Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

ASL Starter Kit Scenario S19 PURPLE HEART LANEを 日本語に訳してみた

 

 

 

MMP『ASL Starter Kit』(ASLSK)のScenario S19 PURPLE HEART LANEのシナリオカードを日本語訳してみた。

 

シナリオカードは、下記にあるMMP社のダウンロードサイトからダウンロードした。

 

https://mmpgamers.com/support/aslsk/ASLSK_S19.pdf

 

タイトルの日本語は『紫の心臓の線』と言ったところだ。

 

A Grove of ASLには下記リンクに和訳がある。

 

war.game.coocan.jp

 

1944年6月12日ノルマンディー上陸作戦後のカランタンにおける戦いを描いたシナリオだ。

 

DG『D-Day Quad』でカランタンはヘクス1805,1706だ。イシニィはその東のヘクス1811, 1911だ。
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守るドイツ軍第6降下猟兵連隊に対して、第101空挺師団第506パラシュート歩兵連隊が迫る。
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この戦いは、米独両軍のエリート部隊である空挺部隊同士の、プライドを賭けた戦いになるのだ。

 

ここからシナリオカード本体の訳始まりだ。

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シナリオ・デザイン:ブライアン・ユース(Brian youse)

 

1944年6月12日、フランス、カランタン:第29歩兵師団がイシニィ(Isingny)を占領した。第101空挺師団はユタビーチの後背エリアの確保に成功し、アメリカ軍の2つの海岸堡の連絡が可能となるカランタン攻略に、取りかかった。第327グライダー歩兵連隊は、イシニィ-カランタン間の地域を掃討し、カランタンを東側から攻撃した。第502パラシュート歩兵連隊は、ドゥーヴ(Douve)川の支流と運河に架かる4つの橋を渡り、ドゥーヴ川の湿地帯から6〜9フィートの高さにある土手を越えて攻撃しなければならなかった。厳しい戦闘の末、第502連隊は町外れの4番目の橋を渡り、第506歩兵連隊が救援に来るまで、ドイツ軍の執拗な反撃に直面した。6月12日朝、ロバート・シンク(Robert Sink)大佐は、第506連隊、第2大隊にカランタンへの突入を命じた。

 

地図盤:

 地図盤yを使用する。(ヘクス列L-CCのみ使用する)

ゲームバランス:
 ドイツ軍:ドイツ軍戦闘序列においてLMG1挺をMMG1挺と交換する。
 アメリカ軍:アメリカ軍の増援にBAZ44を加える。

ターン記録表:
 6ターン
 ドイツ軍が先に配置 アメリカ軍が先に移動

勝利条件:

 アメリカ軍は、ゲーム終了時にへクス列Zの南にある建物を6個以上支配していれば勝利。地図盤から離脱したドイツ軍MMC一個につき必要とする建物数が1増加する(SSR 3参照)。

 

戦闘序列:

ドイツ軍
 第6降下猟兵連隊の一部[ELR:5] 

 へクス列X-S(当該列を含む)の2以上8以下のへクスに配置(SSR 2参照):

  2-3-8 x 2

  8-0 x 1

  7-0 x 1

  LMG x 2

 第1ターンまたは、その後にQ10-Q1の南/東/西端から進入:

  5-4-8 x 4

  9-1 x 1

  8-0 x 1

  LMG x 1

  DC x 1

   

アメリカ軍

 第101空挺師団第506パラシュート歩兵連隊第2大隊の一部[ELR:5]

 へクスZ7に配置:

  7-4-7 x 1

  8-0 x 1

 へクスCC7に配置:

  7-4-7 x 1

 第1ターンまたは、その後にCC7から進入:

  7-4-7 x 5

  9-2 x 1

  9-1 x 1

  8-1 x 1

 

特別ルール:
 1. すべての麦畑ヘクスは浸水ヘクスであり、いかなるユニット も進入できず、LOS障害/LOS妨害ヘクスとしても機能しない。浸水ヘクスに煙幕を設置することはできない。CC6 を含む森の一群は、開豁地とみなされる(森のイラストは無視される)。

 2. ドイツ軍はゲーム開始時にLMGを別々のへクスに配置しなければならない。

 3. 第 4 ターンから、ドイツ軍ユニットは MPh/APh の間、Q10 から Q1 までの南/東/西の地図盤端から離脱できる。

 

結末:

 1分隊がハリー・ウォルシュ中尉の後を追って町に入ったが、町の端から機関銃の銃撃を受け、残りの部下は道路脇の側溝で動けなくなった。大隊本部が後方から激励を叫ぶ中、中隊長代理のディック・ウィンタース中尉は道路に飛び出し、部下に後を追えと叫んだ。ウィンタースの悲鳴を聞いたことがなかったので、イージー中隊は素早く道路を攻撃し、敵の機関銃の巣を無力化し、ウォルシュ中尉と彼の部下を救い出した。第2大隊が町に入ると、第327グライダー歩兵連隊も東から攻撃し、町の中心でパラシュート部隊と合流した。 罠は閉じられ、目標は確保されたが、捕虜はほとんど捕らえられなかった。 第6降下猟兵連隊を指揮するフリードリッヒ・フォン・デア・ハイド大尉は、前日の夕方、部隊の大部分を町から撤退させ、1個中隊を残して、西からの反撃を準備するしていた。敵対する落下傘部隊は、まだお互いに戦い終わってはいなかった。