Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

【参考文献】『丸メカニック No.2 三式戦闘機飛燕』(潮書房)(1977/01)を読んでみた

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表紙

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プラモデルを昔作っていた時に買っていた雑誌を、再読してみた。

当時は、図面や、色以外ほとんど見ていなかったが、年とっていろいろな経験をしてから読むとまた違った感じがする。

開発者の手記がやはり面白い。

 

 

表紙 イラスト=池松均

 左斜め下からのイラストだ。機首の細さがよくわかる迫力があるイラストだ。

 

p.3 折り込み・カラー版精密図面 作図・鈴木幸雄

 1/50の精密図面だ。

 上面図、右側面図、前面図、下面図、左側面図が描かれている。

 見ていると飽きない。

 

p.9 これが「飛燕」の心臓「ハ40」発動機だ 平岡鉄吾

 昭和8年に大学を卒業した筆者は、再軍備宣言したドイツからDB601エンジンを輸入し国産化するにあたり一番大きな問題となったのはボッシュ製燃料噴射装置とその管制機だった、と書いている。また、ボールベアリングも大問題となったそうだ。

 当時の日本工業の総合力の課題が具体的に書かれている。

 

p.12 飛燕の動脈燃料系統 秋本実

p.14 液冷エンジンの冷却装置の仕組み 秋本実

 飛燕の燃料系統や液冷エンジン冷却装置について図と解説でわかりやすく説明している。

 

p.16 恐るべき飛燕の射撃兵装のすべて 碇義朗

 恥ずかしながら、私は、飛燕がマウザー砲を装備したり、「ホ-5」20mm機関砲を胴体内に装備したことは、知らなかった。20mm機関砲を胴体に装備するとはまた、プロペラ同調装置に万一のことがあったら、プロペラを破壊するだろうに、ずいぶんと思い切ったことをしたものだ、と思った。

 

p.20 飛燕一型のコックピット 高荷義之

 飛燕のコックピットでは左側に油圧操作箱がまとまっていて、切断、フラップ、砲、冷却器扉、脚それぞれレバーがあったことが興味深い。

 

p.22 三式戦の誕生から五式戦の登場まで 土井武夫

 飛燕の設計者である土井武夫氏による手記だ。

 第二次世界大戦勃発時にドイツにおり、ドイツの燃料噴射装置を日本に持ち帰る苦労話や、飛燕開発の基本的な思考が読めて面白い記事だ。

 胴体幅840ミリの飛燕に直径1220ミリの空冷発動機を取り付ける五式戦設計の苦労も面白い。

 五式戦の上面図もあるが、エンジンのすぐ後ろを大きく絞っていることがよくわかる。大型空冷エンジンをつけた雷電が紡錘形の機体にしていたが、五式戦のように絞った方がよかったのだろう。

p.28 これが三式戦”飛燕”操縦の秘訣 荒蒔義次

 飛燕操縦の手順が説明されているが、p.20のコックピットの図と合わせて読むとよくわかる。

 

p.34 三式戦・五式戦の塗装と戦隊マーク 秋本実

 飛燕の塗装や戦隊マークの解説だ。改めて見ると、派手でなかなかカッコいい。

 

p.38 飛燕と五式戦の性能と特長 秋本実

 飛燕と五式戦を同時代の機体と比較している。

 エンジン不調による稼働率低下の問題があったが、飛燕が同時代の他機と比べて遜色ない高性能な戦闘機だったことがわかる。

 

背表紙には、今はないオオタキのプラモデルの広告がある。

ハヤブサやゼロセンはカタカナでもカッコいいが、ショーキやライデンは違うイメージだ。

ゴシキに至ってはコジキと読み間違ってしまう
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