Haruichiban0707のウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開したウォーゲーマーのノート。

シミュレーションゲームマガジン タクテクス TACTICS 第45号(1987/8/1)


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タクテクス』(TACTICS)第45号(1987/8/1)を読んでみた。

特集は「WAR MOVIES, WAR GAMES」

戦争映画の名作とその戦いをテーマにしたウォー・ゲームを紹介する特集。

 

付録ゲームは<TSR/SPI>の『人類創世紀』(Sticks & Stones)

表紙はどこの地図かと思ったら、VG/HJ『パシフィック・ウォー』(Pacific War)の地図だそうだ。

 

目次は次の通り


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今回の特集は面白かった!!昔、見た映画とウォー・ゲームがコラボしていて、こういう紹介記事を読むと、どれもプレイしてみたくなる。同じテーマのゲームを比べて、それぞれのデザイナーが何を描きたかったのかが、よくわかる。

 

p.4 レニングラード攻防戦

この映画は観たことがないが、レニングラードの戦いは私の中では、ハヤカワ文庫のハリソン・E・ソールズベリーの『攻防900日』だ。

昔持っていたSPI『レニングラード』(Leningrad)は、HJ『ベーシック3』に加えられたそうだ。HJ『突撃レニングラード』も紹介されている。

p.6 ミッドウェイ p.8 連合艦隊司令長官 山本五十六

AH 『ミッドウェイ』(Midway)、SPI『War in the Pacific』、TH『航空母艦』、AH『日米航空母艦の戦い』(Flat Top)、EPC『日本機動部隊』が紹介されている。AH/HJ『エア・フォース』(Air Force)のシナリオに「山本長官撃墜さる」も紹介されていた。

p.10 空軍大戦略

この映画の原題は”Battle of Britain"だったのかぁ・・・。現在だとそのままカタカナで「バトル・オブ・ブリテン」と題をつけるだろう。

紹介されているのは、WE/HJ『RAF』、TSR/SPI『バトルオーバーブリテン』(Battle Over Britain)、EPC『バトル・オブ・ブリテン』の3作だ。

p.12 遠すぎた橋

この映画はまた観てみたい。今観るとまた違った角度で観ることができそうだ。

人気テーマだけあって、たくさんのゲームが紹介されている。

スタックの順番にも意味があるビッグゲーム、SPI『遠すぎた橋』(Highway To the Reich)。

地形や装備兵器による違いが細かい、VG『地獄のハイウェイ』(Hell's High Way)。

HJ『マーケットガーデン作戦』。ダブルブラインド方式のGDW『Operation Market Garden』。SPI『ARUNHEM』。初めて聞いた社名のATTACTIX社『ARUNHEM BRIDGE』。エリア方式の代名詞になったAH『アルンヘム強襲』(Storm Over Arnhem)

個人的には、SPI『奇襲空挺作戦』(Paratroop)の『レッドデビルス』(Red Devils)も加えてほしかった。

p.14 Uボート

潜水艦の緊張感と閉塞感がよく伝わってくる映画だった。

紹介されているゲームは、SPI『Wolfpack』、SPI『潜水艦の戦い』(Up Scope!)、AH『サブマリン』(Submarine)、TH『眼下の敵』

この後出たソロプレイ以外の潜水艦ゲームはあるのだろうか?

p.16 トラ・トラ・トラ!

この映画を当初は黒澤明が監督する予定だったのは本誌の記事を読んで初めて知った。

費用に糸目をかけない黒澤明だったらどんな作品になっただろうか?

紹介されているゲームはHJ『太平洋艦隊』、VG/HJ『パシフィック・ウォー』(Pacific War)、SPI『War in the Pacific』などだ。

 

p.18 ヨーロッパの解放

ソ連の映画だ。紹介されているゲームはSPI『KURSK』、GDW『白ロシア大作戦』(Red Army)、GDW『赤軍大反攻』(White Death)だ。

 

p.20 ネレトバの戦い

パルチザンの戦いを描いた映画だそうだ。紹介されているのはAH『第三帝国』(Third Reich)、TSR/SPI/HJ『第二次欧州大戦』(War In the Europe)、SPI『チトー』(TITO)だ。

 

p.40 戦え機動歩兵!クラブで創るタクテクス(IMMELMANN編)

ゲームサークルに好きに使っていいようにページをあげた新連載だ。今回のクラブはIMMELMANNさんだ。とりあげたゲームはAH『宇宙の戦士』(Starship Troopers)

空戦物好きが集まったサークルと聞いていたが、まさかの選択だった。

 

p.44 戦術基礎講座 最終回 遭遇戦 石川輝

今回が最終回だが、この連載は参考になる。遭遇戦は、以下の3種類がある。

1.敵も我も遭遇戦を予期していた。

2.我(敵)は遭遇戦を予期し、敵(我)は遭遇戦を予期していなかった。

3.敵も我も遭遇戦を予期していなかった。

 

遭遇戦の場合、主導的に行動することが何よりも重要だ。

 

そのために、1.戦闘力の組織化、2.緊要地形の先取、3.迅速な展開が原則になる。

 

具体的には、前方に全体の約1/3の掩護部隊を置き、後方から残りの2/3の主力縦隊が進む。

 

そして1.迅速な戦闘加入、2.先制火力の発揚、3.敵態勢混乱・分断、4.決勝点に対する戦闘力の集中使用、5.戦闘加入方式の選定(統一戦闘加入と逐次戦闘加入)が重要となる。

 

なんだか日本陸軍参謀が好きそうな内容だ。

 

p.50 戦場の日本軍 瀬戸利春

新連載の一つだ。日本陸軍の編成や攻撃原則、防御戦闘についてまとめた良記事だ。

p.54に「上陸準備砲爆撃の様相と成果」という表がある。ノルマンジーでは1.5ヶ月で11,000tの航空爆弾と1日で12,000tの艦砲射撃があったが、海岸砲台は制圧したが、海岸陣地を破壊できず、人員の1.2%しか成果がなかったのだ。サイパンでは、2日間3,000tの艦砲射撃で施設の80%や通信機材はほとんど破壊され、戦死者150名、負傷者460名だった。硫黄島になると、160tの航空爆弾と1,700tの艦砲射撃で死傷60名、海岸付近の砲50%、トーチカ内火砲25%、全目標中22%が破壊された。沖縄では、540tの航空攻撃と740tの艦砲射撃で人員も施設もほとんど損害なしだった。

 

こういう記事がもっと前にほしかった。

 

p.65 戦国時代の戦略と戦術 伊達政宗編 福田誠

p.68 新書英雄伝(レオニダス編(上)) 有坂純

こういう連載ももっと前からやってほしかった。

 

p.72 大陸軍その光と影 最終回 森谷利雄

長い間お疲れ様でした。

 

p.102 Fと舞のFMステーション

新しい読者のためのコーナーだ。ゲーマーのためのナンパ講座もある。

 

p.112 社告

ホビー・ジャパン社の募集要項だ。

61年実績で初任給は16万円。(住宅手当や職務手当含む)

62年は慶應大学2名、広島大学1名、明大1名だったようだ。

この頃入社した人はもうそろそろ定年だろうか?と考えると時の流れの速さを感じる。