Haruichiban0707のウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開したウォーゲーマーのノート。

『ドイツ戦車軍団 エル・アラメイン』バトル・レポート(AAR)第2弾

エポック社から1982年に発売され、ジャパン・ウォーゲーム・クラシックスとして国際通信社から再版された『ドイツ戦車軍団』は4個のゲームが同梱されている入門用ゲームだ。『エル・アラメイン』、『ダンケルク』、『ハリコフ攻防戦』、そして『コンパス作戦』だ。

今回は、ソロ・プレイのバトル・レポート(AAR)第2弾を書いてみた。

 

【1】枢軸軍の狙い

枢軸軍の狙いは次のとおり。南のドイツ戦車軍団を東に走らせ、北の海岸道路を目指す。北や中央部は英軍を攻撃し、隙を見てエル・アラメインを目指す。

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枢軸軍の狙い

【2】8/31 午前(第1ターン) 枢軸軍

予定どおり、ドイツ戦車軍団が東に向かう。途中で、英軍第7機甲師団第4旅団と第7機甲師団第7機械化歩兵旅団の2個旅団を包囲して壊滅させる。この2個旅団はほぼ確実に包囲され壊滅する悲しい部隊だ。

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8/31 午前(第1ターン)枢軸軍移動後

枢軸軍の戦闘後、枢軸軍は3ヶ所、海岸通りに進む穴をこじ開けた。

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第1ターン(8/31 午前)枢軸軍 戦闘後

【2】8/31 午前(第1ターン) 英軍

英軍は南方に防御戦を張る準備とともに北部では西に向かって前進を試みる。

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8/31 午前(第1ターン)英軍移動後

英軍は、地図盤西端への突破の道を切り開いた。次のターンで突破すれば英軍の勝利だ。英軍は西に進撃する穴を開けつつある。

枢軸軍はこれらを止めなければならない。

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8/31(第1ターン) 英軍戦闘後

【3】8/31 午後(第2ターン) 枢軸軍

英軍の西端への突破を防ぐため、エル・アラメインまであと9km(3ヘクス)だった第164師団第382連隊が北西へ移動。

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8/31 午後(第2ターン)枢軸軍移動後

枢軸軍は海岸通りへの突破口を開けた。南東では英軍第7機甲師団に撃退されてしまい混乱状態に陥った。しかし、すぐに回復した。

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8/31 午後(第2ターン) 枢軸軍戦闘後

【4】8/31 午後(第2ターン) 英軍

英軍は南は防衛線を張るが、西ではしゃにむに攻勢に出る。

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8/31 午後(第2ターン)英軍移動後

英軍は、うまく北西端に突破口を切り開いた。

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8/31 午後(第2ターン) 英軍戦闘後

【5】9/1 午前(第3ターン) 枢軸軍

枢軸軍は北西の英軍の突破を防ぐために攻勢に出る。戦力比は1:1のため50%の確率で攻撃側のドイツ軍が撃退されるリスクがある。だが、味方の混乱状態の部隊があったり、敵ZOCのため、これ以上の戦力比にできない。

全戦線で攻勢に出る。特に南側ではアラム・ハルファ高地にあと6km(2ヘクス)だ。その後方には英軍部隊がいないので、ここを突破すれば海岸道路まで一直線だ。

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9/1 午前(第3ターン) 枢軸軍移動後

枢軸軍の南側の攻勢は成功した。海岸道路やエル・アラメインに進む広い道が開けた。

しかし、枢軸軍の北西では、英軍第9オーストラリア師団第20旅団が地図西端から突破し、枢軸軍の補給路を塞ぐ突破口を開くことに成功した。

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9/1 午前 (第3ターン)枢軸軍戦闘後

【6】9/1 午前(第3ターン) 英軍

英軍第9オーストラリア師団第20旅団が北西から突破に成功した。

枢軸軍も午後(次ターン)には、海岸道路やアラム・ハルファ高地を占領するのは確実なのに、戦車の燃料不足で、今撤退しないと、補給が完全に止まってしまい、戦車が停止し単なる鉄の棺桶になってしまう。ドイツ戦車軍団は撤退を開始し、英軍の勝利になった。

 

【7】反省点

枢軸軍は、8/31 午後(第2ターン)に、Ramcke空挺連隊でヘクス0121をZOCにしてフタをしておくべきだった。それに合わせてイタリア軍を北に向けて、Ramcke空挺旅団の穴を塞げば英軍の突破は防げたはずだ。

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8/31 午後(第2ターン) 枢軸軍のとるべきだった動き

英軍は7個部隊を失っていたので、西からの突破を防げば、南から、エル・アラメインや海岸道路やアラム・ハルファ高地も確保確実だった。

英軍はドイツ軍ほどスピードがないので、追いつけなかったはずだ。

一方、英軍は、枢軸軍のミスに助けられたが、20個の部隊のうち7個部隊を失ってしまった。損害率が35%だ。これだけの損害を受けた場合、敗戦といってもいい。もっとうまく守れなかっただろうか。

 

8/31 午前(第1ターン)に壊滅した部隊は、枢軸軍の奇襲なので、仕方ないが、その後に壊滅した部隊を少しでも減らす防御策はなかっただろうか。

8/31 午後(第2ターン)に英軍は3部隊失ったが、その局面を見てみる。

Cは8/31午前(第1ターン)に混乱状態で、移動も戦闘もできず、ようやく回復した段階だったので、仕方ない。第1ターンの英軍の移動力は半分なので、Cを救えるほど移動できる部隊はなかった。

AとBの損害は、Aがその前の攻撃で戦闘後前進してしまったことで、間にドイツ軍が行動できる穴が空いてしまったことが原因だ。ここはAは戦闘後前進しなかったら、ドイツ軍は突破できず、AもBも包囲されずに戦えたはずだ。

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8/31 午後(第2ターン)の枢軸軍の戦闘

 

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Aが戦闘後前進していなかった場合ドイツ軍の突破はできなかった

最後の2部隊は、9/1 午前(第3ターン)に失われた。アラム・ハルファ高地を守るのと海岸道路にドイツ軍を進出させないために、横に戦線を広げたため、包囲されて失われた。

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9/1 午前(第3ターン)の英軍の損害

 

DとEの間を6km(2ヘクス)にせず、3km(1ヘクス)にしておけば、よかっただろう。

東にドイツ軍が迂回するルートができるが、それは4-8の機甲旅団2個が追いつける。

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間隔1ヘクスずつの防衛線の場合

その場合、ドイツ軍は正面からしか攻撃できない。側面に進出できないので、包囲できないのだ。戦闘比は高いが、後方に退却する余地がある。東にドイツ軍が迂回しても、4-8の機甲旅団2個が追いつき、逆包囲して壊滅させることができる。

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間隔1ヘクスずつの防衛線の場合

ということで、戦闘に勝ったからといっても、戦闘後前進するかどうかは気をつけよう。