
MMP『ASL Starter Kit』(ASLSK)のScenario S54 OPERATION NATZMER のシナリオカードを日本語訳してソロプレイしてみた。
シナリオカードは、Wargame Vaultからダウンロードした。初出はS54(初出:Special Ops #4(2013)だ。
タイトルの日本語は『ナッツマー作戦』と言ったところだ。ナッツマー(Natzmer)とは、ドイツ軍の、オルトヴィヒ・フォン・ナッツマー(Oldwig von Natzmer、1904年6月29日 - 1980年4月1日)将軍の名前が由来だ。
A Grove of ASLには下記リンクがあるが、中味はない。
Scenarios/S/54 Operation Natzmer - A grove of ASL
拙訳はこちらだ。
haruichiban0707.hatenablog.com
舞台は1943年8月15日の、ソ連、ベルスク(Bersk)だ。
ゲームターンは4.5ターンだ。
勝利条件は、ゲーム終了時、少なくとも6個の複数ヘクス建物を支配することで、ドイツ軍が、勝利する。複数ヘクス建物は8個あるから、ソ連軍は、3個保持していれば勝利だ。
特別ルールに、「迫撃砲を、建物ヘクスから発射できる。」というものがある。
果たしてどうなるか?
■初期配置
ドイツ軍が、地図盤西端から第1ターンに、第2ターンに地図盤西/北端から登場する。
ソ連軍は、勝利条件となる複数ヘクス建物に、ほぼ1個分隊ずつ均等に配置した。建物内では、ドイツ軍による遠距離からの射撃で損害を被らないように、どちらかというと東側に配置している。

■第1ターン(1943/08/15)
ドイツ軍は、北からJ11に1個分隊、K11に3個分隊と8-1指揮官、L11に2個聞知亜と8-0指揮官、N11に2個分隊と9-1指揮官、O11に1個分隊を配置した。
J11とO11は、敵に臨機射撃をさせる囮だ。
本命のK11、N11の部隊が、それぞれ、K8, O9を、支配するのを、他の部隊が援護する。

ドイツ軍468分隊が、J11=>J10(2)=>J9(4)と移動した。
「近すぎて迫撃砲が使えません。」
「仕方ない。固有火力で撃てぇ~~~っ!」ソ連軍447分隊が、K8から臨機射撃し、釘付け状態に陥れた。
ドイツ軍468分隊がO11=>O10と警戒移動した。
「撃てぇ~~~っ!」O9のソ連軍が臨機射撃し、ドイツ軍を釘付け状態に陥れた。
ドイツ軍468分隊が、L11=>L10(2)=>L9(4)=>L8(5)と急速歩移動した。ソ連軍が、K8から臨機射撃し釘付け状態に陥れた。
ドイツ軍8-0指揮官と468分隊が、L11=>M11(1)と地図盤外を移動し、M10(3)=>M9(4)=>N8(5)と移動した。
ソ連軍237HSが、N7から臨機射撃したが、DR10-2(FFNAM-1, FFMO-1)=8で効果なしだ。ソ連軍はO9からも連続臨機射撃し、DRは5のゾロ目で萎縮が発生し効果なしだ。
ドイツ軍9-1指揮官と爆薬を持った548分隊が、急速歩移動を宣言し、N11=>N10(2)=>N9(4)=>O9(8)に爆薬設置した。ソ連軍は、緊急防御射撃(FPF)は、士気チェックのリスクを恐れて行わない。
ドイツ軍548分隊が、急速歩移動を宣言して、N11=>O11(1)=>P10(2)=>P9(6)と移動した。
ドイツ軍8-1指揮官と爆薬を所有している548分隊が、急速歩移動を宣言して、K11=>K10(1)=>K9(5)=>K8(7)と移動して爆薬を設置した。
ドイツ軍468分隊が、K11=>K10(1)=>K9(5)と急速歩移動した。
ドイツ軍468分隊が、K11=>J11(2)=>I10(3)=>I9(5)=>J8(6)と急速歩移動した。ソ連軍がH3から臨機射撃し、PTCとなったが、ドイツ軍468分隊はPTCに成功した。

ソ連軍237HSが、N7からN8へ最終射撃し、8-0指揮官を混乱状態に陥れた。468分隊は、統制状態のままだ健在だ。
「設置した爆薬の爆破準備は済んだか?」
「はい。」
「よし。爆破!」
Gwawawawawannn・・・・
K8の爆薬を爆破した。ソ連軍447分隊は、混乱状態になり、軽迫撃砲を捨てて建物から散り散りに脱出した。
「O9の爆薬設置準備はどうだ?」
「完了しました。いつでも起爆できます。」
「よし。爆破だ!」
Gwawawawawannn・・・・
O9の447分隊が、混乱状態になった。
ドイツ軍は、J8-J9-K9-L8からK8へ16火力DRM+4(石造建物+3, CX状態+1)で、1MCだが、ソ連軍混乱状態447分隊は、MCDR5+1=6で士気チェックに成功した。
ドイツ軍は、N8-N9からN7に前進射撃し、NMCで、ソ連軍237HSはDR6で、士気チェックに成功した。
ドイツ軍は、O10-P9からO9へ前進射撃したが、効果なしだ。
ドイツ軍8-0指揮官がN8=>M9へ匍匐後退した。
ソ連軍447分隊が、K8=>K7へ匍匐後退した。ソ連軍447分隊が、O9で潰走不能により潰滅した。
ドイツ軍が、K8, O9の複数ヘクス建物2個を占領した。
ドイツ軍が、J8=>K8, K9=>K8, N8=>N7, N9=>O9, P9=>O9と突撃した。

N7で白兵戦だ。

不意打ち判定は、ドイツ軍の不意打ち成功だ。
ドイツ軍は、4:2=2:1で除去ナンバー7で、DRMは不意打ち成功の-1だ。DR5-1=4で、ドイツ軍の勝利だ。
ドイツ軍は、M8の複数ヘクス建物も占領し、合計3個占領した。

ドイツ軍は、ソ連軍軽迫撃砲を鹵獲しようとしたが、dr6で失敗した。両軍とも、混乱状態ユニットは回復に失敗した。
ソ連軍としては、第1ターンで、3個も複数ヘクス建物を奪われてしまったのは、想定外だった。だが、残りのターンで、複数ヘクス建物3個以上を確保すればいいのだから、楽勝だろう。
ドイツ軍が、K8からK7へ防御射撃し、ソ連軍447分隊が損耗し237HSになり、4MCで士気チェックしたが、失敗し、除去された。
ドイツ軍が、J9からH3へ防御射撃したが、LOS妨害3ヘクスあるので、効果なしだ。
混乱状態のドイツ軍8-0指揮官が、M9=>M10へ潰走した。

■第2ターン
K8で、ドイツ軍は、ソ連軍軽迫撃砲を鹵獲した。
混乱状態のドイツ軍8-0指揮官は、回復に失敗した。
このターンに、ドイツ軍は、地図盤西/北端から、3個分隊の増援が登場する。
A9の北から登場し、B8=>C8と移動して、D7に突撃して白兵戦で決着をつけるつもりだ。
K8の軽迫撃砲で、O5を砲撃して、O5の建物の奪取を狙う。
ドイツ軍がK8からO5へ軽迫撃砲で準備射撃し、何発か命中弾はあったが、効果なしだ。
ドイツ軍は、O10=>O9(4)、N7=>N6(1)と移動した。ソ連軍は、O6=>N6へ臨機射撃したが、ドイツ軍は、無傷だった。そのままN5まで前進する。ソ連軍は、O6=>N5へ連続臨機射撃し、ドイツ軍468分隊が釘付け状態になった。
ドイツ軍は、O9=>O8(1)=>O7(2)=>O6(6)と移動した。
L8=>L7(1)=>L6(2)と前進する。
J9=>I9(1)=>I8(3)と移動する。
ドイツ軍は、A9(1)=>B8(2)=>C8に煙幕手榴弾投擲(4)=>C8(6)と移動した。当然ながら、D7からソ連軍は臨機射撃する。ドイツ軍7-0指揮官が釘付け状態になった。468分隊3個とも士気チェックに成功した。

ソ連軍は、D7からC8へ最終射撃したが効果なしだった。
ドイツ軍は、C8からD7へ前進射撃しソ連軍447分隊を混乱状態に陥れた。
O6からO5への前進射撃でソ連軍458分隊を混乱状態に陥れた。
D7のソ連軍はE7へ、O5のソ連軍はP4へ、それぞれ匍匐後退、潰走した。
ドイツ軍は、C8, O5の複数ヘクス建物を占領し、獲得した勝利条件複数ヘクス建物は、合計5個となった。
ドイツ軍は、C8=>D7、I8=>H7、L6=>L5、O6=>O5、O9=>N8と突撃した。

両軍とも混乱状態ユニットは回復に失敗した。
ソ連軍の統制状態分隊数は、3個しかない。
残る複数ヘクス建物は、G4, K5, O3の3個だけだ。
ソ連軍は、H3からK8を準備射撃するが効果なしだ。L4からL5を準備射撃し、ドイツ軍468分隊が損耗し248HSになり混乱状態になった。
ドイツ軍が、D7からE7へ防御射撃する。19火力x2(近接射撃)=38火力でDRM0で、DR2+4=6で、1KIAだ。ソ連軍447分隊が潰滅した。
K8からH3への防御射撃は効果なしだ。K8からH3への軽迫撃砲の射撃は、外れた。
O5からP4への防御射撃で、ソ連軍458分隊が潰滅した。
ドイツ軍はL5=>K6へ匍匐後退した。

■第3ターン
ドイツ軍は、D7でソ連軍MMGを鹵獲した。
M10で8-0指揮官が自己回復成功した。
ドイツ軍は、複数ヘクス建物を、あと1個、支配したら勝利だ。狙いは、K5の建物だ。守るソ連軍は、8-1指揮官と458分隊1個だ。その周辺にドイツ軍は、7個分隊もいるから、楽勝だろう。
G4の建物に第2ターンに増援で来た部隊をさし向ける。
ドイツ軍は、K8からH3へ軽迫撃砲で準備射撃し、命中弾1発があったが、効果なしだ。
ドイツ軍548分隊が、O5=>O4(1)=>N3(2)=>M4(4)と移動した。L4のソ連軍が臨機射撃したが、ドイツ軍は耐えた。
K8=>L7(1)=>L6(2)=>L5(4)と548分隊が移動した。L4から連続臨機射撃するが、効果なしだ。
N5=>M5と警戒移動する。ソ連軍は、緊急防御射撃するが、ドイツ軍は耐えた。
N8=>M9(1)=>L8(2)=>L7(3)=>L6(4)=>K6(6)と急速歩移動する。
9-1指揮官と548分隊が、O5=>N5(1)=>M6(2)=>L6(3)=>K6(5)=>K5(7)と急速歩移動した。
D7=>D6(1)=>D5(2)と移動する。
H7=>G7(4)と移動する。
8-0指揮官が、M10=>M9(1)=>M8(3)=>M7(5)と移動した。

L4へのドイツ軍の前進射撃で、ソ連軍8-1指揮官が混乱状態になった。458分隊は、耐えきった。
L4のソ連軍9-1指揮官は潰走不能により潰滅した。
ドイツ軍は、D5=>E5、G7=>G6、L5=>L4、M4=>L4、M5=>L4、K6=>K5と突撃した。


不意打ち判定では、両軍不意打ち無しだ。
ドイツ軍は、14:4=3:1で除去ナンバー8で攻撃する。ソ連軍は、4:5=1:2で除去ナンバー4で戦う。
ドイツ軍のDR10、ソ連軍のDR10で、混戦状態になった。

ソ連軍は、この状態であと4プレイヤーターン耐えれば、ソ連軍の勝利だ。
ソ連軍は、H3からG5へ準備射撃するが効果なしだ。
ドイツ軍が、G5からH3へ防御射撃するが、石造建物+3、LOS妨害+2、合計+5のDRMでは、効果なしだ。
ドイツ軍が、K8からH3へ軽迫撃砲で防御射撃したが、6のゾロ目で、壊れてしまった。固有火力8火力の射撃は効果なしだ。
ソ連軍は、4:5=1:2の戦闘比で除去ナンバー4だ。ドイツ軍は、14:4=3:1で除去ナンバー8だ。ソ連軍のDR8、ドイツ軍のDR12で、効果なしだ。混戦状態が継続する。

■第4ターン
ドイツ軍248HSは自己回復に失敗した。
ドイツ軍は、K5の建物とG4の建物攻略を目指す。
ドイツ軍は、G6からH3を準備射撃したが効果なしだ。
ドイツ軍468分隊が、K8=>J7(1)=>I7(2)=>I6(3)=>I5(4)=>I4(5)と急速歩移動した。ソ連軍がH3から臨機射撃する。468分隊が釘付け状態になった。
8-1指揮官率いる468分隊が、K8=>J7(1)=>I7(2)=>I6(3)=>I5(4)=>H4(5)と移動した。ソ連軍がH3から連続臨機射撃する。ドイツ軍は耐えきった。
ドイツ軍がE5=>F4(1)=>G4(3)と移動した。ソ連軍は、緊急防御射撃するが、効果なしだ。ソ連軍はNMCには耐えきった。
9-1指揮官率いる468分隊が、K5=>K4(2)=>K3(3)=>J2(4)=>I2(5)と移動した。

ドイツ軍がG4-H4-I4からH3へ前進射撃し、ソ連軍447分隊が釘付け状態になった。
I2からI3への前進射撃は効果なしだ。
ドイツ軍が、G4=>H3、H4=>H3、I2=>I3と突撃した。

混戦状態のL4の白兵戦だ。
ドイツ軍は、14:4=3:1で除去ナンバー8だ。ソ連軍は、4:14=1:4で除去ナンバー3で勝負する。

ドイツ軍のDR5でソ連軍458分隊は除去された。ソ連軍のDR6で、効果なしだ。
ようやく、L4の白兵戦に決着がつき、ドイツ軍がL4を支配し、6個目の複数ヘクス建物を支配した。

I3の白兵戦だ。
不意打ち判定は、両軍不意打ち無しだ。
ドイツ軍は5:1で除去ナンバー9だ。ソ連軍は、1:4で除去ナンバー3だ。
ドイツ軍のDR11で効果なし、ソ連軍のDR8で効果なしで、混戦状態に陥った。

最後は、H3の白兵戦だ。不意打ち判定は、ドイツ軍dr4-1(指揮能力修正)-1(エリート)=2。ソ連軍dr5+1(釘付け状態)=6で、差が3以上なので、ドイツ軍による不意打ち成功だ。
ドイツ軍は、13:4x1/2(釘付け状態)=13:2=6:1で除去ナンバー10だ。DRMは、指揮能力修正-1と不意打ち成功-1の合計-2だ。DR6-2=4で、ソ連軍を除去した!
これでG4の複数ヘクス建物も占領し、合計7個占領となった。

ソ連軍の残存部隊は、P1にいる458分隊1個となった。次のソ連軍プレイヤーターンに、ドイツ軍が守っていないO5の建物を奪取できるが、奪取しても、ドイツ軍は6個の複数ヘクス建物を支配しており、第5ターンのドイツ軍プレイヤーターンに何もしなくても、ドイツ軍が勝利するので、ソ連軍は、投了する。
■勝利条件の確認
第5ターンまでプレイしていないが、ドイツ軍が、7個の複数ヘクス建物を占領し、ソ連軍が2個の複数ヘクス建物を奪還できる可能性がないので、ドイツ軍の勝利だ。
■感想
小さな地図盤、少数ユニットだが、地形が複雑なため、熟考しないといけない、面白いシナリオだ。
ドイツ軍は、ほぼ理想的な戦闘を展開できた。白兵戦が、優勢な戦闘比なのに混戦状態になる不運が何度かあったが、それでも、ほとんど損害がなかったので、ほぼ理想的と言っていいだろう。
一方の、ソ連軍は、複数ヘクス建物に均等に部隊を配置したのが失敗だった。互いに援護しあうような配置ではなく、各個に撃破されてしまう配置になってしまったからだ。
とはいえ、地図盤wで、どこにどう配置したら、互いに援護しあえるような配置ができるかは、なかなか難しそうだ。高地があるが、高地は、稜線部分でないと、低いところに射撃できないし、建物の向こう側には死角があるし、なかなか難しい。
本シナリオにおける地図盤wでの配置については、別な機会にいろいろと研究してみたい。