HJ『Basic3』(レニングラード)(Leningrad)をプレイしてみた。
このゲームは、SPI『レニングラード攻防戦』(Leningrad)と同一ゲームだ。
今回は、『タクテクス』第16号(1984/07)に載っていたヒストリカル・バリエーションに基づいてプレイしてみた。
オリジナル・ゲームは、ソ連軍については、最初に戦うまで戦力がわからないアントライド・システムだが、追加ユニットの裏面がオリジナル・ゲームと異なるのでバレるのだが、全部裏面とした。
果たしてどうなるか?
■第10ターン(1941/08/24-08/30)
●ドイツ軍移動フェイズ
このターンにはドイツ軍に第39装甲師団が登場する。
ドイツ軍がレニングラード攻略に向けて前進する。
●ドイツ軍戦闘フェイズ
ヘクス2604をフィンランド軍4個歩兵師団が攻撃する。
戦力比は16対4で4対1だ。
戦力比修正は防御側が都市、州都、要塞で左3列だ。
戦力比は1対1でダイスは3だ。
結果は1/2だ。
フィンランド軍4個歩兵師団が2ヘクス後退した。
ソ連軍第115狙撃兵師団(1-1-5)が壊滅した。
ヘクス2607のソ連軍第163機械化歩兵師団(3-3-7)と第257狙撃兵師団(4-5-5)をドイツ軍第39装甲軍団と7個歩兵師団が攻撃する。
戦力比は60対8で7対1だ。
戦力比修正は防御側が沼地で要塞で左2列。
装甲ユニットがあり、1個装甲軍団が攻撃に参加し、右2列。
合計戦力比修正はなしで、7対1だ。
ダイスは6でE/-だ。
ソ連軍第163機械化歩兵師団(3-3-7)と第257狙撃兵師団(4-5-5)が全滅した。
レニングラード(ヘクス2605)のソ連軍第198機械化狙撃兵師団(4-4-7)と2個狙撃兵師団(1-1-5)をドイツ軍第41、第56装甲軍団と3個歩兵師団が総攻撃する。
戦力比は70対6で10対1だ。
戦力比修正は、都市で州都で要塞で左3列。
攻撃側に装甲ユニットがあり、2個装甲軍団が参加し、2個空軍ユニットが参加し、右5列。
合計右2列で10対1だ。
ダイスは2で結果はE/-だ。
ソ連軍第198機械化狙撃兵師団(4-4-7)と2個狙撃兵師団(1-1-5)が壊滅した。
レニングラード(ヘクス2605)をドイツ軍が占領した。
レニングラード完全占領まで残り2ヘクスだ。
●ソ連軍移動フェイズ
ソ連軍はレニングラードに残った2ヘクスを守るために最大スタックにする。
救援に向かおうとするが、移動力が不足して思うようにいかない。
現時点でソ連軍は9個戦車師団、4個自動車化狙撃兵師団、47個狙撃兵師団を失った。
歩兵師団13個しか残存していない。
ドイツ軍は装甲師団4個、自動車化歩兵師団4個、歩兵師団25個、フィンランド軍歩兵師団4個だ。
■第11ターン(1941/08/31 -09/06)
●ドイツ軍移動フェイズ
ドイツ軍はレニングラードのネバ河北岸に攻勢をかける。
また、レニングラード東方に壁を作りソ連軍の増援が向かえないようにする。
●ドイツ軍戦闘フェイズ
ヘクス2603でソ連軍1GV師団(1-1-5)をフィンランド軍4個歩兵師団が攻撃する。
戦力比は16対1で10対1だ。
戦力比修正はないので10対1でダイスは5で結果はE/-だ。
ソ連軍1GV師団(1-1-5)が壊滅した。
ヘクス2806のソ連軍第246狙撃兵師団(3-2-5)をドイツ軍第39装甲軍団と4個歩兵師団が攻撃する。
戦力比は42対2で21対1で10対1だ。
戦力比修正は沼で左1列。装甲ユニットがあり、1個装甲軍団が攻撃に参加し、右2列だ。
合計右1列で結果的に10対1だ。
ダイスは1で結果は2/-だ。
ソ連軍第246狙撃兵師団(3-2-5)は2ヘクス、つまり、ヘクス2905に後退した。
ドイツ軍歩兵師団3個が戦闘後前進した。これでドイツ軍のZOCにより、ソ連軍が東端からレニングラードへ前進できなくなった。
ヘクス2808でソ連軍2個狙撃兵師団をドイツ軍歩兵師団8個が攻撃した。
戦力比は48対11で4対1だ。
戦力比修正は沼地で左1列。
合計3対1でダイスは5で結果は1/-だ。
ソ連軍はヘクス2908へ後退した。
ドイツ軍3個歩兵師団が戦闘後前進した。
ヘクス2604をドイツ軍第41、第56装甲軍団が攻撃する。
戦力比は54対8で6対1だ。
戦力比修正は都市、州都、要塞で左3列。
装甲ユニット、空軍ユニット2個、装甲軍団2個で右5列。
合計右2列で8対1だ。
ダイスは6で結果はE/-だ。
ソ連軍第168狙撃兵師団(1-3-5)、NKVD(1-3-5)、第163狙撃兵師団(4-2-5)が全滅した。
ドイツ軍第56装甲軍団が戦闘後前進した。
●ソ連軍移動フェイズ
次ターンにレニングラード(ヘクス2705)のユニットが残存することを祈るしかない。
現時点でソ連軍は9個戦車師団、4個自動車化狙撃兵師団、51個狙撃兵師団を失った。
歩兵師団10個しか残存していない。
ドイツ軍は装甲師団4個、自動車化歩兵師団4個、歩兵師団25個、フィンランド軍歩兵師団4個だ。
■第12ターン(1941/09/07-09/13)(最終ターン)
ドイツ軍の最後の攻勢だ。
●ドイツ軍移動フェイズ
ドイツ軍は3個装甲軍団でレニングラード最後のヘクス2705を攻撃する。
●ドイツ軍戦闘フェイズ
ヘクス2705で78対6で10対1だ。
戦力比修正は防御側が都市、州都、要塞で左3列。
攻撃側に装甲ユニットがあり、3個装甲軍団が攻撃に参加し、空軍2個が参加し右5列。
合計右2列で結果は10対1だ。
ダイスは2で結果はE/-だ。
ソ連軍第119(5-3-5)、第291(3-2-5)、第292(3-1-5)狙撃兵師団が壊滅した。
ドイツ軍がレニングラードの4ヘクス全てを占領した。
ソ連軍は勝利の見込みがないので、投了した。
■勝利条件の確認
ドイツ軍は装甲師団、機械化師団の損失やステップロスがないので0点
Leningrad(2604)とLeningrad(2705)を占領したので60点
60点
ドイツ軍が31点以上なのでドイツ軍の戦略的勝利!!
■感想
ヒストリカル・バリエーションでアントライド・システムにするのもなかなか面白い。オリジナル・ルールとは異なった趣きになる。
今回、ソ連軍は第1ターンの奇襲と反撃で大損害を受け、それが最後まで尾を引いた。第7ターンの奇襲で少しは戦果を上げたが、その前の損害が大きすぎて挽回できなかった。
ドイツ軍は運も味方しないとなかなか勝利は難しい。
装甲部隊が突破して後方に回り込んで砲兵部隊とともに包囲する、という展開になりにくいからだ。
このゲームは簡単なルールで北方軍集団の突進を再現できる好ゲームだと思う。
また何度でもプレイしてみたい。