久しぶりにAH『戦闘指揮官』(Squad Leader)をプレイしてみた。
OAF Scenario 20.3 Suprise Encounterをプレイしてみた。
『驚愕の出会い』といったところか。
1944/09/16
濃霧の中、米軍第357歩兵連隊第1大隊がSt.Privat-Metz道路に沿って再び攻撃を開始した。ドイツ軍士官候補生連隊、第1010警備連隊と激突した。
勝利条件はゲーム終了時(第6ターン終了時)までに米軍6個分隊を除去するか、建物3R6の両方のヘクスを支配していればドイツ軍の勝利だ。
目次
■初期配置
米軍がM列からV列の3から7の範囲(それぞれの列を含む)に配置する。
ドイツ軍は地図盤東端から侵入する。
■第1ターン(1944/09/16)
ドイツ軍が地図盤東端から侵入してきた。
隠蔽マーカーの数から推測して地図盤北部が主力部隊、中央は陽動の囮部隊だろう。
M7からの準備射撃でN8の隠蔽マーカーが全てなくなった。
幽霊の正体見たり枯れ尾花だった。
特別ルール20.3.4で全ての隠蔽マーカーが第1ターン終了時に除去される。
下の写真は除去された後だ。
■第2ターン
ドイツ軍が慎重に前進する。
まだ米軍の照準線内に入らない。
そして突撃期に米軍の照準線内に入った。
いよいよ戦闘だ。
T7のドイツ軍に米軍がR5、R6、Q7から集中射撃だ!
28火力=>24火力 地形修整+1指揮能力修整-1=0 ダイスは5!!
結果はKIA!!ドイツ軍は8-0指揮官と4-6-7分隊3個を一挙に失った!!
T4の米軍がV3を射撃する。
火力は12 地形修整+2 ダイスは11!!効果なし
V3のドイツ軍がT4の米軍を射撃する。
火力は30 地形修整+3指揮能力修整-2=+1 ダイスは7+1=8 結果は士気チェック4!!
T3の米軍6-6-6分隊がV3のドイツ軍を前進射撃する。
火力は6x1/2=3 地形修整+2 ダイスは3+2=5 結果は士気チェックM
なんとダイスで11が2回でて8-3-8分隊2個が戦闘不能になりX3に脱出した!!
■第3ターン
回復期にドイツ軍8-3-8分隊がなんとダイスで12を出し壊滅した。
米軍はまだ損害0だ。
ドイツ軍はV3からT3を準備射撃する。12火力 地形修整+2+2=+4 ダイスは4+4=8
結果は士気チェックM
米軍が防御射撃をしたいところだがうまく照準線が妨害されている。
ドイツ軍がV3からT3へ前進射撃する。
16火力x1/2=8火力 地形修整+2+2=+4 指揮能力修整-2 ダイスは3 3+4-2=5 結果は士気チェック2
米軍6-6-6分隊の士気チェックのダイスは5+2=7 壊滅した。
米軍は守りに徹する。ドイツ軍は勝利条件を満たすためには前進しなければならない。少ない兵力で攻勢をとらなくてはいけないので厳しい。
■第4ターン
ドイツ軍突撃工兵8-3-8がU4に煙幕を展張する。
1ヘクスに煙幕カウンターを何個置けるのかルール上制限がないので2個分隊が2個展張した。
米軍がS3からT1へ防御射撃する。
火力は20 地形修整+2 ダイスは8+2=10 結果は士気チェック1
ドイツ軍は9-1指揮官と4-6-7分隊2個が全て無事だった。
米軍がU6からU4を防御射撃する。
火力は16 地形修整-2煙幕修整+6+3=+7 ダイスは9+7=16 効果なし
米軍がS5からT4へ防御射撃する。
火力は10x2=20 地形修整+3指揮能力修整-1=+2 ダイスは12!!効果なし!!
MMGが故障した!!
ドイツ軍がT1からS3に前進射撃する。
火力は8x1/2=4 地形修整+3指揮能力修整-1=+2 ダイスは3+2=5 結果は士気チェック1
ドイツ軍がT4からU6に前進射撃する。
火力は30x1/2=15=>12火力 地形修整+2指揮能力修整-2=0 ダイスは7 結果は士気チェック1
ドイツ軍はT4からS5へ突撃して白兵戦だ。
ドイツ軍は26対6=>4対1 ダイス修整は指揮官-2特別ルール20.3.5で-1=-3
米軍は確実にドイツ軍分隊を葬るために4-6-7分隊を攻撃する。6対6=>1対1でダイス修整は指揮能力-1特別ルール20.3.5で-1=-2
ドイツ軍のダイスは8-3=5
米軍のダイスは8-2=6
米軍指揮官8-1と6-6-6分隊が壊滅した。
故障していた米軍MMGが除去された。米軍にとってはそれがせめてもの救いだ。
これで米軍の損害は12個分隊中2個。
ドイツ軍の損害は9個分隊中4個だ。
U6で米軍6-6-6分隊1個がダイスで12を出し除去された。6-6-6分隊1個は回復に失敗した。
R3の米軍は8-4-8分隊は回復したが6-6-6分隊は回復に失敗した。
米軍がR5の火炎放射器でS5を攻撃する。
火力は20
ダイスは9 燃料切れで除去だ。
結果は士気チェック1だ。
ドイツ軍指揮官9-2はダイス6 8-3-8分隊2個のダイスは8と8、4-6-7分隊のダイスは6
ドイツ軍全ユニットが士気チェックに成功した。
米軍がR6の火炎放射器でS5を攻撃する。
ダイスは9 燃料切れで除去だ。
結果は士気チェック1だ。
ドイツ軍指揮官9-2はダイス7 8-3-8分隊2個のダイスは9と4、4-6-7分隊のダイスは8
ドイツ軍全ユニットが士気チェックに成功した。
米軍がR5からS5を準備射撃する。
火力は18x2=36 地形修整+2指揮能力修整-1=+1 ダイスは4+1=5!!
結果はKIA!!
ドイツ軍9-2指揮官、8-3-8分隊2個、4-6-7分隊1個が全滅した!!
残りはS1にいる4-6-7分隊2個だ。
米軍がR3とS3からS1に準備射撃する。
火力は14=>12 地形修整+2 ダイスは5+2=7 士気チェック1
ドイツ軍は9-1指揮官4-6-7分隊2個とも士気チェックに成功した。
ドイツ軍がS1からR3を防御射撃する。
火力は8 地形修整+3指揮能力修整-1=+2 ダイスは11+2=13 効果なし
■第5ターン
R3の米軍6-6-6分隊が回復した。
U6の米軍6-6-6分隊の回復は失敗した。
これで米軍は8-4-7分隊4個、6-6-6分隊4個の合計8個分隊が健在だ。
ドイツ軍は4-6-7分隊2個だけしかない。
ドイツ軍はあと3個分隊を除去すれば勝利する。最後まであきらめないで戦う。
S1からS3へ準備射撃だ。
火力は8 地形修整+3指揮能力修整-1=+2 ダイスは5+2=7 士気チェック1
米軍がS3R3から防御射撃する。
火力は12 地形修整+2 ダイスは7+2=9 結果は士気チェックM
T0でドイツ軍4-6-7分隊が回復成功した。
U6の米軍6-6-6分隊は回復したが、R3の8-4-7分隊は回復失敗した。
米軍はあと3個分隊除去されなければ勝利なので、ドイツ軍からの射撃を受けないヘクスへ後退した。
またR6の建物ヘクスを完全に防御する態勢をとった。
S1のドイツ軍がR3に防御射撃する。
火力4 地形修整+3 ダイスは5+3=8 効果なし
■第6ターン(最終ターン)
ドイツ軍が勝利条件を満たすにはアメリカ軍3個分隊を除去するかR6の建物の2ヘクスを占領するかだが、どちらも難しいのでここで終了とする。
■勝利条件の確認
ドイツ軍は米軍分隊を6個除去していない
ドイツ軍はR5, R6の建物ヘクスを占領していない
アメリカ軍の勝利!!
■感想
このシナリオも小さなシナリオだが面白い。
最近はAdvanced Squad Leader Starter Kit(ASLSK)をプレイしていたので、久しぶりにオリジナルの『戦闘指揮官』(Squad Leader)をプレイしてみると、シンプルでサクサクプレイできるのに驚いた。
ASLSKだと臨機射撃の自由度が高いので、移動する際の順番をどうしても慎重に考えてしまい、時間がかかってしまう。
ASLSKだと囮部隊を移動させるなどの戦術が使えるが、『戦闘指揮官』(Squad Leader)のシンプルゆえのリズム良くプレイできる手軽さもどちらもいい。
今回、第2ターンと第4ターンにドイツ軍はKIAで分隊を一挙に失ったことが大きな敗因だ。
スタックして接近を図ったが、移動する時は分散して移動するべきだった。
それにしても攻撃側は防御側の3倍の兵力が必要というのが常識だが、このシナリオでは攻撃側のドイツ軍が防御側の四分の三の分隊数だ。しかも米軍は機関銃数でドイツ軍に優っている上、火炎放射器や爆薬やバズーカまである。
R5やR6の建物も守りやすい。
今回は北から前進したが、南からの方がよかっただろうか
または唯一の二階建て建物がある西側に回り込んだ方がよかっただろうか
少数兵力のドイツ軍がどう攻撃するといいのか考えさせられるシナリオだ。