Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

ASL Starter Kit Scenario S52「EXTRA ORDINARY BRAVERY」を 日本語に訳してみた

 

MMP『ASL Starter Kit』(ASLSK)のScenario S52 EXTRA ORDINARY BRAVERY のシナリオカードを日本語訳してみた。

 

シナリオカードは、Wargame Vaultからダウンロードした。初出はS52(初出:Special Ops #3(2012)だ。

 

タイトルの日本語は『並外れた勇気』と言ったところだ。

 

A Grove of ASLには下記リンクがあるが、中味はない。

 

Scenarios/S/52 Extraordinary Bravery - A grove of ASL

 

舞台は1939年9月1日の、ポーランド、ダンツィヒ(Danzig)だ。

 

ここからシナリオカード本体の訳始まりだ。

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シナリオ・デザイン:トム・モリン(Tom Morin)とカール・ノゲイラ(Carl Nogueira)

 

ポーランド、ダンツィヒ、1939年9月1日:ドイツの電撃戦は9月1日未明、ダンツィヒ市内の要所への攻撃をで始まり、ヴェスタープラッテ要塞への砲撃を皮切りにポーランドへの進撃を開始した。市内の別の場所では、主に突撃隊(SA、通称「褐色シャツ隊」)で構成される増強国境監視隊(VGAD)100名と警察部隊が郵便局への攻撃を開始した。グダニスク第1郵便局は頑丈な建物で、ポーランド軍リジ・スミグリ元帥の命令でさらに強化されており、ポーランド騎兵隊の救援が来るまで持ちこたえるよう命じられた元ポーランド軍予備役将校たちが、守備についていた。VGADによる郵便局占領の最初の奇襲作戦が失敗した後、ダンツィヒSS自警団大隊の歩兵砲小隊が支援のために投入された。SS分遣隊の砲手たちの多くは、この攻撃において歩兵として投入されることとなる。SSは石畳の通りに素早く砲を配置し、わずか60メートル先にある郵便局に照準を合わせ、射撃を開始した。

 

地図盤:

 地図盤:z (ヘクス列AからPのみ使用)

 

ゲームバランス:

 ポーランド軍:SSR3において、ポーランド軍は、2ヘクスを要塞化できる。

 ドイツ軍:中小枢軸軍8-0指揮官を8-1指揮官に変更する。

 

ターン記録表:
 4.5ターン
 ポーランド軍が先に配置 ドイツ軍が先に移動 

勝利条件:

 枢軸軍は、ゲーム終了時に、12勝利得点(VP)以下の失点で、建物L5を支配することで勝利する。各ユニットの除去によるVPは以下の通り:分隊または操作班は2VP、半個分隊(HS)は1VP、「-1」SMCは2VP、「0」および「+1」SMCは1VP、砲は2VP、AFVは2VP。

 

戦闘序列:

ポーランド軍

 元ポーランド軍予備役将校達[ELR: 3]:ヘクス列JとMの間(ヘクス列JとMを)のヘクス番号≧5に配置する(SSR 3参照):

  4-5-8 x 3

  4-5-7 x 4

  9-1 x 1

  8-1 x 1

  8-0 x 1

  MMG x 1

  LMG x 2

  DC x 2

 

ドイツ軍

 増強国境監視隊(VGAD)、第2警察隊、および、ダンツィヒSS自警団大隊、第13中隊、第3小隊の一部[ELR:SSR1参照]:記載の通り:

 ポーランド軍の配置地域から2ヘクス以上離れた所に配置する。

  3-4-7 x 6

  3-3-6 x 4

  8-0 x 1

  7-0 x 1

  LMG x 2

  OA vz 30(t) x 1

 

 ポーランド軍の配置地域から2ヘクス以上離れた所で、ヘクス列4以下に配置する; 砲は道路ヘクスに配置しなければならない(SSR 1参照):

  4-4-7 x 1

  2-3-7 x 1

  2-2-8 x 2

  9-1 x 1

  LMG x 1

  75* INF IeIG 18 x 2

 

ダンツィヒSS自警団大隊、第13中隊、第3小隊の一部:第3ターンに地図盤北端から進入:

  4-4-7 x 1

  2-3-7 x 1

  8-1 x 1

  LMG x 1

 

特別ルール:
 1. ドイツ軍と枢軸小国軍は総称して「枢軸軍」と呼称する。ドイツ歩兵の戦闘経験レベル(ELR)は3、枢軸小国歩兵のELRは1である。ドイツ軍4-4-7/2-3-7 SS MMCはELR(5.1)の影響を受けない。ドイツ軍と枢軸小国軍が双方参加するIFT/CC攻撃には+1の修正値(DRM)が適用される。枢軸軍歩兵は他国の火器を使用する場合、捕獲兵器ペナルティ(5.5)を受ける。枢軸軍指揮官は、他国籍部隊の回復を試みる際、+1 DRMを適用しなければならない。

2. ポーランド軍プレイヤーは、建物L5の1ヘクスを「要塞化」として事前に秘密裏に記録できる。そのヘクスではTEMが+4となり、そのTEMが適用される時、または枢軸軍歩兵が(進入を試みる)時に公開される。このヘクスが、壊滅状態・釘付け状態・白兵戦状態ではないポーランド軍分隊1個以上で占領されている場合、枢軸軍歩兵は進入できない。

3. 目標捕捉(6.10-6.11)は無効とする。

 

結末:

 歩兵砲と警察装甲車の支援にもかかわらず、SS部隊とVGAD部隊によるさらなる攻撃は、正確な機関銃と小銃の射撃によって挫折した。砲兵は、発砲のたびに反動で位置を外れ、激しい反撃に晒されるため苦戦していた。短時間の休止後、1700時に攻撃が再開された。第一次世界大戦時代の塹壕用迫撃砲である170mm重迫撃砲が援護に加わり、建物の側面に穴を開け始めた。最終的に守備隊は地下室へ退却したが、なおも建物を放棄しようとはしなかった。頑強な「郵便局員」たちは、地下室にガソリンが注入され点火されて初めて降伏した。1830時、ついにドイツ軍軍旗がグダニスク第1郵便局に掲揚された。ドイツ軍は機関銃3挺と小火器多数(拳銃30丁、手榴弾150発含む)を鹵獲した。建物を守り抜いた勇敢なポーランド兵を、SS将校1名が「並外れた勇気」と回想したが、1939年10月に「偽装民間人」を口実に処刑された。