Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

1_投稿:史実研究

GJ021『上野戦争』ヒストリカル・ノート

ゲームジャーナル第21号(以下GJ021)には日本史ゲームが3個ついている。 そのうちの一つ『上野戦争』について、史実を調べてみて、なるべく史実通りに並べてみた。 参考にしたのは、GJ021のp.24『彰義隊最期の日 上野寛永寺の戦い』と『歴史群像』第165号(202…

実物の映像に驚いた!! HJ『ベーシック3』(スエズを渡れ)(Across Suez)やSPI『中国農場』(Chinese Farm)の工兵橋ユニット

HJ『ベーシック3』(スエズを渡れ)(Across Suez)やSPI『中国農場』(Chinese Farm)には、下の図のような工兵橋ユニットや工兵ユニットがある。 HJ『ベーシック3』(スエズを渡れ)(Across Suez)の工兵橋ユニット SPI『中国農場』(Chinese Farm)の工兵ユニット こ…

【参考文献】『[決定版][図説]ヨーロッパ地上戦大全』 学習研究社(2003/05/10)

もくじはこちら 第二次欧州大戦の概要、戦術図解、要塞、激戦地の現在を、一冊にまとめたムック本。 代表的なライターは佐藤俊之氏、梅本弘氏、白石光氏、田村尚也氏、古瀬三春氏、山崎雅弘氏らそうそうたるメンバーだ。 イラストも上田信氏、David Pentland…

K2P『ドイツ装甲軍団1』(ガザラの戦い)ヒストリカル・ノート

国際通信社の『ドイツ装甲軍団1』の中に入っている『ガザラの戦い』について、大木毅『「砂漠の狐」ロンメル』角川新書(2019/03/10)のp.204からp.215をもとに、盤上にユニットを並べて雰囲気を確認してみた。 あくまで雰囲気であり、ユニットの位置や部隊名…

TAC002『シェルブール攻防戦』ヒストリカル・ノート

『タクテクス』(TACTICS)誌第2号(1982/3/1)の付録ゲーム『シェルブール攻防戦』の史実を、マップ上にユニットをざっくり配置して、確認してみた。 ノルマンディーに上陸した連合軍は、設備の充実した港を確保していなかったため、補給に苦しんでいた。シェル…

CMJ081『パットン第3軍』(Patton's 3rd Army)ヒストリカル・ノート

コマンドマガジン第133号の山内克介氏の『知られざる戦場:メッツ1944』に基づいてマップ上で史実を再現してみたい。 第1ターン(1944/11/8) ヘクス1528を第26歩兵師団が、ヘクス1426を第35歩兵師団が攻撃し、前進した。 ヘクス1627に後退したドイツ軍は第4タ…

【参考文献】大木毅『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』岩波新書(2019/7/19)

話題になっているので読んでみた。 読む前は「今さら独ソ戦?何か新しいことあるのか?」と正直思った。 読んでみて驚いたのは、ドイツ国防軍がヒトラーに責任転嫁していたことだ。 1970年代に読んだ本は確かにそういう本が多かった。だが、それは最近間違い…

奉天会戦ヒストリカル・ノート

『コマンドマガジン』第163号の地図とユニットを使って、史実になるべく近い形で戦況図のように並べてみた。 大まかな雰囲気を見てほしい。 どんな歴史書を読んでも、正確な部隊の位置を地図上で再現することは難しいからだ。 1905年2月27日から28日 日本軍…

K2P『ドイツ戦車軍団(ハリコフ攻防戦)』ヒストリカル・ノート

『ドイツ戦車軍団(ハリコフ攻防戦)』が対象にしている戦いが実際にどんな風だったか、マップ上にユニットを並べてみた。 厳密に戦闘詳報を読んで配置したわけではなく、戦況図を見ながら感覚でユニットを並べているので、実際には潰滅した部隊が残っていたり…

K2P『日本機動部隊』シナリオ3スラバヤ沖海戦 ヒストリカル・ノート

『日本機動部隊』シナリオ3 スラバヤ沖海戦について、盤上に並べて、なるべく史実通りになるように再現してみた。 ゲーム・ルール上動けないヘクスに移動していたり、場所が違ったりするが、あくまで雰囲気をつかむことが目的であることをお断りしておく。 …

コマンドマガジン第46号『バルジの戦い』史実研究

コマンドマガジン第46号『バルジの戦い』のマップやユニットでバルジの戦いの史実の再現をしてみる。 最初にお断りしておくが、厳密に再現することは不可能なのでなんとなく雰囲気をくみ取っていただきたい。なぜ厳密に再現できないか、というと、どのゲーム…

【参考書籍】M.J.ホイットレー『第二次大戦駆逐艦総覧』 大日本絵画 (2000/2/1)

日本の駆逐艦の情報は日本でも多数入手できる。戦艦や空母の情報も多数入手できる。しかし、海外の駆逐艦の情報は限られている。ネットを調べれば入手できるのだろうが私の世代だとやはり紙の方がネット情報よりいいので入手した。 アメリカの駆逐艦のページ…

【参考書籍】Simon Dunstan "Fort Eben Emael the key to Hitler's victory in the west" OSPREY Publishing (2005/05/08)

1940年5月10日のドイツ軍空挺部隊によるエバン・エマール要塞への降下作戦について豊富なイラストや写真を交えて解説している本。 成形炸薬弾の仕組みのイラストが興味深い。 最終ページには、参加した隊員の名簿と、その後どうなったかについて一覧になって…

【参考書籍】Ian Kemp "Eben-Emael" Ian Allan Publishing (2005/09/19)

1940年5月10日のドイツ軍空挺部隊によるエバン・エマール要塞への降下作戦について豊富なイラストや写真を交えて解説している本。 この要塞東側のアルベール運河沿いの崖がこんなに高い崖だということが写真を見てよくわかった。 observationキューポラや120…

【参考書籍】大木毅『「太平洋の巨鷲」山本五十六 用兵思想からみた真価』角川新書(2021/07/10)

戦略、作戦、戦術の戦争の三階層から山本五十六を評価しようとする書籍だ。 そうはいっても一般の人も読む新書のため、ほとんどが山本五十六の評伝になっている。 軍縮会議での戦略家としての開眼。当時の新技術である航空機に注目しパイロット養成のために…

アラム・ハルファ高地の戦いヒストリカル・ノート(1942/8/31-9/1)

エポック社が1982年に発売し、2013年3月25日に国際通信社がジャパン・ウォーゲーム・クラシックス vol.3として再販した『ドイツ戦車軍団』は4個のゲームが同梱された手軽な入門用ゲームだ。その中の一つに『エル・アラメイン』がある。これは1942年8月31日か…

【参考書籍】ピーター・ヤング『第二次世界大戦通史』『第二次世界大戦事典 1 日誌・年表』『第二次世界大戦事典 2 兵器・人名』原書房(1981/1/25)(1984/11/20)(1985/6/10)

ピーター・ヤング 『第二次世界大戦通史』『第二次世界大戦事典』原書房 古本で、ピーター・ヤング『第二次世界大戦通史』『第二次世界大戦事典 1 日誌・年表』『第二次世界大戦事典 2 兵器・人名』原書房(1981/1/25)(1984/11/20)(1985/6/10)を入手した。 地…

【参考書籍】平間洋一『日英同盟 同盟の選択と国家の盛衰 (角川ソフィア文庫)』(2015/8/25)

先の戦争を語る時、満洲事変から語り始めることが多いが、本当は日英同盟廃棄が大きな転換点だったのではないか、と思ったことが、本書を読み始めたきっかけだった。 そう思ったのは、国際的な孤立=>短期的な視点で日独伊三国同盟を締結=>連合軍との戦争に突…

【参考書籍】チャールズ・マクドナルド/板井文也訳『空挺作戦』(Airborne)第二次世界大戦ブックス36 サンケイ新聞出版局(1972/06/01)

チャールズ・マクドナルド/板井文也訳『空挺作戦』(Airborne)第二次世界大戦ブックス36 サンケイ新聞出版局(1972/06/01)を読んだ。 小中学生の頃、図書館にあった赤い背表紙のこのシリーズをずいぶん読んだものだった。 第二次世界大戦の各国の空挺作戦につ…

エバン・エマール要塞の鳥瞰図

学研の新・WWII 欧州戦史 Vol.2『西方電撃戦』(1997/08/20)に香川元太郎氏のイラストと写真で、エバン・エマール要塞の鳥瞰図が折り込みで入っていた。 Strategy & Tactics 77号『奇襲空挺部隊 エバン・エマール』(Paratroop Eben Emael)の上から見た地図だ…

NHK 『歴史探偵』「長篠の戦い」を見た

2021/05/19放送のNHK『歴史探偵』で「長篠の戦い」の回を見た。 www.nhk.jp 火縄銃の射程距離別命中率を計測する実験をしたり、鉄砲の「三段撃ち」を実験してみたり、騎馬隊や足軽の突撃にかかる時間を計測したり、それらをもとに人口知能でシミュレーション…

『長篠・設楽原合戦』をなるべく史実通りに並べてみた

織田信長、徳川家康、武田勝頼は、史実ではどう兵を動かし、どんなカードを切ったのか、国際通信社のウォー・ゲーム日本史第7号『長篠・設楽原合戦』のルールとマップ上でなるべく再現してみた。 初期配置 史実ならこの時点で徳川家康は黄金原に着陣してない…

長篠合戦ヒストリカル・ノート

教科書にも載っている有名な長篠・設楽原合戦のヒストリカル・ノート。国際通信社の『ウォー・ゲーム日本史第7号 長篠・設楽原合戦』の地図やユニットを使ってまとめてみた。 1575(天正3)年5月8日(1575年6月15日) 武田勝頼軍15,000人が、奥平貞昌が500人で守…

エバン・エマール要塞の戦いヒストリカル・ノート

エバン・エマール要塞の戦いは、ドイツ軍がフランスに攻め込んだ戦いのごく一部で、空挺部隊の降下によって、簡単に終わった戦い・・・と思っていた。私の好きな『激闘マジノ線』(France 1940)でもあっさり攻略される小さな要塞ヘクスとなっている。Strategy…

丸 2021年10月号 特集『日本初の超弩級戦艦 「扶桑」型戦艦』 付録 第二次大戦海戦大事典

丸 2021年10月号 特集『日本初の超弩級戦艦 「扶桑」型戦艦』 付録 第二次大戦海戦大事典 丸 2021年10月号 もくじ 付録の『第二次大戦海戦大事典』が欲しくて購入した。 ヨーロッパや太平洋の海戦概要が載っていてとてもわかりやすい。 第二次大戦海戦大事典…