘクス1311にいるソ連軍第12軍司令部(Koroteev)にオーバーランを仕掛ける。
ここまで、移動力2+3(オーバーラン)=5移動力使用。攻撃力は6+1+0=7。7x1/2(オーバーラン)x2(師団統一)=7だ。防御力は、[11.38]より、単独でいるソ連軍司令部の防御力は指揮能力と同じため、4で、7:4=1:1だ。ソ連軍第12軍司令部がヘクス1132に退却し、混乱マーカーを配置した。ドイツ軍第14装甲師団がヘクス1311に入った。
移動力が残っているので、再度オーバーランしたいが、小川越えだと防御力が2倍になるので、7:8=1:2になってしまうので、ここで移動st衛視する。
ヘクス1910にいるソ連軍第13戰車旅団(4-4-8)にドイツ軍第60自動車化歩兵師団がオーバーランを仕掛け、同旅団を潰滅させた。
ドイツ軍第13装甲師団が、ヘクス2112にいるソ連軍第6軍司令部にオーバーランを仕掛け、同司令部を混乱させ退却させた。混乱状態の司令部は、友軍に補給できなくなる。

ソ連軍は、中央部に補給切れの部隊が多数発生した。
補給切れの場合、オーバーラン不可、攻撃力半減(端数切り捨て)、防御力半減(端数切り捨て)となる。[12.23]
ヘクス0808にいたソ連軍第30騎兵師団(2-2-8)が離脱に失敗して潰滅した。
ソ連軍は、中央突破を防ぐために、薄い戦線を張ろうとするも、無理だ。
ドイツ軍のオーバーランによる司令部混乱状態による影響が大きすぎる。

【2】第2ターン(1941/10/05-10/09)
天候は、北部も南部も曇天(Moderate)だ。移動時の地形コストが2倍になり、戦闘後前進は1ヘクスのみとなる。
ドイツ軍は、中央突破を狙って、攻撃する。

Melitopol(0408)のソ連軍第275狙撃兵師団(5-6-8)が潰滅し、同町がドイツ軍によって占領された。
Zaporozhye(1108)では、ソ連軍第78山岳狙撃兵師団が潰滅した。枢軸軍も第1ハンガリー騎兵師団が潰滅した。
ヘクス2110でソ連軍第297狙撃兵師団が潰滅した。ドイツ軍第94歩兵師団がステップロスした。
ヘクス2607でソ連軍第243狙撃兵師団が潰滅した。ドイツ軍第101軽歩兵師団がステップロスした。
ヘクス2603でソ連軍第343狙撃兵師団(4-5-8)が全滅した。
ドイツ軍は、中央突破を進めたいが、天候が曇り(Moderate)なので、なかなか思ったようには進めない。

ソ連軍は離脱を駆使して撤退する。南部は、平地を後退する。北部はKharkov(2612, 2613)の防衛に向けて、森林地帯に沿って、防衛線を張る。

【3】第3ターン(1941/10/10-10/14)
天候は、北部が曇天(Moderate)、南部が荒天(Severe)だ。荒天(Severe)だと、移動時の地形コストx2の他に、枢軸軍の補給線が6ヘクスから3ヘクス以内になり、騎兵以外の部隊は機械化移動不可となる。
ほとんどのドイツ軍装甲部隊に対する補給が切れてしまった。
それでも、渾身の前進をする。

ヘクス1309でソ連軍第253狙撃兵師団(4-4-8)が潰滅した。
ヘクス2110でソ連軍第287狙撃兵師団(6-5-8)が潰滅した。
ヘクス2111でソ連軍第226狙撃兵師団(6-7-8)が潰滅した。
ヘクス2409でソ連軍第261狙撃兵師団(3-4-8)が潰滅した。ドイツ軍も第100軽歩兵師団(5-7-9)がステップロスした。

ここで天候のダイス修整を適用し忘れたことに気づいた。
本当は、南部は+2の修整があるので、荒天(Severe)はありえないのだ。
とはいえ、ここで天候を変えると不公平なので、このターンは、北部=曇天(Moderate)、南部=荒天(Severe)のままとする。
ソ連軍は、北部から南部まで薄い防衛線を張った。

【4】第4ターン(1941/10/15-10/19)
天候は、北部=曇天(Moderate)、南部=dr5+2=7で好天(Clear)だ。

ヘクス0713でソ連軍第230狙撃兵師団(3-4-8)が潰滅した。
ヘクス1112でソ連軍第300狙撃兵師団(6-7-8)が潰滅した。
ヘクス1716でソ連軍第28騎兵師団(2-4-8)が潰滅した。
ヘクス2049でソ連軍第132戰車師団(5-6-8)が潰滅した。
ヘクス2008でソ連軍第15狙撃兵師団(4-4-8)が潰滅した。ドイツ軍第297歩兵師団がステップロスした。
ヘクス1014にいたソ連軍第12軍司令部に、ドイツ軍第14装甲師団がオーバーラン攻撃を仕掛けて、ヘクス1015に退却させ混乱状態にさせた。

ソ連軍は、Berdyansk(0314)からの離脱時に第206狙撃兵師団(1-3-8)を失った。
ドイツ軍がこの町を占領したのは、史実だと、10月6日だから、第2ターンだ。
ヘクス1516では第6戰車旅団(4-4-8)を失った。

【5】第5ターン(1941/10/20-10/24)
天候は、北部=曇天(Moderate)、南部=晴天(Clear)だ。
ドイツ軍第14装甲師団がソ連軍第12軍司令部にオーバーランを仕掛けて混乱状態にした。
ドイツ軍は、史実だと、このターンにKharkov(2612, 2613)を占領したが、今回は、その可能性が低い。
ヘクス1213でソ連軍第64騎兵師団(3-2-8)が潰滅した。 ヘクス0912でソ連軍第99狙撃兵師団(4-6-8)が潰滅した。ドイツ軍第1山岳兵師団が(7-9-8)が損耗した。ソ連軍は代81狙撃兵師団(5-6-8)が粘っている。
ドイツ軍は、ソ連軍による補給妨害を撃退するために3個の航空ポイントマーカーを使う。

ソ連軍は薄い防衛線を張る。
【6】第6ターン(1941/10/25-10/29)
天候は、北部=曇天(Moderate)、南部=曇天(Moderate)だ。
ドイツ軍は、必死に前進するが、移動力が2倍となっている天候なので、思うように進まない。

ヘクス0912で、粘っていたソ連軍第81狙撃兵師団(5-6-8)がとうとう降伏した。
Mariupol(0618)が陥落した。
Stalino(1218)の戦闘では、ソ連軍が耐えきれず退却し、ドイツ軍が占領した。ドイツ軍が10VP獲得した。
ヘクス1518では、ソ連軍第255狙撃兵師団(3-4-8)が潰滅した。ドイツ軍第60自動車化歩兵師団第92連隊がステップロスした。

ソ連軍はヘクス1319からの離脱時に第96狙撃兵師団(3-2-8)を失った。
ソ連軍は、薄いながらも戦線を張って何とか守っている。
【7】第7ターン(1941/10/30-11/03)
天候は、北部=曇天(Moderate)、南部=好天(Clear)だ。南部は進撃のチャンスだ。
Golrovkaでソ連軍第71狙撃兵旅団(0-0-8)が潰滅した。

ヘクス0619でソ連軍第215狙撃兵師団(4-4-8)が潰滅した。ドイツ軍第170歩兵師団も損耗した。
ヘクス1019でソ連軍第12軍司令部が潰滅した。同時に第15戰車師団(3-3-8)も全滅した。dr6なので、復活することはない。[22.2]
ヘクス2809でソ連軍第56騎兵師団(4-5-8)、第98騎兵師団(3-3-8)、第4狙撃兵師団(2-3-8)が全滅した。


【8】第8ターン(1941/11/04-11/08)
天候は、北部=曇天(Moderate)、南部=曇天(Moderate)だ。
北部では、ドイツ軍がKharkov(2312, 2313)に迫ってきた。

ヘクス1220でソ連軍第219自動車化狙撃兵師団(5-5-8)が全滅した。
ヘクス0820でソ連軍第180、第274狙撃兵師団(6-6-8)(4-5-8)が潰滅した。ドイツ軍第22歩兵師団(8-10-8)が損耗した。
ヘクス1719で、ハンガリーやイタリア軍によって、ソ連軍第13戰車旅団(4-4-8)が潰滅した。
ヘクス2610でソ連軍第57NKVD師団(7-7-8)が全滅した。

ソ連軍はKharkov(2612, 2613)防衛のために戦力を集中する。

【9】第9ターン(1941/11/09-11/13)
天候は、北部=荒天(Severe)、南部=曇天(Moderate)だ。
北部のドイツ軍のほとんどが補給切れになってしまった。それでもドイツ軍は、Kharkov(2312)に攻撃を仕掛ける。

ヘクス0922でソ連軍第9軍司令部が潰滅した。dr4で復活はない。
ヘクス1221でソ連軍第62騎兵師団(3-2-8)が潰滅した。
Kharkov(2612)で、ソ連軍第15狙撃兵師団(4-4-8)が全滅した。ドイツ軍も第9歩兵師団が損耗した。

ソ連軍は、Kharkov(2612, 2613)に兵を集める。
【10】第10ターン(1941/11/14-11/18)
天候は、北部=荒天(Severe)、南部=曇天(Moderate)だ。
枢軸軍は、全軍に渡って、補給切れになった。本ゲームでは、補給マーカーの配置がとても重要だと痛感した。北部と南部で、地図盤西端から6ヘクス以内に補給マーカーを置いておかないと、補給網を形成できないのだ。

ドイツ軍の攻撃で、Kharkov(2612)を、ドイツ軍が占領した。
ソ連軍がKharkov(2612)奪還に向けて逆襲する。

ドイツ軍第101軽歩兵師団が損耗して1-2-9になった。ソ連軍第13狙撃兵旅団(1-1-8)が潰滅した。

【11】第11ターン(1941/11/19-11/23)
天候は、北部=荒天(Severe)、南部=曇天(Moderate)だ。
ドイツ軍は、Kharkov(2613)に対して、攻撃を継続する。

ヘクス0923でソ連軍第339狙撃兵師団(1-1-8)が潰滅した。
Kharkov(2613)の戦闘では、ソ連軍第393狙撃兵師団(2-2-8)が潰滅した。ドイツ軍第68歩兵師団が損耗した。
ドイツ軍第14装甲師団がソ連軍第56独立軍司令部にオーバーランを仕掛けて混乱状態にさせた。

ソ連軍は、必死に防衛線を張る。
【12】第12ターン(1941/11/24-11/28)
天候は、北部=荒天(Severe)、南部=曇天(Moderate)だ。
ドイツ軍が、Kharkov(2613)と、Tangrog(0724)に攻撃を仕掛ける。

Tangrog(0724)で、ソ連軍第28騎兵師団(2-4-8)が潰滅した。
Kharkov(2613)では、ソ連軍第30騎兵師団(2-2-8)が潰滅した。
ソ連軍は、Kharkov(2613)を何とか守ろうとして増援を送り込む。

【13】第13ターン(1941/11/29-12/03)(最終ターン)
いよいよ最終ターンだ。
天候は、北部=荒天(Severe)、南部=曇天(Moderate)だ。
ドイツ軍が、Kharkov(2613)と、Tangrog(0724)に攻撃を仕掛ける。

Tangrog(0724)でソ連軍第216狙撃兵師団(5-5-8)が潰滅したが、この町は守り通した。
ヘクス0925でソ連軍第30狙撃兵師団が全滅した。
Kharkov(2613)でソ連軍第4狙撃兵師団(2-3-8)が全滅したが、市を守り通した。

【14】勝利条件の確認
[26.11]枢軸軍目標ヘクスの占領による勝利得点
スターリノ:10VP
[26.12]ドニェツ川東岸とヘクス列0800列南に到達した枢軸軍部隊による勝利得点
上記範囲に到達した枢軸軍ユニットは0
[26.13]枢軸軍の失点
枢軸軍の失点は0だ。
[26.3]勝利の程度
枢軸軍は10VP獲得しただけだった。
そのため、ソ連軍の作戦的勝利だ。
【15】感想
今回のドイツ軍は、史実よりもずいぶんと進撃できなかった。
逆にソ連軍は、うまく戦線を守り通すことに成功した。
このゲームは、天候が悪化する前の第8ターンまでが、勝負になる。第9ターン以後、北部は、67%の確率で荒天(Severe)、33%の確率で曇天(Moderate)だ。つまり、移動コストが2倍になるのは、100%確実なのだ。南部でも、50%の確率で荒天(Severe)、50%の確率で曇天(Moderate)で、移動コストが2倍になるのは100%だ。
ドイツ軍は、序盤で、オーバーランで、ソ連軍司令部を混乱状態にして、補給切れを多発させて、いい立ち上がりだった。
ソ連軍が、それに懲りて、司令部の配置をよく検討したので、中盤以降は、そのような状況が発生しなくなった。
本ゲームのポイントは、ドイツ軍が、いかにうまく補給網を構築するかだ。もっとうまく構築したら、よかったと思った。本文でも触れたが、地図盤西端から、南北2個に分けて、補給網を構築すべきだろう。
本ゲームでは、移動に道路を無視するが、これによって、ドイツ軍の進撃が滞ることになった。ウクライナの秋の泥濘を、再現しているのだと思う。
ドイツ軍は、低戦闘比率でも、もっと積極的に攻撃を仕掛けるべきだったかもしれない。
補給ルールの細かい点や、枢軸軍の撤退ルールなど、忘れていることに後で気づいたが、
ロストフを目指した戦いの様相を、うまく再現した好ゲームだと思う。今回の反省を活かして、またプレイしてみたい。