Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

第8ターン いよいよ最終決戦!!『ASL Starter Kit #3』S27「STAND FOR NEW ZEALAND」バトル・レポート(AAR)その8/8


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Advanced Squad Leader Starter Kit #3(ASLSK3)のシナリオS27「STAND FOR NEW ZEALAND」をソロ・プレイした。いよいよ最終ターンだ。

 

シナリオ和訳はこちらを使用した。

 

haruichiban0707.hatenablog.com

 

前回までの状況はこちら

https://haruichiban0707.hatenablog.com/entry/2024/10/18/180000

 

タイトルは直訳すると『ニュージーランドのために戦え』だ。

 

1941年5月25日、舞台はクレタ島だ。

 

ターン数は、7.5ターン。(第8ターンは、先攻のドイツ軍の攻撃で終了)

 

勝利条件は、地図盤u上の複数建物ヘクス全てをドイツ軍が支配下にすることだ。複数建物は8個、ヘクス数では17ヘクスだ。

 

果たして、どうなるだろうか?

目次

 

点線の枠線の中は修整値やダイスなどのゲーム的な内容だ。
修整値やダイスについては読む必要がないと思った場合、読み飛ばしてください。

 

■第7ターン(1941/05/25)終了時

 

ドイツ軍はあと3個の複数ヘクス建物を占領しないといけない。

uG2-uH1の木造建物、uI3-uI4-uI5の石造建物、そしてuL3-uM3の石造建物だ。

uI4に英軍9-1指揮官が率いる4-5-7分隊1個とLMG1挺が立ちはだかっている。

uL3では白兵戦の混戦状態だ。

 

英軍は統制状態分隊がuI4に1個、uG9に2個だけだ。uG9の2個分隊は勝利条件の複数ヘクス建物から遠いし、複数ヘクス建物に移動するドイツ軍に防御射撃できない位置にいる。

uI4の英軍分隊が勝負のヤマになった。

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■第8ターン

●ドイツ軍プレイヤーターン

uM7のドイツ軍10-2指揮官Meunch大尉(負傷して9-1指揮官)率いる4-6-8分隊2個がuI4を射撃する。
「ここでuI4の英軍を混乱状態か除去にしないとuG2-uH1の建物の占領が難しいぞ。何としても小さいダイスを出すのだ!!」
 

火力合計8
 [火力内訳]
 射程=5ヘクス(200m) 火力8[内訳:歩兵火力=8{4FPx2個}]

DRM合計2 (指揮能力修正=-1, TEM=3(石造建物)) 
色つきダイス3+色なしダイス3=6
DR6+DRM2=8
結果は「NMC」

9-1指揮官の士気チェックDRは6で士気チェック成功。
4-5-7分隊の士気チェックDRは8-1=7で釘付け状態になった!!
「くそっ!もう少しだったのに!!」とMeunch大尉が悔しがる。

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uP2にいる2-3-8半個分隊がHMGを置いてuO2=>uN2=>uM2=>uL2と移動する。

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英軍は臨機射撃をしない。
 
uN6にいるドイツ軍4-6-8分隊がuN5=>uM5=>uL4と移動する。
uN4にいる英軍混乱状態ユニットが潰走してuP3に入ったら支配下におけるか考えたが、[1.3]シナリオカード、[2.0]用語解説を読むと、支配下におけるのは統制状態ユニットだけだから、uN4の混乱状態ユニットがuP3に潰走しても、支配下にはおけない。
 
そうすると、uN6の4-6-8分隊をuP3防衛に回さなくていい。
 
uN6=>uM6=>uL6=>uK6=>uI5=>uI4と急速歩移動を利用して移動する。

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uI4の英軍4-5-7分隊がuJ5で臨機射撃する。

火力合計4=>修正後火力2
 [火力内訳]
 射程=2ヘクス(80m) 火力2[内訳:歩兵火力=2{4FPx0.5(PIN)x1個}]

DRM合計-3 (FFMO=-1, FFNAM=-1, , 指揮能力修正=-1, TEM=0(開豁地)) 
色つきダイス4+色なしダイス6=10
DR10+DRM-3=7
結果は「NoEffect」

効果なしだ!!
残留火力は1だ。
 
uI4の英軍4-5-7分隊がuJ4で連続臨機射撃する。
LMGはまだ残しておく。

火力合計4
 [火力内訳]
 射程=1ヘクス(40m) 火力4[内訳:歩兵火力=4{4FPx0.5(PIN)x2(近接射撃)x1個}]

DRM合計-3 (FFMO=-1, FFNAM=-1, , 指揮能力修正=-1, TEM=0(開豁地)) 
色つきダイス6+色なしダイス2=8
DR8+DRM-3=5
結果は「1MC」

結果は1MCで、4-6-8分隊の士気チェックDRは6+1=7で士気チェックに成功した。
これでuI4に突撃して白兵戦でuI3-uI4-uI5の建物を奪取する可能性ができた。
残留火力は2だ。

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uL5の2-4-6半個分隊が急速歩移動を使用して、uL4=>uK4=>uK3と移動した。
uG2-uH1の建物を目指しているのは確実だ。
英軍はuI4からLMGで臨機射撃する。

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火力合計2=>修正後火力1
 [火力内訳]
 射程=3ヘクス(120m) 火力1[内訳:SW火力=1{2FP1x1個}] ROF終了

DRM合計-3 (FFMO=-1, FFNAM=-1, , 指揮能力修正=-1, TEM=0(開豁地)) 
色つきダイス6+色なしダイス2=8
DR8+DRM-3=5
結果は「PTC」

結果は、「PTC」=釘付け状態だ!!
一番よかったかもしれない。
 
残留火力はない。
 
uL5の4-6-8分隊が、急速歩移動を使用して、uL4=>uK4=>uK3=>uJ2=>uI2へ移動した。
これで突撃フェイズにuH1を支配下における。
 

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uI7のドイツ軍2-4-8半個分隊がuI6=>uI5と移動する。
 
uI4の英軍LMGで連続臨機射撃する。
 

火力合計2
 [火力内訳]
 射程=1ヘクス(40m) 火力2[内訳:SW火力=2{2FP1x1個}] ROF終了

DRM合計1 (FFNAM=-1, , 指揮能力修正=-1, TEM=3(石造建物)) 
色つきダイス3+色なしダイス6=9
DR9+DRM1=10
結果は「NoEffect」

効果なしだ。
残留火力は1だ。
 
uL5のドイツ軍4-6-8分隊が支援火器を置いて、uK6=>uJ5に移動する。
残留火力1の射撃を受ける。
 

火力合計1

DRM合計-2
 (FFMO=-1, FFNAM=-1, , 指揮能力修正=指揮官なし, TEM=0(開豁地)) 
色つきダイス6+色なしダイス6=12
DR12+DRM-2=10
結果は「NoEffect」

効果なしだ
 
続いてuI5に移動し、残留火力1の射撃を受ける。
 

火力合計1

DRM合計2
 (FFNAM=-1, , 指揮能力修正=指揮官なし, TEM=3(石造建物)) 
色つきダイス5+色なしダイス4=9
DR9+DRM2=11
結果は「NoEffect」

効果なしだ。
 
uI4の英軍がuI5に緊急防御射撃する。
 

火力合計6=>修正後火力3=>IFT火力2
 [火力内訳]
 射程=1ヘクス(40m) 火力3[内訳:歩兵火力=2{4FPx0.5(PIN)x0.5(First/Finalカウンター)x2(近接射撃)x1個} + SW火力1{2FPx0.5(PIN)x0.5(First/Finalカウンター)x2(SW近接射撃)x1個}] ROF終了

DRM合計1 (FFNAM=-1, , 指揮能力修正=-1, TEM=3(石造建物)) 
色つきダイス3+色なしダイス5=8
DR8+DRM1=9
結果は「NoEffect」

効果なしだ。

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uG9の英軍がuI8を射撃する。

火力合計12
 [火力内訳]
 射程=2ヘクス(80m) 火力12[内訳:歩兵火力=8{4FPx2個} + SW火力4{2FPx2個}] ROF維持

DRM合計3 (指揮能力修正=0, TEM=3(石造建物)) 
色つきダイス1+色なしダイス2=3
DR3+DRM3=6
結果は「2MC」

ドイツ軍9-1指揮官の士気チェックDRは10で混乱状態になった。
4-6-8分隊1個が損耗して2-4-8半個分隊になった。
 
vG10の野砲がvP7を射撃する。
 
命中確認ナンバー=6。致命的命中ナンバー=2。
DRM合計=2
(射撃側修正:0内訳:)
(目標側修正:2内訳:17.TEM=2)
色つきダイス2+色なしダイス1=3。
DR3+DRM2=5。
結果は命中。
ROF終了

火力合計12
DRM合計0 (指揮能力修正=指揮官なし, TEM=0(開豁地)) 
色つきダイス5+色なしダイス1=6
DR6+DRM0=6
結果は「2MC」
命中した!!
2-4-8半個分隊が混乱状態になった。
 
uH2のドイツ軍4-6-8分隊がuJ3の英軍を射撃する。
 

火力合計10=>修正後火力5=>IFT火力4
 [火力内訳]
 射程=2ヘクス(80m) 火力5[内訳:歩兵火力=2{4FPx0.5(AFPh)x1個} + SW火力3{3FPx0.5(AFPh)x2個}] ROF終了

DRM合計1 (指揮能力修正=指揮官なし, TEM=0(開豁地), CX状態ユニットによる攻撃=1) 
色つきダイス3+色なしダイス2=5
DR5+DRM1=6
結果は「NMC」

結果はNMCだ。
士気チェックのDRは8で4-4-7分隊が損耗して2-3-7半個分隊になった。
 
uI5-uJ4からuI4を射撃する。
 

火力合計10=>IFT火力8
 [火力内訳]
 射程=1ヘクス(40m) 火力4[内訳:歩兵火力=4{4FPx0.5(AFPh)x2(近接射撃)x1個}]
 射程=1ヘクス(40m) 火力2[内訳:歩兵火力=2{2FPx0.5(AFPh)x2(近接射撃)x1個}]
 射程=1ヘクス(40m) 火力4[内訳:歩兵火力=4{4FPx0.5(AFPh)x2(近接射撃)x1個}]

DRM合計4 (指揮能力修正=指揮官なし, TEM=3(石造建物), CX状態ユニットによる攻撃=1) 
色つきダイス4+色なしダイス6=10
DR10+DRM4=14
結果は「NoEffect」

結果は効果なしだ。
 
uJ3の英軍2-3-7半個分隊は潰走不能で除去された。
 
ドイツ軍はuI2=>uH1に突撃し、その建物を支配下においた。
uI5とuJ4からuI4に突撃し白兵戦だ。
uL4とuL2から混戦状態のuL3に増援として突撃し白兵戦だ。

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uI4とuL3の白兵戦で勝負が決まる。
 
uL3の白兵戦
 
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ドイツ軍の戦力は9 英軍は4
ドイツ軍の戦闘比は9-4=>2-1
除去ナンバー7
士気能力修正-1
DR8以下だと英軍を除去できる。72.2%の確率だ。
 
英軍の戦闘比は4-9=>1-3=>1-4だ。
除去ナンバー3
修正はない。
DR3以下でドイツ軍を除去できる。8.3%の確率だ。
 
ドイツ軍のDRは7
英軍のDRは6
 
英軍4-4-7分隊が除去され、uL3-uM3の建物をドイツ軍が支配下においた。
 
uI4の白兵戦
いよいよ最終決戦だ。
ここでドイツ軍が英軍を除去できればシナリオでも勝利となる。
ここで英軍が1ユニットでも残れば英軍の勝利だ。
 

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まずは不意打ちのdr(1個のダイスを振ること)だ。
差が3以上あったら数が少ない方が不意打ち成功だ。
drm(drのダイス修正)が、ドイツ軍はCX状態ユニットがいるので+1だ。英軍のdrmは釘付け状態で+1、指揮官の士気の雨緑修正-1で0だ。
ドイツ軍のdrは6+1=7
英軍のdr5
差が2なので不意打ちは発生しない。
 
ドイツ軍の戦力は10
英軍の戦力は4x1/2(釘付け状態)+1(指揮官)=3
 
ドイツ軍の戦闘比は10-3=>3-1で除去ナンバー8だ。
DRM(2個ダイスを振るときの修正)は、CX状態ユニットによる攻撃+1だ。
つまり除去ナンバー7と同じだ。
58.3%の確率で英軍を除去できる。
 
英軍の戦闘比は3-10=>1-3=>1-4で除去ナンバー3だ。
DRMは、CX状態ユニットへの攻撃-1、士気能力修正-1で合計-2だ。
つまり除去ナンバー5と同じだ。
27.8%の確率でドイツ軍を除去できる。
 
さあ、最終決戦だ。
ドイツ軍のDRは5
英軍のDRは9
 
英軍9-1指揮官と4-5-7分隊が除去された!!
そしてI3-I4-I5の建物をドイツ軍が支配下においた。
 

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■勝利条件の確認

ドイツ軍が地図盤uの複数ヘクス建物全てを支配下においたのでドイツ軍の勝利だ!
 
と、ここであらためて、シナリオカードのVictory Conditionsをよく読むと、「The Germans must  control all multi-hex stone buildings on board u.」とある。
ということは、uG2-uH1はドイツ軍は占領しなくても勝利だったのだ!!
ドイツ軍の勝利は変わらないが、両軍とも戦術が少し変わってきただろう。

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残った部隊をシナリオカード上に並べてみた。

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ドイツ軍
 指揮官5人中、無傷で統制状態が2人、負傷して統制状態が1人、混乱状態1人、除去されたのが1人だ。
 5-4-8分隊2個は、統制状態が半個分隊2個(1個分隊相当)となり、除去されたのが半個分隊2個(1個分隊相当)だ。
 4-6-8分隊は13個分隊中、統制状態6個、混乱状態1個、統制状態の半個分隊1個、混乱状態の半個分隊1個、除去されたのが5個分隊相当だ。
 2-4-8半個分隊は2個中、統制状態が1個、混乱状態が1個だ。
 支援火器は全て健在で、英軍MMG1挺を鹵獲した。
 
英軍
 指揮官4人中、統制状態はわずかに1人、混乱状態1人、除去されたのが2人だ。
 4-5-7分隊は5個中、統制状態はわずかに1個、半個分隊で混乱状態が1個。3.5個分隊が除去された。
 4-4-7分隊は8個中、統制状態はわずかに1個、半個分隊で混乱状態が1個、6.5個分隊が除去された。
 2-2-8操作班は2個中、統制状態は1個、1個が除去された。
 MkVIB軽戦車2輛を破壊された。
 野砲は2門中1門は健在だが、1門を除去された。
 

■感想

勝負を決するのが、最後の白兵戦決戦になり、スリルがある面白い展開だった。

勝利条件を確認して、複数ヘクスの石造建物占領が勝利条件だったことに気づき、驚いた。

ドイツ軍は8個ではなく7個の建物を支配下にすればよかったのだ。

これによって、両軍ともとるべき戦術が異なっていたはずだ。

 

1941年で敵に戦車や対戦車砲がないと、MkVIBも大きな戦力になる。

その一方、ATR(対戦車ライフル)やHMG(重機関銃)も、戦車にとっては脅威になることがわかる。

今回は軽戦車が2輛とも早々に撃破されてしまって、戦局が大きく変わってしまった。

 

第6ターンに英軍が反撃に出てしまったが、そこで、防御に徹していたら、また違った展開になったと思う。

英軍は砲の配置について、もっと研究が必要だ。今回は完全に遊軍になってしまった。

地図盤vに配置する部隊の配置先については、研究が必要だ。

 

ドイツ軍が全ての建物を支配下におくのはなかなか難しいと思った。

 

このシナリオは、ASLSK#3の最後を飾るシナリオだけあってとても面白かった。

 

次回からはいよいよASLSK#4シナリオだ。

 

とても楽しみだ。