1945/03/24 ドイツ シュペルドロップ
1945/03/23夜間、連合軍第21軍集団がライン川渡河を開始した。
第79特殊機甲師団第4王室戦車連隊と第51ハイランド師団の第154旅団ブラックウォッチ連隊第1大隊がシュペルドロップ村はずれで包囲されてしまった。
その包囲を解くために第79機甲師団のDD(Duplex Drive)戦車が反撃した。
導入されるルールは、168.DD戦車と水陸両用車両、169.火災と消火、170.発展した廃墟と除去だ。
ゲーム・ターン数は10ターン。
勝利条件はゲーム終了時に英軍が18ビクトリー・ポイント(VP)を得ると勝利だ。
地図盤3の建物ヘクスにつき1VPを得る。地図盤8でドイツ軍が支配した建物1個につき1VPを失う。
目次
- ■初期配置
- ■第1ターン(1945/03/24)
- ■第2ターン
- ■第3ターン
- ■第4ターン
- ■第5ターン
- ■第6ターン
- ■第7ターン
- ■第8ターン
- ■第9ターン
- ■第10ターン(最終ターン)
- ■勝利条件の確認
- ■感想
■初期配置
水色のブランクマーカーは勝利条件の建物ヘクス。表がドイツ軍、裏が英軍占領地だ。
■第1ターン(1945/03/24)
3N2で、独軍指揮官9-1、4-6-7A,B分隊戦闘不能。ここにはHMGやMMGがあり大火力なので独軍としてはショックが大きい。
英軍は3R8や3R2の独軍歩兵砲に射撃するが外れた。
英軍DDが川幅の狭いところを通り、渡河を試みる。後でこれが失敗だったと気づく。
独軍歩兵砲の防御射撃は全て外れた。
3R3に対する歩兵砲の射撃で英軍指揮官8-1、4-5-7F,G分隊半減!
3Q7に対する歩兵砲の射撃で英軍指揮官後走、9-1、4-5-7A,B分隊全滅。
英軍にとってこの損害は大きい。
6G1への間接射撃で英軍指揮官9-2、4-5-7J分隊戦闘不能。
■第2ターン
英軍DDが川を前進する。
3R3でF,G分隊壊滅。
6G1で4-5-7J分隊が狂暴化した。これまではソ連軍狂暴兵ユニットで代替していたが、今回から赤いマーカーを載せることにした。
独軍は地図盤8,13では圧倒されている。地図盤3では英軍を9個分隊中4.5個分隊壊滅させて有利な状況だ。
歩兵砲2門配置したのが成功した理由だ。この勢いで英軍を壊滅させたい。
3Q7の建物に対する歩兵砲の射撃で廃墟になった!!
AH『G.I.勝利への礎』(G.I.Anvil of Victory)では、狂暴兵も士気値10を持ち士気チェックをする。
■第3ターン
英軍DDは最短距離を渡河したつもりだったが、よく見ると対岸に崖があり渡河できない。
これは失敗だった!!
13AA3で英軍4-5-7Q分隊壊滅
ここで戦況を分析する。
南部の地図盤8では指揮官2人戦闘可能分隊1個。戦闘不能分隊2個で英軍7個分隊(他に戦闘不能分隊2個)を引きつけている。
ここでは壊滅するのが時間の問題だが、4ターン持ったから御の字だろう。
英軍DDはた4両中2両が渡河終わりこれから北上する。
中央部地図盤6,13では独軍の間接射撃と6K8からの遠距離射撃で英軍が壊滅寸前だ。戦闘可能分隊は1個だけで戦闘不能分隊もわずか2個分隊だけだ。
北部の地図盤3では英軍は指揮官2人に戦闘可能分隊3個、戦闘不能分隊1個だけだ。
■第4ターン
英軍はようやく北上し始めた。
6R4の独軍76mm対戦車砲が13O1で英軍DDを射撃し撃破!!
3Q4で英軍8-1指揮官戦死。4-5-7C分隊全滅。E分隊壊滅。
地図盤3に英軍戦闘可能部隊が0になった。
独軍は地図盤3の全面占領に入る。
独軍は英軍部隊を全滅させて、地図盤3を完全占領した。
英軍としては、包囲された部隊が全滅し、救援に行く意義がなくなった。
また、18ヘクスの建物全部をゼロから再占領しないといけないので、勝利条件達成が苦しくなる。
独軍は4-6-7分隊が残り9個。4-4-7分隊が5個分隊で合計14個分隊だ。
■第5ターン
■第6ターン
6O5でDD D号車がパンツァーファウストによって撃破された!
13V2で英軍4-5-7V分隊壊滅
3R1で独軍歩兵砲撃破!
独軍は4-6-7分隊が残り9個。4-4-7分隊が3.5個分隊で合計12.5個分隊だ。
■第7ターン
独軍は4-6-7分隊が残り8.5個。4-4-7分隊が2.5個分隊で合計11個分隊だ。
分隊数は同数だが、英軍にはDDが2両あるのに対して、独軍には対戦車兵器が歩兵砲1門とパンツァーファウストしかないので、英軍有利だ。
■第8ターン
独軍の歩兵砲が全滅した。
英軍P分隊が6K6で全滅。
■第9ターン
独軍は4-6-7分隊が残り5個。ただ戦闘可能分隊は狂暴化している1個分隊だけだ。指揮官は一人で6T3にいるので地図盤3の戦いには無関係だ。
DDが、2両あるだけ英軍有利だ
英軍も建物ヘクス18個占領はかなり難しそうだ。
■第10ターン(最終ターン)
独軍は戦闘可能分隊が残っていないし指揮官もほぼ全滅したのでここで勝利条件確認をする。
■勝利条件の確認
地図盤8は英軍が全建物を占領したので英軍の減点なし。
地図盤3の建物占領ヘクスマーカーを数えた。
上が英軍。下が独軍。
英軍が13個なので18個に満たなかったためドイツ軍が勝利!!
■感想
ドイツ軍は全滅し、第11ターン(2分後)には英軍が地図盤3を占領するので、第11ターンに地球が滅亡するわけではないので、ゲームとしてはドイツ軍の勝利だが現実的には英軍の勝利だろう。
ドイツ軍は地図盤6と8と13で北上する英軍を迎え撃ち時間稼ぎできた。
特に6K8の2階からの射撃や間接射撃が効果的だった。
また、地図盤3に歩兵砲を2門配置し英軍歩兵に効果的な攻撃ができた。
英軍は地図盤3では歩兵砲の後ろに逃げて、隠蔽マーカーを載せて、戦闘不能になったり全滅するのを防ぎ、北上してくる部隊を待つべきだった。
シナリオとしては、ドイツ軍の配置に自由度が高く、いろいろな考え方で戦えそうだ。
今回は、地図盤8, 13, 6で、段階的にドイツ軍を防御したが、地図盤6だけに部隊を集中させたり、地図盤8の建物を奪還して英軍のビクトリー・ポイントを削減する部隊を送ったり、いろいろな戦術を試せそうだ。
いろいろな局面が出てきそうな好シナリオだと思う。