K2P『ドイツ戦車軍団』には4個のゲームが同梱されているが、最後のゲームである「コンパス作戦」にはドイツ軍は登場しない。1940年12月9日に、イギリス軍がイタリア軍を攻撃したときの戦いをシミュレートしたものだ。
- 初期配置
- 第1ターン(1940/12/09午前)
- 第2ターン(1940/12/09午後)
- 第3ターン(1940/12/10午前)
- 第4ターン(1940/12/10午後)
- 第5ターン(1940/12/11午前)
- 勝利条件の確認
- 感想
初期配置
艦砲射撃の結果、3ユニット混乱
第1ターン(1940/12/09午前)
英軍はニベイワ(1509)とマクティラ(2204)に殺到した。
マクティラ(2204)で伊軍第1リビア師団第2連隊潰滅
ニベイワ(1509)で伊軍Male師団第6連隊潰滅。
1608で伊軍Male師団第5連隊潰滅。
第2ターン(1940/12/09午後)
2403では英軍が伊軍第1リビア師団第1連隊の反撃で撃退された。
2103も英軍が伊軍第XX戦車大隊によって撃退された。
2005では伊軍第2リビア師団第3連隊潰滅。英軍も第4インド師団第11インド連隊1/6Raj大隊潰滅。
1706でも伊軍XXI戦車大隊によって英軍が撃退された。
1506では伊軍第1CCNN師団第219連隊潰滅。
1014でも伊軍第XXI戦車大隊が英軍を消し撃退した。
1105で伊軍第XXI戦車大隊潰滅。
0904を英軍占領。
伊軍が0916,1807で反撃する。
0916で英軍が伊軍を撃退。
1807でも英軍が伊軍を撃退。
本当は混乱状態ユニットは自軍攻撃手順終了時に回復するが、先ほどの英軍攻撃手順終了時に回復させていなかったことに気づいたので伊軍も英軍も回復させた。
第3ターン(1940/12/10午前)
1014で伊軍第XXI戦車大隊潰滅。
0605で伊軍第63師団第158連隊潰滅。
ブクブク(0505)英軍占領。
2104で伊軍1リビア師団第1連隊潰滅。英軍第4インド師団第11インド連隊4/7Raj大隊潰滅。
1805で伊軍第4CCNN師団第270連隊潰滅。
1703から伊軍第XX戦車大隊退却
1802は互角の戦いが続いている。
伊軍は18ユニット中10ユニット潰滅。残り8ユニット。
英軍は21ユニット中2ユニット潰滅。残り19ユニット。
伊軍はシディ・バラニ(1702)が完全包囲され孤立した。
0107を守るユニットはわずか1個。
0904を奪還する可能性がある部隊もわずか2部隊。
戦況が有利なのは南西の0115を守る部隊だ。ここは2ユニット対2ユニット、戦力比は6対4で有利だ。
1015で英軍第7機甲師団SP連隊1KRR大隊、伊軍第64師団第142連隊潰滅。
0904で英軍第7機甲師団第11H機甲偵察大隊、伊軍第1CCNN師団第233連隊潰滅。
伊軍は18ユニット中12ユニット潰滅。残り6ユニット。
英軍は21ユニット中4ユニット潰滅。残り17ユニット。
第4ターン(1940/12/10午後)
0107で伊軍第63師団第157連隊潰滅。英軍占領。
1004で伊軍第XXI戦車大隊潰滅。
1504で伊軍第XX戦車大隊潰滅。
シディ・バラニ(1702)で伊軍第4CCNN師団第250連隊、英軍第4インド師団第5インド連隊1RF大隊潰滅。
1802で伊軍第2リビア師団第4連隊、英軍第4インド師団Selby連隊第3CGD大隊潰滅。
伊軍は18ユニット中17ユニット潰滅。残り1ユニット。
英軍は21ユニット中6ユニット潰滅。残り15ユニット。
第5ターン(1940/12/11午前)
英軍が全拠点確保確実だ。
英軍0115占領。
0115に増援を送ろうと思ったら、崖があって通れないことにいまさらながら気づいた。
伊軍は0115奪還に賭ける。
ダイスは4 AR!!非情にも伊軍は奪還失敗。
勝利条件の確認
拠点の占領=英軍6
敵軍ユニット潰滅=伊軍3
6-3=3で英軍勝利
感想
英軍は、戦車部隊と歩兵部隊に明確に分けたのがよくなかった。
「戦車に歩兵をつけないと、戦車だけでは戦えない」とよく言うが、その言葉の正しさを実感した。
0115攻略部隊にも戦車部隊をつけるべきだった。「0107を占領後、南下すればいい。」と思っていたが、崖によって南下できないことを完全に見落としていた。崖を避けようとすると、2ターン以上時間がかかってしまうので、最初から0107攻略部隊と0115攻略部隊に分割しておかないといけない。英軍は部隊の分割にとても悩む。
(2022/06/21)追記
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と思ったら、もしかして、0613-0614, 0813-0814の間の辺は崖じゃない??
ということはここを渡って、南北で行き来ができた?
そうすると英軍の戦い方はまた少し違った。
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伊軍は反撃しすぎた。もう少し我慢して防衛に専念すべきだった。反撃することで、突出してしまい、逆包囲に陥る可能性が高くなってしまう。本当に重要な局面だけで反撃することにしたほうがいいようだ。
簡単なルール、少ないユニット数だが、それだからこそどのように部隊を動かすか、に頭を悩ます。作戦上の選択肢が多いだけに悩むことが多い面白いゲームだ。
■更新履歴
2022/06/21 ===部分追記