
MMP『ASL Starter Kit』(ASLSK)のScenario S51 ENTER THE YOUNG のシナリオカードを日本語訳してみた。
シナリオカードは、『Advanced Squad Leader Starter Kit Expansion Pack #1, 2nd Ed.』に同梱されている。初出は(初出:ASL Starter Kit Expansion Pack #1 1st Edition)(2011)だ。
タイトルの日本語は『突入せよ 若者よ』と言ったところだ。
A Grove of ASLには下記リンクに和訳がある。
Scenarios/S/51 Enter the Young - A grove of ASL
舞台は1944年11月29日の、ドイツ、メローデ(Merode)だ。
どこかと思ったら、アーへンの東部近くだ。
ここからシナリオカード本体の訳始まりだ。
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シナリオ・デザイン:ピート・シェリング(Pete Shelling)
(このシナリオは、オリジナルバージョンから更新している)
ドイツ、メローデ、1944年11月29日:第1歩兵師団はDデイ以降、絶え間なく戦闘を続けており、この6か月間で戦死傷者率が100%を超えた。新たに補充された兵士たちは、すぐにベテランとなるか、あるいは自身が戦死傷者となった。11月末までに、クラレンス・ヒューブナー少将(Clarence Huebner)率いる「ビッグ・レッド・ワン」はヒュルトゲン森林(Huertgen Forest)を突破し、ルール川(Roer river)平原の縁に沿って位置する町々へと進撃した。ヒュルトゲン「死の工場」での戦闘終結を期待し、第26歩兵連隊は中世の町メローデへの攻撃を調整した。攻撃を支援するため数両の戦車が森林を抜けたが、地雷により撃破された。それでもデリル・ダニエル中佐(Lt.Colonel Derrill Daniel)の第2大隊は、メローデを防衛する新手で士気旺盛な降下猟兵(ファルシュルムイェーガー:fallschirmjager)に対し前進を続けた。
地図盤:
地図盤:s,r
ゲームバランス:
ドイツ軍:1挺のMMGと1個のDC(爆薬)をアメリカ軍戦闘序列から除去する。
アメリカ軍:8-1指揮官をドイツ軍戦闘序列から除去する。
ターン記録表:
6ターン
ドイツ軍が先に配置 アメリカ軍が先に移動
勝利条件:
ゲーム終了時、統制状態のユニットで、ヘクスsH4、rP5の片方、またはその両方を占領することで、アメリカ軍が、勝利する。
戦闘序列:
ドイツ軍
第5降下猟兵連隊の一部[ELR:3]: sQ10-sQ7-sZ6-sGG6道路の南/西、及び/または地図盤r上に配置:
5-4-8 x 5
4-4-7 x 5
9-1 x 1
8-1 x 1
8-0 x 1
7-0 x 1
HMG x 1
MMG x 1
LMG x 2
第3ターンにsQ10またはsI10から、またはそれらの隣接ヘクスから地図盤内に進入する:
5-4-8 x 3
9-1 x 2
LMG x 1
アメリカ軍
第26歩兵師団、第2大隊の一部[ELR: 3]:sQ10-sQ7-sZ6-sGG6道路の北/東に配置する:
6-6-7 x 4
6-6-6 x 11
9-1 x 1
8-1 x 2
7-0 x 1
MMG x 3
DC x 2
特別ルール:
1. ゲーム開始時、ドイツ軍MMCは、別のドイツ軍MMCと、隣接またはスタックして配置できない。sS5およびsAA2ヘクスに残骸マーカーを配置する。
2. すべての配置前に、アメリカ軍プレイヤーは、砲撃対象となる2つのエリアのいずれかを秘密裏に事前記録しなければならない。これは第1ターンのアメリカ軍準備射撃フェイズの最初の行動として戦闘解決する。対象エリアは地図盤sのヘクス列N、O、P、または地図盤rのヘクス列A-P(ヘクス1と2のみ)である。砲撃エリア内のすべてのドイツ軍ユニットは、通常のタスク・チェック(NTC)を行わなければならない。失敗したドイツ軍ユニットは、自動的に釘付け状態となり、さらに色付きダイスで5または6を出した場合、ゲーム開始時にDM状態となる。NTCに成功したが色付きダイスで5または6を出したドイツ軍ユニットは、ゲーム開始時にCXマーカーを載せる。このタスクチェックには、その他のペナルティはない。
3. ドイツ軍は、パンツァーファウストを使用できる(4.4.2)。
結末:
彼らの大半はわずか17、18歳の、名ばかりの降下猟兵に過ぎなかったが、若い降下猟兵たちは、古参兵さながらに戦たが、疲弊した第26歩兵師団のアメリカ兵たちには到底及ばなかった。古い村の曲がりくねった通りを後退しながら、十代の兵士たちは、罠を仕掛けた。ベッカー中佐率いる反撃部隊が米軍の後方にある町を突破してきたのだ。これにドイツ軍の砲撃がヒュルトゲン森林に集中したため、ダニエル大佐の部隊は増援も救援も受けられなくなった。孤立したE中隊とF中隊は夜から翌日にかけて壊滅した。15名の偵察班1隊だけが、暗闇に紛れて米軍陣地へ脱出した。11月30日、ダニエル大佐と第26歩兵連隊の残存部隊は、再び「地獄の森」の異名にふさわしい森林地帯へと押し戻された。