Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

シミュレーションゲームマガジン タクテクス TACTICS 第19号(1985/1/1)

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TACTICS 第19号 表紙

 

TACTICS第19号(1985/1/1)を読んでみた。

特集は『フランス降伏』

付録ゲームはなし。

 

もくじは次のとおり。

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TACTICS 第19号 もくじ

 

アバロンヒル社『激闘マジノ線』(France 1940)ファンの私にとって、一番嬉しかったのが、同ゲームに付属していたヒストリカル・ノートの17ページに及ぶ和訳だった。

ドイツ軍機甲師団戦車の主体が、Ⅱ号戦車やスコダ38tだったことが驚きだったし、砲の数や戦車の数では連合軍の方がドイツ軍より多かったのは驚きだった。

そして、私の英語力でも大筋は理解できていたことを確認できたのが嬉しかった。

第三帝国』(Third Reich)の作戦研究が2編あり、当時は、このゲームもプレイしていたので、とても嬉しかった。

当時までに発売されていたフランス戦に関するゲームを比較レビューした「パリの春」も面白い記事だった。追加でエポック社『ドイツ戦車軍団 ダンケルク』を比較レビューしており、とてもわかりやすい記事だった。ポール.F.X.ダニガン氏はJ.F.ダニガンの親戚なのだろうか?この記事で驚いたのが、『激闘マジノ線』(France 1940)の戦闘序列が歴史的には正確ではない、ということだった。3個師団を単純に1個軍団として数えており独立旅団や独立連帯をきちんと戦闘序列にしていなかったようだ。シミュレーション・ゲームは、現実をそのまま再現はできないのだから、どこかで現実と線引きしなければいけないわけで致し方ない。GDWのエウロパ・シリーズは、ビッグ・ゲームになるので、プレイする気にはならないが、戦闘序列は正確なようだから、戦闘序列を見るためだけに入手してみたいと思っている。

 

もくじには記載の無いツクダホビーTHQの「ゲーム・デザインの話」という記事は面白かった。戦車の要目表をどうやってゲームの数値に落とし込むか、という記事だ。「結果表」と「原因法」があり、その間でバランスをとることが大事だ、という話だ。とても面白い記事だった。

 

「内外ゲームガイド」では、バンダイロール・プレイング・ゲーム、『スペース・コブラ』が紹介されている。このゲームは持っていたが、本当のロール・プレイング・ゲームと違って、選択肢が限られていた。ロール・プレイング・ゲーム勃興期のあだ花といった感じのゲームだった。

「読者のページ」には、各大学サークルの学園祭レポートや慶應HQゲームの通信販売などが載っていた。文字通り犬の喧嘩を扱った「Dog Fight」や、農協機械化部隊と暴力団の争いをテーマにしたゲームなど、なかなか面白いゲームを作っていたようだ。

当時の大学生達は、今どうしているのだろうか?