アド・テクノス社が1986年に発表した『はしれ！パットン』は4個のゲームが入っているお得なゲームだ。その4個目が、「プラハ進攻作戦;1945年5月」だ。
史実ではソ連軍だけがプラハに侵攻したが、アメリカ軍もプラハに進攻するチャンスがあった。このゲームはアメリカ軍がプラハに進攻しソ連軍と一戦を交える仮想戦ゲームだ。
第1ターン(1945/5/6)
ユニットの右下の黒い印は私が塗ったもので、裏面があるユニットだ。裏面があるユニットは、戦闘後裏面にしないといけないのだが、戦闘後、一々、裏面があるかどうか確かめるのは面倒なので、塗ったものだ。
プラハにはチェコスロバキア軍3ユニットしかいない。ソ連軍が北と東から、アメリカ軍が西から進撃する。
第2ターン(1945/5/7)
なお、赤やオレンジのユニットはソ連軍が占領した都市や町。青や緑がアメリカ軍が占領した町。
第3ターン(1945/5/8)
マーカーの数が不足しそうなので、色に関わらず、表面がアメリカ軍、裏面がソ連軍とする。
プラハのチェコ愛国ゲリラ隊2個連隊が3倍のソ連軍と戦い散った。
第4ターン(1945/5/9)
ソ連軍の激しい支援攻撃でプラハ(1409)のアメリカ軍とチェコ愛国ゲリラ隊が壊滅。
アメリカ軍第5歩兵師団が司令部以外全滅。
損害
アメリカ軍6ユニット15戦力
ソ連軍5ユニット17戦力
第5ターン(1945/5/10)
アメリカ軍は、北西部では膠着状態。
中央は少しずつでも盛り返したい。
南部は包囲して第101狙撃兵師団を殲滅したい。
南部では包囲した第101狙撃兵師団にたいして2ヘクスともNE！
こうなるとアメリカ軍第83歩兵師団が逆包囲されそうだ。
中央では第5親衛機械化軍団と第5親衛戦車軍団が北部と東部からアメリカ軍第90歩兵師団と第4機甲師団を攻める。南部では第38親衛狙撃兵軍団が第101狙撃兵軍団の救援に向かう。
ソ連軍は南部で、第101狙撃兵軍団救援に成功した。
損害
アメリカ軍12ユニット33戦力
ソ連軍7ユニット24戦力
第6ターン(1945/5/11)
アメリカ軍第80歩兵師団司令部壊滅。
損害
アメリカ軍15ユニット43戦力
ソ連軍9ユニット30戦力
第7ターン(1945/5/12)
アメリカ軍の司令部の損害が増えている。司令部が壊滅すると補給があっても裏(消耗状態)になったユニットを表(通常状態)にできない。
損害
アメリカ軍17ユニット45戦力
ソ連軍12ユニット39戦力
第8ターン(1945/5/13)
アメリカ軍の攻撃はNEばかりで戦果なし
アメリカ軍は5個司令部壊滅
損害
アメリカ軍18ユニット46戦力
ソ連軍12ユニット39戦力
ソ連軍が有利か。
第9ターン(1945/5/14)
ソ連軍第101狙撃兵軍団司令部壊滅
第33親衛狙撃兵軍団司令部壊滅
このターンはアメリカ軍の攻撃が成功する。
アメリカ軍第87歩兵師団司令部壊滅
損害
アメリカ軍19ユニット47戦力
ソ連軍19ユニット60戦力
第10ターン(1945/5/15)
アメリカ軍の支援攻撃で第5親衛戦車軍団の2ユニット壊滅。プラハの前面を守るソ連軍がいなくなった。だが、アメリカ軍の移動力が足りない。
損害
アメリカ軍20ユニット48戦力
ソ連軍22ユニット73戦力
得点
ソ連軍 町17都市15合計32点
アメリカ軍 町8都市10合計18点
14点でソ連軍戦略的勝利！
感想
アメリカ軍は司令部を7個も失ったのが大きかった。
『はしれ！パットン』の4ゲームの中では、このゲームは、両軍がほぼ互角の戦力での陣取り合戦になるので、一番面白い。
