Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

シミュレーションゲームマガジン タクテクス TACTICS 第24号(1985/11/1)

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TACTICS 第24号 表紙

TACTICS第24号(1985/11/1)を読んでみた。

月刊化第1号だ。

判型がB5からA4中とじに変わり、特集がなくなった。

付録ゲームは、SPI『ベルリン陥落』(Battle for Germany)。


もくじは次のとおり。

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TACTICS 第24号 もくじ

発売当時は購入しなかったので読むのが初めてで新鮮だ。

 

p.6 INTREP

内外ゲームガイドがタイトルもゲーム評価基準も変わった。タイトルはインテリジェンス・リポートの略のようだ。海外で発売されていて日本円の表記がないものも扱っている。ウォー・ゲームだけでなくマフィア・ゲームやマンガの主人公になるロール・プレイング・ゲームも扱っている。『戦闘指揮官』(Squad Leader)シリーズのデザイナーのジョン・ヒルThe Brotherhoodというマフィア・ゲームもデザインしているとは驚いた。

また中央のカラー・ページにもカラー写真と記事がある。やはりカラーはいい。

 

p.18 本紙折込みゲーム"ベルリン陥落"を徹底解説

シミュレーション・ゲームの入門編として、移動やZOC、スタックや勝利条件、戦闘や作戦の立て方などを、イラストやマップの写真で解説している。写真は小さくて読みにくいのが残念だが、イラストや説明用サンプルはとてもわかりやすい。

 

p.68 War in the East ”バルバロッサ作戦"の背景

独ソ戦ヒストリカル・ノートだ。写真や作戦図がありわかりやすい。

 

p.72 スコード・リーダー・クリニック 戦力の集中 ジェネラル誌20号4巻

『戦闘指揮官』(Squad Leader)シリーズのシナリオで具体的に説明しており、わかりやすい。こういう記事をもっと早く連載してくれたらなぁ~、と思った。

 

p.75 <AH>"バンザイ"日本語解説書

アバロンヒル社の『アップフロント』(Up Front)の拡張ゲームが『バンザイ』(BANZAI)だ。その日本語解説書だ。当時、日本に輸入されていたのだろうか。また輸入版には日本語解説書がなかったのだろうか。このゲームは見たこともプレイしたこともないが、カードだけでどうやって『戦闘指揮官』(Squad Leader)シリーズを再現しているのだろうか。ヒストリカルノートや編制表がわかりやすくていい。しかし、日本軍が、「日本文化の自然的帰結として、あぐらをかいた姿勢から射撃を行うのを好んでいた」とあるが本当だろうか?いくらなんでもそれはなかったと思うのだが。

 

p.103 アフガニスタンレジスタンスたち

Strategy & Tactics 99号から訳出した記事。当時はソ連軍がアフガニスタンに侵攻しアフガニスタンのゲリラ達と死闘を繰り広げていた。この記事を書いたデビット.C.アイズビイがアフガン・ゲリラ達との記念写真が載っている。当時はソ連が撤退しその後タリバーンが支配しアメリカが侵攻し、そのアメリカが撤退に追い込まれるなどとは、誰も予想だにしなかった。

 

p.110 Non-Game Informations

シミュレーション・ゲームに関連する書籍や映画や音楽紹介ページのタイトルが変わった。今回の映画は『ハノーバー・ストリートー哀愁の街かどー』

 

p.116 Questions & Answers ゲーマーなんでも質問コーナー

AH『太平洋の覇者』(Victory In The Pacific)のQ&Aが載っている。

 

新しい判型になり月刊化されたが、編集人は斉藤純氏のままだ。

A4中とじになったことで付録ゲームのマップをつけやすくなった点は嬉しい限りだ。

当時の生活環境がシミュレーション・ゲームをやれる状況ではなかったが、もしシミュレーション・ゲームをプレイできる状況だったら、買い続けたと思う。