Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

モントゴメリーによる作戦中止命令 (4/4)(1944/09/23) HJ『マーケットガーデン作戦』(Operation Market-Garden)キャンペーンシナリオ


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前回まではこちら

haruichiban0707.hatenablog.com

 

 

■第18ターン(1944/09/23 AM)

●イギリス第1空挺師団の戦域

英軍第1空挺師団はもう助かる見込みがない。


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ドイツ軍による掃討戦が続く。


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ポーランド軍第1パラシュート旅団第2大隊が壊滅した。
英軍第2空挺対戦車中隊が壊滅した。

英軍第1空挺師団はあと残り2ユニットしかない。


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アメリカ第82空挺師団の戦域

フルースベルグ(Groesbeek)(5420)での激しい戦いだ。

ナイメーヘンは膠着状態だ。
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ついにフルースベルグ(Groesbeek)(5420)が連合軍の手に落ちた。

ドイツ軍第7降下猟兵師団第18降下猟兵連隊第1大隊が壊滅した。


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アメリカ軍第101空挺師団の戦域

英軍第30軍団の部隊が戻ってきた。


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■第19ターン(1944/09/23 PM)

英軍の非補給下状態が補給下になった。

 

●イギリス第1空挺師団の戦域

ポーランド軍第1パラシュート旅団第3大隊がパラシュート降下し、空っぽのアルンヘム(Arnhem)に向かうがあと一歩足りない。


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ドイツ軍の掃討戦が始まった。


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ポーランド軍第1パラシュート旅団第3大隊が壊滅した。

英軍第1空輸着陸旅団第2サウス・スタフォード大隊第1大隊、グライダー操縦士連隊第1大隊が壊滅し英軍第1空挺師団は全滅した。


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アメリカ第82空挺師団の戦域

増援部隊が降下した。第326空挺対戦車砲大隊第2中隊が壊滅した。


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空中補給点にあと1.6km(1ヘクス)に迫った。

ドイツ軍第189AD連隊第2大隊が壊滅した。

ナイメーヘンの市街戦は膠着状態だ。


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ドイツ軍の増援が来た。


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アメリカ軍第101空挺師団の戦域


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連合軍の攻撃は失敗した。

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英軍第1空挺師団が全滅したことで、さすがのモントゴメリーも作戦の中止を命令した。

 

■感想

 

今回、ドイツ軍が完勝した。この後の撤退戦は連合軍にとって悲惨な戦いになっただろう。

連合軍はナイメーヘンの手前、ワール河=マース-ワール運河=マース河の線で戦線を整理することになるだろう。

マーケットガーデン作戦は興味深い作戦だ。多くのゲームが発売されている。

このゲームは、ショートシナリオで、それぞれの戦域の特色をうまく表現し、キャンペーンゲームでマーケットガーデン作戦全体を描き出している傑作ゲームだと思う。

他のマーケットガーデン作戦ゲームをそんなに私はやりこんだわけではないので、もっと傑作ゲームがあるのを知らないだけかもしれない。

 

●連合軍の敗因

連合軍の敗因は、次のようなものがあげられるだろう。

 

1)英軍第1空挺師団が空中補給点を失い全滅したこと

2)米軍第82空挺師団が空中補給点を失ったこと

3)米軍第101空挺師団がSt.Oedenrodeを守り切れず奪還に時間がかかったこと

4)英軍第30軍団が突破した後、Valkenswaardへのドイツ軍の侵入を許したこと

 

連合軍はドイツ軍の地図盤外移動に気をつけ、防衛部隊を置いていかないといけない。

第30軍団の攻勢戦力が減ってしまうが、補給が切れたら全体がどうしようもなくなるのだから、仕方がない。

 

●ドイツ軍の勝因

ドイツ軍の勝因は、次のようなものがあげられるだろう。

 

1)時間稼ぎがうまくいったこと

2)ワール河の線で防衛することにし、砲兵隊とSS部隊を集めて、ナイメーヘンの橋を連合軍に渡らせなかったこと

3)地図盤外移動をうまく利用して連合軍のスキを突いて、連合軍の脆弱な戦場に的確に部隊を送り込み、補給路を封じたこと

4)空中補給点への攻勢がうまくいき、連合軍をうまく補給切れにしたこと

 

2)については、下記リンク先の記事を参考にした作戦だ。

 

https://goodgamersgroup.web.fc2.com/70_toukou/1993-10-10.htm

 

簡単にまとめると、ドイツ軍は、ネーデルライン河とワール河の間を要塞化することだ。

つまり、ナイメーヘンとアルンヘムの間に、砲兵や部隊を集結させて、ワール河より北に連合軍を進出させないということだ。

渡しは、これを意識して、この間に部隊を集めてみた。

上のリンクと異なるのは、あちこちで積極的な攻勢をかけたことだ。

戦闘比が低くても積極的に攻勢をかけた。その結果、部隊は大きな損害を受けた。

じっくり待って防御に徹した方が損害は少なかっただろう。

 

ドイツ軍は、有利な地形で時間稼ぎ部隊に守らせて、反撃部隊や防衛部隊のための時間を確保することが大事だ。

 

●今後に向けて

このゲームのキャンペーンゲームをもっとプレイしてみたい。

次は[18.0]の選択ルールを使ったキャンペーンゲームをプレイしてみたい。

また、他のマーケットガーデン作戦ゲームをプレイしてみたい。