Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

激しいシーソーゲームになったVASSAL対人戦! WGHB2011『日露大戦』バトル・レポート(AAR) 第4弾

 

WGHB2011『日露大戦』をA氏とVASSALで対戦した。

国際通信社から『ウォーゲームハンドブック2011』のゲームとして『日露大戦』というゲームが出版され、2023年にはBONSAIゲームからフォリオ判が発売された作品だ。

 

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デザイナーは中黒靖氏だ。

ゲームスケールは1ターン=1ヶ月、1ヘクスの記載なし、1ユニット=師団だ。

 

勝利条件は士気ポイントが0になった側はサドンデス負けだ。12ターンまでサドンデスにならなかった場合、ロシア軍の勝利だ。

また、日本軍は鉄嶺2417を、ロシア軍は1015を占領するとサドンデス勝利だ。

 

A氏と私のハウスルールとして、南山1204にロシア軍がいる場合、大連1203への輸送は不可、とした。

 

これで3回対戦しているが、A氏の2勝1敗だ。

 

今回は、日本軍をA氏、私がロシア軍を担当した。

さてどうなるか?

 

【0】初期配置

初期配置は決まっている。

マップ上にロシア軍はわずか4ユニットだ。しかも2ユニットは移動力0のため移動できない守備隊だ。日本軍は0ユニットだ。朝鮮半島ボックスにわずか3ユニットあるだけだ。

 

【1】第1ターン(1904年4月)

通常ターンはロシア軍先攻だが、第1ターンのみロシア軍ターンがなく日本軍ターンのみになる。

A氏の日本軍は士気を1下げてカードを1枚多く入手した。

朝鮮半島ボックスから日本軍3ユニットが1214のロシア軍を攻撃する。

ここでロシア軍を壊滅できるかどうかは大きな違いだ。

 

日本軍はカード1枚捨てて、戦闘差を上げて+4で万全の攻撃を仕掛ける。

dr6(ダイス1個振って6が出たということを表す)で結果はDRだ。

ロシア軍としてはここで1ユニットが助かったのは大きい。

日本軍は1206に上陸し1306に移動して旅順への鉄道線を遮断した。

1313に退却したロシア軍を包囲するように移動する。

 

【2】第2ターン(1904年5月)

日本軍は「敵中横断三百里」カードを出してロシア軍のシベリア・ボックスから地図盤への移動を不可能にする。

 

日本軍は1615でロシア軍を包囲し、1711に進出して海城(1811)に接近する。ロシア軍は「敵中横断三百里」カードのため増援を送れないうちに、日本軍に要所を攻められていて苦しい。

 

 

【3】第3ターン(1904年6月)

ロシア軍はシベリア・ボックスから遼陽(1913)へ部隊を移動させた。

1406の日本軍を攻撃する。

結果はDR。日本軍はちょっと意外な方向へ退却した。

日本軍は海城(1811)を陥落させた。また蓋平(1708)目指して北上する。

また1613のロシア軍の包囲を解いた。このムーヴは意外な一手だった。

次のカードプレイフェイズに、1615のロシア軍をまた別な角度から包囲した。

なるほど、そのために一度包囲を解いたのか、と納得した。

 

 

【4】第4ターン(1904年7月)

ロシア軍はシベリア・ボックスからようやく1ユニットを奉天(2115)に移動させた。

包囲網脱出のために1514を将軍マーカーの力を借りて攻撃した。

しかし、将軍はなんとクロパトキンだった。退却できない1615のロシア軍は壊滅した。

この時点で私は敗北が決まったと思った。遼陽(1913)や奉天(2115)周辺に戦線を作るユニットがいないのに対して、日本軍はあちこちから向かっているからだ。

 

ロシア軍は遼陽(1913)を包囲した。その上、将軍マーカーを使ってきた。遼陽(1913)絶体絶命だ。

蓋平(1708)に向かっていた日本軍は南下して戻ってきた。このムーヴは驚いた。

史実より一ヶ月早い遼陽の戦いは、あっさりDEで遼陽(1913)が陥落した。

ロシア軍の士気が1下がって5になった。

【5】第5ターン(1904年8月)

ロシア軍は通常の移動フェイズとカードプレイフェイズを使って奉天(2115)周辺に防衛線を張った。たった3ユニットでも防衛線を張れることに驚いた。

日本軍は奉天会戦に向けて準備する。

1206に上陸し1306にいるロシア軍を包囲した。

 

【6】第6ターン(1904年9月)

ロシア軍は移動とカードプレイフェイズの移動を使って奉天(2115)の防衛線を固める。

また「マカロフ中将」カードを使って日本軍の本土からの輸送を止めた上、ロシア軍の士気を1上げて6にした。

日本軍は将軍マーカーを使って1306のロシア軍と戦闘をした。結果はDRでロシア軍1ユニットが壊滅した。

 

 

 

 

【7】第7ターン(1904年10月)

ロシア軍は「シベリア鉄道」カードを出して精鋭ヨーロッパ師団(5-2)を登場させた。さらに日本軍の左翼、ロシア軍の右翼で攻勢に出る。ロシア軍の方が1ユニットあたりの戦力は上であることに改めて気づいたので、守りが固まったら攻勢に出ていいのだ。

劣勢な日本軍は2111から後退した。驚いたことに日本軍は遼陽(1913)を放棄して後退する。

また南では南山(1204)目指して攻勢に出た。

南山(1204)は陥落した。

   

【8】第8ターン(1904年11月)

ロシア軍はあと5ターンこのまま士気を維持すれば勝利だ。

ロシア軍は全戦線に渡って、前進した。

ロシア軍は遼陽(1913)を奪還した。

日本軍の士気は2に下がった。

ロシア軍は満を持して「旅順艦隊出撃」カードを出した。

しかし日本軍は「機雷」カードをだしてそれを無効にした。

カードの使い方ではA氏が一枚も二枚も上手だ。

日本軍は大連(1203)を占領した。

ロシア軍の士気が4に落ちた。

 

日本軍は遼陽(1913)周辺に兵力を集めようとする。大連(1203)からも兵力を北上させる。これには驚いた。青息吐息の旅順(1202)への圧力が軽減したのだ。

 

【9】第9ターン(1904年12月)

 
あと4ターン生きのびればロシア軍の勝利だ。
ロシア軍は全戦線に渡って前進する。

 

ロシア軍は戦線を押していく。ロシア軍の負けはもうない、と私は確信していた。

史実ではロシア軍が後退し、日本軍がそれを追いかけ、包囲しようとするが、包囲の網をすり抜けていった。
今回は、逆に日本軍が後退し、ロシア軍がそれを追いかけるが、決定的な勝利に持ち込めないでいる。
だが、史実の日本軍と違って本ゲームのロシア軍は士気が0にならなければいいので何も無理して日本軍を攻撃しなくてもいい。
 
日本軍は大連(1203)に上陸しまた旅順(1202)へ圧力をかけてきた。

日本軍カードプレイフェイズに日本軍は戦線を張ってきた。
また大連(1203)からも北上させる。
これでまた旅順(1202)への圧力が軽減された。ロシア軍としては助かった。日本軍は攻略が難しい旅順(1202)に戦力を集めて攻略してもロシア軍の士気が1下がるだけだから、攻略を諦めたようだ。

 

 

 

【10】第10ターン(1905年1月)

1905年の正月が来た。

ロシア軍はあと3ターンこのままの士気があれば勝利だ。

全戦線で前進する。

1615では戦闘を仕掛け、日本軍を後退させた。

ロシア軍はさらに前進して1015を奪ってサドンデス勝利で完勝を目指す。

本当はそんな欲を出さずに戦線を作ってじっと第12ターンを待てばいいのかもしれない。

シベリア・ボックスから1ユニットを鉄道輸送させてきた。この部隊をどこに配置するか迷った。

ここでは営口(1908)まで移動させるべきだった。

ロシア軍の意図を見抜いた日本軍は戦線を後退させる。
 

そして1715で反撃してロシア軍部隊を壊滅させた。
戦線の張り方、反撃のタイミングのつかみ方はA氏はとても上手い。
ここでA氏は前のターンの私のミスを突いて、営口(1908)に2個師団上陸させた。

そして、ロシア軍右翼の部隊を包囲した。遼陽(1913)、奉天(2115)が危ない!!まだ2ターンもある。

 

【11】第11ターン(1905年2月)

ロシア軍の私は2110にいる日本軍の移動について計算した。川を越えるとそこで停止しないといけないので、日本軍は思ったような速度で移動できないのだ。
遼陽(1913)や奉天(2115)を守ることは十分間に合う。
そこで、逆に攻勢に出ることにした。
1710は戦闘力差+2でDRを出して後退させた。

次に1413では戦闘力差+4でダイスは2でDEだ!!
これは大きい!!日本軍2個師団が吹っ飛んだ。
日本軍右翼が崩壊した。

鉄道輸送を使って奉天(2115)まで下がり防御を固めておく。
そして義州(1114)を目指して前進する。

日本軍のA氏はうまい所を狙って反撃してくる。1810と1213でロシア軍を包囲した。

1810の戦いはdr6でARだ。
1709の戦いもdr4でARだ。
1314のヨーロッパ師団包囲戦はdr5でARだ。
ロシア軍としてはダイス運に救われた。

だが、まだカードプレイフェイズがある。
A氏率いる日本軍にどんなカードがあるかどんなムーヴをしてくるかわからない。
今度は日本軍は1214のロシア軍3-2を包囲してきた。

士気喪失判定フェイズだ。
日本軍はユニット2個失っているので、dr1かdr2で士気値が下がり0になる。
A氏のダイスは無情にもdr1!!
士気値が0になった。

 

【12】勝利条件の確認

日本軍の士気が0になったので私が担当↓ロシア軍の勝利~~~~!!

【13】感想

序盤は惨敗かと思ったが、内線の利があるロシア軍は中盤持ち直した。

全戦線で前進して中盤は勝利を確信していたが、営口(1908)の防衛をしないミスがあって、様相が一変した。

シーソーゲームで面白かった。

 

これで2勝2敗の五分になった。

 

このゲームは少ないユニット数で、小さいマップのため、VASSALでプレイするにはいいゲームだ。

また、日露戦争の雰囲気を堪能できる傑作ゲームだと思う。

 

今年は日露戦争開戦120周年だ。このゲームをプレイすることで日露戦争関連書籍を読むことで120年前の歴史を学び、当時の人々へ思いを馳せるきっかけとしていいゲームだと思う。