
Decision Games社のFolio Game Seriesの『Aachen First to Fall』を、入手し、プレイしてみた。
本ゲームは、Fire & Movementシステムの一作で、英文8ページのFire & Movement system Rulesと、英文4ページの専用ルールに分かれている。デザイナーとしてクレジットされているのは、Eric R. Harveyだが、Boardgamegeekには、David James Ritchieもデザイナーとなっている。
ゲーム・スケールは、1ヘクス3.2km(2マイル)、1ターン2日、1ユニットが大隊だ。だ。
17x22インチ(ハーフサイズ)マップで、ユニット数120個だ。
シーケンスは、移動-戦闘ー機械化部隊移動ー機械化部隊戦闘を繰り返す。歩兵部隊は、敵ZOC(EZOC)に入ったら停止だが、機械化部隊はEZOCに入ってもそこから出るために半分の移動力+入る先のヘクスの地形による移動コストを払えば移動できる。
スタックや補給ルールはなしだ。
戦闘は任意だ。
戦闘差によるCRT(戦闘結果表)だ。
勝利条件は、連合軍が、25ヘクスのアーへン市の占領と地図盤東端の道路ヘクス6個以上の占領すれば、勝利だ。
- 初期配置
- 第1ターン(1944/10/02-03)
- 第2ターン(1944/10/04-05)
- 第3ターン(1944/10/12-13)
- 第4ターン(1944/10/08-09)
- 第5ターン(1944/10/10-11)
- 第6ターン(1944/10/12-13)
- 第7ターン(1944/10/14-15)
- 第8ターン(1944/10/16-17)
- 第9ターン(1944/10/18-19)
- 第10ターン(1944/10/20-21)
- 第11ターン(1944/10/22-23)
- 第12ターン(1944/10/24-25)
- 第13ターン(1944/10/26-27)
- 勝利条件の確認
- 感想
初期配置
初期配置で、困った。専用ルールに、どのユニットをどこに配置するのか記載されているのだが、順序だっていないので、右に行ったり左に行ったり、上かと思えば下だったりする。
また、コンポーネントに含まれていないユニットがあったり、どこに配置するのか謎なユニットが残ったりしている。エラッタがこちらにあったが、なかなか見つからず苦労した。
ユニットが追加されたのかと思ったが、下のエラッタを見ると、セットアップが間違っていたようだ。

さて、どうなるだろうか?
第1ターン(1944/10/02-03)
米軍アンドラス准将率いる第1歩兵師団が、下の写真の黄色い矢印のように南から、赤い丸のAachenに殺到する。ホッブス少将率いる第30歩兵師団は、下の写真の水色の矢印のように東進して、Aachenを目指して、Wurm川を2個大隊が渡河した。
地図盤端右下の第3機甲師団は、次の機械化移動フェイズに移動する予定で待機する。

上の写真で、+3などと書かれたピンクのマーカーは、攻撃力-防御力を表現している。この後、砲撃支援で戦闘差が変化する。
米軍は4か所で戦闘をしかける。
ヘクス0409では、米軍攻撃力4、独軍防御力1だが陣地内なので2になり4-2=+2だ。(上の写真では+3のマーカーを置いているがそれは間違い)。地形は森だ。米軍の支援砲火が+10、独軍+4、米軍+5、独軍+3で、合計+6で+8だ。塹壕で-1列で、+6,+7列だ。ダイス1個を振った時の目が4(以下dr4)でExで相互損害だ。独軍Aachen大隊が潰滅した。米軍第30歩兵師団第119歩兵連隊第3大隊がステップロスした。Exなので戦闘後前進できない。
Kerkrade(ケルクラーデ)(0317)の戦闘は、効果なしだ。
Aachenの南門にあたるヘクス1330の戦闘は・・・都市攻撃の最大の戦闘差だったのに、なんとA1で、米軍は撃退された!!
ヘクス1527の戦闘も、A3で米軍が撃退された!!
米軍第3機甲師団が右下から進撃してきた。米軍は3か所で戦闘する。
ヘクス1526の戦闘では、独軍の支援砲火の影響もあり、米軍第3機甲師団の2個大隊が潰滅した!!ルール17.1によると、米軍ユニット1個につき1ターン短くなるので、2ユニット失ったので、20-2=18ターンになった。
ヘクス1527の戦闘では、dr1でD2だ。独軍はヘクス1425に後退した。米軍が戦闘後前進した。これでAachenを10ヘクス占領した。
ヘクス2124の戦闘では、Exとなり、独軍1ユニットが潰滅した。

独軍は、Aachen4ヘクスを奪還し、West Wallの防備を固める。

第2ターン(1944/10/04-05)
米軍は第3機甲師団が東から旋回して、Aachenに回り込んで侵入した。
第30歩兵師団は、West Wallに攻勢をかける。

ヘクス0317の戦闘では、米軍がA2で2ヘクス退却した。
ヘクス0409の戦闘では、Exで独軍1個大隊が潰滅した。米軍も第30歩兵師団第119歩兵連隊第2大隊がステップロスしたが、次の移動で、West Wallに進撃できる。
ヘクス1230の戦闘は、Cityで+8でも、効果なしだ。50%がEx,17%がD2、17%がA1で、17%が効果なしだから、Cityへの攻撃には、+10はほしい。
Aachen中心部のヘクス1327の戦闘は、Cityで+10だったが、dr6で効果なしだ!!
ヘクス1726の戦闘は、Cityで+9だがdr2でExだ。独軍第246国民擲弾兵師団のVG装甲大隊がステップロスした。米軍第1歩兵師団第18歩兵連隊第3大隊もステップロスした。

独軍はヘクス1726で包囲されている第246国民擲弾兵師団のVG装甲大隊の救出に向かう。
またAachen市内では、米軍を逆包囲する。

ヘクス1726の戦闘は、平地で、+2に、支援射撃+2で合計+4になり、dr5でExだ。米軍第1歩兵師団第18歩兵連隊第1大隊と独軍第12国民擲弾兵師団第72歩兵大隊がステップロスした。

第3ターン(1944/10/12-13)
Aachenで、米軍は、泥沼の市街戦を展開する。北西部の第30歩兵師団は、West Wall突破に向けて、ヘクス0412の突破をはかる。

独軍第246国民擲弾兵師団のVG装甲大隊を包囲しているヘクス1726の戦闘では、Cityで+10でdr3でExだ。独軍第246国民擲弾兵師団のVG装甲大隊の装甲車両が全てガス欠になり弾薬も最後まで使い切って降伏した。米軍第1歩兵師団第26歩兵連隊第3大隊がステップロスした。
Aachen中心部のヘクス1327の戦闘は、Exだ。独軍が潰滅し米軍も1ステップロスした。
Aachenの南門にあたるヘクス1330の戦闘は、Cityで+10でdr1でD2だ。退却不能なので独軍第526国民擲弾兵師団第453大隊が潰滅した。
その少し西のヘクス1230の戦闘は、Exだ。独軍第246国民擲弾兵師団第404連隊第2大隊が潰滅した。
West Wallのヘクス0412の戦闘は、平地の+7でdr3でD2だ。West Wallでは後退の結果を無視できるので、効果なしだ。
独軍は、Aachenの守りを固めるために南西部のWest Wallを放棄した。

第4ターン(1944/10/08-09)
米軍は、Aachenを25ヘクス中12ヘクス占領した。逆包囲に合わないように、うまく戦う必要がある。ヘクス2204から、増援がやってくるのが心強い。West Wallでは、EZOC内に強引に割り込んで滲透していった。

米軍は4か所で戦闘を挑む。
ヘクス0412の戦闘は、平地で+10でdr2で、Deだ。ついにWest Wallに穴をこじ開けた。
Aachen中心部のヘクス1328の戦闘は、(A)だ。米軍第1歩兵師団第16歩兵連隊第3代値がステップロスした。
Aachenの北門にあたるヘクス1324の戦闘は、Exだ。独軍第246国民擲弾兵師団第352連隊第2第隊が潰滅した。
ヘクス1724の戦闘は、D2で独軍が2ヘクス後退し、米軍第1歩兵師団第18歩兵連隊第1大隊が戦闘後前進した。
独軍も2ユニット増援が来た。

第5ターン(1944/10/10-11)
ルール15.0によると、Wurm川東岸で3ヘクス以上連続している陣地ヘクスを米軍が占領した次のターンに、米軍第2機甲師団の増援が到着する。現在、ヘクス0412-ヘクス0513まで奪取できたから、あと1ヘクス奪取すれば、第2機甲師団が増援として到着する。
Aachenでは、1ヘクス1ヘクス奪い合いだ。

ヘクス0411の戦闘は、Exだ。Exは戦闘後前進できないので、このヘクスを奪取するには,次の機械化移動フェイズに機械化部隊が移動して奪取成功だ。
Aachen中心部のヘクス1327の戦闘は、Cityで+8だが、A1で米軍がステップロスした。
Aachen南部のヘクス1229の戦闘は、Cityで+9だが、効果なしだ。
ヘクス1224の戦闘は、Exだ。独軍は既に11ユニット失った。米軍もかなりステップロスしており、Aachen近郊では7ユニットがステップロスしている。
機械化移動フェイズにヘクス0414に米軍第30歩兵師団第823自走対戦車砲大隊(Tank Destroyer)が、突入し、米軍がWest Wall4ヘクスを連続して奪取した。
次のターンに第2機甲師団が増援として登場する。
独軍は、West Wallからの脱出をはかる。

第6ターン(1944/10/12-13)
米軍は、West Wallから離脱しようとした独軍を包囲する。
Aachenでは、1ヘクスずつ激しい奪い合いだ。
増援の第2機甲師団は、機械化移動フェイズに移動する。

ヘクス1229の戦闘は、効果なしだ。
ヘクス1327の戦闘は、Exだ。
ヘクス0509の戦闘は、D3だが、独軍が退却不能で除去された。
ヘクス0507の戦闘は、独軍第1012装甲大隊が退却不能で除去された。
米軍は、Aachen25ヘクス中17ヘクスを占領した。
あと8ヘクスを占領し、12個の地図盤東端にある勝利条件ヘクスのうち、6ヘクスを占領すると勝利だ。独軍の兵力がずいぶんと少なくなってきたので、楽勝だろう。

独軍にも第106装甲師団の増援が到着した。
West Wallから2個大隊が離脱成功した。

第7ターン(1944/10/14-15)
米軍第30歩兵師団と第29歩兵師団の一部は、Wurm川を渡河して、東進する。第2機甲師団は、Aachenに突き進む。
Aachenでは第1歩兵師団と第3機甲師団が、ブロック毎に奪い合いをする。
ヘクス0604は、せっかく包囲したが、要塞なので、防御力が2倍になり、中にいる部隊を潰滅させることが困難だ。本ゲームでは、補給ルールがないので、どうしようもない。

ヘクス0508、ヘクス1106の戦闘は、Exだ。
ヘクス1307の戦闘では、独軍第12国民擲弾兵師団第48大隊が潰滅した。
ヘクス1015の戦闘では、独軍が粘り強く抵抗する。要塞のため、退却の結果が無視されるので、生き残った。
ヘクス1420の戦闘では、瀕死の独軍第49国民擲弾兵師団第78連隊AB大隊が潰滅した。ヴェルセレン(Wurselen)を守る独軍が皆無になった。
Aachenの市街戦では、東のヘクス1527では、Exだ。包囲している米軍も5ユニット中4ユニットがステップロスしている。
Aachenの南門のヘクス1229の戦闘では、D2だが、退却不能で潰滅した。
独軍の装甲部隊の増援が、集結し始めた。

第8ターン(1944/10/16-17)
米軍は、West Wallの東部では小部隊を包囲殲滅する。Aachenでは、地獄のような市街戦を展開する。

ヘクス1206の戦闘では、独軍第183国民擲弾兵師団第330歩兵大隊が潰滅した。
ヘクス0508の戦闘では、独軍第183国民擲弾兵師団第343歩兵大隊が潰滅した。
ヘクス1016の戦闘では、dr1が出て結果はDeで、独軍第49国民擲弾兵師団WSTが潰滅した。
米軍によるWest Wall東部の掃討戦は、うまくいった。
Aachenの市街戦は、激しさを増していた。
ヘクス1527の戦闘は、City最大の戦闘差の+10だったが、dr6で効果なしだ。
ヘクス1129の戦闘は、City最大の戦闘差の+10で、dr5でExだ。独軍第246国民擲弾兵師団第689歩兵連隊第1大隊が玉砕した。
ヘクス1127の戦闘も、City最大の戦闘差の+10で、dr2でD2だ。EZOCには退却できないので、独軍第246国民擲弾兵師団第404連隊第1大隊が潰滅した。
独軍は、Aachenを東から救出するために装甲部隊を集中投入する。

ヘクス1627の戦闘では、平地の+10でdr6でExだ!!米軍第3機甲師団CCA第1大隊が潰滅した。これでゲーム終了が第17ターンになった!独軍第506装甲大隊が損耗した。
第9ターン(1944/10/18-19)
米軍第2機甲師団は、地図盤東端の勝利条件ヘクス占領に走る。
米軍第1歩兵師団と第3機甲師団がAachenの完全占領を目指す。

ヘクス1128の戦闘は、Cityで+10でdr1でD2だ。独軍第34MGが退却不能のため潰滅した。米軍は、Aachen25ヘクス中23ヘクスを占領した。
ヘクス1527の戦闘は、Cityで+10でdr1でD2だ。 独軍第12国民擲弾兵師団第89歩兵大隊が退却不能のため降伏した。米軍は、Aachen25ヘクス中24ヘクスを占領した。
独軍は、米軍が不在になったAachen南部に侵入し、7ヘクス奪還した。

ヘクス1626の戦闘は、Cityで+10でdr1でD2だ。自軍ユニットがいてもEZOCには退却できないので、米軍第3機甲師団B戦闘団(CCB)第2大隊が潰滅した。独軍がAachenをまた1ヘクス奪還した。最終ターンは、16ターンに短縮された。
第10ターン(1944/10/20-21)
米軍は、Aachen再奪還に向けて、市東部と南部から攻勢をかける。
また、地図盤東端の勝利条件ヘクスを9ヘクス占領した。

Aachen市南部のヘクス1229の戦闘は、Cityで+10でdr5でExだ。独軍第506装甲大隊が潰滅した。米軍第1歩兵師団第16歩兵連隊第2大隊がステップロスした。
Aachen東部のヘクス1626の戦闘は、Cityで+10でdr4でExだ。独軍第246国民擲弾兵師団第689連隊第2大隊が潰滅した。米軍第2機甲師団CCA第4大隊がステップロスした。
Aahenの北のWest Wall、ヘクス1620の戦闘は、平地で+10でdr1でDeで、独軍第12国民擲弾兵師団第72大隊が潰滅した。独軍が徹底抗戦を宣言したので、米軍は戦闘後前進できない。
West Wall東部に最後まで残ったヘクス0604の戦闘は、平地の+10でdr6でExだ。
独軍の増援がヘクス3016に登場し、地図盤東端の勝利条件ヘクスを6ヘクス奪還した。
Aachenでは、東部から3個装甲大隊が、中心部に向かって進撃する。北部からは歩兵部隊が前進する。

地図盤東端のヘクス3014の戦闘では、平地+1でdr1でD2だ。米軍は退却不能のため米軍第2機甲師団CCB第3大隊が潰滅した。最終ターンが第15ターンに短縮された。
Aachen東部のヘクス1527の戦闘では、City+10でdr1でD2で、米軍第1歩兵師団第18歩兵連隊第3大隊がヘクス1326へ退却した。戦闘後前進して独軍がヘクス1527を奪還した。
ヘクス1427の戦闘は、City+10でdr4でExで米軍第3機甲師団CCA第3大隊が潰滅し、最終ターンが第14ターンに短縮された。
Aachen北端のヘクス1424の戦闘で、損耗している米軍を除去できれば第13ターンまで短縮できる。戦闘は、City+8でdr6でA1だ!!
下の写真で黄色い線は、1944年10月20日の史実の戦線だ。(参考文献:山崎雅弘『[新版]西部戦線全史 死闘!ヒトラーVS.英米仏1919~1945』(朝日文庫)(2018年2月28日))
史実だと既にAachenは陥落しており、米軍は地図盤東端の勝利条件ヘクスに迫っていたようだ。
赤い点線は、今回のソロプレイでの戦線だ。Aachenでは死闘が続いており、あちこちで独軍が包囲されている。

第11ターン(1944/10/22-23)
米軍は、Aachenを1ヘクス1ヘクス、再奪還していく。

ヘクス0604の戦闘は、平地要塞+9でdr6でExだ!独軍がついに降伏した。これで米軍はWurm川東岸のWest Wallを完全に制圧した。
Aachen東部のヘクス1626の戦闘は、City+9でdr2でExだ。独軍DEIFカンプフグルッペが損耗した。米軍第1歩兵師団第803タンクデストロイヤー大隊が損耗した。
ヘクス1528の戦闘は、平地+10でdr3でD3だ。独軍第183装甲師団第219装甲大隊が全滅した。
ヘクス1623の戦闘は、平地+10でdr4でD2だ。独軍第183国民擲弾兵師団Fus.が降伏した。

独軍は、あちこちで包囲されている。このままでは、各個殲滅される。独軍は、Aachen周辺の部隊に各自撤退するように命じた。

第12ターン(1944/10/24-25)
米軍は、Aachen周辺でも残敵掃討戦に移った。
地図盤東端の勝利条件ヘクスを8ヘクス占領した。

ヘクス1727の戦闘は、平地+10でdr4でD2だが独軍は退却不能のため潰滅した。
ヘクス1625の戦闘は、平地+10でdr2でDeだ。
ヘクス1017の戦闘は、平地+7でdr4でExだ。独軍が潰滅した。
独軍は、地図盤東端の勝利条件ヘクスを奪還する。

第13ターン(1944/10/26-27)
米軍は、残敵掃討する。また地図盤東端の勝利条件ヘクスの再奪還をする。

ヘクス1526の戦闘は、平地+9でdr4でD2だ。独軍は徹底抗戦を宣言して損耗して退却を無視する。
ヘクス1126の戦闘は、山地+10でdr6でA1だ。独軍第526国民擲弾兵師団MG連隊第57大隊が米軍を撃退した。
ヘクス1621の戦闘は、平地+10でdr6でExだ。独軍第246国民擲弾兵師団第352連隊第1第隊が潰滅した。
独軍増援の一部が登場できなかった。

ヘクス2813の戦闘は、平地+4でdr6でExだ。米軍第2機甲師団CCB第2第隊が潰滅した。このターンが最終ターンになった!!
ヘクス2713の戦闘は、平地+10でdr1でDeだ。米軍第30歩兵師団第120歩兵連隊第1大隊が潰滅した。

勝利条件の確認
1) Aachenの占領
下の写真のように、米軍がAachenの全25ヘクスを占領した。全25ヘクスを占領したので米軍が勝利条件を満たした。
2)地図盤東端の勝利条件ヘクス
下の写真のように、米軍が、12か所のうち8か所を占領した。6か所以上なので米軍が勝利条件を満たした。

1)2)の勝利条件を両方とも満たしたので、米軍の勝利だ。
損害状況
| 米軍 | 独軍 | |
|---|---|---|
| 参加ユニット数(個) | 44 | 45 |
| 残存ユニット数(個) | 18 | 8 |
| 損耗ユニット数(個) | 18 |
2 |
| 潰滅ユニット数(個) | 8 | 35 |
| 損耗率(%) | 38.6 | 80.0 |
感想
●Fire & Movementシステムの感想
Decision Games社のFire & Movementシステムは、シンプルで、サクサクとリズムよく進められて、簡単でいいシステムだと思う。砲爆撃を抽象化し、支援射撃マーカーにしているのは、プレイをシンプルにするためにいいと思う。地形効果は、戦闘結果表の行で分類しているのもシンプルでいい。戦闘結果表は、かなり攻撃側が有利な列でも、攻撃側に損害の可能性があるので、恐ろしい。
移動フェイズに移動した機械化部隊に載せるMoved(移動済)マーカーや、戦闘フェイズに戦闘した機械化部隊②載せるFired(戦闘済)マーカーがあると便利だと思った。
●Aachenの感想
第二次世界大戦末期の戦いだから、ドイツ軍に勝機がないのはわかっているが、米軍に損害を与えれば与えるほど、ゲームターンが短縮していくのは、面白い。ゲーム的な面白さがあるが、現実を鑑みても、「こんなに損害があったら、攻撃をやめよう」となるだろうから、現実を見事にシミュレートしているといえるだろう。
初期配置が簡単にできるようになっているが、その表現が、攻撃力-防御力-移動力ごとに、ヘクス番号が書かれているが、少し単純で機械的で味気ない。部隊番号ごとに配置ヘクスを指定してほしい。
●今回のプレイの感想
今回、米軍は、Aachenを直接突入したが、Aachenの周囲を包囲してから、突入した方がよかったかもしれない。直接突入したことで、独軍の増援に逆包囲されて、激しい市街戦になってしまった。
途中までは、独軍が米軍に損害を与えながらうまく守っていた、と思った。ドイツが史実を覆してAachenを守り切るか、と淡い期待を抱いた。
だが、Aachen死守にこだわったからか、ある限界点を越えて一気に戦勢が傾いた。いつも思うが、守る側は、守る事にこだわるのをやめて、撤退のタイミングを見きわめることは、なかなか難しい。
今回のプレイで気づいたのは、本ゲームでは補給がないので、EZOCにどんどん突っ込んでいって滲透可能なことだ。
第nターンの状況が下の写真だとする。

n+1ターンに全移動力を使って、2個の独軍の間のヘクスに進む。
マストアタック(隣接するユニットへの戦闘が必須)ではないので、不利な戦闘差でも戦闘はしなくていい。補給ルールがないので補給切れを気にしなくていい。
n+2ターンに、独軍の背後に突破成功した。
これにもっと早く気づいていれば、もっと早くWest Wallを攻略できた。
そうするとまた違った展開になったかもしれない。
●ルール上の疑問点その1 機械化部隊の移動とEZOCの関係
本ゲームのZOCが、少し迷った。
ルールブックには、以下のように書かれている。
| EZOC以外で移動開始 | EZOC=>EZOC | EZOC=>非EZOC | |
| 非機械化部隊 |
通常の移動 EZOCに進入したら停止 |
全移動力で直接EZOCに進入可能 |
通常の移動 EZOCに進入したら停止 |
| 機械化部隊 |
通常の移動
EZOCに進入する時に、 移動先の地形の移動コスト + ユニット上の移動力x0.5 (移動力が残っていたら移動継続可能)
|
移動先の地形の移動コスト + ユニット上の移動力x0.5 (移動力が残っていたら移動継続可能) |
通常の移動
EZOCに進入する時に、 移動先の地形の移動コスト + ユニット上の移動力x0.5 (移動力が残っていたら移動継続可能) |
迷ったのは、機械化部隊がEZOCに入る時に、移動先の地形の移動コスト+ユニット上の移動力x0.5という点だ。
そうなると、以下のような時に、非機械化部隊はEZOCに進入できるが、機械化部隊は進入できないのだ。
例えばヘクス1719にいる機械化部隊がこの時点で移動力8を使っているとする。

ヘクス1920の森に入ろうとすると、ヘクス1819で9移動力、ヘクス1820の森に入るのに2移動力+ユニット上移動力の半分である6で合計17移動力になってしまうので、進入できない。
一方、非機械化部隊は、そのような制限がないので、ヘクス1719で、移動力4を使っている歩兵部隊は、
ヘクス1819で5、ヘクス1920で2移動力で7移動力で隣接できるのだ。
非機械化部隊はEZOCに入れるのに、機械化部隊はEZOCに入るのが困難なのは、合理的とは思えない。
移動先の地形の移動コスト+ユニット上の移動力x0.5(移動力が残っていたら移動継続可能)となるのは、EZOCに進入するときではなく、EZOCを出る時ではないだろうか?
●ルール上の疑問点その2 機械化部隊の移動
もう一点、疑問なのは、機械化部隊の移動だ。
下の表の機械化部隊①と機械化部隊②は、通常だ。Movement Phaseに移動し、Combat Phaseに戦闘したり、Mobile Movement Phaseに移動し、Mobile Combat Phaseに戦闘するのは、わかりやすい。
| Movement Phase | Combat Phase | Mobile Movement Phase | Mobile Comat Phase | |
| 非機械化部隊 |
移動可 |
戦闘可 |
移動不可 |
戦闘不可 |
| 機械化部隊① | 移動 |
戦闘 |
移動不可 |
戦闘不可 |
|
機械化部隊 ② |
移動しない |
戦闘しない |
移動可 |
戦闘可 |
|
機械化部隊 ③ |
移動しない |
戦闘 |
移動可? |
戦闘不可 |
|
機械化部隊 ④ |
移動 |
戦闘しない |
移動不可 |
戦闘可? |
機械化部隊③④のような例の場合、どうなるのだろうか?
すなわち、③は、Movement Phaseに移動せず、Combat Phaseに戦闘した場合に、その後のMobile Movement Phaseに移動可能かどうかだ。Movement PhaseにはEZOCにいてCombat Phaseに戦闘し、敵を撃滅したので、Mobile Movement Phaseに移動できるかどうかだ。ルールブックには、前のMovement Phaseに移動したユニットは、このフェイズに移動できない、とあるが、Combat Phaseに戦闘に参加したユニットが移動不可とはかいていない。なので、移動可能だと、私は思う
④は、Movement Phaseに移動してCombat Phaseにはまだ十分に戦力が集まっていないので戦闘はしない。次のMobile Movement Phaseで、他の機械化部隊が集まり、十分な戦力になったので、Mobile Combat Phaseに戦闘できるかどうかだ。直前の戦闘フェイズに戦闘していない機械化部隊ユニットが戦闘できる、という主旨のことが書いてあるので、戦闘可能だと、私は思う。
●おわりに
シンプルでリズミカルにプレイできるので、Fire & Movementシステムの他の作品もぜひプレイしてみたい。